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第47話:引退の前に

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<前回までのあらすじ>
主人公白石圭太は美人保険医が顧問の『服飾文化研究会』に強引に入れられる。
しかしそこは服飾研究とは名ばかりのコスプレHを楽しむ場所であった。
そこで圭太は言われるがままに女装して、顧問の沙由美と先輩部員たちに
オモチャにされる日々を送っている中、
異常ながらも賑やかな毎日を過ごす。
(あらすじここまで)

生徒会の引継ぎを明日に控えたその日、圭太は葵に生徒会室に呼び出された。
「どうしたんですか?葵さんこんなところに・・・」

葵は窓の前に立っていた。
「知っての通り、私は明日で生徒会を引退するわ。だから明日でここに来るのはおしまい。」
「そうですか・・・寂しくなりますね・・・」
圭太の声は沈んでいた。
いつも生徒会長として頑張っていた葵の姿を思い出して少し寂しくなる。
「えぇ、私もあなたとの付き合いは数ヶ月だけど、まさかここまで仲良くになるとは思わなかったわ。
でもこれでやっと肩の荷がおりるって感じかしら?」
葵は微笑みながら言った。
その表情はとても清々しいものだった。だが一方でどこか寂しげでもあった。
そんな彼女の様子に気付いたのか気付いていないのか、圭太が答える。
それはどこか元気のない声だった。「そっかぁ・・・もう来ないんだ・・・」
その言葉を聞いて葵の顔色が変わった。眉間にシワを寄せ、唇を噛み締めている。
何か言いたいことを我慢しているような顔だ。
そしてしばらくすると口を開いた。
「・・・あのさ・・・白石くん・・・」
「はい、なんでしょう?」
圭太は葵の方へ振り返った。
彼女はなぜか頬を赤らめており、恥ずかしそうな顔をしていた。
「覚えてる?前に君とわたしがここで・・・」
「え?・・・あ、あぁ・・・」圭太の顔がみるみる真っ赤になる。
圭太はその光景を思い浮かべてしまったのだ。
以前この場所で葵に乳首を揉まれたことがあった。
その時のことを思い出してしまったようだ。
「あの時以来よね、ここに来たのは。」
「は、はい・・・そうですね・・・」
圭太の心臓が激しく脈打つ。
まるで葵に心を見透かされているかのように。
「あの時もこんな風に・・・」葵はゆっくりと圭太に近付く。
「あっ!ちょっ!」圭太は思わず後ずさりする。
圭太は無意識に股間を押さえてしまう。
なぜ押さえたかは分からない。ただそこにあるものを隠したかったからかもしれない。
圭太の頭の中はぐるぐると混乱していく。
「ふぅん・・・やっぱりまだ慣れていないみたいね。」
葵は意地悪そうに笑う。
「そりゃ、いきなりこんなことされたら誰だってこうなりますよ!」
圭太はつい大声で反論してしまう。
「そうかしら?」
葵はまだ余裕のある態度を見せている。
一方の圭太は今にも泣き出しそうだ。
葵から逃げようとする圭太だったが、葵は圭太の腕を掴んだ。
そして圭太の胸に手をまわす。
「だって私が、最初にあなたのここに触ったんだもの!」
葵の手が圭太の胸に触れる。
圭太はビクッと体を震わせた。
葵は圭太の背中に自分の体を押し当てる。
葵の体温と柔らかさが伝わってくる。
葵は圭太の首筋に舌を這わせる。
「ひぃやぁぁぁ!!」圭太は悲鳴をあげた。
葵は圭太の耳元に口を近づけると、甘い吐息を吹きかけた。
「うふっ、かわいい反応ね。」
「あうっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
そういいながら葵は圭太のシャツのボタンを外していく・・・
圭太は抵抗しなかった。いやできなかったのだろう。
葵の指が圭太のシャツの中に入ってくる。
そしてそのまま圭太の乳首に触れた。
「あんっ・・・」
葵の細い指が、敏感になった乳首を刺激する。
その度に圭太は小さく喘いだ。
「あら、随分敏感になってるじゃない。それに前より大きくなってるわね。」
葵はそう言いながら圭太の乳首をつまむ。
「くぅ・・・そんなことは・・・」
「あるわよ。ほら、見てごらんなさい。」
葵は圭太の乳首をつねり上げた。
「痛いっ!ちょっと待ってくださいよ!」
「大丈夫、すぐ気持ちよくなるわ。」
「そういう問題じゃなくて・・・」
葵は圭太の言葉を無視してさらに強く引っ張る。
「痛いですってば・・・ああっ・・・」
「嘘おっしゃい。本当はこういうの好きでしょう?」
「そんなわけないでしょう!あぁっ・・・」
「まったく、素直じゃないんだから。」
葵はさらに力を込めて圭太の乳首を引っ張る。
「あああっ!!だめぇっ!!!」
あまりの痛みに圭太の目からは涙が出てきた。
「もう、仕方がない子ね。」
葵はそう言うと圭太の右の乳首を舐めた。
「ああ・・・」
「これで少しは楽でしょ?」
「はい・・・」
「それともこっちのほうがよかったかしら?」
葵は左の乳首を口に含んだ。
「あぁんっ!」
圭太は思わず声をあげてしまう。
「ふふ、可愛い声で鳴くわね。」
葵は圭太の乳首を吸い上げる。
「あぁ・・・」
「もっと聞かせて頂戴。」
葵は圭太の乳首を甘噛みする。
「ひゃうん!」
「いい感じになってきたみたいね。」
葵は今度は圭太の股間に手を伸ばす。
「だ、ダメですよ・・・そこは・・・」
「どうして?ここもこんなに大きくしてるのに。」
葵は圭太の股間を撫で回す。
「そ・・・それは・・・」
「何が違うっていうの?」
葵は意地悪そうな笑みを浮かべた。
「だって、僕は男なのに・・・」
「だからどうしたの?」
「えっと・・・その・・・」
「はっきりしなさいよ。」
葵は圭太のペニスを強く握った。
「ひぃっ!」
「こんなにしておいて何を言ってるのかしら?」
葵は圭太のパンツに手を入れる。
「あ、あの・・・その・・・」
「いいから早く出しちゃいなさい。」
「は、はい・・・」
葵に促され、圭太はズボンと下着を脱ぎ捨てる。
「まあまあいいモノ持ってるじゃない。」
葵は圭太の下半身に目を向ける。
「どうせなら、全部脱いじゃいましょうか」
葵は圭太の服をすべて剥ぎ取った。
「うう・・・恥ずかしいです・・・」
「大丈夫よ。私しか見てないわ。」
普段は気が付かないが、多少小柄ではあるものの普通の少年の体形をしている。
「ふふっ、小さいけど綺麗なおちんちんじゃないかしら?」
「うう・・・」
「さあ、お姉さんに見せてちょうだい。」
「だったら・・・葵さんも脱いでください・・・」
圭太が珍しく反抗的な態度を見せる。
「あら、私の裸が見たいの?」
「べ、別にそういうわけじゃ・・・だって・・・僕だけ裸でずるいじゃないですか」
「冗談よ。そんなに慌てるなんて、やっぱりまだまだ子供ね。」
葵は上着のボタンを外し始めた。「ほら、これで満足?」
葵はブラジャーを外すと、大きな胸を露出させた。
「ほら、触ってもいいわよ。」
「え、遠慮しますよ・・・」
「本当につれないわね。」
葵は残念そうにしている。
「でも、そういうところも含めて可愛いんだけどね。」
「そうですか・・・」
「さて、それじゃあ始めようかしら。」
(そういえば二人でこうして全裸で対峙するのは初めてかも・・・)
夕刻の生徒会室で一糸まとわぬ姿になった二人は少しドキドキしていた。
「葵さんのおっぱい大きいですね・・・」
「ありがとう。あなたもなかなかいいものを持ってるじゃない。」
「あまり嬉しくありませんよ・・・」
圭太はちょっと目を逸らす。
「またそんなこと言って。本当は嬉しいくせに。」
「そんなことないですよ。」
そこまで言いかけて圭太が「あれ?」といいながら
葵の右腕を持ち上げ、腋を見た。「どうかした?」
「葵さん、腋毛伸びてきてません?」
「え!?」
葵は慌てて腋毛を確認した。確かに少し伸びている。
「あー!もう!最悪!!」
葵は恥ずかしそうにする。
「最近忙しくて処理するの忘れていたのよ・・・」
「意外と抜けてるところあるんですね。」
「うるさい!」
「でも、可愛いと思いますよ。」
「バカにしてるんでしょ!」
「いえ、本心です。」
「ふん!」
葵はそっぽを向いた。
「あなたは処理させられてるもんね・・・」
「うぐ・・・」
これに関しては一言も言い返せない。
「私なんかまだマシよね。」
「ひどい!」「ふふっ、ごめんなさい。」
「まったく。」

「それにしても、こんなところで全裸になるなんて思わなかったわ。」
「僕だって思いませんでしたよ。」
売り言葉に買い言葉とはいえ圭太はため息をつく。
「なんにせよ、お互い様ってことで。」
「そうですね。」
「さて、続きをしましょうか。」
「・・・・はい。」
葵と圭太は再び向かい合った。ちょっと照れ臭い。
そして、今度は圭太が葵の胸に手を伸ばす。
「どうしたの?いきなり積極的じゃない。」
「別にそういうわけでは・・・ただ・・・」
「ただ?」
「ちょっと触りたくなっただけです。」
「ふふっ、素直じゃないわね。」
「いいじゃないですか・・・自分はさっき散々触ったくせに」
「はいはい。好きにしなさい。」
圭太は恐る恐る葵の胸に触れた。柔らかい感触と共に、葵の鼓動を感じる。
「葵さん、心臓の音すごいです。」
「それはそうでしょう。だって・・・君に揉まれているんだから。」
「え?」
その瞬間、圭太の視界が反転した。
「あっ!」
気が付くと圭太は床に押し倒されていた。
しかも両足首を持たれた状態だ。
「女だとこういうの『ま〇ぐり返し』っていうんだけど・・・男だとなんていうのかしら」
「知りませんよそんなの!それより離してくださいよ・・・」
「嫌よ。せっかく二人きりになれたんだから。」
「何を言ってるんですか・・・」
「大丈夫、痛いことはしないわ。」
「当たり前ですよ・・」
「ふふっ、じゃあいくわよ。」
ぺろり・・・葵は圭太の裏筋のあたりを舐めだした。「ちょ、やめてくだ・・・んぅ・・・」
「あら、気持ちよくない?」
「そりゃあ・・・そうですけど・・・」「そう、ならもっとしてあげる。」
「あっ・・・」
ぴちゃ・・・れろぉ・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
「可愛い声出すわね。」
「葵さんのせいですよ・・・」
生意気な口をきくなと言わんばかりに
葵はそのまま睾丸をしゃぶる。「あん・・・そこはダメです・・・汚いですよ・・・」
「そんなこと気にしているの?あなたは私のここも舐めたのに。」
「それとこれとは話が別です・・・」
「そう。」
葵は圭太の尻の穴の周りも丹念になめ始めた。
「あ・・ああ、そこだけは・・・あぁ、本勘弁してください!」
圭太は思わず叫んだ。
「ふふっ、でも感じてるじゃない」
「だって・・・」
「だって何?」
「なんでもありません・・・」
「そう、それじゃあ続けるわよ。」
「はいぃ・・・」
葵は舌先で穴を刺激し始める。
「ひゃう!あ・・・あ、葵さん、もう無理です・・・」
「まだまだこれからでしょ。」
葵はさらに激しく攻め立てる。
「あうう・・・」「ほら、こっちにも集中して」
葵は圭太の陰茎を口いっぱいに頬張った。
「ふぇ?うそ、うそ、だめ、だめです、出ます、出したくない、
お願いします、許してください、ううっ!」
葵は圭太を射精させるべくさらに強く吸い上げた。
「出る、出てしま・・・ふわっ!」
どくっ、びゅっ、どくん、どく、どく、どく、どく、 
圭太の精液は勢い良く葵の口に放たれた。
「んぐっ!?」
「ごめんなさい、我慢できなくて・・・」
「けほっ、けほっ・・・いいのよ、気持ちよかったんでしょう?ふふっ。
今回は床を汚さなかったわね」「すみません、ありがとうございます。」
「別にお礼を言われるようなことはしていないわ。それより・・・」
葵は圭太を押し倒した。
「今度は私の番ね。」
「え?」
「君だけ気持ちよくなって終わりだと思ったの?」
「いえ、そういうわけでは・・・」
「さっきから私の胸見てたじゃない。」
「それは・・・」
「ふふっ、素直になりなさい。」
「はい・・・」
「そう、なら見せてあげる。」
「え?」
「私のここ、こんなになってるの。」
「あ・・・」
圭太は思わず息を飲んだ。
葵の股間からは愛液が滴っていたのだ。
「わかる?濡れてるのよ。あなたが可愛くて興奮しちゃってるの。」
「僕なんかでですか?」
「あなただからよ。」
そういうと葵がまた覆いかぶさってきた。
「あの、葵さん、僕、まだ心の準備ができていなくって・・・」
「大丈夫、優しくするわ。」
葵は圭太の唇にキスをした。
そして舌を入れてくる。
「ん・・・んむぅ・・・」
圭太はされるがままになっている。
「ぷはぁ・・・どう、少しは落ち着いた?」
「はい・・・」圭太ばそういうと、
意外な場所に舌を這わせる。

ぺろ・・ぺろ・・・

圭太は葵の腋毛に舌を這わせた。「ちょ、ちょっと、どこ舐めてるのよ!」
「腋毛が伸びてきたかなと思って。」
「そ、そりゃ伸びてきてはいるけど・・・いきなり腋なんて、恥ずかしいわ。」
「葵さんの毛、綺麗ですよ。」
「バカなこと言ってないでやめなさい。」
「嫌です。」圭太はさっきの仕返しと言わんばかりにやめない。「まったくもう。」
葵は諦めて身を任せることにしたようだ。
「腋毛って結構汗かくんですか?」
「まあそうだけど・・・あんまり嗅がないでよね。」
「いい匂いです。」
「変態。」
「葵さんだって僕のをあんなに美味しそうに飲んでたじゃないですか。」
「あれは・・・その・・・つい勢いというか・・・」
「でも腋毛はあるのに下はツルツルってなんか滅多に見れないというか・・・」
「うるさいわね!いいから黙りなさい!」
「はい。」
葵は圭太を叱ると、再び舌を這わせ始めた。
「ん・・・ちゅぱっ・・・れろっ・・・」
「くすぐったいです。」
「ふふっ、可愛いわね。」
「葵さんも可愛いですよ。」
「何それ、馬鹿にしてるの?」
「違いますよ。」
「ふんっ、そんなこと言ってられるのは今のうちなんだから。」
葵は圭太の乳首をつまみ上げた。
「ひうっ!」
「ふふっ、気持ちいいでしょう?」
「痛いです・・・」
「あら、ごめんなさい。じゃあこうやって、指先で転がしてあげるわ。」
「んっ、んん・・・」
「どう?これなら痛くないでしょ?」
「はい・・・はぅっ・・・!」
「ふふっ、素直になったわね。」
「あぁん・・・気持ちいいです・・・」
「素直なのはいいことよ。」
「ありがとうございます・・・」
「ふふっ、可愛らしいわね。もっといじめたくなっちゃう。」
「お願いします・・・」
「ほんとにあなたは可愛らしい子だわ。」
葵は圭太の耳元に口を近づけた。
「あなたのおちん○ん、見せてくれる?」
「えっ!?でももう裸ですよ?!」
「そうね、だから、私に見せて?」
「えっと、あの、その・・・」
「ほら、早く見せて?」
「はい・・・」
圭太は葵の目の前で恐る恐る股を開いた。
「まあ、可愛らしくて素敵なおちんちんだこと。」
「あまりじろじろ見ないでくださいよ。」
もう何度も見られているがまじまじと見られるのはいまだに慣れない。
「こんなに立派で可愛くて、しかも毛が生えていないなんて・・・」
葵は不躾な感想を言う。
「恥ずかしいです。・・・てかわざと言ってません?」「なんのことかしら。」
「もう、いじわるしないで下さい。」
「はいはい、分かったわ。じゃあ触ってみるわね。」
「優しく、お願いします。」
「分かってるわ。優しく、優しくね。」
葵は圭太のモノをそっと掴むと、ゆっくりと上下に動かした。にゅちぃ・・・ぬちゃ・・・
「あっ・・・んんっ・・・」
「大丈夫、怖くないわよ。」
「はい・・・」
「だんだん硬くなってきたわね。」
「はい・・・あ、あふぅ・・・」
「気持ちいい?」
「あ・・あぁ・・・」
圭太の吐息が切なくなってきた。
「ふふっ、可愛い声出してるじゃない。」
「でもやっぱり恥ずかしいです・・・」
ここで顔を上げて圭太を見ると真っ赤になっていた。
「初めてじゃないのに何を恥ずかしがってるのよ」
「それはそうなんですけど、なんか変に緊張しちゃいますよぉ。」
「ふふっ、初々しいわねぇ。」
「だってぇ・・・」「よし、じゃあそろそろいくわよ。」
「はい・・・」
「覚悟はいい?」
「はい・・・」
葵は圭太の上に馬乗りになった。そして圭太の顔を見つめながら、
腰を下ろしていく。
お互い無毛なせいか、結合部だけを見ると、
まるで危険な非合法映像のようだった。
「んんっ・・・!」
「あぁんっ!」
圭太と葵が同時に喘いだ。「ああぁっ!入ってきてますぅ!!」
「んんんっ!!入ってきてるわっ!!!」
ずぶぶっ・・・じゅぷんっ・・・ 葵は一気に根元まで入れた。
お互いの皮膚が直に触れ合うのが感じられる。
「ああんっ!奥に当たってますっ!」
「すごいっ!すごく締め付けてくるっ!」
「葵さんの中も、すっごく熱いですっ!」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないっ!」
「ああぁっ!激しいですっ!」
ぱんっ、ぱちゅっ、どちゅっ、ぐちょっ・・・葵は激しく動いた。
二人でまさにいこうとしたその瞬間、圭太は葵の腋毛を優しく撫でた・・・
「ひゃんっ?!」
思わず声に出したが遅かった。
「んんんっ!!!」
「はっ、はっ、んんんんんっっっっっ!!!」
二人は絶頂に達した。「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
葵は圭太の上で脱力した。
「なにするのよ!急に・・・」
「いえ、ちょっと気になって。」
「なにがよ!」
「葵さんの腋毛です。」
「・・・さわったらどうなるかなって。」
ちょっとした好奇心だった。
「だからって・・・あんなことする?普通。」
「すみません。つい・・・」
「全くもう。」
圭太はしょんぼりしている。
「もう、変な性癖に目覚めたらあんたのせいよ!」
「ははは・・・」
「まあいいわ、許してあげる。その代わり・・・」
「え?」
葵は圭太の乳首を思いきり吸った。「ひゃうっ!?」
突然の奇襲に圭太は声をあげてしまう。
「これでチャラにしてあげるわ。」
(うう、不意打ちされてしまった・・・)
葵は満足げだ。

こうして葵の生徒会長最後の日は終わりを告げた。

***
以降、卒業まであとわずかながら葵が部室に来る回数は増えた。
沙由美と葵は相変わらず仲良くやっているようだ。
そして葵の腋毛はさらに濃くなっていった。というか処理をしなくなった。
「別に意地になって伸ばさなくてもいいですよ・・・」
圭太もさすがに心配になったのか声をかける。
「別に。ただもうしばらくこのままでいいかと思っただけよ・・・」
「え?まさか気持ちよくなったとか・・・」
「違うわよ!」
葵は顔を赤くした。
「じゃあなんでですか?」
「それは・・・」
「それは?」
「そ、その・・・圭太君が私の腋毛を触るから、私もお返しをしてるの!」
葵は恥ずかしさをごまかすように言った。
「でも・・・今はともかく夏は支障が出ますよ?」
「うるさい!」
「痛っ!」
葵は圭太にデコピンをした。
「ふんっ!とにかくしばらくはこのままでいるんだからね!わかった?!」
「わかりましたよ・・・」
「よし。」
葵は少し嬉しそうだ。圭太は思った。
(これは相当ハマってしまったみたいだ・・・)
葵の新たな趣味に、圭太は頭を抱えるのであった。

その様子を見たいた沙由美は
「今度は圭ちゃんが、葵ちゃんを開発したか・・・」
「ち、違いますよ!その・・・ちょっとしたイタズラのつもりで・・・!」
「でもイくときに圭ちゃんに腋毛を触られながらイっちゃったわけでしょ?」
「ぐっ・・・!」
圭太は言葉に詰まる。
「葵ちゃんの弱点を的確に突いてくるなんて、圭ちゃんなかなかやるじゃない。」
沙由美はニヤリと笑う。
「でも、あのまま留学したら、葵ちゃんは圭ちゃんのために
操を立てることになるわね」
「ど、どういう意味ですか?」
「だって腋毛伸ばしっぱなしで下の毛のない身体なんて、
他人には見せられないじゃない」
「なっ・・・!?」
圭太の顔が真っ赤になる。

「だから留学先で、圭ちゃん以外の男に抱かれることは絶対にないってこと」
「で、でも下の毛の方は元から生えてないはずですよ・・・」
圭太も思わず意味不明な反論をしてしまう・・・。
「あら、そういえばそうだったわね。まぁ、もし剃られてても、
葵ちゃんなら『圭太君以外に見せる気はない』とか言いそうだけど」
「うっ、確かにそんなこと言いそうな気がします・・・」
「でしょ?」
沙由美は満足げだ。
(まぁ葵ちゃん性格考えれば、海外で男と遊びまくるとかは絶対ないし、
腋ぐらいの刺激じゃ、すぐに飽きちゃうと思うけどね)
沙由美は心の中で舌を出す。
圭太は頭を抱えて考え込んでしまっている。

(でも、面白いから言わないでおこうっと)
沙由美は楽しげに悪魔のような笑みを浮かべるのであった。
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