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第95話:それでも僕らは前に進む(その5)
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帰宅したしばらく後、二人は服を脱ぎ風呂場にいた。
これはユキヤに付けられた貞操帯とアナルプラグを外すためだ。
「ふふ、なんだか少し勿体無い気がするね」
すみれがユキヤのお尻から見えるアナルプラグの装飾を見て、
笑いながら言う。
「うぅ・・・」ユキヤは赤面し苦々しくすみれの方を見る。
「もう、冗談だってば」
すみれはそう言って笑う。
「ホントに・・・?」
「うん、だから安心して」
そう言って彼女はユキヤの頭を撫でる。
「・・・ん」
彼は小さくうなずくと、大人しくされるがままになった。
(ふふ、可愛いなぁ・・・)
すみれはそんなユキヤを見て、内心ほくそ笑んでいた。
「じゃあそこに座って」
そう言ってすみれは湯船のヘリを指差す。「あ、うん・・・」
ユキヤは少し緊張しながら、すみれに言われた通りに
湯船のヘリに座った。
「足広げて」
「う、うん」
ユキヤは言われるがままにおずおずと足を開脚する。
(うぅ、どうやってもこの体勢は恥ずかしい・・)
ユキヤはそう思うも、まずここにある貞操帯を外さないと
何も始まってくれないので彼は複雑そうな顔で堪えようとする。
「じゃ、外すね」
そう言いながらすみれはユキヤの前に腰を下ろすと、
持っているカギをユキヤの貞操帯にある南京錠に差し込んだ。
「・・・」
ガチャリという音とともに南京錠が外され、
すみれが貞操帯のパーツをガチャガチャと一つづつ外していく。
「これって結構パーツ多いよね」
「・・・」
すみれの言葉に返す余裕のないユキヤはただ黙って、
パーツを外し続けるすみれの手元を見ていた。
「はい、これで最後」
最後のパーツが外されユキヤの股間は解放された。
「あぁ・・・」
ユキヤの口から無意識に声が漏れる。
「ふふ、なぁに?」すみれはユキヤの顔を覗き込むように見る。
「あ、いや・・・」ユキヤは恥ずかしそうに顔を背ける。
しかし解放された彼のモノは、はち切れんばかりに
大きく膨れ上がっていた。
「ふふ、もうこんなになって・・・」
「し、仕方ないだろ・・・だって!」
ここ数日、ずっと貞操帯を付けさせられていたので、
ユキヤが不満そうな顔をする。
「えへへ、そうだね」
すみれがなぜか意地悪な顔をしながら言う。
「じゃ、じゃあ次は・・・」
早く後ろのアナルプラグの方も外してほしいとユキヤは言いかけるが
すみれは彼のモノをじっと見つめたままだ。
「ど、どうしたの?」
ユキヤの問いかけに答えず、すみれは彼の股間周りに手をやる。
「う・・・なにすんだよ」
すみれの唐突な行動にユキヤが思わず声を出してしまう。
「・・・やっぱりちょっとザラザラしてるね」
すみれは彼の下腹部を手で撫でるとそう言った。
「あ、当たり前だろ。これ付けっぱなしだったんだから!」
いつもならすみれに言われ、ユキヤの下の毛は
きれいに処理されている。
しかしここ数日貞操帯を付けっぱなしだったせいで、
その下の部分だけが数ミリほど伸びてしまっていた。
「まぁそうなんだけどね・・・」
すみれがユキヤのモノを優しく撫でる。
「うあっ!」
ユキヤの口からまた声が出る。
「ふふ、でもちょっと伸び過ぎちゃってるね」
「だ、だから、それは仕方ないって・・・!」
ユキヤが顔を赤くし、恥ずかしそうに言う。
「うん、そうだね。でも・・・」
すみれはそう言うと、彼の下腹部に再度手をやる。
「これはちゃんと処理しておいた方がいいかな?」
「え・・・?」
その言葉にユキヤは少し嫌な予感がする。
「この際だから剃ってきれいにしちゃおうか」
すみれはさも当然と言わんばかりの顔で言った。
「な・・・!」
ユキヤはその発言に言葉を失う。
「だってこのままだと、後でするの時にチクチクこすれて痛いよ?」
すみれがユキヤのわずかに伸びた陰毛を指でつまんで言う。
「そ、それはそうだけどさ・・・」
そういわれるとユキヤは言い返せない。
「じゃ、キレイにしちゃおう」
すみれはそう言うと、洗面器にぬるま湯を張り、タオルを浸した。
そしてそれを絞り、ユキヤの下腹部に当て蒸らしていく。
そして1分ほど時間を置いてから「じゃあ、剃るね」
すみれはそう言うと、彼の股間に当てたタオルをどけると、
シェービングクリームを吹き付ける。
「本当は脱毛クリームの方がいいんだけど、今日は早く済ませたいしね」
そう言いながら、すみれはユキヤの下腹部にシェーバーを当てた。
「・・・」
ユキヤは緊張しているのか、何も喋らない。
いくら慣れたといってもまだ大事な場所に剃刀が当たるのには
言いようのない妙な抵抗があった。
「ふふ、怖がらなくてもいいよ。すぐに終わるから」
すみれは優しくユキヤに声をかける。
「・・・うん」
ユキヤは消え入りそうな声で答えた。
「じゃ、始めるよ」
そう言ってすみれはユキヤの下腹部にシェーバーを当て、
ゆっくりと動かしていく。
剃刀を当てるという注意が必要な作業なので
二人ともしばし無言となり、緊張のためかシャリシャリ剃る音だけが
浴室内に響き、何とも言えない空気が流れた。
「これで大丈夫かな?」
わずかに伸び始めていた恥毛を剃り取られ、すっかりツルツルになった
ユキヤの股間にシャワーを掛けながらすみれが言った。
「・・・うん」ユキヤは顔を赤くし、無毛の股間を
恥ずかしそうに見ながら答えた。
「ふふふ、相変わらずツルツルだと可愛いねぇ」
すみれはそういうとユキヤの下腹部を優しく撫で回す。
「ちょっと、あんまり触んなって・・・」
ユキヤが顔をさらに赤くし、恥ずかしそうに言った。
(うぅ、撫でられると変な気分になる・・・)
ユキヤは脚をもじもじさせながら、内心そんな事を思う。
「ふふ、ごめんごめん。さ、次は後ろのほうのも抜かないと」
すみれはユキヤに四つん這いになるように促した。
「う、うん」(いよいよこっちか・・・)
ユキヤは少し恥ずかしそうにしながら、素直に四つん這いになる。
「じゃ、いくよ。力抜いてね」
そう言ってすみれはユキヤのお尻のアナルプラグに手をかける。
そしてゆっくりと引っ張った。
「あふ・・・」
ユキヤの口から吐息が漏れる。
「ふふ、可愛い声出しちゃって」
すみれはそう言いながら殊更ゆっくりとアナルプラグを抜いていく。
「こっちもケガしたら大変だから、動かないでね」
すみれはユキヤにそう話しかける。
「う、うん・・・」
ユキヤは力なく返事をかえす。
しかしそんな風に言われると却ってムズムズとしてくる。
「あぐぅぅ・・・」
そしてつい声も出てしまう。
「ふふふ、そんな声出しちゃって、もしかして感じちゃってる?」
すみれがユキヤの方を振り返りながら楽しそうに言う。
(お前がこんなので感じる身体にしたくせに・・・!)
ユキヤは心の中で毒づく。
そうしてゆっくりと時間をかけ、すみれはずるりと
アナルプラグを引き抜いた。
「ひぅっ!!」
その刺激にユキヤは思わず声が出てしまう。
そして全身の力が抜けたのか、そのままぐったりとうなだれた。
「ふふ、そんなに気持ち良かった?」
すみれは嬉しそうにユキヤに尋ねる。
「違うって・・・! あうぅ・・・」
ユキヤが言いかけるが、感じてしまっていたのは事実である。
「ユキちゃん・・・すっごくかわいいよ」
そう言ってすみれは四つん這いのままぐったりとするユキヤに
優しくキスをした。
「ん・・・」
ユキヤはそれに対し、素直に応じる。
「ふふ・・・」
すみれはユキヤの頭を撫でながら微笑む。
「ねぇ、すみれ・・・」
まだ体に力の入らないユキヤが顔だけを上げ、すみれの顔を見る。
「ん、どうしたの?」
すみれがユキヤに顔を近づける。
「その・・・ええと」ユキヤは何かを言いかけるが、
顔を真っ赤にさせまたうつむいてしまう。
「ハッキリ言ってくれなきゃ分からないよ?」
すみれはユキヤの耳元で優しく囁く。
「あ、うん・・・その、さ」
「ん?」
「お前に・・・されたい」
「え?」
突然の申し出にすみれは驚いた顔をする。
「お前じゃないと・・・ダメなんだ」
ユキヤは口ごもりながら言う。
「・・・い、今、なんて?!」
すみれは驚いたまま聞き返す。
「だから!お前とじゃないとダメなんだってば!!」
ユキヤが半ばヤケクソ気味に大声を出す。
「・・・だって、俺をこんな風にしたのはお前だもの」
と小さな声で続ける。
「ユキちゃん・・・」
「それに、前に約束してくれただろ。責任持つって・・・!」
言ってるうちに恥ずかしくなったのか、ユキヤは四つん這いのまま
床に突っ伏してしまう。
「ちょ、ちょっとユキちゃん?」
すみれは突然テンションがおかしくなったユキヤに困惑する。
「・・・で?結局してくれるのくれないの?」
顔を少し上げ、視線だけをすみれの方へ向け、
ユキヤが問いかける。
(これは・・・ちょっと効き過ぎちゃったかな?)
いつになく積極的な態度のユキヤに驚いていたすみれであったが、
少し優しい顔になり
「そうだね、君の事を最後まで責任持つって約束したの私だもんね」
そう言ってすみれは床に伏したままのユキヤの手を取ると、
そっとキスをする。
「・・・!!」
ユキヤの顔が真っ赤になる。
「・・・ベッド行く?」
「うん・・・」
そう言いながら二人は寝室へと向かった。
つづく
これはユキヤに付けられた貞操帯とアナルプラグを外すためだ。
「ふふ、なんだか少し勿体無い気がするね」
すみれがユキヤのお尻から見えるアナルプラグの装飾を見て、
笑いながら言う。
「うぅ・・・」ユキヤは赤面し苦々しくすみれの方を見る。
「もう、冗談だってば」
すみれはそう言って笑う。
「ホントに・・・?」
「うん、だから安心して」
そう言って彼女はユキヤの頭を撫でる。
「・・・ん」
彼は小さくうなずくと、大人しくされるがままになった。
(ふふ、可愛いなぁ・・・)
すみれはそんなユキヤを見て、内心ほくそ笑んでいた。
「じゃあそこに座って」
そう言ってすみれは湯船のヘリを指差す。「あ、うん・・・」
ユキヤは少し緊張しながら、すみれに言われた通りに
湯船のヘリに座った。
「足広げて」
「う、うん」
ユキヤは言われるがままにおずおずと足を開脚する。
(うぅ、どうやってもこの体勢は恥ずかしい・・)
ユキヤはそう思うも、まずここにある貞操帯を外さないと
何も始まってくれないので彼は複雑そうな顔で堪えようとする。
「じゃ、外すね」
そう言いながらすみれはユキヤの前に腰を下ろすと、
持っているカギをユキヤの貞操帯にある南京錠に差し込んだ。
「・・・」
ガチャリという音とともに南京錠が外され、
すみれが貞操帯のパーツをガチャガチャと一つづつ外していく。
「これって結構パーツ多いよね」
「・・・」
すみれの言葉に返す余裕のないユキヤはただ黙って、
パーツを外し続けるすみれの手元を見ていた。
「はい、これで最後」
最後のパーツが外されユキヤの股間は解放された。
「あぁ・・・」
ユキヤの口から無意識に声が漏れる。
「ふふ、なぁに?」すみれはユキヤの顔を覗き込むように見る。
「あ、いや・・・」ユキヤは恥ずかしそうに顔を背ける。
しかし解放された彼のモノは、はち切れんばかりに
大きく膨れ上がっていた。
「ふふ、もうこんなになって・・・」
「し、仕方ないだろ・・・だって!」
ここ数日、ずっと貞操帯を付けさせられていたので、
ユキヤが不満そうな顔をする。
「えへへ、そうだね」
すみれがなぜか意地悪な顔をしながら言う。
「じゃ、じゃあ次は・・・」
早く後ろのアナルプラグの方も外してほしいとユキヤは言いかけるが
すみれは彼のモノをじっと見つめたままだ。
「ど、どうしたの?」
ユキヤの問いかけに答えず、すみれは彼の股間周りに手をやる。
「う・・・なにすんだよ」
すみれの唐突な行動にユキヤが思わず声を出してしまう。
「・・・やっぱりちょっとザラザラしてるね」
すみれは彼の下腹部を手で撫でるとそう言った。
「あ、当たり前だろ。これ付けっぱなしだったんだから!」
いつもならすみれに言われ、ユキヤの下の毛は
きれいに処理されている。
しかしここ数日貞操帯を付けっぱなしだったせいで、
その下の部分だけが数ミリほど伸びてしまっていた。
「まぁそうなんだけどね・・・」
すみれがユキヤのモノを優しく撫でる。
「うあっ!」
ユキヤの口からまた声が出る。
「ふふ、でもちょっと伸び過ぎちゃってるね」
「だ、だから、それは仕方ないって・・・!」
ユキヤが顔を赤くし、恥ずかしそうに言う。
「うん、そうだね。でも・・・」
すみれはそう言うと、彼の下腹部に再度手をやる。
「これはちゃんと処理しておいた方がいいかな?」
「え・・・?」
その言葉にユキヤは少し嫌な予感がする。
「この際だから剃ってきれいにしちゃおうか」
すみれはさも当然と言わんばかりの顔で言った。
「な・・・!」
ユキヤはその発言に言葉を失う。
「だってこのままだと、後でするの時にチクチクこすれて痛いよ?」
すみれがユキヤのわずかに伸びた陰毛を指でつまんで言う。
「そ、それはそうだけどさ・・・」
そういわれるとユキヤは言い返せない。
「じゃ、キレイにしちゃおう」
すみれはそう言うと、洗面器にぬるま湯を張り、タオルを浸した。
そしてそれを絞り、ユキヤの下腹部に当て蒸らしていく。
そして1分ほど時間を置いてから「じゃあ、剃るね」
すみれはそう言うと、彼の股間に当てたタオルをどけると、
シェービングクリームを吹き付ける。
「本当は脱毛クリームの方がいいんだけど、今日は早く済ませたいしね」
そう言いながら、すみれはユキヤの下腹部にシェーバーを当てた。
「・・・」
ユキヤは緊張しているのか、何も喋らない。
いくら慣れたといってもまだ大事な場所に剃刀が当たるのには
言いようのない妙な抵抗があった。
「ふふ、怖がらなくてもいいよ。すぐに終わるから」
すみれは優しくユキヤに声をかける。
「・・・うん」
ユキヤは消え入りそうな声で答えた。
「じゃ、始めるよ」
そう言ってすみれはユキヤの下腹部にシェーバーを当て、
ゆっくりと動かしていく。
剃刀を当てるという注意が必要な作業なので
二人ともしばし無言となり、緊張のためかシャリシャリ剃る音だけが
浴室内に響き、何とも言えない空気が流れた。
「これで大丈夫かな?」
わずかに伸び始めていた恥毛を剃り取られ、すっかりツルツルになった
ユキヤの股間にシャワーを掛けながらすみれが言った。
「・・・うん」ユキヤは顔を赤くし、無毛の股間を
恥ずかしそうに見ながら答えた。
「ふふふ、相変わらずツルツルだと可愛いねぇ」
すみれはそういうとユキヤの下腹部を優しく撫で回す。
「ちょっと、あんまり触んなって・・・」
ユキヤが顔をさらに赤くし、恥ずかしそうに言った。
(うぅ、撫でられると変な気分になる・・・)
ユキヤは脚をもじもじさせながら、内心そんな事を思う。
「ふふ、ごめんごめん。さ、次は後ろのほうのも抜かないと」
すみれはユキヤに四つん這いになるように促した。
「う、うん」(いよいよこっちか・・・)
ユキヤは少し恥ずかしそうにしながら、素直に四つん這いになる。
「じゃ、いくよ。力抜いてね」
そう言ってすみれはユキヤのお尻のアナルプラグに手をかける。
そしてゆっくりと引っ張った。
「あふ・・・」
ユキヤの口から吐息が漏れる。
「ふふ、可愛い声出しちゃって」
すみれはそう言いながら殊更ゆっくりとアナルプラグを抜いていく。
「こっちもケガしたら大変だから、動かないでね」
すみれはユキヤにそう話しかける。
「う、うん・・・」
ユキヤは力なく返事をかえす。
しかしそんな風に言われると却ってムズムズとしてくる。
「あぐぅぅ・・・」
そしてつい声も出てしまう。
「ふふふ、そんな声出しちゃって、もしかして感じちゃってる?」
すみれがユキヤの方を振り返りながら楽しそうに言う。
(お前がこんなので感じる身体にしたくせに・・・!)
ユキヤは心の中で毒づく。
そうしてゆっくりと時間をかけ、すみれはずるりと
アナルプラグを引き抜いた。
「ひぅっ!!」
その刺激にユキヤは思わず声が出てしまう。
そして全身の力が抜けたのか、そのままぐったりとうなだれた。
「ふふ、そんなに気持ち良かった?」
すみれは嬉しそうにユキヤに尋ねる。
「違うって・・・! あうぅ・・・」
ユキヤが言いかけるが、感じてしまっていたのは事実である。
「ユキちゃん・・・すっごくかわいいよ」
そう言ってすみれは四つん這いのままぐったりとするユキヤに
優しくキスをした。
「ん・・・」
ユキヤはそれに対し、素直に応じる。
「ふふ・・・」
すみれはユキヤの頭を撫でながら微笑む。
「ねぇ、すみれ・・・」
まだ体に力の入らないユキヤが顔だけを上げ、すみれの顔を見る。
「ん、どうしたの?」
すみれがユキヤに顔を近づける。
「その・・・ええと」ユキヤは何かを言いかけるが、
顔を真っ赤にさせまたうつむいてしまう。
「ハッキリ言ってくれなきゃ分からないよ?」
すみれはユキヤの耳元で優しく囁く。
「あ、うん・・・その、さ」
「ん?」
「お前に・・・されたい」
「え?」
突然の申し出にすみれは驚いた顔をする。
「お前じゃないと・・・ダメなんだ」
ユキヤは口ごもりながら言う。
「・・・い、今、なんて?!」
すみれは驚いたまま聞き返す。
「だから!お前とじゃないとダメなんだってば!!」
ユキヤが半ばヤケクソ気味に大声を出す。
「・・・だって、俺をこんな風にしたのはお前だもの」
と小さな声で続ける。
「ユキちゃん・・・」
「それに、前に約束してくれただろ。責任持つって・・・!」
言ってるうちに恥ずかしくなったのか、ユキヤは四つん這いのまま
床に突っ伏してしまう。
「ちょ、ちょっとユキちゃん?」
すみれは突然テンションがおかしくなったユキヤに困惑する。
「・・・で?結局してくれるのくれないの?」
顔を少し上げ、視線だけをすみれの方へ向け、
ユキヤが問いかける。
(これは・・・ちょっと効き過ぎちゃったかな?)
いつになく積極的な態度のユキヤに驚いていたすみれであったが、
少し優しい顔になり
「そうだね、君の事を最後まで責任持つって約束したの私だもんね」
そう言ってすみれは床に伏したままのユキヤの手を取ると、
そっとキスをする。
「・・・!!」
ユキヤの顔が真っ赤になる。
「・・・ベッド行く?」
「うん・・・」
そう言いながら二人は寝室へと向かった。
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