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「今思うと……ホント俺、マセガキだったな…」
「そんな事あったっけ……?」
まだ精通すら始まっていなかったのに、子供のリアムは幼い蓮の服を剥ぎとり、未成熟な性器がどうなってるかと確かめたりしたのだ。その時の事を思い出すと、リアムは今でも恥ずかしくて記憶を全部消去したくなる。
「なのに発情期は遅いよね…」
「ああ…困ったことにな…」
リアムは精通こそすでに始まってはいたが、人狼一族の特徴でもある発情期を迎えていなかった。春と秋に年に2度、そして、満月時に訪れる人狼の発情期。これを迎えないと例えセックスしたとしても、人狼は雌を妊娠させる事が出来ないのだ。
「早く一緒に暮らしたいね…」
「俺もだ……蓮」
本来ならそろそろのはずなのに、まだ発情の兆候が見られない。そのせいでリアムは、なかなか蓮とセックスしようという気になれないでいた。
「ごめんな…蓮」
「ううん。リアムは悪くないよ」
比して蓮の身体は既に安定し、いつでも雄を、リアムを受け入れられる状態にあった。そう、本当に後は、リアム次第なのである。
「リアム…俺、待ってるから…ん、んっ」
「蓮…蓮、俺の蓮…ッ」
愛しい気持ちはあるのに、抱擁と口付けは挨拶の様に交わすのに、ただ、身体を繋げることだけが出来ずにいた。どんなに愛していても、番である蓮に対して欲情しない。そんなもどかしい気持ちを抱えたまま、リアムは、小さな唇に何度も何度も口付けた。
だが、唐突にその瞬間は訪れ、リアムの身に急激な変化をもたらせたのである。
「リアム…また牙が大きくなったね…?」
「…………っっ!!」
数日後、いつもの様に丘の上で蓮と逢引きし、2人きりで居られる時間を楽しんでいたリアムは、その朝から無性に身体が熱く、奥の方がぞわぞわする未知の感覚に戸惑っていた。
気のせいか頭も朦朧とし、霞みがかって考えが定まらない。脆弱な人間と違って滅多に身体を壊す事もない人狼のリアムにとって、こんな状態は生まれて初めてのことだった。
「熱でもあるの、リアム…?」
「いや…そんな事は…」
顔が赤いと心配する蓮に、リアムは体調は悪くないと否定してみせた。しかし、普段と変わらぬ無防備な様子で蓮が顔を寄せてくると、彼は突然、理性の糸を自分の意志とは無関係に断ち切ってしまっていたのだ。
「リアム……っっ!!?」
蓮の黒髪から、乳白色の肌から、甘く漂い鼻腔をくすぐる雌の香りが、リアムの意識を根こそぎ奪い取る。唯一残された本能が──種を保存しようとする生物の純粋な本能と、蓮に対する愛情と欲望が──リアムから人としての理性と抑制を消し去っていた。
犯せ。孕ませろ。血を繋げ。
目の前の雌を、己がモノにしろ。
「リアム…リアムッ、どうしたの…痛いよ…ッ」
我知らずリアムは蓮の腕を強い力で掴み、金色の目を尋常ならざる光で瞬かせた。
ざわざわと銀の体毛が全身を覆い、どくんっと心臓が撥ねた様に身を震わせると、蓮の前でリアムの体躯が一回り大きさを増す。人のソレであった顔が狼のそれに変わると、長く赤い舌が大きく裂けて鋭い牙を持つ口をペロリと舐め上げた。
「リア……ム…!?」
初めて見るでもない、愛するリアムの人狼への変身。だが蓮はそこに、これまで一度として感じた事の無かった、尋常ならざる気配を嗅ぎ取って無意識に後ずさった。
「待って!!まっ…や、あっ、リアムッ、待って…!!!」
必死に制止しようとするが、リアムは完全に我を失っている。グルルと唸りながらその金色の目は、狂おしい欲望を宿して蓮を射る。
「おねが…待って、リアム…!!!」
リアムの身に何が起こっているか、蓮にはすぐに解った。いつかそんな時が来る。自分はリアムの番。リアムの為の雌なのだから。そう 物心付いた頃から蓮はリアムを想っていたし、彼と番になれる日を心から待ち続けてもいた。
けれどそれはあまりにも急で、突然すぎて。
覚悟をしていてもなお、蓮は心の準備が整わなかった。
「ヤダ…やっ…リアム、お願い、赦して…ッ」
さらに加えて、このリアムの我を失った姿、そして股間でそそり立つ狂暴な一物に、蓮は心を恐怖一色に塗り替えられてしまっていた。今のリアムの目には、愛する彼の事も、ただの獲物としか映らないとは露も知らずに。
「や、ヤダああああっ、あああっ!!!!」
グルルと獣の様に喉を鳴らし、大きく避けた口から涎を垂らしながら、リアムは蓮の身体を地面の上へうつ伏せに押し倒し、着ている物を何もかも鋭い牙で引き裂いていた。
「ひいっ、ひっ、うっ、ううっ、あっ、あああっ!!」
全裸で尻だけ高く上げさせられた蓮は、いきなりの行為に半ば恐怖し、泣いて怯えながら、それでもこれはリアムだから、リアムに抱かれているのだからと、怯える心、恐れる気持ちを、ぼろぼろ泣きながら必死に堪えようとする。
そんな蓮の決意が、健気に過ぎる覚悟が、解っているのかいないのか。
「ひーーっ!!ひあっ、くっ、ああっ!!リア…ぐひいいっ!!!」
ほとんど解しもせず、身体を愛し溶かしてもやらずに、人狼のリアムは蓮の後孔に凶暴な獣の昂りを埋め込んだ。ミリミリと無理矢理に押し広げられて、未成熟な蓮の蕾が裂けて血を流す。
「ーーーーーっっっ!!!」
声すらも出ない悲鳴を上げて、蓮は華奢な少年の身体を痙攣させた。そのままふうっと糸が切れる様に、傷みと、苦しみで、意識を手放す。けれど、ぐったりとした身体を、獣はなおも貪欲に貪り続けた。
「オオオオオオォっッッ」
遠吠えの様な声を上げながらリアムは、蓮を気遣う優しさもないまま、未成熟で華奢な身体をひたすらに犯し続けたのである。
「そんな事あったっけ……?」
まだ精通すら始まっていなかったのに、子供のリアムは幼い蓮の服を剥ぎとり、未成熟な性器がどうなってるかと確かめたりしたのだ。その時の事を思い出すと、リアムは今でも恥ずかしくて記憶を全部消去したくなる。
「なのに発情期は遅いよね…」
「ああ…困ったことにな…」
リアムは精通こそすでに始まってはいたが、人狼一族の特徴でもある発情期を迎えていなかった。春と秋に年に2度、そして、満月時に訪れる人狼の発情期。これを迎えないと例えセックスしたとしても、人狼は雌を妊娠させる事が出来ないのだ。
「早く一緒に暮らしたいね…」
「俺もだ……蓮」
本来ならそろそろのはずなのに、まだ発情の兆候が見られない。そのせいでリアムは、なかなか蓮とセックスしようという気になれないでいた。
「ごめんな…蓮」
「ううん。リアムは悪くないよ」
比して蓮の身体は既に安定し、いつでも雄を、リアムを受け入れられる状態にあった。そう、本当に後は、リアム次第なのである。
「リアム…俺、待ってるから…ん、んっ」
「蓮…蓮、俺の蓮…ッ」
愛しい気持ちはあるのに、抱擁と口付けは挨拶の様に交わすのに、ただ、身体を繋げることだけが出来ずにいた。どんなに愛していても、番である蓮に対して欲情しない。そんなもどかしい気持ちを抱えたまま、リアムは、小さな唇に何度も何度も口付けた。
だが、唐突にその瞬間は訪れ、リアムの身に急激な変化をもたらせたのである。
「リアム…また牙が大きくなったね…?」
「…………っっ!!」
数日後、いつもの様に丘の上で蓮と逢引きし、2人きりで居られる時間を楽しんでいたリアムは、その朝から無性に身体が熱く、奥の方がぞわぞわする未知の感覚に戸惑っていた。
気のせいか頭も朦朧とし、霞みがかって考えが定まらない。脆弱な人間と違って滅多に身体を壊す事もない人狼のリアムにとって、こんな状態は生まれて初めてのことだった。
「熱でもあるの、リアム…?」
「いや…そんな事は…」
顔が赤いと心配する蓮に、リアムは体調は悪くないと否定してみせた。しかし、普段と変わらぬ無防備な様子で蓮が顔を寄せてくると、彼は突然、理性の糸を自分の意志とは無関係に断ち切ってしまっていたのだ。
「リアム……っっ!!?」
蓮の黒髪から、乳白色の肌から、甘く漂い鼻腔をくすぐる雌の香りが、リアムの意識を根こそぎ奪い取る。唯一残された本能が──種を保存しようとする生物の純粋な本能と、蓮に対する愛情と欲望が──リアムから人としての理性と抑制を消し去っていた。
犯せ。孕ませろ。血を繋げ。
目の前の雌を、己がモノにしろ。
「リアム…リアムッ、どうしたの…痛いよ…ッ」
我知らずリアムは蓮の腕を強い力で掴み、金色の目を尋常ならざる光で瞬かせた。
ざわざわと銀の体毛が全身を覆い、どくんっと心臓が撥ねた様に身を震わせると、蓮の前でリアムの体躯が一回り大きさを増す。人のソレであった顔が狼のそれに変わると、長く赤い舌が大きく裂けて鋭い牙を持つ口をペロリと舐め上げた。
「リア……ム…!?」
初めて見るでもない、愛するリアムの人狼への変身。だが蓮はそこに、これまで一度として感じた事の無かった、尋常ならざる気配を嗅ぎ取って無意識に後ずさった。
「待って!!まっ…や、あっ、リアムッ、待って…!!!」
必死に制止しようとするが、リアムは完全に我を失っている。グルルと唸りながらその金色の目は、狂おしい欲望を宿して蓮を射る。
「おねが…待って、リアム…!!!」
リアムの身に何が起こっているか、蓮にはすぐに解った。いつかそんな時が来る。自分はリアムの番。リアムの為の雌なのだから。そう 物心付いた頃から蓮はリアムを想っていたし、彼と番になれる日を心から待ち続けてもいた。
けれどそれはあまりにも急で、突然すぎて。
覚悟をしていてもなお、蓮は心の準備が整わなかった。
「ヤダ…やっ…リアム、お願い、赦して…ッ」
さらに加えて、このリアムの我を失った姿、そして股間でそそり立つ狂暴な一物に、蓮は心を恐怖一色に塗り替えられてしまっていた。今のリアムの目には、愛する彼の事も、ただの獲物としか映らないとは露も知らずに。
「や、ヤダああああっ、あああっ!!!!」
グルルと獣の様に喉を鳴らし、大きく避けた口から涎を垂らしながら、リアムは蓮の身体を地面の上へうつ伏せに押し倒し、着ている物を何もかも鋭い牙で引き裂いていた。
「ひいっ、ひっ、うっ、ううっ、あっ、あああっ!!」
全裸で尻だけ高く上げさせられた蓮は、いきなりの行為に半ば恐怖し、泣いて怯えながら、それでもこれはリアムだから、リアムに抱かれているのだからと、怯える心、恐れる気持ちを、ぼろぼろ泣きながら必死に堪えようとする。
そんな蓮の決意が、健気に過ぎる覚悟が、解っているのかいないのか。
「ひーーっ!!ひあっ、くっ、ああっ!!リア…ぐひいいっ!!!」
ほとんど解しもせず、身体を愛し溶かしてもやらずに、人狼のリアムは蓮の後孔に凶暴な獣の昂りを埋め込んだ。ミリミリと無理矢理に押し広げられて、未成熟な蓮の蕾が裂けて血を流す。
「ーーーーーっっっ!!!」
声すらも出ない悲鳴を上げて、蓮は華奢な少年の身体を痙攣させた。そのままふうっと糸が切れる様に、傷みと、苦しみで、意識を手放す。けれど、ぐったりとした身体を、獣はなおも貪欲に貪り続けた。
「オオオオオオォっッッ」
遠吠えの様な声を上げながらリアムは、蓮を気遣う優しさもないまま、未成熟で華奢な身体をひたすらに犯し続けたのである。
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