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僕らの日常
圏外男子
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昼休み、ブサイク男子勢の半分は教室の外に出ていた
残りは窓際だ
追いやられてる
クラスの可愛子ちゃん達と喋っている男子は他のクラスから来てる連中だ
みんなシュッとしてる
いや普通にイケメンかな
厳密にはイケメンとは言い難いやつも気軽に女子に話しかけてるし、チャラチャラしてて女なれしてるだけかもしれないけど、とにかく女子との会話をうまくこなしてる
彼らにとっては造作もない事なのだろう
しかし僕らには出来ない
教室のすみに追いやられてるような僕らには!
もう完全にお分かりのように、彼女達にとって僕らは圏外だ
圏外男子
きっと教室に飾ってあるオブジェ程度にしか思われていない
無視とか迫害ですらない
空気なのだ
その状況を察してクスクス笑う女子も中にはいる
水鳥川妃都美
黒髪ロングの痩身巨乳
お金持ちのお嬢様
生徒会長だ
いつも思わせぶりな微笑を浮かべている印象がある
話しかけにくいタイプだ
実際僕らブサイク勢に対しては話しかけるなオーラを出している
典型的な嫌な女子の代表格だが
可 愛 い ん だ よ な ー !
僕らは彼女に対しては常に天秤にかける事がある
「ムカつく!」と「でも可愛い!」
んで毎回「でも可愛い!」に軍配があがるのね
怒った顔も可愛いんだ、イライラした表情を見せた時も
あ、そういうのは全部僕らに対するリアクションね
ただね、もしかしたらこの子が今んとこ一番僕らを認識してくれてるのかもしれない
拒絶だけど←
僕らとの間合いをはかってるだけなんだとは思うんだけど
気心知れた仲になる事はないのに
絶望を通過した僕らにはそれですら甘美に感じてしまう
昨日の男子ミーティング
参加者は僕とケッチとガンモくん
最初にやった帰宅部5人のミーティング以降、クラスの男子全員一同に集まる事はないけど組み合わせを変えて回数を重ねてきた
「おれ、今日、水鳥川と喋ったんだ」
「え!?マジで!?なんてなんて?」
「職員室で先生が呼んでるよ、って」
まぁこんなんですけどね…
ある程度というか人並みの社交術がある人にはわからないと思う
僕らの社交術は想像を絶するほど低い
それでいて妄想の中の女の子とは沢山お喋りしてる
気持ち悪い!
ほんとそれ、我ながらそれね
水鳥川と喋ったんだと言うガンモくんは至って真面目モードだし、きっと喋れて嬉しかったんだと思う
「そう言えばキミも昨日、佐倉さんとお喋りしていたよね」
キミもって言われ方がやや釈然としないが…
ガンモくんのとは違って僕のは一応会話したしな
「佐倉さんとはちょいちょい喋ってるよ、クラスの事でさ」
…やはり学校行事の枠はこえられない
でもキミたちとはほんの少しだけだが違うという気持ちがあった
ケッチもガンモくんもそう思ってるだろうが
もてないブサイクは「自分なんて」という劣等感と同時に「自分はまわりのブサイクとは別」という矛盾した妄想を抱いている
もてないブサイクっていい方しちゃったけど、世の中にはモテるブサイクもいる
信じられないけどいる
見た目にもちゃんとした可愛い彼女がいるブサイクがいるのだ
街中でそういうカップルを見た事があると思う
何故かはさっぱりわからないが、きっと彼女は何らかの病気にかかっているのでは?
そんなわけないか
だからって別にいつか自分にもチャンスがとか思ってないし、ブサイク希望の星だとか意味不な事を言ったりはしない
何事にも例外はあるし、きっとそのブサイクにはブサイクを帳消しにする程の魅力や価値があるんだろうね
そしてもしそれが事実だとしてそれをブサイクに質問したって教えてくれるわけがないし、彼女のほうは教えてくれるだろうが、僕らにそのスキルがないのはもうおわかりだと思う
喋れないんだからねぇ←
ちなみに佐倉さんからはこんな事を言われた
「キミがクラスの男子をまとめてよ、アタシ一人で全部やるの大変だし、うちのクラスの男子って暗いっていうかなんかよくわからないじゃない」
実は僕が他のブサイクとは違うと確信したのはこの言葉だった
僕は選ばれた、学級委員の佐倉さんに!
だからキミたちとは違うんだよ!
ただ反省点は相変わらずだ
佐倉さんと会話したと思ってるが、実際は佐倉さんの言ってる事にただ相槌をうっていただけなのだ
そこは妄想ですり替えないでおこう
妄想ですり替えるって行為は完全に病的で、実際にはお互いがやりとりしていない会話の内容を後から妄想で補完するというものだ
だからガンモくんと水鳥川さんの会話を例にあげて推測すると
現実にはほんの数秒で終わったコミュニケーションもガンモくんの頭の中では5分位は喋っていて、ちゃんと会話のキャッチボールをしているんだと思う
さっきの様子ではまだその発現には至ってなかったし、第三者には言わない傾向にあるから確認はできないんだけど、たまに発覚する事があるから念頭におくべき事項ではあるね
佐倉さんから言われた事は嬉しかった
あなたがこのクラスの男子の中で一番よとでも言われたかのような気分になった
本来なら僕なんてまとめ役には到底向いてないしリーダーシップなんてとれたもんじゃない
けど佐倉さんから頼まれたからやす請け合いしたというわけでもない
この男子メンバーなら僕でもなんとかなるんじゃないかなって思ったんだよね
だって女子と喋れるやつがいないんだからね
残りは窓際だ
追いやられてる
クラスの可愛子ちゃん達と喋っている男子は他のクラスから来てる連中だ
みんなシュッとしてる
いや普通にイケメンかな
厳密にはイケメンとは言い難いやつも気軽に女子に話しかけてるし、チャラチャラしてて女なれしてるだけかもしれないけど、とにかく女子との会話をうまくこなしてる
彼らにとっては造作もない事なのだろう
しかし僕らには出来ない
教室のすみに追いやられてるような僕らには!
もう完全にお分かりのように、彼女達にとって僕らは圏外だ
圏外男子
きっと教室に飾ってあるオブジェ程度にしか思われていない
無視とか迫害ですらない
空気なのだ
その状況を察してクスクス笑う女子も中にはいる
水鳥川妃都美
黒髪ロングの痩身巨乳
お金持ちのお嬢様
生徒会長だ
いつも思わせぶりな微笑を浮かべている印象がある
話しかけにくいタイプだ
実際僕らブサイク勢に対しては話しかけるなオーラを出している
典型的な嫌な女子の代表格だが
可 愛 い ん だ よ な ー !
僕らは彼女に対しては常に天秤にかける事がある
「ムカつく!」と「でも可愛い!」
んで毎回「でも可愛い!」に軍配があがるのね
怒った顔も可愛いんだ、イライラした表情を見せた時も
あ、そういうのは全部僕らに対するリアクションね
ただね、もしかしたらこの子が今んとこ一番僕らを認識してくれてるのかもしれない
拒絶だけど←
僕らとの間合いをはかってるだけなんだとは思うんだけど
気心知れた仲になる事はないのに
絶望を通過した僕らにはそれですら甘美に感じてしまう
昨日の男子ミーティング
参加者は僕とケッチとガンモくん
最初にやった帰宅部5人のミーティング以降、クラスの男子全員一同に集まる事はないけど組み合わせを変えて回数を重ねてきた
「おれ、今日、水鳥川と喋ったんだ」
「え!?マジで!?なんてなんて?」
「職員室で先生が呼んでるよ、って」
まぁこんなんですけどね…
ある程度というか人並みの社交術がある人にはわからないと思う
僕らの社交術は想像を絶するほど低い
それでいて妄想の中の女の子とは沢山お喋りしてる
気持ち悪い!
ほんとそれ、我ながらそれね
水鳥川と喋ったんだと言うガンモくんは至って真面目モードだし、きっと喋れて嬉しかったんだと思う
「そう言えばキミも昨日、佐倉さんとお喋りしていたよね」
キミもって言われ方がやや釈然としないが…
ガンモくんのとは違って僕のは一応会話したしな
「佐倉さんとはちょいちょい喋ってるよ、クラスの事でさ」
…やはり学校行事の枠はこえられない
でもキミたちとはほんの少しだけだが違うという気持ちがあった
ケッチもガンモくんもそう思ってるだろうが
もてないブサイクは「自分なんて」という劣等感と同時に「自分はまわりのブサイクとは別」という矛盾した妄想を抱いている
もてないブサイクっていい方しちゃったけど、世の中にはモテるブサイクもいる
信じられないけどいる
見た目にもちゃんとした可愛い彼女がいるブサイクがいるのだ
街中でそういうカップルを見た事があると思う
何故かはさっぱりわからないが、きっと彼女は何らかの病気にかかっているのでは?
そんなわけないか
だからって別にいつか自分にもチャンスがとか思ってないし、ブサイク希望の星だとか意味不な事を言ったりはしない
何事にも例外はあるし、きっとそのブサイクにはブサイクを帳消しにする程の魅力や価値があるんだろうね
そしてもしそれが事実だとしてそれをブサイクに質問したって教えてくれるわけがないし、彼女のほうは教えてくれるだろうが、僕らにそのスキルがないのはもうおわかりだと思う
喋れないんだからねぇ←
ちなみに佐倉さんからはこんな事を言われた
「キミがクラスの男子をまとめてよ、アタシ一人で全部やるの大変だし、うちのクラスの男子って暗いっていうかなんかよくわからないじゃない」
実は僕が他のブサイクとは違うと確信したのはこの言葉だった
僕は選ばれた、学級委員の佐倉さんに!
だからキミたちとは違うんだよ!
ただ反省点は相変わらずだ
佐倉さんと会話したと思ってるが、実際は佐倉さんの言ってる事にただ相槌をうっていただけなのだ
そこは妄想ですり替えないでおこう
妄想ですり替えるって行為は完全に病的で、実際にはお互いがやりとりしていない会話の内容を後から妄想で補完するというものだ
だからガンモくんと水鳥川さんの会話を例にあげて推測すると
現実にはほんの数秒で終わったコミュニケーションもガンモくんの頭の中では5分位は喋っていて、ちゃんと会話のキャッチボールをしているんだと思う
さっきの様子ではまだその発現には至ってなかったし、第三者には言わない傾向にあるから確認はできないんだけど、たまに発覚する事があるから念頭におくべき事項ではあるね
佐倉さんから言われた事は嬉しかった
あなたがこのクラスの男子の中で一番よとでも言われたかのような気分になった
本来なら僕なんてまとめ役には到底向いてないしリーダーシップなんてとれたもんじゃない
けど佐倉さんから頼まれたからやす請け合いしたというわけでもない
この男子メンバーなら僕でもなんとかなるんじゃないかなって思ったんだよね
だって女子と喋れるやつがいないんだからね
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