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BL学園 もみじの場合
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誘われれば男女問わず一夜を過ごす生活を、もうどれくらい繰り返してるだろう…
まだ薄暗い早朝。
今日も行きずりの相手とベッドを共にした後、学校に行くまで少し仮眠を取ろうと家に向かう俺に、声をかけてきたヤツがいた。
「もみじ…久しぶりだな。オレの事、覚えてるか?」
「…っお前は…」
忘れる訳がない。
俺に初めての快楽と、興奮と、愛を教えてくれた こたろの事を…
感慨にふけっていると、こたろが口を開く。
「オレはもみじのこと、忘れた事なんてなかった。
毎晩毎晩、お前の感触を思い出して…ヌイてた。」
「わぁぁぁぁ、ナニ言っちゃってんの⁈
お前‼︎」
熱のこもった声で呟くこたろとの距離を詰める。
一刻も早くその唇を塞ぎたくて…
「…っ、ん…っ」
こたろの形のいい唇を吸い、わざと派手な音を立てる。
「は…っ
んん、っ…ふ…っ」
はじめ俺からしていた口づけは、いつのまにか主導権がこたろへと移っていた。
俺より少しだけ体温が低い唇に俺の熱が奪い取られていく。
執拗に求めてくる舌と唇に、身体中が痺れてくる。
お互い我慢できなくなってきたので、近所の河川敷に向かった。
人気のない河川敷でこたろと抱き合う。
ああ…この匂い、懐かしい。
俺の大好きな匂いだ。
だけど、いざ入れようとすると、こたろが拒むような素振りをする。
「っ、何だよ、シようぜ。
お前だって俺に抱かれに来たんだろ⁈」
すると、ヤツが辛そうに笑って聞いてきた。
「抱かれに来た⁈よく言うよ。
もみじオレがどうしてお前から離れたか…
し、知らない、だろ…」
明らかにこたろの様子が変わった事に不安を覚えた俺は、恐る恐る聞き返した。
「⁈お前が離れた訳?
それは…俺に飽きたからとかじゃ…ねえの?」
そう、あれは急な出来事だった。
毎日のように抱き合ってた俺たちだったのに、こたろはある日突然姿を消した。
電話をしても出ないし、こたろの家に行っても母親に追い返された。
まるで最初から居なかったみたいに、俺からこたろの痕跡を奪っていった…
それがショックで最初は何も考えたくなかったし、何もしたくなかった…
でも、俺の目立つ容姿のせいでいろんなヤツに誘われ続けて、断るのも面倒になって、今に至る。
コイツ以外のヤツと寝ても、愛も快感も感じかなったけどな…
そんな事を思い出していると、こたろが激昂したように叫んだ。
「飽きるワケねぇだろ‼︎
オレは…
お前が好きすぎて、お前がしてくれたこと全部、全部が愛しすぎて…
おかしくなって入院させられてたんだよ。
そんなオレの事なんて忘れたかのようにお前は…
お前は何人ものヤツを抱いてたんだよな⁈
ひでぇよ…
そんなお前に簡単に簡単に抱かせてやらない。
今からお前のを触るけど、どれだけ入れたくても入れさせてやらない…
どんなヤツよりもオレがっ、
お前を必要としてるって思い知ればいい…」
そう言うが早いか、こたろは俺のズボンを下げ、熱の塊に触れてきた。
最初はゆっくりと、次第にその動きは早くなっていく。
俺のどこを刺激すれば感じるかを知りつくしたこたろの手が、ねっとりと俺のモノから吸いついて離れない。
俺は息遣いが荒くなり、絶頂を迎える直前まで来ていた。
「まって、あ…ぁ、
はぁ…た、たのむから…
お前の中に入れさせて…
は…ぁ…で、出ちゃう、から…」
それだけ告げるのに精一杯だったけど、ヤツの口から出た言葉は了承の言葉ではなかった。
「ダメ…
まだ出さない、で…
お、オレだって…我慢してるんだ、って…」
それを聞いて、俺のギリギリ保っていたものが溢れた。
「っ…はぁ…」
こたろの手から俺の生温かい液体がこぼれ、ヤツが勿体なさそうに啜った。
「まだ、って言ったのに。
オレもイキたかった…」
そうか…
コイツも俺に抱かれたいのに、我慢して罰を与えてたんだ…
ヤッベえ。
めっちゃ興奮するじゃん…
今イッたばかりのモノが、興奮と共に大きくなるのを感じた。
まだ薄暗い早朝。
今日も行きずりの相手とベッドを共にした後、学校に行くまで少し仮眠を取ろうと家に向かう俺に、声をかけてきたヤツがいた。
「もみじ…久しぶりだな。オレの事、覚えてるか?」
「…っお前は…」
忘れる訳がない。
俺に初めての快楽と、興奮と、愛を教えてくれた こたろの事を…
感慨にふけっていると、こたろが口を開く。
「オレはもみじのこと、忘れた事なんてなかった。
毎晩毎晩、お前の感触を思い出して…ヌイてた。」
「わぁぁぁぁ、ナニ言っちゃってんの⁈
お前‼︎」
熱のこもった声で呟くこたろとの距離を詰める。
一刻も早くその唇を塞ぎたくて…
「…っ、ん…っ」
こたろの形のいい唇を吸い、わざと派手な音を立てる。
「は…っ
んん、っ…ふ…っ」
はじめ俺からしていた口づけは、いつのまにか主導権がこたろへと移っていた。
俺より少しだけ体温が低い唇に俺の熱が奪い取られていく。
執拗に求めてくる舌と唇に、身体中が痺れてくる。
お互い我慢できなくなってきたので、近所の河川敷に向かった。
人気のない河川敷でこたろと抱き合う。
ああ…この匂い、懐かしい。
俺の大好きな匂いだ。
だけど、いざ入れようとすると、こたろが拒むような素振りをする。
「っ、何だよ、シようぜ。
お前だって俺に抱かれに来たんだろ⁈」
すると、ヤツが辛そうに笑って聞いてきた。
「抱かれに来た⁈よく言うよ。
もみじオレがどうしてお前から離れたか…
し、知らない、だろ…」
明らかにこたろの様子が変わった事に不安を覚えた俺は、恐る恐る聞き返した。
「⁈お前が離れた訳?
それは…俺に飽きたからとかじゃ…ねえの?」
そう、あれは急な出来事だった。
毎日のように抱き合ってた俺たちだったのに、こたろはある日突然姿を消した。
電話をしても出ないし、こたろの家に行っても母親に追い返された。
まるで最初から居なかったみたいに、俺からこたろの痕跡を奪っていった…
それがショックで最初は何も考えたくなかったし、何もしたくなかった…
でも、俺の目立つ容姿のせいでいろんなヤツに誘われ続けて、断るのも面倒になって、今に至る。
コイツ以外のヤツと寝ても、愛も快感も感じかなったけどな…
そんな事を思い出していると、こたろが激昂したように叫んだ。
「飽きるワケねぇだろ‼︎
オレは…
お前が好きすぎて、お前がしてくれたこと全部、全部が愛しすぎて…
おかしくなって入院させられてたんだよ。
そんなオレの事なんて忘れたかのようにお前は…
お前は何人ものヤツを抱いてたんだよな⁈
ひでぇよ…
そんなお前に簡単に簡単に抱かせてやらない。
今からお前のを触るけど、どれだけ入れたくても入れさせてやらない…
どんなヤツよりもオレがっ、
お前を必要としてるって思い知ればいい…」
そう言うが早いか、こたろは俺のズボンを下げ、熱の塊に触れてきた。
最初はゆっくりと、次第にその動きは早くなっていく。
俺のどこを刺激すれば感じるかを知りつくしたこたろの手が、ねっとりと俺のモノから吸いついて離れない。
俺は息遣いが荒くなり、絶頂を迎える直前まで来ていた。
「まって、あ…ぁ、
はぁ…た、たのむから…
お前の中に入れさせて…
は…ぁ…で、出ちゃう、から…」
それだけ告げるのに精一杯だったけど、ヤツの口から出た言葉は了承の言葉ではなかった。
「ダメ…
まだ出さない、で…
お、オレだって…我慢してるんだ、って…」
それを聞いて、俺のギリギリ保っていたものが溢れた。
「っ…はぁ…」
こたろの手から俺の生温かい液体がこぼれ、ヤツが勿体なさそうに啜った。
「まだ、って言ったのに。
オレもイキたかった…」
そうか…
コイツも俺に抱かれたいのに、我慢して罰を与えてたんだ…
ヤッベえ。
めっちゃ興奮するじゃん…
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