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第90話:僕らの愛の形は何型?(その5)(完結)
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「なあんだ、私よりもよっぽど興奮してるじゃない」
すみれがまた意地悪な笑みを浮かべる。
「そ・・・そんな訳ないだろ!」
「ふふ、素直じゃないね」
そう言うと彼女は再び彼の肉棒を咥え込んだ。
「うぁっ・・・!!」
ユキヤが思わず声を上げる。
「ちゅぱ・・・れろっ・・・」
「あ、あぁ・・・ちょっ…待って」
「待・た・な・い」
「ひっ・・・」
すみれはユキヤの肉棒にしゃぶりつくとそのまま頭を前後させる。
「あ・・・うぁ・・・くぅ・・・」
ユキヤはくすぐったさと強烈な快感で思わず腰を引いてしまう。
「ダメ・・・逃がさない・・・」
すみれがユキヤの腰に手を回し、逃がさないようにする。
そしてそのまま彼のモノを激しく吸い上げる。
「うぁっ・・・!」
「ふふ、気持ちいい?」
「あっあぁぁ・・・ひぅん!き、きもち・・・いい」
「そっか、よかった」
すみれが嬉しそうに笑う。
「あ・・・うぁぁ・・・」
ユキヤは快感で頭が真っ白になる。
「ふふ、可愛い」
すみれはユキヤのモノをしゃぶりながら、 彼の乳首を指で弄り始めた。
「うぁっ!そ、そこはっ!」
『ふふ、口だけじゃ物足りないでしょ?』
とでも言いたげな顔ですみれはユキヤの肉棒をしゃぶりながら、
ユキヤの乳首を指で弄り始める。
「うぁっ・・・あぁぁ、や、やめっ!」
「ふふ・・・また・・・大きくなった」
すみれが嬉しそうに笑う。そしてまた下を這わせる。
「あ・・・あぁ・・・」
ユキヤは快楽に抗えず、思わず声を漏らす。
「ねぇ、ユキちゃん」
「な・・・何?」
ユキヤが息を荒げながら答えると
「私のも・・・気持ちよくして・・・ほしいな」
そう言って彼女はユキヤのモノから口を離すと、
今度は彼の身体に馬乗りになった。「あ・・・うぁ・・・」
ユキヤは快感でまだ意識がハッキリとしない。
「ねぇ、いいでしょ?」
「あ・・・あぁ」
ユキヤが力なく頷くと、すみれは彼の肉棒を
自らの秘所にあてがった。
そしてゆっくりと腰を落としていく。
彼女のわれめにユキヤのモノが抗うことなく
するすると飲み込まれていった・・・。
「んっ・・・!」
すみれが一瞬顔をしかめる。
「だ、大丈夫か?」
ユキヤが心配そうな顔をする。
「うん・・・平気だよ」
すみれはそう言うと微笑んだ。
「んん・・・無理・・するなよ?」
「なんか・・・いつもよりずっと気持ちいいよ」
すみれ恍惚とした表情で言う。
「そ、そうか?」
ユキヤはまた顔を赤くする。
「ふふ・・・でも、まだこれからだからね?」
すみれは腰を動かすと、そのまま前後に動かし始める。
「うぁ・・・」
「んっ・・・!」
すみれが動くたびにユキヤの肉棒が彼女の膣内で擦れ、
その刺激が彼女の身体に甘い痺れとなって伝わる・・・。
「あ・・・んぁっ・・・」
(す、すごく気持ちいい・・・!)
「あぁ・・・ユキちゃん・・いいよぉ・・」
すみれがうっとりとした声で言う。
「うぁ・・・あ、あぁ・・・」
ユキヤも快感に思わず声を漏らす。
「ふふ・・・可愛いよぉ・・・」
すみれはユキヤに顔を近づけると彼の唇を奪った。
「んっ・・・ちゅっ・・・」
そしてそのまま舌を入れ、絡ませる。
彼女の甘い唾液と舌の感触がユキヤをさらに興奮させる。
(や、やばい!)
「んちゅ・・・れろっ・・・」
すみれは腰を動かす速度を上げる。
「ねぇ、ユキちゃん・・・あぁん・・・」
「んっ・・・な、なんだよ!」
「私の事・・・怖い?」「え・・・?」
ユキヤは思わず目を丸くした。
「もしかして、私の事怖くなってない?」
先ほど見た光景がまだ頭の中に残っているのか、
すみれがそんな事を聞いてくる。
「そ、そんなこと・・・!」
ユキヤが慌てて否定すが
「ホントに・・・?」
すみれは更に疑問を重ねてくる。
「あ、あぁ・・・本当だよ」
「ほんとのホントに?」
「ほ、ほんとうだってば・・・確かにお前が怖い時もあるけど・・・」
「・・・あるけど?」
「俺の中では・・・『怖い』よりも・・・『好き』の方がずっと大きい・・」
「・・・ユキちゃん!!」
その言葉を聞いた途端、すみれは嬉しさのあまり彼の身体を
ギュッと抱きしめた。
「わふっ!」
彼の体が密着し、柔らかな乳房が押し当てられる。
(うわっ!)
ユキヤの身体が思わずドキリとこわばり、
肉棒が彼女の膣内でビクンと跳ねる。
「あんっ・・・!!」
そのわずかな動きが彼女の良い所を掠めたのか、
すみれの体がビクッと痙攣した。
そしてそのままずるりと彼のモノから離れてしまう。
「あ・・・ごめん」
自分の身体とはいえ、ユキヤ自身も予想が出来なかったようだ。
「ふふ・・・凄いね、男の子の身体って」
「そ、そうか」
「うん、ユキちゃんの・・・すごく硬くなってるのわかるよ」
「あ、あぁ・・・」
ユキヤは恥ずかしさのあまり、思わず顔を背ける。
「ねぇ・・・もっと気持ちよくしてあげたい」
すみれがそう言うとユキヤのモノを自分の股間に押し当て、
再び騎乗位の体勢で腰を下ろす。
「ん・・・くぅ・・・」
先程よりもより強い刺激に思わずユキヤの顔が歪む。
「ふふ・・・動くね」
「え、ちょっ!待っ・・・」
「待たないもん♪」
すみれは妖艶な笑みを浮かべるとゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ・・・!」
ユキヤの口から吐息が漏れる。
「あぁんっ・・・ユキちゃんの・・・
奥に当たって気持ちいいィィ・・っ!!」
じゅぶじゅぶとお互いの秘所がぶつかり合う音が響く。
「ん・・・あっ・・・あぁんっ・・・!」
ユキヤの上ですみれが激しく喘ぐ。
その姿はいつもの可愛らしく無邪気な姿からは
想像がつかないほど淫らだ。
「んっ・・・やべえ・・・もう無理・・・!」
彼女の淫らな姿に興奮したユキヤがそう叫ぶと、
膣内で彼のモノが脈動し、 精液が解き放たれた。
「んぅっ!!」
快感が全身を突き抜け、思わずすみれの体がのけぞる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ユキちゃん・・・」
すみれがユキヤの身体に倒れ込む。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「すごいね、またいっぱい出たよ」
すみれはユキヤに抱きつきながら言う。
「う、うるさい!」
「ふふ、可愛い」
すみれはそう言うと彼の頬に軽くキスをした。
「・・・っ」
(やばい、なんか凄く恥ずかしい)
ユキヤの顔が赤くなる。
「私、大好きだよ。ユキちゃんのそういうとこ。」
すみれが汗だくで無邪気に微笑む。
「だって怖くても逃げたり離れたりしないで、
ずっと真っすぐに、私を受け止めてくれてるもの」
「すみれ・・・」
「だから私はそんな君を沢山気持ちよくさせてあげたい」
彼女の黒い瞳には優しい光が宿っている。
「・・・」
そんな彼女を見て、ユキヤは照れ臭そうに赤くなる。
「ふふ、可愛い」すみれは優しく微笑むと再びキスをし た。
彼の身体をギュッと抱きしめる。
「んっ・・・!」
ユキヤはまたドキリとした。
彼女の柔らかな乳房が押し当てられ、
その感触がユキヤの心臓をさらに高鳴らせる。
「絶対、離さないからね」
「・・・」
(やっぱり、こいつには勝てない・・・)
そう思ったユキヤはプイっと横を向いて照れた顔をごまかそうとした。
だがその行動はすみれをさらに喜ばせるだけだった。
「もう・・・君は可愛いなぁ」
すみれはそう言ってユキヤの頬に再びキスをする。
「っ!お、お前な!!」
ユキヤが思わず叫ぶと、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
***
「大丈夫、前にも言った通りユキヤは男らしいよ」
数日後の朝、
大学へ向かって歩いている途中、すみれがこんなことを言う。
「な、何だよ急に・・・!?」
すみれのいきなりの発言にユキヤは面食らう。
「この間、栗田君が『あいつなんか悩んでるみたいだ』
って言ってたから・・・」
(あいつ、すみれに喋ったのか?!)
栗田の軽口にユキヤは歯噛みする。
「で、海老沢君たちの事言ってたから・・・もしかしたらと思ったの」
「え」
ユキヤの心臓が跳ねる。
「大丈夫、私はそのままでも十分ユキヤを男らしいと思っているから!」
「・・・本当か?」
「そうだよ!この前だって怖くかったくせに
海老沢君に立ち向かったでしょ」
「う・・・!」
勇ましく立ち向かったはいいが、その後恐怖で腰を抜かしたとを
思い出しユキヤはちょっと苦々しい顔になる。
「だからユキヤはそのままでいいの」
「すみれ・・・!」
すみれがユキヤの身体をギュッと抱きしめる。
「お、おい!ここ通学路だぞ!!」
「ふふ、いいじゃない」
すみれはそう言うとユキヤにキスをした・・・。
***
2人が学校に着くと、歩く学生たちに交じった海老沢と苅安を見かけた。
(あ、あいつら・・・)
先日の公園での事を思い出し、ユキヤは顔をこわばらせる。
しかし彼らは相変わらず海老沢が前を歩き、
苅安がその3歩後ろを歩いている。
(あの状態が本当にカモフラージュなんだろうか・・・?)
あの夜の公園での二人の痴態は、すみれと一緒に目撃していなければ、
悪い夢を見たとしか思えなかっただろう。
(本当にあれと同一人物だったんだろうか・・・?)
「どうしたの?」
ユキヤが考え込んでいるとすみれが不思議そうに聞いてくる。
「・・・いや、なんでもない」
ユキヤはそう言うとすみれと一緒に教室へ向かおうとするが・・・
バシッ・・・!
その瞬間、誰かが誰かを殴る音が響き渡った。
その音の主は言うまでもなく海老沢と苅安であった。
「グズグズすんな!まったくこれだから女という奴は!」
海老沢が怒鳴るのは苅安が頬を押さえながら黙って聞いている。
「ねぇ・・・あの2人」
「・・・彼氏の方がまた彼女に暴力ふるってるね」
「なんであの子黙って従ってるんだろう?」
2人が立ち去る中、そんなヒソヒソとした声が聞こえるが、
ユキヤは見てしまった。
顔を押さえて海老沢の後ろを歩く苅安の口元が
明らかに笑っていたのを・・・。
おわり
すみれがまた意地悪な笑みを浮かべる。
「そ・・・そんな訳ないだろ!」
「ふふ、素直じゃないね」
そう言うと彼女は再び彼の肉棒を咥え込んだ。
「うぁっ・・・!!」
ユキヤが思わず声を上げる。
「ちゅぱ・・・れろっ・・・」
「あ、あぁ・・・ちょっ…待って」
「待・た・な・い」
「ひっ・・・」
すみれはユキヤの肉棒にしゃぶりつくとそのまま頭を前後させる。
「あ・・・うぁ・・・くぅ・・・」
ユキヤはくすぐったさと強烈な快感で思わず腰を引いてしまう。
「ダメ・・・逃がさない・・・」
すみれがユキヤの腰に手を回し、逃がさないようにする。
そしてそのまま彼のモノを激しく吸い上げる。
「うぁっ・・・!」
「ふふ、気持ちいい?」
「あっあぁぁ・・・ひぅん!き、きもち・・・いい」
「そっか、よかった」
すみれが嬉しそうに笑う。
「あ・・・うぁぁ・・・」
ユキヤは快感で頭が真っ白になる。
「ふふ、可愛い」
すみれはユキヤのモノをしゃぶりながら、 彼の乳首を指で弄り始めた。
「うぁっ!そ、そこはっ!」
『ふふ、口だけじゃ物足りないでしょ?』
とでも言いたげな顔ですみれはユキヤの肉棒をしゃぶりながら、
ユキヤの乳首を指で弄り始める。
「うぁっ・・・あぁぁ、や、やめっ!」
「ふふ・・・また・・・大きくなった」
すみれが嬉しそうに笑う。そしてまた下を這わせる。
「あ・・・あぁ・・・」
ユキヤは快楽に抗えず、思わず声を漏らす。
「ねぇ、ユキちゃん」
「な・・・何?」
ユキヤが息を荒げながら答えると
「私のも・・・気持ちよくして・・・ほしいな」
そう言って彼女はユキヤのモノから口を離すと、
今度は彼の身体に馬乗りになった。「あ・・・うぁ・・・」
ユキヤは快感でまだ意識がハッキリとしない。
「ねぇ、いいでしょ?」
「あ・・・あぁ」
ユキヤが力なく頷くと、すみれは彼の肉棒を
自らの秘所にあてがった。
そしてゆっくりと腰を落としていく。
彼女のわれめにユキヤのモノが抗うことなく
するすると飲み込まれていった・・・。
「んっ・・・!」
すみれが一瞬顔をしかめる。
「だ、大丈夫か?」
ユキヤが心配そうな顔をする。
「うん・・・平気だよ」
すみれはそう言うと微笑んだ。
「んん・・・無理・・するなよ?」
「なんか・・・いつもよりずっと気持ちいいよ」
すみれ恍惚とした表情で言う。
「そ、そうか?」
ユキヤはまた顔を赤くする。
「ふふ・・・でも、まだこれからだからね?」
すみれは腰を動かすと、そのまま前後に動かし始める。
「うぁ・・・」
「んっ・・・!」
すみれが動くたびにユキヤの肉棒が彼女の膣内で擦れ、
その刺激が彼女の身体に甘い痺れとなって伝わる・・・。
「あ・・・んぁっ・・・」
(す、すごく気持ちいい・・・!)
「あぁ・・・ユキちゃん・・いいよぉ・・」
すみれがうっとりとした声で言う。
「うぁ・・・あ、あぁ・・・」
ユキヤも快感に思わず声を漏らす。
「ふふ・・・可愛いよぉ・・・」
すみれはユキヤに顔を近づけると彼の唇を奪った。
「んっ・・・ちゅっ・・・」
そしてそのまま舌を入れ、絡ませる。
彼女の甘い唾液と舌の感触がユキヤをさらに興奮させる。
(や、やばい!)
「んちゅ・・・れろっ・・・」
すみれは腰を動かす速度を上げる。
「ねぇ、ユキちゃん・・・あぁん・・・」
「んっ・・・な、なんだよ!」
「私の事・・・怖い?」「え・・・?」
ユキヤは思わず目を丸くした。
「もしかして、私の事怖くなってない?」
先ほど見た光景がまだ頭の中に残っているのか、
すみれがそんな事を聞いてくる。
「そ、そんなこと・・・!」
ユキヤが慌てて否定すが
「ホントに・・・?」
すみれは更に疑問を重ねてくる。
「あ、あぁ・・・本当だよ」
「ほんとのホントに?」
「ほ、ほんとうだってば・・・確かにお前が怖い時もあるけど・・・」
「・・・あるけど?」
「俺の中では・・・『怖い』よりも・・・『好き』の方がずっと大きい・・」
「・・・ユキちゃん!!」
その言葉を聞いた途端、すみれは嬉しさのあまり彼の身体を
ギュッと抱きしめた。
「わふっ!」
彼の体が密着し、柔らかな乳房が押し当てられる。
(うわっ!)
ユキヤの身体が思わずドキリとこわばり、
肉棒が彼女の膣内でビクンと跳ねる。
「あんっ・・・!!」
そのわずかな動きが彼女の良い所を掠めたのか、
すみれの体がビクッと痙攣した。
そしてそのままずるりと彼のモノから離れてしまう。
「あ・・・ごめん」
自分の身体とはいえ、ユキヤ自身も予想が出来なかったようだ。
「ふふ・・・凄いね、男の子の身体って」
「そ、そうか」
「うん、ユキちゃんの・・・すごく硬くなってるのわかるよ」
「あ、あぁ・・・」
ユキヤは恥ずかしさのあまり、思わず顔を背ける。
「ねぇ・・・もっと気持ちよくしてあげたい」
すみれがそう言うとユキヤのモノを自分の股間に押し当て、
再び騎乗位の体勢で腰を下ろす。
「ん・・・くぅ・・・」
先程よりもより強い刺激に思わずユキヤの顔が歪む。
「ふふ・・・動くね」
「え、ちょっ!待っ・・・」
「待たないもん♪」
すみれは妖艶な笑みを浮かべるとゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっ・・・!」
ユキヤの口から吐息が漏れる。
「あぁんっ・・・ユキちゃんの・・・
奥に当たって気持ちいいィィ・・っ!!」
じゅぶじゅぶとお互いの秘所がぶつかり合う音が響く。
「ん・・・あっ・・・あぁんっ・・・!」
ユキヤの上ですみれが激しく喘ぐ。
その姿はいつもの可愛らしく無邪気な姿からは
想像がつかないほど淫らだ。
「んっ・・・やべえ・・・もう無理・・・!」
彼女の淫らな姿に興奮したユキヤがそう叫ぶと、
膣内で彼のモノが脈動し、 精液が解き放たれた。
「んぅっ!!」
快感が全身を突き抜け、思わずすみれの体がのけぞる。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ユキちゃん・・・」
すみれがユキヤの身体に倒れ込む。
「はぁ・・・はぁ・・・」
「すごいね、またいっぱい出たよ」
すみれはユキヤに抱きつきながら言う。
「う、うるさい!」
「ふふ、可愛い」
すみれはそう言うと彼の頬に軽くキスをした。
「・・・っ」
(やばい、なんか凄く恥ずかしい)
ユキヤの顔が赤くなる。
「私、大好きだよ。ユキちゃんのそういうとこ。」
すみれが汗だくで無邪気に微笑む。
「だって怖くても逃げたり離れたりしないで、
ずっと真っすぐに、私を受け止めてくれてるもの」
「すみれ・・・」
「だから私はそんな君を沢山気持ちよくさせてあげたい」
彼女の黒い瞳には優しい光が宿っている。
「・・・」
そんな彼女を見て、ユキヤは照れ臭そうに赤くなる。
「ふふ、可愛い」すみれは優しく微笑むと再びキスをし た。
彼の身体をギュッと抱きしめる。
「んっ・・・!」
ユキヤはまたドキリとした。
彼女の柔らかな乳房が押し当てられ、
その感触がユキヤの心臓をさらに高鳴らせる。
「絶対、離さないからね」
「・・・」
(やっぱり、こいつには勝てない・・・)
そう思ったユキヤはプイっと横を向いて照れた顔をごまかそうとした。
だがその行動はすみれをさらに喜ばせるだけだった。
「もう・・・君は可愛いなぁ」
すみれはそう言ってユキヤの頬に再びキスをする。
「っ!お、お前な!!」
ユキヤが思わず叫ぶと、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
***
「大丈夫、前にも言った通りユキヤは男らしいよ」
数日後の朝、
大学へ向かって歩いている途中、すみれがこんなことを言う。
「な、何だよ急に・・・!?」
すみれのいきなりの発言にユキヤは面食らう。
「この間、栗田君が『あいつなんか悩んでるみたいだ』
って言ってたから・・・」
(あいつ、すみれに喋ったのか?!)
栗田の軽口にユキヤは歯噛みする。
「で、海老沢君たちの事言ってたから・・・もしかしたらと思ったの」
「え」
ユキヤの心臓が跳ねる。
「大丈夫、私はそのままでも十分ユキヤを男らしいと思っているから!」
「・・・本当か?」
「そうだよ!この前だって怖くかったくせに
海老沢君に立ち向かったでしょ」
「う・・・!」
勇ましく立ち向かったはいいが、その後恐怖で腰を抜かしたとを
思い出しユキヤはちょっと苦々しい顔になる。
「だからユキヤはそのままでいいの」
「すみれ・・・!」
すみれがユキヤの身体をギュッと抱きしめる。
「お、おい!ここ通学路だぞ!!」
「ふふ、いいじゃない」
すみれはそう言うとユキヤにキスをした・・・。
***
2人が学校に着くと、歩く学生たちに交じった海老沢と苅安を見かけた。
(あ、あいつら・・・)
先日の公園での事を思い出し、ユキヤは顔をこわばらせる。
しかし彼らは相変わらず海老沢が前を歩き、
苅安がその3歩後ろを歩いている。
(あの状態が本当にカモフラージュなんだろうか・・・?)
あの夜の公園での二人の痴態は、すみれと一緒に目撃していなければ、
悪い夢を見たとしか思えなかっただろう。
(本当にあれと同一人物だったんだろうか・・・?)
「どうしたの?」
ユキヤが考え込んでいるとすみれが不思議そうに聞いてくる。
「・・・いや、なんでもない」
ユキヤはそう言うとすみれと一緒に教室へ向かおうとするが・・・
バシッ・・・!
その瞬間、誰かが誰かを殴る音が響き渡った。
その音の主は言うまでもなく海老沢と苅安であった。
「グズグズすんな!まったくこれだから女という奴は!」
海老沢が怒鳴るのは苅安が頬を押さえながら黙って聞いている。
「ねぇ・・・あの2人」
「・・・彼氏の方がまた彼女に暴力ふるってるね」
「なんであの子黙って従ってるんだろう?」
2人が立ち去る中、そんなヒソヒソとした声が聞こえるが、
ユキヤは見てしまった。
顔を押さえて海老沢の後ろを歩く苅安の口元が
明らかに笑っていたのを・・・。
おわり
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