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うん? じゃあやってみれば?
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「ふざけないで、イーグルっ!」
事件は昼、皆が優雅にランチを楽しみ終え、ティータイムへ突入したあたりに起きた。
──がちゃんっ。とティーカップが割れる。
耳目が一気に集まる中、テレジアは涙目になってイーグルの頬を叩いた。
キッと睨まれても、イーグルの表情は冷えていた。
「……──君のワガママにはついていけないよ、もう」
シンと静まり返る空気の中、空しいばかりの声が響く。
「なら、勝手になさいましっ」
癇癪を起こしたかのように、テレジアは踵を返すと走り去っていく。慌てて取り巻きたちもテレジアを追いかけていった。
どよめきに近いようなざわめきが起こる。
ここ数日で、テレジアには注目が集まっていただけに余計だろう。ましてテレジアもイーグルも眉目秀麗で、仲睦まじい様子でもあったのだ。
一気にざわざわと噂をする女子たちを置いておいて、イーグルはため息をつく。
まるで、何かを諦めるかのように首を振って、座り込んだ。
かちゃん、と割れたティーカップの破片を集める。
そんな彼の手を制するように破片を拾ったのは、紫がかった髪の少女だった。しっかりと自分の見せ方を知っている顔の角度で、少女は微笑んだ。
「――アンゼル様?」
イーグルは少し驚いたように言う。
「素手で拾うのは、危険でしてよ。イーグルさん」
そう言いながら、手袋をはめたアンゼルが破片を回収する。ややあってから、学院の使用人が走ってきて後片付けを引き受けてくれた。
アンゼルは丁寧な仕草で使用人にお願いし、イーグルを目線だけで誘導する。
向かったのは違う階のテラス席だ。
すでに人払いは済まされているらしい。
気配らしい気配がなかった。
「ここなら静かにお話できるでしょう、イーグルさん」
「……はぁ、どのようなご用件で?」
「決まっていますわ。あなたを助けに参りましたの」
アンゼルはある意味で挑発するように、イーグルを見つめる。
並みの男であれば凋落されてしまうだろう魅力があった。
アンゼルも自覚があるのだろう。自信に満ち溢れている。
「助けに、とは?」
「テレジアさんのことです。ここ数日、噂は耳にしておりましたわ。彼女はとても活発で愛らしく、発言力がある。だからクラスでも人気者ですわ。しかしながら――とても苛烈でワガママな一面もある、と」
アンゼルはすぐ本題に入ってきた。
余計な話はしない、というよりも、弱っている様子のイーグルを一気に取り込んでしまおうという考えなのだろう。
悪い手ではない。
気分が落ち込んでいる間に、その落ち込む原因に切って入る。
そして同情してみせ、しかし相手はけなさない。巧みとも言える話術で、アンゼルはイーグルを抱き込もうとしてきていた。
「ええ、そうなんです。実は……婚約者ではあるのですが……」
そんな彼女につられるかのように、イーグルはあらゆる愚痴を零した。
アンゼルは丁寧に一つずつ聞き、情報を吟味していく。
「そう。大変だったのね。でももう安心してください、イーグル」
「え?」
「彼女への仕置きは私が行います。その上で、彼女との婚約を破棄し、私についてきてくださいまし。そのほうが必ず幸せになれますわ」
「アンゼル、様……」
「ええ、お任せくださいませ」
一瞬だけ、アンゼルは目の奥をギラりと光らせた。
◇ ◇ ◇
「婚約破棄、ですって?」
その二日後、イーグルはアンゼルの手引きのまま、花壇の広がる中庭にテレジアを呼び出すと、早々に婚約破棄を切り出した。
テレジアが動揺したように目を白黒させていると、アンゼルが出てくる。
「そういうことよ。婚約者一人大事にできないなんて、情けない限りね?」
「あ、貴女はっ……!」
「他にも色々と聞かせていただいたわ。貴女、色々とやっているようね。学院で少し目立てたからといって、足元をおろそかにしすぎではなくって?」
イーグルから聞き出した情報の中で、アンゼルは特に使えそうなものを列挙する。
それは、主にイーグルや自分自身の使用人への酷い扱いについてだった。中には口にするのも憚れるようなものなのに、アンゼルは淡々と口にしていく。
だからこそ反駁の間もなく、テレジアは追い詰められてしまった。
「そ、そんな……」
愕然と、テレジアはふらふらと足元がおぼつかなくなる。
「これを世間に公表すれば、貴女はどうなってしまうでしょうね? こんな極悪非道な行為をして、そして婚約破棄まで申し出されたとなれば」
「ダメよ、そんなことをされたら、私は破滅してしまうわっ!」
「ええ、そうでしょうね。おほほほっ。つまり、あなたの生殺与奪は私にある」
完全なマウントを取ってから、アンゼルは本性を露にするかのような顔を浮かべた。そして、イーグルさえも遠くにやって、二人っきりの空間を作りあげた。
「ではテレジア。貴女、たった今から私の下僕になりなさい」
「な、なんですって……!?」
「そうすれば、少なくとも学院での立場は保障して差し上げますわ。あ、でもメリッサたちからは離れていただきますけれどね。あ、それと。私のことはご主人様と呼ぶように。もちろん、忠誠の誓いの証として、靴を舐めてもらいますわ」
「そ、そんなことをして、どうするのよ」
「もちろん。気に入らないメリッサを徹底的になぶってなぶって台無しにして、そしてアイツになびく全ての人間を不幸のどん底に叩き落すためよ。生意気で感情的なメリッサが、私は嫌いなの」
にやぁ、と、アンゼルが悪魔のような笑顔になった。
「メリッサは、粗相をして失墜したわ。でもそれは、貴女のロビー活動によって同情を集めつつあり、なかったことのようになりつつある。それじゃあ困るのよ。いずれ学院を支配するのはこの私だもの」
饒舌にアンゼルは悪魔を語る。
ヘドが出そうだった。いや、ヘドが出た。テレジアはあっさりと演技をやめた。
「――つまり、自分自身がこのちっちゃい学院という空間で女王様になりたいから邪魔なのを消してさらにその取り巻きたちにネチネチした嫌がらせをしてマウントを取りたいってだけなのね?」
「……テレジア?」
露骨にアンゼルが機嫌を損ねる。
「貴女、そんな口をきいて良いのかしら? 貴女は下僕なのよ? それとも、公表されても良いわけ?」
「ん? 好きにしたらいいんじゃないかしら」
あっけらかんとテレジアは言う。
「だってそれ、全部作り話だもん」
「……な、なんですって? そ、そのような嘘をついて、どうにかなると思っていらっしゃるのかしら?」
「うん? じゃあやってみれば?」
動揺するアンゼルに、テレジアはまた軽く言う。
反撃の始まりだった。
「言っとくけど。あんたが私のことを色々と嗅ぎまわってたことは知ってるのよ? その証拠、見せてあげようか」
事件は昼、皆が優雅にランチを楽しみ終え、ティータイムへ突入したあたりに起きた。
──がちゃんっ。とティーカップが割れる。
耳目が一気に集まる中、テレジアは涙目になってイーグルの頬を叩いた。
キッと睨まれても、イーグルの表情は冷えていた。
「……──君のワガママにはついていけないよ、もう」
シンと静まり返る空気の中、空しいばかりの声が響く。
「なら、勝手になさいましっ」
癇癪を起こしたかのように、テレジアは踵を返すと走り去っていく。慌てて取り巻きたちもテレジアを追いかけていった。
どよめきに近いようなざわめきが起こる。
ここ数日で、テレジアには注目が集まっていただけに余計だろう。ましてテレジアもイーグルも眉目秀麗で、仲睦まじい様子でもあったのだ。
一気にざわざわと噂をする女子たちを置いておいて、イーグルはため息をつく。
まるで、何かを諦めるかのように首を振って、座り込んだ。
かちゃん、と割れたティーカップの破片を集める。
そんな彼の手を制するように破片を拾ったのは、紫がかった髪の少女だった。しっかりと自分の見せ方を知っている顔の角度で、少女は微笑んだ。
「――アンゼル様?」
イーグルは少し驚いたように言う。
「素手で拾うのは、危険でしてよ。イーグルさん」
そう言いながら、手袋をはめたアンゼルが破片を回収する。ややあってから、学院の使用人が走ってきて後片付けを引き受けてくれた。
アンゼルは丁寧な仕草で使用人にお願いし、イーグルを目線だけで誘導する。
向かったのは違う階のテラス席だ。
すでに人払いは済まされているらしい。
気配らしい気配がなかった。
「ここなら静かにお話できるでしょう、イーグルさん」
「……はぁ、どのようなご用件で?」
「決まっていますわ。あなたを助けに参りましたの」
アンゼルはある意味で挑発するように、イーグルを見つめる。
並みの男であれば凋落されてしまうだろう魅力があった。
アンゼルも自覚があるのだろう。自信に満ち溢れている。
「助けに、とは?」
「テレジアさんのことです。ここ数日、噂は耳にしておりましたわ。彼女はとても活発で愛らしく、発言力がある。だからクラスでも人気者ですわ。しかしながら――とても苛烈でワガママな一面もある、と」
アンゼルはすぐ本題に入ってきた。
余計な話はしない、というよりも、弱っている様子のイーグルを一気に取り込んでしまおうという考えなのだろう。
悪い手ではない。
気分が落ち込んでいる間に、その落ち込む原因に切って入る。
そして同情してみせ、しかし相手はけなさない。巧みとも言える話術で、アンゼルはイーグルを抱き込もうとしてきていた。
「ええ、そうなんです。実は……婚約者ではあるのですが……」
そんな彼女につられるかのように、イーグルはあらゆる愚痴を零した。
アンゼルは丁寧に一つずつ聞き、情報を吟味していく。
「そう。大変だったのね。でももう安心してください、イーグル」
「え?」
「彼女への仕置きは私が行います。その上で、彼女との婚約を破棄し、私についてきてくださいまし。そのほうが必ず幸せになれますわ」
「アンゼル、様……」
「ええ、お任せくださいませ」
一瞬だけ、アンゼルは目の奥をギラりと光らせた。
◇ ◇ ◇
「婚約破棄、ですって?」
その二日後、イーグルはアンゼルの手引きのまま、花壇の広がる中庭にテレジアを呼び出すと、早々に婚約破棄を切り出した。
テレジアが動揺したように目を白黒させていると、アンゼルが出てくる。
「そういうことよ。婚約者一人大事にできないなんて、情けない限りね?」
「あ、貴女はっ……!」
「他にも色々と聞かせていただいたわ。貴女、色々とやっているようね。学院で少し目立てたからといって、足元をおろそかにしすぎではなくって?」
イーグルから聞き出した情報の中で、アンゼルは特に使えそうなものを列挙する。
それは、主にイーグルや自分自身の使用人への酷い扱いについてだった。中には口にするのも憚れるようなものなのに、アンゼルは淡々と口にしていく。
だからこそ反駁の間もなく、テレジアは追い詰められてしまった。
「そ、そんな……」
愕然と、テレジアはふらふらと足元がおぼつかなくなる。
「これを世間に公表すれば、貴女はどうなってしまうでしょうね? こんな極悪非道な行為をして、そして婚約破棄まで申し出されたとなれば」
「ダメよ、そんなことをされたら、私は破滅してしまうわっ!」
「ええ、そうでしょうね。おほほほっ。つまり、あなたの生殺与奪は私にある」
完全なマウントを取ってから、アンゼルは本性を露にするかのような顔を浮かべた。そして、イーグルさえも遠くにやって、二人っきりの空間を作りあげた。
「ではテレジア。貴女、たった今から私の下僕になりなさい」
「な、なんですって……!?」
「そうすれば、少なくとも学院での立場は保障して差し上げますわ。あ、でもメリッサたちからは離れていただきますけれどね。あ、それと。私のことはご主人様と呼ぶように。もちろん、忠誠の誓いの証として、靴を舐めてもらいますわ」
「そ、そんなことをして、どうするのよ」
「もちろん。気に入らないメリッサを徹底的になぶってなぶって台無しにして、そしてアイツになびく全ての人間を不幸のどん底に叩き落すためよ。生意気で感情的なメリッサが、私は嫌いなの」
にやぁ、と、アンゼルが悪魔のような笑顔になった。
「メリッサは、粗相をして失墜したわ。でもそれは、貴女のロビー活動によって同情を集めつつあり、なかったことのようになりつつある。それじゃあ困るのよ。いずれ学院を支配するのはこの私だもの」
饒舌にアンゼルは悪魔を語る。
ヘドが出そうだった。いや、ヘドが出た。テレジアはあっさりと演技をやめた。
「――つまり、自分自身がこのちっちゃい学院という空間で女王様になりたいから邪魔なのを消してさらにその取り巻きたちにネチネチした嫌がらせをしてマウントを取りたいってだけなのね?」
「……テレジア?」
露骨にアンゼルが機嫌を損ねる。
「貴女、そんな口をきいて良いのかしら? 貴女は下僕なのよ? それとも、公表されても良いわけ?」
「ん? 好きにしたらいいんじゃないかしら」
あっけらかんとテレジアは言う。
「だってそれ、全部作り話だもん」
「……な、なんですって? そ、そのような嘘をついて、どうにかなると思っていらっしゃるのかしら?」
「うん? じゃあやってみれば?」
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