【完結】飯屋ではありません薬屋です。

たちばな樹

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1 ここは薬屋。飯屋じゃないぞ。《兄目線》

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一班の四人組に襲撃を受け、隊長と副長も襲来した。


まったく落ち着かない食事だ。
まあ、前の事もあり気を使って来てくれたんだろう。



前に薬を届けた時に料理の匂いについて囃し立てられた。


ーー両親が亡くなったから妹と同居を始めた、と。


両親の訃報を伝えたると、囃し立てた事を謝罪された。
騎士達がデカイ図体を縮こませて謝罪する図はちょっと異様で逆に怖い。




本当なら妹が引っ越して来た時に挨拶に行く予定だった。だが、引っ越した早々妹は熱を出し寝込んだ事を伝えた。妹が今はまだ両親の死に塞ぎこんでいる事も伝えた。
俺の顔を見て泣きじゃくって熱を出したんだ、と言えば皆が沈痛な面持ちでいた。

まだ本調子じゃないから家の中にいるように言ってあるから、体調が戻ったら挨拶に来る、と言った。




うん。言った。

が、まだ挨拶に行ってない、な。

忘れてた、わけじゃない。

会わせたくなかった、わけじゃ、ない、ぞ!!







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