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惚れちゃった??
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「おはよう、迫田くん」
「………は、はよっす……」
あ。これは駄目だ。
翌朝、学校の校門前で白砂先輩に遭遇した俺は、その一瞬で自分のアホさ加減を自覚した。
つーか、朝日の中で見る先輩、めちゃくちゃ可愛いんだが!?
「仔猫は元気?」
俺と並んで校舎へ歩き始めるや否や、先輩は昨日の猫について訪ねて来た。
「うっす…めちゃ走り回ってるっす」
実際、家族会議のすえ『由之助』と名付けられた仔猫は、来たばかりとは思えないリラックスっぷりで、さっそく父母や俺を無限の体力で翻弄しまくっていた。
くっそ可愛くて癒されるんだが!!
ハッと気が付くとスマホのデータ容量が、仔猫画像のせいで圧迫されていた。
「わあ。あとで写真見せてね!!」
「あ、はい」
そのことを話すと白砂先輩は、キラキラとした笑顔で詰め寄ってきて。アップになる可愛い顔から視線をそらして、俺はついついぶっきらぼうな反応をしてしまっていた。
「じゃあ、昼休み、由之助を拾ったとこで待ってるね!」
「え…………」
一緒にご飯食べようよ、なんて無邪気に誘われて、俺は胸の鼓動が跳ねあがる。
やっべ。これはマジで駄目なやつ。
「う……うっす……」
どうしよう。
くっそ嬉しいんだが!?
昼休みが無茶苦茶楽しみで仕方がないんだけど!?
にやけそうになる顔を堪えるので必死だった。
俺は俺自身が驚くくらいに、先輩との約束が嬉しかったみたいだ。
なにしろその後は、授業がまるで頭に入らなかったし。
時間が経つのがかつてないくらい遅く感じたし。
一時間に何回も時計を眺めてる自分に気付いて、俺は認めざるを得なくなった。
やっぱり俺、白砂先輩のこと……??
俺ら男同士だろ、とか、昨日会ったばかりじゃん、とか、いろいろ考えて否定しようとしてきたけど。
どう頑張っても、足搔いても、どう自分を騙そうとしてみても、この、同性の先輩に一目ぼれ、という事実を、否定することは出来なかったのだ。
そう、一目ぼれ、だ。
つーか背負い投げで一目惚れってなんだよ??
本当に訳解らねえ。
教室へ向かって歩いて行く白砂先輩の、小さすぎる背中を見詰めながら、俺は、そんな俺の心の『想い』を素直に認めるほかなかったのだった。
「………は、はよっす……」
あ。これは駄目だ。
翌朝、学校の校門前で白砂先輩に遭遇した俺は、その一瞬で自分のアホさ加減を自覚した。
つーか、朝日の中で見る先輩、めちゃくちゃ可愛いんだが!?
「仔猫は元気?」
俺と並んで校舎へ歩き始めるや否や、先輩は昨日の猫について訪ねて来た。
「うっす…めちゃ走り回ってるっす」
実際、家族会議のすえ『由之助』と名付けられた仔猫は、来たばかりとは思えないリラックスっぷりで、さっそく父母や俺を無限の体力で翻弄しまくっていた。
くっそ可愛くて癒されるんだが!!
ハッと気が付くとスマホのデータ容量が、仔猫画像のせいで圧迫されていた。
「わあ。あとで写真見せてね!!」
「あ、はい」
そのことを話すと白砂先輩は、キラキラとした笑顔で詰め寄ってきて。アップになる可愛い顔から視線をそらして、俺はついついぶっきらぼうな反応をしてしまっていた。
「じゃあ、昼休み、由之助を拾ったとこで待ってるね!」
「え…………」
一緒にご飯食べようよ、なんて無邪気に誘われて、俺は胸の鼓動が跳ねあがる。
やっべ。これはマジで駄目なやつ。
「う……うっす……」
どうしよう。
くっそ嬉しいんだが!?
昼休みが無茶苦茶楽しみで仕方がないんだけど!?
にやけそうになる顔を堪えるので必死だった。
俺は俺自身が驚くくらいに、先輩との約束が嬉しかったみたいだ。
なにしろその後は、授業がまるで頭に入らなかったし。
時間が経つのがかつてないくらい遅く感じたし。
一時間に何回も時計を眺めてる自分に気付いて、俺は認めざるを得なくなった。
やっぱり俺、白砂先輩のこと……??
俺ら男同士だろ、とか、昨日会ったばかりじゃん、とか、いろいろ考えて否定しようとしてきたけど。
どう頑張っても、足搔いても、どう自分を騙そうとしてみても、この、同性の先輩に一目ぼれ、という事実を、否定することは出来なかったのだ。
そう、一目ぼれ、だ。
つーか背負い投げで一目惚れってなんだよ??
本当に訳解らねえ。
教室へ向かって歩いて行く白砂先輩の、小さすぎる背中を見詰めながら、俺は、そんな俺の心の『想い』を素直に認めるほかなかったのだった。
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(^O^)
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