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第三章『二年後のリィ&リリーと領地問題の解決』
戦闘終了
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「ところでリン姉様。」
「ん?」
「なんでここに?」
ドラ兄様1人なら分かるんだが…
「あー。
それはな、うちの騎士団の…」
「お帰りなさいませ!
団長!」
騎士団の人たちの声が聞こえてきた。
「ここがこいつの地元でな。」
そう言ってある男性を指差した。
「おぉ!
リィ君!」
「あ!
お久しぶりですクロース様!」
「なんだ、知り合いなのか?」
この方はリン姉様が団長を務めるシュドラ騎士団の副団長、クロース・アヴェンド様。
戦闘については折り紙つきだ。
社交的で、コミュニケーションもかなり上手い。
「えぇ…2年前に団長が招待されたパーティに同席してましたって言いましたよね?」
そう言うとリン姉様は少し悩んだ末、頭を上げた。
「あぁ!
私が出席拒否したやつか!」
「そうですけどそうだったんですね…
その時に初めて戦闘を見せてもらいましたが団長、リィ君に負けません?」
「何を言うかこのバカが。
私はアルメリア王国最強の騎士だぞ。
負けるわけ…」
するとリン姉様の口は止まった。
「と、言いたいところだが負けるな。」
「いやいやいや、そんなことないですよ。」
ただ謙遜しているだけではなく、リン姉様には多くの戦闘経験がある。
それを考慮しての返事だった。
「確かに、経験値や体格の差は大きい。
だが一対一だと如何せん相性がな。
物理攻撃をいなして戦う私の戦法と、魔法と剣術のどちらとも使え、おまけに速いというリィとは相性が悪すぎる。」
なるほど…
多少謙遜して言ったがそう言われたらそうだ。
「ただ戦場は集団戦だ。
一対一が強かろうと関係ない。
チームワークが必要となる。」
その通りである。
「一対一ができるシチュエーションができる確率は限りなく低い…」
「そう。
だからリィは補助魔法を鍛えるべき。」
急に口を突っ込んできたアフェに驚きながらも僕は口を開いた。
「補助魔法…?」
「回復とバフ。
前衛が戦うためには必須と言っても過言じゃない。」
そうなのか…
「だったらそうするべきかもな。」
パーフェクトヒールはここ最近覚えた。
だったらバフの方を鍛えようじゃないか。
僕はそう決意した。
「あ、補助魔法なら知り合いに良い使い手がいるぞ。」
「え…?
いいい、いや姉様!
あれは流石に…!」
リン姉様の言葉にドラ兄様が口を挟んだ。
「ど、どうかしたのですか?」
「あれはちょっと性格が…」
「そんなことを気にしていたら始まらないだろう。
私はあいつ好きだぞ。」
「それは姉様の価値観であってリィには多分合わないですよ!」
そんな口喧嘩を聞くに耐えなかったのか、アフェが口を挟んだ。
「フウさん。」
「フ、フウさん?」
誰だそれ。
「補助魔法の使い手。
多分、1番。」
それは凄いな…
「そうそう、フウだ。
よく知ってるな。」
「この前補助魔法教えてもらった。」
「そうだったか?
やはりあいつは気まぐれだから何をするか分からないな。」
「確かに変。
けど実力は本物。
あの人以上に魔法使いこなす人、見たことない。」
ほう…
「だったら行ってみようかな。
アフェ、また案内してくれないか?」
「ん。
招待状も書いとく。」
「それはありがたい。」
「今更だがお前たち仲良いな。
一体いつ知り合ったんだ?」
やばい、それは聞かれたくない質問だ…!
「えっと…」
そんな風に戸惑っていると即座にアフェが答えた。
「召喚されてすぐ。
マナミ学園の入学試験で。」
「そんな早いのか!
なら納得だな。」
し、召喚…?
「アフェが召喚されたって知ってるんですか…?」
「ん?
知ってるも何も、勇者は召喚でしか生まれないものだろう。
アフェリスは魔法使いの勇者だからな。」
「な、なるほど。」
そうか、僕みたいな転生者とは違って勇者は勇者の時点で召喚だと決まるのか。
「珍しいですよね。
アフェリスは転生型の勇者ですから。」
「確かに、これまで聞いたことがないな。」
情報を集めたが、勇者は元の世界の体のまま召喚されるケースが多いらしい。
けど確かにアフェは成宮の体で来ていない…
「そんなことどうでもいい。
帰る。」
そう言ってアフェは歩き始めた。
「ちょ待てよアフェ。」
そう言うがアフェは振り返りもしない。
「リィ、ついて行ってやれ。」
「え?」
リン姉様にそう言われた。
「理由は後でわかる。
仲のいいお前なら見られても大丈夫だろう。」
「は、はい。」
そうしてリン姉様に背中を押され、強制的に追いかけることになった。
数秒後にアフェの隣に来た。
「どうかしたのか?」
「活動限界。」
そう一言呟き、歩く速度を上げた。
「ん?」
「なんでここに?」
ドラ兄様1人なら分かるんだが…
「あー。
それはな、うちの騎士団の…」
「お帰りなさいませ!
団長!」
騎士団の人たちの声が聞こえてきた。
「ここがこいつの地元でな。」
そう言ってある男性を指差した。
「おぉ!
リィ君!」
「あ!
お久しぶりですクロース様!」
「なんだ、知り合いなのか?」
この方はリン姉様が団長を務めるシュドラ騎士団の副団長、クロース・アヴェンド様。
戦闘については折り紙つきだ。
社交的で、コミュニケーションもかなり上手い。
「えぇ…2年前に団長が招待されたパーティに同席してましたって言いましたよね?」
そう言うとリン姉様は少し悩んだ末、頭を上げた。
「あぁ!
私が出席拒否したやつか!」
「そうですけどそうだったんですね…
その時に初めて戦闘を見せてもらいましたが団長、リィ君に負けません?」
「何を言うかこのバカが。
私はアルメリア王国最強の騎士だぞ。
負けるわけ…」
するとリン姉様の口は止まった。
「と、言いたいところだが負けるな。」
「いやいやいや、そんなことないですよ。」
ただ謙遜しているだけではなく、リン姉様には多くの戦闘経験がある。
それを考慮しての返事だった。
「確かに、経験値や体格の差は大きい。
だが一対一だと如何せん相性がな。
物理攻撃をいなして戦う私の戦法と、魔法と剣術のどちらとも使え、おまけに速いというリィとは相性が悪すぎる。」
なるほど…
多少謙遜して言ったがそう言われたらそうだ。
「ただ戦場は集団戦だ。
一対一が強かろうと関係ない。
チームワークが必要となる。」
その通りである。
「一対一ができるシチュエーションができる確率は限りなく低い…」
「そう。
だからリィは補助魔法を鍛えるべき。」
急に口を突っ込んできたアフェに驚きながらも僕は口を開いた。
「補助魔法…?」
「回復とバフ。
前衛が戦うためには必須と言っても過言じゃない。」
そうなのか…
「だったらそうするべきかもな。」
パーフェクトヒールはここ最近覚えた。
だったらバフの方を鍛えようじゃないか。
僕はそう決意した。
「あ、補助魔法なら知り合いに良い使い手がいるぞ。」
「え…?
いいい、いや姉様!
あれは流石に…!」
リン姉様の言葉にドラ兄様が口を挟んだ。
「ど、どうかしたのですか?」
「あれはちょっと性格が…」
「そんなことを気にしていたら始まらないだろう。
私はあいつ好きだぞ。」
「それは姉様の価値観であってリィには多分合わないですよ!」
そんな口喧嘩を聞くに耐えなかったのか、アフェが口を挟んだ。
「フウさん。」
「フ、フウさん?」
誰だそれ。
「補助魔法の使い手。
多分、1番。」
それは凄いな…
「そうそう、フウだ。
よく知ってるな。」
「この前補助魔法教えてもらった。」
「そうだったか?
やはりあいつは気まぐれだから何をするか分からないな。」
「確かに変。
けど実力は本物。
あの人以上に魔法使いこなす人、見たことない。」
ほう…
「だったら行ってみようかな。
アフェ、また案内してくれないか?」
「ん。
招待状も書いとく。」
「それはありがたい。」
「今更だがお前たち仲良いな。
一体いつ知り合ったんだ?」
やばい、それは聞かれたくない質問だ…!
「えっと…」
そんな風に戸惑っていると即座にアフェが答えた。
「召喚されてすぐ。
マナミ学園の入学試験で。」
「そんな早いのか!
なら納得だな。」
し、召喚…?
「アフェが召喚されたって知ってるんですか…?」
「ん?
知ってるも何も、勇者は召喚でしか生まれないものだろう。
アフェリスは魔法使いの勇者だからな。」
「な、なるほど。」
そうか、僕みたいな転生者とは違って勇者は勇者の時点で召喚だと決まるのか。
「珍しいですよね。
アフェリスは転生型の勇者ですから。」
「確かに、これまで聞いたことがないな。」
情報を集めたが、勇者は元の世界の体のまま召喚されるケースが多いらしい。
けど確かにアフェは成宮の体で来ていない…
「そんなことどうでもいい。
帰る。」
そう言ってアフェは歩き始めた。
「ちょ待てよアフェ。」
そう言うがアフェは振り返りもしない。
「リィ、ついて行ってやれ。」
「え?」
リン姉様にそう言われた。
「理由は後でわかる。
仲のいいお前なら見られても大丈夫だろう。」
「は、はい。」
そうしてリン姉様に背中を押され、強制的に追いかけることになった。
数秒後にアフェの隣に来た。
「どうかしたのか?」
「活動限界。」
そう一言呟き、歩く速度を上げた。
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