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21.石材さいこー
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「頼むよ。クラフトの特性」
鮫の歯で作ったノコギリを構えて、純白に海の色が混じった美しい岩にあてがう。
鮫の歯で岩をひっかくと削れはするのだろうけど、とてもじゃないが石柱にすることなんてできない。
不安はよぎるが、うまく行く確信はあった。
念じる。想像を形にしてくれ。
手のひらが光り、みるみるうちに岩が形を変えていく。
岩が削り出され、見事な石柱となった。
石柱は底面が三十センチの四方の正方形で、高さが2メートルと少しってところ。
それにしても、一番長くなっているところをうまく使えたとはいえニーナが放り投げた岩の大きさに改めて背筋に冷や汗が流れ落ちる。
これが宙を舞っていたんだものな。一体、どれだけの力で持ち上げ、投げたんだろ。
想像ができないパワーではない。クレーン車ならこれくらいの岩を持ち上げて左右に振ることだってできる。
クレーン車か……あの華奢な体のどこにそんな筋力が含まれているのか。
彼女の言葉通りだとするとヒレか。ヒレを脚に変化させたら僕より少しだけ力持ちくらいになるまで「か弱く」なるし。
お次はスコップを手に持ち穴を作成。そこに三人で頑張って石柱をはめ込む。
よおっし。うまくいったあ!
残りも同じようにして合計6本の柱を立てた。
「壁は後からでいいとして、屋根は何とかしたいよな」
「あんちゃんの力で岩を薄い板みたいにできないの?」
「格子状ならいけるかも。一枚岩にするにはさすがに運んだ岩じゃ足らないかな」
「そっかー。格子状でもいいんじゃないかな!」
そうだな。パックの言う通りだ。
薄い岩の板を何枚もつくり、柱の上にセットする。単に板とするのではなく、組み合わせてガッチリハマるように溝やでっぱりもつけてみた。
これが思った以上にうまくいって、ガッチリと格子を固定することができたのだ。
格子を埋めるように藁を被せて――。
「よっし。これで完成だ」
「煮炊きはここでできますね!」
「くあ」
もろ手をあげて喜ぶ俺にニーナとカモメ姿に戻ってしまったパックが続く。
さっそくカピーがのそのそと屋根の下に入り、寝そべった。竈を屋根の下にも作って、とりあえずはこれで予定していた作業は終了だ。
柱のことを思えば二つ目の竈の作成なんてすぐだった。
日が暮れるまでに終わってよかったよ。三人でやると作業も捗る。
クラフトの特性だけじゃ難しいこともあるから、最後に頼りになるのはマンパワーなんだよな。
この日は採集にも釣りにも行かず、小屋に入り就寝となった。
いつも以上に疲れたからか、ニーナのヒレでびちびちされても途中で目が覚めることもなかったのだ。
もちろん、ちゃんとガチャは引いている。
45リットルサイズのゴミ袋が50枚のセットが出てきた……。
パック曰く見たことのない素材だそうなので、いずれ物々交換に使えるかもしれない。
絶海の孤島らしいので商人に会える可能性は極めて低いのが痛いところだけどね。
――十日目。
やりたいことはいくらでもある。いや、山積みと言ってもいい。
でも僕は暇で昼寝くらいしかすることがないよりは、あれもこれもやらなきゃ状態の方が好ましいと思っている。
すがすがしい朝にんーっと体を伸ばし、ヤカンに火をかけた。
僕の動きに合わせてなのか、カピーが昨日作成したテラスの下で地面に顎をつけ、カモメ姿のパックはのっしのっしと僕の足もとまでやってくる。
ニーナはまだ寝ているのかな。
彼女はお寝坊というわけじゃなく、僕が早いのだ。朝日と共に目覚めるくらいの勢いだからね。
「んー。今日はどうするかな」
「探検に行こうぜ。あんちゃん」
「そうするか! まだこの島を一周していないし」
「おう!」
自分の意見を言うだけ言ったら、またカモメ姿になるパックであった。
そのまま採集しつつ出かけようと思ったが、今回はちゃんと覚えている。
ニーナが起きるまで待って、彼女にも声をかけておかないとね。
◇◇◇
「ニーナ」
「はいい。わたしも行きますうー」
起きてきたニーナに尋ねたら、一緒に行くとのことだった。
行くのはいいんだけど、彼女は僕の突っ込みを待っているのか?
言わなきゃずっとそのままでいくつもり、いや、僕が言ってくれると思っていて言わないので意地を張っているのかも?
「それで行くのか?」
「リュックは脚の変化だと少し重たいので、ビャクヤさんの作った籠を持ちます!」
「なるほど。持ち物は籠、ね」
「はい!」
ワザとか、ワザと無視しているのか。
分かった。言うよ、言いたくないけど、言うよ。
「ニーナ、軒下を見てくれ」
「はいい」
「あのパンツは飾りか? 軒下のオブジェとして飾るようなものでもないと思うんだよ」
「すっかり忘れていましたー。そうでした、下用の下着と服を持ってきていたんでした」
「着替えを待っていようか?」
「このままでもよいですよ。途中で水の中に入るかもしれませんし」
……。何のために下着を持ってきたんだよ!
スカートまで履けとはもう言わない。せめて下着だけでも着てくれよ。
パンツはスケスケだから、パンツだけだとすっぽんぽんより却っていやらしくなるかもしれん。
どっちかを選べとなれば、答えは決まった。
「その時は僕が服を持つよ。スカートだけでも履いたらどう? 泡の中では着るんだよね?」
「そうですね。枝に引っかかったりしないでしょうか」
「修理なら任せて。糸もある」
「ビャクヤさんの魔法がありましたね! 分かりました!」
てこてこと軒下まで歩いたニーナは、背伸びしてスカートを手に取る。
パンティは当たり前のように放置。パンツもはいてくれって言ってないから仕方あるまい。
パンツのみよりはスカートのみの方がマシだろと思い直してよかったわよ。
ようやくまともに彼女の姿を見ることができそうだ。
「わざわざ僕の前で履かなくてもよくないか?」
「わざわざ小屋に入らなくても、と思ったんですよお」
「……これからは地上にいる時、スカートを履いてね」
「お任せください!」
無事、下半身すっぽんぽん状態を脱することができた。
これからは痴女に悩まされることもなくなるだろう。バンザイ。
寝る時はヒレになってもらうから、必ずスカートは脱ぐ。
朝起きたらスカートを履くことを忘れないようにしてくれれば、問題ない。
そもそも、服を着ることを忘れるなんてことがあるのか、とか思うだろ?
ニーナならある、と回答しておこう。
そんなこんなで僕たちはカピーを残し、島の探索に向かうことになった。
鮫の歯で作ったノコギリを構えて、純白に海の色が混じった美しい岩にあてがう。
鮫の歯で岩をひっかくと削れはするのだろうけど、とてもじゃないが石柱にすることなんてできない。
不安はよぎるが、うまく行く確信はあった。
念じる。想像を形にしてくれ。
手のひらが光り、みるみるうちに岩が形を変えていく。
岩が削り出され、見事な石柱となった。
石柱は底面が三十センチの四方の正方形で、高さが2メートルと少しってところ。
それにしても、一番長くなっているところをうまく使えたとはいえニーナが放り投げた岩の大きさに改めて背筋に冷や汗が流れ落ちる。
これが宙を舞っていたんだものな。一体、どれだけの力で持ち上げ、投げたんだろ。
想像ができないパワーではない。クレーン車ならこれくらいの岩を持ち上げて左右に振ることだってできる。
クレーン車か……あの華奢な体のどこにそんな筋力が含まれているのか。
彼女の言葉通りだとするとヒレか。ヒレを脚に変化させたら僕より少しだけ力持ちくらいになるまで「か弱く」なるし。
お次はスコップを手に持ち穴を作成。そこに三人で頑張って石柱をはめ込む。
よおっし。うまくいったあ!
残りも同じようにして合計6本の柱を立てた。
「壁は後からでいいとして、屋根は何とかしたいよな」
「あんちゃんの力で岩を薄い板みたいにできないの?」
「格子状ならいけるかも。一枚岩にするにはさすがに運んだ岩じゃ足らないかな」
「そっかー。格子状でもいいんじゃないかな!」
そうだな。パックの言う通りだ。
薄い岩の板を何枚もつくり、柱の上にセットする。単に板とするのではなく、組み合わせてガッチリハマるように溝やでっぱりもつけてみた。
これが思った以上にうまくいって、ガッチリと格子を固定することができたのだ。
格子を埋めるように藁を被せて――。
「よっし。これで完成だ」
「煮炊きはここでできますね!」
「くあ」
もろ手をあげて喜ぶ俺にニーナとカモメ姿に戻ってしまったパックが続く。
さっそくカピーがのそのそと屋根の下に入り、寝そべった。竈を屋根の下にも作って、とりあえずはこれで予定していた作業は終了だ。
柱のことを思えば二つ目の竈の作成なんてすぐだった。
日が暮れるまでに終わってよかったよ。三人でやると作業も捗る。
クラフトの特性だけじゃ難しいこともあるから、最後に頼りになるのはマンパワーなんだよな。
この日は採集にも釣りにも行かず、小屋に入り就寝となった。
いつも以上に疲れたからか、ニーナのヒレでびちびちされても途中で目が覚めることもなかったのだ。
もちろん、ちゃんとガチャは引いている。
45リットルサイズのゴミ袋が50枚のセットが出てきた……。
パック曰く見たことのない素材だそうなので、いずれ物々交換に使えるかもしれない。
絶海の孤島らしいので商人に会える可能性は極めて低いのが痛いところだけどね。
――十日目。
やりたいことはいくらでもある。いや、山積みと言ってもいい。
でも僕は暇で昼寝くらいしかすることがないよりは、あれもこれもやらなきゃ状態の方が好ましいと思っている。
すがすがしい朝にんーっと体を伸ばし、ヤカンに火をかけた。
僕の動きに合わせてなのか、カピーが昨日作成したテラスの下で地面に顎をつけ、カモメ姿のパックはのっしのっしと僕の足もとまでやってくる。
ニーナはまだ寝ているのかな。
彼女はお寝坊というわけじゃなく、僕が早いのだ。朝日と共に目覚めるくらいの勢いだからね。
「んー。今日はどうするかな」
「探検に行こうぜ。あんちゃん」
「そうするか! まだこの島を一周していないし」
「おう!」
自分の意見を言うだけ言ったら、またカモメ姿になるパックであった。
そのまま採集しつつ出かけようと思ったが、今回はちゃんと覚えている。
ニーナが起きるまで待って、彼女にも声をかけておかないとね。
◇◇◇
「ニーナ」
「はいい。わたしも行きますうー」
起きてきたニーナに尋ねたら、一緒に行くとのことだった。
行くのはいいんだけど、彼女は僕の突っ込みを待っているのか?
言わなきゃずっとそのままでいくつもり、いや、僕が言ってくれると思っていて言わないので意地を張っているのかも?
「それで行くのか?」
「リュックは脚の変化だと少し重たいので、ビャクヤさんの作った籠を持ちます!」
「なるほど。持ち物は籠、ね」
「はい!」
ワザとか、ワザと無視しているのか。
分かった。言うよ、言いたくないけど、言うよ。
「ニーナ、軒下を見てくれ」
「はいい」
「あのパンツは飾りか? 軒下のオブジェとして飾るようなものでもないと思うんだよ」
「すっかり忘れていましたー。そうでした、下用の下着と服を持ってきていたんでした」
「着替えを待っていようか?」
「このままでもよいですよ。途中で水の中に入るかもしれませんし」
……。何のために下着を持ってきたんだよ!
スカートまで履けとはもう言わない。せめて下着だけでも着てくれよ。
パンツはスケスケだから、パンツだけだとすっぽんぽんより却っていやらしくなるかもしれん。
どっちかを選べとなれば、答えは決まった。
「その時は僕が服を持つよ。スカートだけでも履いたらどう? 泡の中では着るんだよね?」
「そうですね。枝に引っかかったりしないでしょうか」
「修理なら任せて。糸もある」
「ビャクヤさんの魔法がありましたね! 分かりました!」
てこてこと軒下まで歩いたニーナは、背伸びしてスカートを手に取る。
パンティは当たり前のように放置。パンツもはいてくれって言ってないから仕方あるまい。
パンツのみよりはスカートのみの方がマシだろと思い直してよかったわよ。
ようやくまともに彼女の姿を見ることができそうだ。
「わざわざ僕の前で履かなくてもよくないか?」
「わざわざ小屋に入らなくても、と思ったんですよお」
「……これからは地上にいる時、スカートを履いてね」
「お任せください!」
無事、下半身すっぽんぽん状態を脱することができた。
これからは痴女に悩まされることもなくなるだろう。バンザイ。
寝る時はヒレになってもらうから、必ずスカートは脱ぐ。
朝起きたらスカートを履くことを忘れないようにしてくれれば、問題ない。
そもそも、服を着ることを忘れるなんてことがあるのか、とか思うだろ?
ニーナならある、と回答しておこう。
そんなこんなで僕たちはカピーを残し、島の探索に向かうことになった。
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