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第73話:ひなちゃんの春(その5)
しおりを挟むその夜、二人はいつものようにベッドにいた。
「まさか、君の方からおねだりしてくるなんてね」
「べ、別に・・・」
ユキヤは恥ずかしそうに視線をそらす。
「ほら、恥ずかしがらないで」
そう言うと、すみれはユキヤの唇に軽くキスをした。
「・・・!」
驚いて目を見開くユキヤをよそに、すみれは唇を舐めると、
ユキヤの服の中に手を入れ始める。
「・・・んっ」
ユキヤの口から甘い吐息が漏れる。
「ふふ・・・相変わらず敏感だね」
「うるさい・・・」
ユキヤが顔を赤くしながら応える。
「だって、私の手で君がこんなに感じてくれるんだよ?」
「そ、それはお前がそんなふうに触るから・・・ひぅっ!」
すみれがユキヤの胸の突起を強くつまむと、彼は甘い声を上げた。
「そう?でも、私のせいだけじゃないんじゃない?」
そう言うと、すみれはユキヤの耳元へ顔を近づける。
「・・・君もこうされたいって思っていたんでしょ?」
彼女は優しく、甘い問いかけをしてくる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
ユキヤは少し躊躇った後に小さくうなずいた。
「ふふ・・・もう可愛いなぁ。よしよし」
すみれは優しい笑みを浮かべると、ユキヤの頭を優しく撫でた。
そしてそのまま彼をベッドへと押し倒す。
「知ってるよ・・・いつもお風呂の時に
後ろの穴もちゃんときれいにしてるって」
「・・・っ!?」
ユキヤの顔が真っ赤に染まる。
「ふふ、そういう反応は新鮮だね」
「うるさい・・・」
「それって期待してるって事かな~」
すみれはユキヤの顔を覗き込むようにして微笑む。
「・・・っ」
ユキヤは恥ずかしそうに目をそらすと、小さくうなずいた。
もはや否定する気もないのだろう。
「ふふ・・・そっか。じゃあ期待に応えてあげないとね」
すみれはユキヤに唇を重ねると、舌を絡める深いキスをする。
「ちゅぷ……れろ……んっ……」
歯茎の裏や上顎などユキヤの弱いところを責め立てる。
その度にユキヤの口からくぐもった喘ぎ声が漏れる。
「・・・ん、んん」
それは普段の彼からは考えられないほど可愛らしいものだった。
「ふふ・・・可愛いね」
すみれが口を離すと、唾液の橋がかかる。
「・・・はぁ・・・はぁ」
ユキヤは荒い呼吸で酸素を取り入れようとしている。
「ふふ、沢山気持ちよくしてあげるからね」
すみれはそう言うと、ユキヤの首筋に舌を這わせる。
「・・・っ!」
「ふふ・・・ここも弱いよね。」
すみれはそう言うと、ユキヤの服を脱がせ、首輪と拘束具を付けていく。
彼の両腕は頭上で交差するように枷で固定された。
「・・・うう」
今の自分の状況に興奮してるのか、それとも
これからされる事に期待を寄せているせいなのか、
ユキヤの口から甘い吐息が漏れる。
「まだ何もしてないのにこんなに敏感になっちゃって・・・」
すみれはユキヤの乳首を指先で転がす。
「・・・っ!」
「ふふ・・・可愛いね」
そしてそのまま口に含むと、舌で優しく愛撫する。
「・・・あっ」
彼女が舌を這わせる度に卑猥な音が寝室に響き渡る。
「ちゅぷ……れろ……」
時折甘噛みをしたり、吸ったりする度にユキヤの口から甘い声が上がった。
「ふふ・・・気持ちいい?」
「・・・うん」ユキヤは恥ずかしそうに答える。
「じゃあ、次はこっちだね」
そう言ってすみれがユキヤの下半身へと手を伸ばしていく・・・。
そこには大きくそそり立つ彼のモノがあった。
「あぅ・・・」
すみれはユキヤのモノの先端を指で弄んだ。
「ふふ・・・もうこんなになって。そんなに待ち遠しかった?」
「ち、違っ・・・」
「ほんとかなぁ?」
すみれはそう言うと、ユキヤのモノに顔を近づける。
「ちょ、ちょっと待っ・・・んん!!」
すみれはユキヤのモノを口に含むと、ゆっくりと頭を上下させた。
「ふぁう・・・はむ・・・」
彼女の舌や歯が彼のモノに絡むたびにユキヤにとって
甘い刺激となった。
「あぁ・・・だめぇ・・・」
思わず情けない声をあげてしまう。
「・・・ふふ、可愛いよ」
すみれはそう言うとユキヤの頭を優しく撫でる。
そして彼女は次に亀頭のあたりに舌を這わせる。
「ひゃう・・・あぅ・・はぅん・・・」
すみれが舌を動かす度にとろけそうな感覚がユキヤのモノを襲った。
「・・・んぅ・・・まだ・・・らよ」
すみれはユキヤのモノを口から出して、今度は裏筋に舌を這わす。
「あぅ・・・」
そしてそのまま根元から先端までゆっくりと舐め上げる。
「ひゃぅん・・・っ!」
その刺激だけでユキヤのモノはビクビクと震え始めた。
「ふふ・・・もう出そうだね」
すみれはそう言って再びユキヤのモノを口に含む。
「あ・・・あぅ・・・」
(これ以上されたら・・・俺・・・)
ユキヤの限界が近づいてきたその時、すみれは口を離し、
手で優しく握り込んだ。
「・・・え?」
「ふふ・・・まだイかせてあげないよ」
すみれはそう言って微笑むと、再びユキヤのモノを口に含んだ。
そして今度は先程よりも激しく動かす。
「あ・・・ああ・・・!」
ユキヤの口から切なそうな喘ぎ声が上がる。
「はふ……ふぁむっ……」すみれは口の中で
ユキヤのモノを愛撫し続ける。
「ダ、ダメ!・・もう・・出ちゃうぅ」ユキヤが限界を訴える。
「ちゅぱ・・・いいよ、出して」
すみれはそう言うと、より一層激しく動かした。
「・・・っ!」
そして次の瞬間、ユキヤのモノから大量の白濁液が飛び出した。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
すみれの口から解放されたユキヤのモノは、
ビクビクと脈打っていた。
「けほっけほっ!」すみれがその横で激しく咳込む
「ど・・・どうしたの?!」
「あ・・・ごめん、思ったより沢山出たみたいだね・・・げほっ」
すみれが呼吸を整えながらそういった。
「え・・・?」
ユキヤは呆然とした様子ですみれを見る。
「ちょっと・・飲みきれなかった」すみれは苦笑いを浮かべる。
「・・・!」ユキヤの顔がみるみる赤くなる。
「あはは・・・」すみれが照れ臭そうに笑って
ベッドの横に置いてあるペットボトルの水を飲んだ。
「ごめん、嫌だった?」
「・・・別に」ユキヤは目をそらしながら言う。
「ふふ、そっか」すみれが微笑む。
「・・・でもさ、まだ終わりじゃないよ?」ユキヤの耳元で囁く。
「・・・え?・・・あっ!」ユキヤの顔がまた真っ赤になる。
「だって、こっちがまだだもの・・・」
すみれはそう言いながらユキヤのアナルを指先で撫でた。
「・・・・・」
ユキヤの顔が再び赤く染まる。
「ここでされるのも、いつの間に大好きになっちゃったね」
すみれがユキヤの耳元で囁く。
「・・・うるさい」
「ふふ、可愛いなぁ・・・君は」
すみれはそう言うと、再びユキヤにキスをした。
すみれに対して強がっては見せたものの、
彼女から色々開発されてしまった今となっては
もう言い逃れできる状態ではない。「ほら、早くお尻上げて」
「・・・うん」ユキヤは言われた通りに四つん這いになる。
「いきなりじゃ痛いから、少しほぐすね・・・」
そう言いながらすみれはローションとゴム手袋を用意した。
「・・・」ユキヤは黙ってうなずく。
すみれはゴム手袋をはめて、ローションを指につけると
ユキヤのアナルに優しく触れる。
「・・・っ」ユキヤの口から吐息が漏れる。
「痛かったら言ってね?」すみれはそう言うとゆっくりと指を動かし始めた。
「・・・んっ・・・あっ・・・」ユキヤの口から甘い声が漏れる。
「ふふ・・・気持ちいい?」すみれはそう言いながら指をさらに動かす。
「あぅ・・・うん・・・」ユキヤは小さくうなずいた。
いつも彼を優しく可愛がるすみれだが、アナルを扱う時は
特に丁寧かつ慎重になってくれる。
「あ・・・あぁ・・・」ユキヤの口から切なそうな吐息が漏れる。
そんな彼女の優しい指使いも、ユキヤには心地よい刺激となって
全身に伝わっていく。「・・・っ」ユキヤの体がビクビクと震える。
そうしてすみれの指は前立腺のあたりを刺激していく・・・。
「あぁっ!・・・そこ・・そんな、されたら!」
ユキヤは枷のついた手でシーツを握りしめながら甘い声を上げる。
「ふふ、ここだよね?」すみれはそう言ってさらに強く刺激する。
「あぅ・・・だめぇ・・・」ユキヤの目から涙がこぼれ落ちる。
しかしその表情は決して苦痛ではなく、むしろ快楽に染まったものだった。
ユキヤはアナルを責められると、すみれに逆らうことが出来なくなる。
これはすみれだけが知っている事だった。
「ふふ、可愛いよ。」すみれは優しく微笑むと、ユキヤの頬にキスをした。
「・・・っ!」ユキヤの顔が赤くなる。
「ほら・・・もっと気持ちよくなっていいんだよ?」
すみれはそう言って再び指を動かし始める。
「あぅ・・・うん・・・」ユキヤの口から切なそうな吐息が漏れる。
そしてそれと同時に彼のモノもビクビクと震え始めた。
「それとも、そろそろ女の子みたいにされたい?」
「・・・っ!」ユキヤの顔が真っ赤になる。
「ふふ・・・いいよ。ユキちゃん後ろでしたいたいんでしょ?」
すみれが耳元で囁く。
「そ、それは・・・その・・・」ユキヤは顔を真っ赤にして口ごもる。
「ほら、正直に言ってごらん?」すみれが意地悪く笑う。
「・・・うん」ユキヤは小さくうなずいた。
「ふふ、いい子だね」すみれはそう言ってユキヤの頭を撫でる。
「・・・っ!」それだけでもユキヤは感じてしまったようで
小さく体を震わせた。
(可愛くなっちゃってまあ・・・)
すみれは心の中でそう思う。そしてそれと同時に
彼に対する嗜虐心も生まれてしまう。
そうして口をついてつい意地悪なことを言ってしまう。
「じゃあ・・・おねだりしてみて」
「・・・」ユキヤは恥ずかしそうに目をそらす。
「ほら、早く言わないとずっとこのままだよ?」すみれが耳元で囁く。
「・・・して」
「聞こえないよ?もっと大きな声で言ってごらん?」
すみれはさらに意地悪く囁いた。
「・・・俺のお尻を・・・犯してください」
つづく
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