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2.魔王の存在
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その後何とか理解してもらい食べ物を頂いた。
頭で物事を理解出来ても言語は発せれない。
まぁそれでも伝えるのは慣れてるけどね。
目の前に並ぶ豪華なご飯を頂いていると怯えながら
王様っぽい人が声を掛けてきた。
「あのーお食事中誠にすいませんが実は貴方様がここに来られたのには理由がありまして」
「ガルゥ」
「ひっ!!」
いや何って聞いたんだけどそんなに怯えなくても。
その後怯えながらも王様は事の説明をしてくれた。
まず今居る場所はロレスターン王国という国らしい。
軍事力としては弱いが唯一この勇者召喚が行える神聖な国として各国から一目置かれているらしい。
言い伝えとして言われているのはこの世界は神が作り出した数ある世界で一番気に入っている世界で神はこの世界に暮らす者が不自由が無いように自分の力を分け与えたそうだ。
その行動のお陰で緑は溢れ素晴らしく美しい世界が出来あがった。
しかし神の力の欠片を持つ者達が現れその者達は争いを繰り返す。
争いの中で生まれた新しい力は神の力を取り込み
創造主の神をも凌駕してしまう。
危険を感じた神はこの世界を破壊しようとするが時すでに遅く神の力を持ってしてもこの世界には干渉すら出来なくなってしまった。
神にとって正にイレギュラーな事態になる。
困り果てた神だったが争いの中で生まれた一瞬の隙を見計らい行なったのがこの世界に取ってイレギュラーな存在を取り込む事。
そうこの勇者召喚という方法だ。
その勇者召喚が行えるのはその神の力を超える魔王と呼ばれる存在が誕生する時のみだけらしい。
その長い歴史の中で人以外が召喚されたのは初めてで過去の文献にも載ってないとの事。
何故人型でないのかと腕を組み悩み王様。
いや多分俺が犬だったからだろう。
これは言ったらショック受けそうだから黙っておこう
「こんな形で誠に申し訳ないが我々にどうかお力を貸して頂けないだろうか!!」
そう言いながら頭を下げる王様。
ちょっと面倒だけど俺にも責任がある様な気もするしやらなかったら俺も殺される。
「ガウゥ!!」
「ひっ!」
いやいや分かったって言ったんだよ。
怯えるので首を縦に振る。
安堵した様子の王様。
「本当に良かった、まぁあの魔法陣は善の心を持つ者しか通れないんですよ」
なるほどな。
多分あの魔法陣の対象は初めは直樹だったんだろう
彼奴鈍臭いけど良い奴だし。
直樹に会いたくなってきた・・・
寂しいな。
しんみりした俺の様子に何かを感じ取ったのか王様が口を開く。
「もしかしたら帰る方法ですか?目的となる魔王を討伐されると神の力が発動し元の世界に戻れると聞いてますよ」
何!!
帰れるのか!
じゃあ主人の為にも魔王を倒して早く帰らないと!
嬉しい情報に勝手に尻尾が動く!
あれ!?
「う、うわーー!!」
激しく尻尾を振ると竜巻が部屋を暴れ回っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何とか鎮める事が出来たが部屋はむちゃくちゃ。
ついでに王様も・・・
騎士達も部屋に飛び込んで来たし。
何とか事情を説明して分かってもらったが凄い力だ。
一度色々試さないと駄目だな。
それと王様ごめんなさい。
頭で物事を理解出来ても言語は発せれない。
まぁそれでも伝えるのは慣れてるけどね。
目の前に並ぶ豪華なご飯を頂いていると怯えながら
王様っぽい人が声を掛けてきた。
「あのーお食事中誠にすいませんが実は貴方様がここに来られたのには理由がありまして」
「ガルゥ」
「ひっ!!」
いや何って聞いたんだけどそんなに怯えなくても。
その後怯えながらも王様は事の説明をしてくれた。
まず今居る場所はロレスターン王国という国らしい。
軍事力としては弱いが唯一この勇者召喚が行える神聖な国として各国から一目置かれているらしい。
言い伝えとして言われているのはこの世界は神が作り出した数ある世界で一番気に入っている世界で神はこの世界に暮らす者が不自由が無いように自分の力を分け与えたそうだ。
その行動のお陰で緑は溢れ素晴らしく美しい世界が出来あがった。
しかし神の力の欠片を持つ者達が現れその者達は争いを繰り返す。
争いの中で生まれた新しい力は神の力を取り込み
創造主の神をも凌駕してしまう。
危険を感じた神はこの世界を破壊しようとするが時すでに遅く神の力を持ってしてもこの世界には干渉すら出来なくなってしまった。
神にとって正にイレギュラーな事態になる。
困り果てた神だったが争いの中で生まれた一瞬の隙を見計らい行なったのがこの世界に取ってイレギュラーな存在を取り込む事。
そうこの勇者召喚という方法だ。
その勇者召喚が行えるのはその神の力を超える魔王と呼ばれる存在が誕生する時のみだけらしい。
その長い歴史の中で人以外が召喚されたのは初めてで過去の文献にも載ってないとの事。
何故人型でないのかと腕を組み悩み王様。
いや多分俺が犬だったからだろう。
これは言ったらショック受けそうだから黙っておこう
「こんな形で誠に申し訳ないが我々にどうかお力を貸して頂けないだろうか!!」
そう言いながら頭を下げる王様。
ちょっと面倒だけど俺にも責任がある様な気もするしやらなかったら俺も殺される。
「ガウゥ!!」
「ひっ!」
いやいや分かったって言ったんだよ。
怯えるので首を縦に振る。
安堵した様子の王様。
「本当に良かった、まぁあの魔法陣は善の心を持つ者しか通れないんですよ」
なるほどな。
多分あの魔法陣の対象は初めは直樹だったんだろう
彼奴鈍臭いけど良い奴だし。
直樹に会いたくなってきた・・・
寂しいな。
しんみりした俺の様子に何かを感じ取ったのか王様が口を開く。
「もしかしたら帰る方法ですか?目的となる魔王を討伐されると神の力が発動し元の世界に戻れると聞いてますよ」
何!!
帰れるのか!
じゃあ主人の為にも魔王を倒して早く帰らないと!
嬉しい情報に勝手に尻尾が動く!
あれ!?
「う、うわーー!!」
激しく尻尾を振ると竜巻が部屋を暴れ回っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何とか鎮める事が出来たが部屋はむちゃくちゃ。
ついでに王様も・・・
騎士達も部屋に飛び込んで来たし。
何とか事情を説明して分かってもらったが凄い力だ。
一度色々試さないと駄目だな。
それと王様ごめんなさい。
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