偶然が生んだ最強種

大路

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39.キングゴーレム

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 俺達はレオール案内のもとキングゴーレムが
 居る場所に向かっていた。

 キングゴーレムはかなりのレアモンスターで
 この「夢幻の森」にしか棲息しないとの事。

 道中また虎キメラが現れたのでレオールに
 倒してもらう。
 情けなくても元獣王、現時点でも五人と良い勝負が
 出来る位には強い!

 そして着いたのは変な方向にばかり向いている木が
 沢山ある場所。
 はっきりとした原因は分からないが此処に生える
 植物は皆おかしいらしく、特別な磁波の様なものが
 出ているのではと考えられているらしい。

 その影響を受けたゴーレムがキングゴーレムらしい

 足をその場に踏み入れ数秒で俺の鼻にモンスターの
 匂いがした!


「ボス!キングゴーレムだ」


 レオールがそう言ってくるので見ると5メートル位
 の黄金色の石の化け物が現れた。


「レオール!倒せ!」
「了解!ボス!」


 そう言ってレオールとキングゴーレムとの戦闘が
 始まる。
 巧みに格闘術を使いキングゴーレムを翻弄していく
 レオール!

 そんな様子を見ているともう一体キングゴーレムが
 姿を現した。

 俺は試してみたかった「完全鬼神化」を使用する。
 俺の身体は5メートル位の人型に変化。
 鬼人状態の時の風貌だが大きさと溢れ出る
 パワーが違う。

 腕を振るうとキングゴーレムは一瞬で粉々に崩れた
 周りの者は驚いた顔をしている。


「テツ!すっごい」
「主はどこまで凄くなるんじゃ」


 テリーと黒爺は驚きの言葉を漏らす。
 そうこうしている内にレオールもキングゴーレムを
 仕留めていた。

 しかし残念な事にレオールの進化にキングゴーレム
 は関係がない様でレオールの進化先は増えなかった

 しかし俺はある事に気が付いていた。
 この場所に足を踏み入れてから異常に強い反応を
 示す場所を俺の鼻は捉えていたのだ。

 何の変哲も無い地面だがここに何かがある。
 そう思った俺は狼に戻り地面を掘り起こしていく。


「テツ何かあるの?」
「いや分からないんだけど鼻に反応があるんだよ」
「殿!我等も手伝います」
「俺も」

 そうして全員で掘る事五分!
 何か質感の違う物に俺の爪が当たる!



 グサ!!



「痛ってぇぇーー!!」


 そんな叫び声と共に大地が割れていく。
 バリバリと雷鳴を鳴らしながらそいつは姿を現した


「今やりやがったのはお前か?」


 そう言って姿を現したのはテリーの鱗に似た
 金色の超巨大な龍!!


「いやいや、わざとじゃ!?」


 俺が口を開いた瞬間飛んできたブレスは外れたが
 そのブレスが通った後には何も残っていない。


「俺は神龍の王カムイ!!俺様の眠りを妨げたから
 には死んでもらうぞ」


 神龍の王??
 ガランより強いのか?


 ガランの名前出せば戦闘を避けれるか?


「ちょ、ちょっと待て!俺達はガランの友達だ」


 そう言うとカムイは驚いた表情をし口を開いた!


「ガランだと!?」
「そ、そうだ!」


 これは効果があるみたいだ!
 さすが「鎖の無い者」ガラン様!!


「そうか、ガランの仲間か?」
「そうだ!」
「良く見ると俺と同じ鱗の奴もいるしな」


 テリーを見てそう呟くカムイ!
 少し穏やかになってきてるぞこれ!


「じゃあ仕方ないな」
「そういう事だ」





「皆殺しだーーー!!」





 何でーーー!!!




「最初は許してやろうと思ったのに、ガランの
 仲間と聞いたらやるしかねぇな!!」


 思いっきり逆効果じゃねぇか!!
 もうこうなったらやるしかないな!!

 全員を見ると頷き戦闘が開始される!


 あのクソトカゲがーーー!!







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