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第37話 禁断の関係?!
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外から聞こえてくる小鳥の鳴き声で俺は目を覚ます。
「朝だ……」
どうやらいつの間にか眠ってしまっていたらしい。目覚めると、俺はなぜか自分の部屋のものではないベッドの中で眠っていた。
魔力を使いすぎたせいか、頭が少し痛む。
昨日は確か、プリシラに魔力回復を使った治療試したんだったな。
魔石の力がポンコツでなければ、これである程度は良くなってくれると思うんだが……。
「…………ん?」
待てよ。プリシラを治療していただって?
じゃあ、俺が現在潜り込んでいるこのベッドは……。
「すー、すー……」
ふと隣を見ると、寝間着がはだけているプリシラが眠っていた。
「むにゃむにゃ……」
「…………」
俺はひとまず心を落ち着かせ、プリシラの具合を確認することにした。
「どれどれ」
まずは右手でプリシラの額をベタベタと触ってみる。
かなり汗をかいた様子だが、熱は下がっているようだ。
魔石の力すげー。
「ふむ……」
しかし現状、俺は高熱にうなされる妹のベッドに潜り込んで一晩を明かした兄ということになるのか。実にやばいな。
妹がお兄ちゃんのベッドに潜り込んでくるのとはだいぶ訳が違うぞ。
――とにかく、誰かに見られる前にベッドから出なくては。
そう思って起き上がろうとした次の瞬間。
「お兄さま……」
いつの間にか目覚めていたプリシラが、俺の腕をぎゅっと掴んできた。
「お、おおおはようプリシラ、きっ、今日も良い天気だね! お散歩日和だよ!」
更にまずいな。動揺のあまり変なことを口走っているぞ。
「どうして……あんなことしたの……?」
俺が焦っていたその時、プリシラが目を潤ませながらそんなことを聞いてきた。
「えっ」
全身の血の気が引いていくのを感じる。
「あ、あ、あんなことって……?」
「覚えて……ないの……? とぼけないでよ……お兄さま……」
「………………っ!」
おいおい、嘘だろ……? つまりそういうことなのか? プリシラは妹だぞ? 正気か俺!? ついにやってしまったのかアラン!
「いやだって……言ったのに……」
「…………!」
「抑え付けて……無理やり……っ」
「えぇっ?!」
もう言い逃れできる感じじゃないじゃん。がっつりやっちゃってるよ。何も覚えてないのに。
高熱でうなされている妹を抑え付けて無理やり……とか、血の通った人間のすることじゃないだろ!
ドン引きなんてものじゃないぞ!
嘘だと言ってくれプリシラ! 俺はそこまで堕ちていないはずだ!
「ねえプリシラ! ほ、本当に僕が――」
「ひっぐ……うええええええんっ」
俺が問いかける前に、大粒の涙をぽろぽろとこぼしながら声を上げて泣き始めるプリシラ。
「……終わった」
許嫁三人では飽き足らず、ついに妹にまで手を出してしまうとは……。
生きててすみませんでした。
頭の中が真っ白になり、つい最近見たばかりの走馬灯が再び流れ始めようとしたその瞬間。
「ごめんなさい……お兄さまぁっ!」
何故かプリシラが俺のことをぎゅっと抱きしめてきた。
「え……? どうして……プリシラが謝るの……?」
「だって……お兄さまは私のためにっ……うわあああああん!」
よく分からない。どういうことだ。
「と、とにかく泣かないでよプリシラ。僕は大丈夫だからさ」
俺はひとまずプリシラをなだめることにする。
「ひっぐ……分かった……。お兄さまが決めたことだから……もう何も言わない……っ」
俺が決めたこととは一体何なんだ。さっきから会話が噛み合わなくて恐ろしいぞ。
意識が朦朧としている間に俺は一体何をした?!
「私の身体は……もう、お兄さまのものだから……っ」
「そ、それってつまり……!」
たった一晩で色々と踏み越えすぎだろ俺……。それにプリシラも全てを受け入れすぎじゃないか……?
この世界の貴族なら確かにそういうことも出来そうだけど……俺には日本に生きていた頃の倫理観も備わっているんだぞ……!
「何でもしてあげるからね……お兄さま……」
「ひぇっ……!」
――いや、よく考えたら備わってないからこんなことになっているんだったな。
「わ、分かったよプリシラ……」
「…………?」
「その、責任は取るから……僕と、けっこ――」
覚悟を決めたその瞬間。
「おはようございます、プリシラ様。お身体の具合は……」
ニナが部屋の中へ入ってきた。
「…………あっ、あ、あ、アラン様っ!?」
ベッドの中で抱き合う俺達の姿を目撃し、よろめくニナ。
「お、おっ、おはようございますっ?!」
混乱しすぎたニナは、俺にも朝の挨拶をしてきた。
……それから後は屋敷じゅう大騒ぎになったのだが、誤解を解いてくれたのは他でもないプリシラだった。
その間黙ってプリシラの話を聞いていたので理解出来たのだが、どうやら我が妹は俺が治癒魔法で寿命を分け与えるという禁術じみたことをしたと思って泣いていたらしい。
確かに、自身の根源に近い――核となる魔力を分け与えることは、生命力を削って渡しているようなものだ。
プリシラの解釈はそれほど間違ってはいないのだが、今回は魔石によって増幅された分の魔力を分け与えただけなので、俺の寿命が元に戻ったという方が正しいだろう。
魔石の力で人から外れつつあった俺が、プリシラとその力を分け合うことで差し引きゼロの状態に戻ったのである。
「……そういうことだから、心配しなくてもいいよプリシラ!」
「うーん……分かんない!」
「そっか!」
一応説明してみたが、流石に難しすぎたみたいなので諦めた。
これにて一件落着だな!
「朝だ……」
どうやらいつの間にか眠ってしまっていたらしい。目覚めると、俺はなぜか自分の部屋のものではないベッドの中で眠っていた。
魔力を使いすぎたせいか、頭が少し痛む。
昨日は確か、プリシラに魔力回復を使った治療試したんだったな。
魔石の力がポンコツでなければ、これである程度は良くなってくれると思うんだが……。
「…………ん?」
待てよ。プリシラを治療していただって?
じゃあ、俺が現在潜り込んでいるこのベッドは……。
「すー、すー……」
ふと隣を見ると、寝間着がはだけているプリシラが眠っていた。
「むにゃむにゃ……」
「…………」
俺はひとまず心を落ち着かせ、プリシラの具合を確認することにした。
「どれどれ」
まずは右手でプリシラの額をベタベタと触ってみる。
かなり汗をかいた様子だが、熱は下がっているようだ。
魔石の力すげー。
「ふむ……」
しかし現状、俺は高熱にうなされる妹のベッドに潜り込んで一晩を明かした兄ということになるのか。実にやばいな。
妹がお兄ちゃんのベッドに潜り込んでくるのとはだいぶ訳が違うぞ。
――とにかく、誰かに見られる前にベッドから出なくては。
そう思って起き上がろうとした次の瞬間。
「お兄さま……」
いつの間にか目覚めていたプリシラが、俺の腕をぎゅっと掴んできた。
「お、おおおはようプリシラ、きっ、今日も良い天気だね! お散歩日和だよ!」
更にまずいな。動揺のあまり変なことを口走っているぞ。
「どうして……あんなことしたの……?」
俺が焦っていたその時、プリシラが目を潤ませながらそんなことを聞いてきた。
「えっ」
全身の血の気が引いていくのを感じる。
「あ、あ、あんなことって……?」
「覚えて……ないの……? とぼけないでよ……お兄さま……」
「………………っ!」
おいおい、嘘だろ……? つまりそういうことなのか? プリシラは妹だぞ? 正気か俺!? ついにやってしまったのかアラン!
「いやだって……言ったのに……」
「…………!」
「抑え付けて……無理やり……っ」
「えぇっ?!」
もう言い逃れできる感じじゃないじゃん。がっつりやっちゃってるよ。何も覚えてないのに。
高熱でうなされている妹を抑え付けて無理やり……とか、血の通った人間のすることじゃないだろ!
ドン引きなんてものじゃないぞ!
嘘だと言ってくれプリシラ! 俺はそこまで堕ちていないはずだ!
「ねえプリシラ! ほ、本当に僕が――」
「ひっぐ……うええええええんっ」
俺が問いかける前に、大粒の涙をぽろぽろとこぼしながら声を上げて泣き始めるプリシラ。
「……終わった」
許嫁三人では飽き足らず、ついに妹にまで手を出してしまうとは……。
生きててすみませんでした。
頭の中が真っ白になり、つい最近見たばかりの走馬灯が再び流れ始めようとしたその瞬間。
「ごめんなさい……お兄さまぁっ!」
何故かプリシラが俺のことをぎゅっと抱きしめてきた。
「え……? どうして……プリシラが謝るの……?」
「だって……お兄さまは私のためにっ……うわあああああん!」
よく分からない。どういうことだ。
「と、とにかく泣かないでよプリシラ。僕は大丈夫だからさ」
俺はひとまずプリシラをなだめることにする。
「ひっぐ……分かった……。お兄さまが決めたことだから……もう何も言わない……っ」
俺が決めたこととは一体何なんだ。さっきから会話が噛み合わなくて恐ろしいぞ。
意識が朦朧としている間に俺は一体何をした?!
「私の身体は……もう、お兄さまのものだから……っ」
「そ、それってつまり……!」
たった一晩で色々と踏み越えすぎだろ俺……。それにプリシラも全てを受け入れすぎじゃないか……?
この世界の貴族なら確かにそういうことも出来そうだけど……俺には日本に生きていた頃の倫理観も備わっているんだぞ……!
「何でもしてあげるからね……お兄さま……」
「ひぇっ……!」
――いや、よく考えたら備わってないからこんなことになっているんだったな。
「わ、分かったよプリシラ……」
「…………?」
「その、責任は取るから……僕と、けっこ――」
覚悟を決めたその瞬間。
「おはようございます、プリシラ様。お身体の具合は……」
ニナが部屋の中へ入ってきた。
「…………あっ、あ、あ、アラン様っ!?」
ベッドの中で抱き合う俺達の姿を目撃し、よろめくニナ。
「お、おっ、おはようございますっ?!」
混乱しすぎたニナは、俺にも朝の挨拶をしてきた。
……それから後は屋敷じゅう大騒ぎになったのだが、誤解を解いてくれたのは他でもないプリシラだった。
その間黙ってプリシラの話を聞いていたので理解出来たのだが、どうやら我が妹は俺が治癒魔法で寿命を分け与えるという禁術じみたことをしたと思って泣いていたらしい。
確かに、自身の根源に近い――核となる魔力を分け与えることは、生命力を削って渡しているようなものだ。
プリシラの解釈はそれほど間違ってはいないのだが、今回は魔石によって増幅された分の魔力を分け与えただけなので、俺の寿命が元に戻ったという方が正しいだろう。
魔石の力で人から外れつつあった俺が、プリシラとその力を分け合うことで差し引きゼロの状態に戻ったのである。
「……そういうことだから、心配しなくてもいいよプリシラ!」
「うーん……分かんない!」
「そっか!」
一応説明してみたが、流石に難しすぎたみたいなので諦めた。
これにて一件落着だな!
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