【完結】武道館の殺人 〜とある新聞部の事件簿〜

瑞光みどり

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5日目

第18節 ペンは剣よりも

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「これで、全員集まったがどうするつもりだね」
 神谷警部が松戸に尋ねる。
 午前中の授業が終わり、体育館にはこの事件の関係者が全員集められていた。右から生徒会のメンバー、一部の剣道部員と多部先生、そして警察。もちろん、新聞部員も勢揃いだ。俺や久留里、三鷹も警察と同じく何をやるのか詳しい話は聞かされていない。恐らく、松戸も何も知らないだろう。ただ部長が集めて欲しいと言っていたという情報だけ伝えられている。
「もうしばらくお待ちください。まもなく来るはずです」
 松戸が何度もスマホを見ながら応答した。どうやら、部長とはあれから連絡が取れいないらしい。
「待ってられるか! 警察は遊びでやってるんじゃない。君たちみたいに暇じゃないんだ」
「「皆さんお待たせしました」」
 神谷警部が立ち上がり、扉へ向かおうとしたとき、扉が勢いよく開いた。
 そこには、松葉杖を右脇に挟んで立っている部長がいた。左腕と頭に包帯が巻かれている。
「どうしたんですか! 部長」
 俺は咄嗟に口に出した。
「ああ、皆さん気にしないでください。これは単に昨日雨で階段から滑ってしまっただけです」
 頭の包帯を指差して笑いながら言った。その様子はどこか狂気じみていて、少し恐怖を感じた。
「皆さんに集まっていただいたのは、他でもありません。藤沢智也くん殺人事件の真相についてです」
 部長はステージの前を歩きながら、ゆっくりと話し始めた。
「君はこの事件の真相がわかったというのかね」
「ええ。わかりました」
 体育館に「なんだって」「マジか」という声がこだまする。少しざわめいた後、静まり返った。
「さて、此度の事件の犯人はこの中にいます」
 部長がまるで探偵のように、高らかに宣言した。
「この事件はとても稚拙で幼稚なトリックでした。私の手にかかればこんな謎、赤子の手を捻るのと同じくらいの難易度でしたよ」
「前置きはいいから、本題に入りたまえ」
 気持ちよく話していた部長を遮り、神谷警部は進行を促した。
「……そうですね。では、まずはこの事件の状況を説明しましょう。3日前の朝6時半。事件は、佐渡部長が朝練をしようと武道館に行ったところ、教官室でうつ伏せになって倒れている藤沢くんを発見したことから始まりました」
 部長は用意してあったホワイトボードに数直線を一本書いた。右のほうに「藤沢発見」と縦書きする。
「この事件にはいくつかの謎がありました。まずはそれらを羅列していきたいと思います。まず一番大きな謎は、死体の藤沢くんのがどうやって動いたのか、です。倒れていたのは教官室ですが、現場の状況から見て剣道場で殺害されたのは間違いないようです。そこには、藤沢くんの荷物とともに、竹刀が転がっていました。この竹刀は恐らく、藤沢くんを殴るために使ったものでしょう。しかし、ここで一つおかしいことがあります。教官室で発見された藤沢くんの背中には、ナイフが刺さっていたということです。つまり、犯人はわざわざ殴った後に、ナイフも使ったのです。……ここで少し整理しましょう」
 部長はホワイトボードに謎を二つ書いた。
謎① なぜ死体を移動させる必要があったのか
謎② なぜ竹刀とナイフの両方を使ったのか
「そして、剣道場には不思議なものがありました。それは、血のついた竹刀です。ご覧ください。こちらがその写真です」
 部長は制服のポケットから、一枚の写真を取り出した。武道館に入ったときに撮ったものだろう。写真は竹刀置き場の様子を示していた。
「おい。その写真どうやって手に入れたんだ!」
「まあまあ、神谷警部。細かいことは置いときましょう。あなたと争う時間はありません」
「……っ」神谷警部は、これ以上何も言わなかった。続けろの合図だろう。
「……皆さん、ここをよく見てください。よく見ると、一本だけ血のついた竹刀があります。これだけたくさんある竹刀の中に『一本だけ』です。しかも、凶器として使用された竹刀とは、また別にあります。これは、あまりにも不自然ではありませんか?」
 皆がざわめく。「確かに」という共感の声も聞こえた。
謎③ なぜ竹刀置き場に一本だけ血が付いているのか
 先程の謎②の左隣に付け加えた。
「では、藤沢くんはいつ殺されたのでしょうか。警察によると、死亡推定時刻は発見1日前の夜7時から9時の間であることがわかっています。死亡推定時刻というのは、大雑把に言うと、いつ死んだのかを推定している時間のことです。ここで重要なのは、藤沢くんは夜7時から9時の間に死んだということです」
 部長は淡々とこの情報を数直線に書き加える。
「ここで、一回話は変わって、武道館の基本情報をお伝えしましょう。武道館には、カギが全部で三つあります。一つは剣道場のカギ。一つは柔道場のカギ。そして、一つは武道館のカギです。今回の事件でまさに『キー』となるのは、剣道場のカギと武道館のカギの二つです」
 途中で部長による低クオリティーのボケ(?)が挟まっていたが、とても笑える雰囲気ではない。言った本人は少しニヤリとしているが……。
「剣道場と柔道場のカギは、武道館の中にある教官室に保管されていました。剣道部員は、剣道場を使用する際には、ここからカギを取り、使用後に戻す必要があります。まあ、当然の動作ですね。武道館のカギは事件当日は多部先生が持っていました。そうですね?」
「ああ。俺と柔道の豊橋先生が一週間ごとに当番で武道館を閉めていた」
「ありがとうございます。さて、ここで、話を事件に戻しましょう」
 ホワイトボードマーカーの蓋を開ける。
「藤沢くんは、事件当日の放課後はずっと、剣道場で自主練をしていました。藤沢くんの親御さんによると彼は、剣道部の県大会優勝を目指すメンバーの一員になり、他のメンバーに負けられないと思っていたため、毎日練習を欠かさずやっていたそうです。勤勉な性格だったようですね。そして、事件当日は定期テスト一週間前でした。皆さんご存知の通り、テスト一週間前は部活動停止期間となっているため、藤沢くんは多部先生に剣道場を使うという旨の報告をした後に剣道場のカギを持っていきました」
 ホワイトボードの下に『カギ』と書き、『4時くらい 藤沢所有』と書き加えた。
「そして、夜8時。多部先生が武道館に行きます。藤沢くんがカギをちゃんと返したかを確認するために。……しかし、教官室にカギはなかった。そうでしたよね?」
「ああ。その時、剣道場のドアは閉まっていたから、藤沢が間違えて持って帰ってしまったんだと思ったんだ。その時はあまり深く考えずに、そのまま武道館にカギを掛けて帰ったんだ」
 多部先生が当時の状況を改めて証言する。
「その時にはまだ、教官室に死体はありませんでした。これは実におかしい状況で、今回の最大の謎でもあります。もし、8時以後に殺害された場合、犯人は武道館の外に出ることが出来ない。逆に、8時以前に殺されていた場合でも、死体を移動させる必要があり、犯人は武道館に閉じ込められます。実に不思議ですね」
 部長はホワイトボードにさらに書き足した。
謎④ 犯人はいつ出たのか?
謎⑤ どうやって死体を移動させたのか?
「そして、最後の謎は『犯人は誰なのか』」
 謎⑥ 犯人は誰なのか? 
「それでは、一つずつ解明していきましょう。これらの謎は、事件当日の犯人と藤沢くんの動きからわかります。事件当日午後7時30分あたりに、犯人は剣道場に入ります。もちろんナイフを持ってね。ここで油断した藤沢くんを竹刀でボコボコにします。不意打ちとはいえ剣道の心構えがある藤沢くんをボコボコにできるということは、犯人は竹刀を日頃使用している人物だと推測できます。そして、犯人は絶命した藤沢くんの背中にナイフで一突きします」
「おい、ちょっと待て。なぜナイフを最初から使わないんだ?」
 神谷警部が謎を呈する。
「ええ。これが謎②ですね。恐らく犯人は、返り血を恐れていたんではないかと推測できます。ナイフで何度も刺すと、引き抜くときにまだ生きていたら、返り血が飛んでしまいます。それを回避するために、竹刀で撲殺した後に、念の為にナイフを刺したのです。つまり、裏を返すと犯人は血が付着してはいけない服を着ていたというわけです。学生が着ていてもおかしくなく、かつ、血が付くと目立ってしまう、そうワイシャツを着ていたということです」
「なるほど」
 驚嘆の唸り声が聞こえてきた。
「そして、犯人は扉にある細工をしてから何食わぬ顔で帰宅したのです」
「ある細工?」
「竹刀を一本、扉に立てかけたのです」
「そんなことをして何ができるのかね?」
「扉をロックすることができます。剣道場の扉はスライド式で、二枚の扉がありますが、左のほうは今は開けることが出来ません。右側の扉をロックするだけで、誰かが来てもカギが掛かったと錯覚させることができます。扉の大きさは竹刀一本よりも少し小さめくらいです。このことから、犯人が出るのと同時に竹刀を立てかけることによって、扉をロックすることができるのです」
「……なるほど。しかし、それをすることに犯人側には何のメリットがあるのかね」
「ただ単に発見を遅らせることができます。テスト期間でしたから、上手くいけば、テスト後まで隠すことができます」
 確かに。佐渡が朝練をしなければ、テストが終わるまで約一週間隠し通すことができる。その間に証拠などを片付けることができれば、完全犯罪になるということだ。
「これが、謎②と謎④の真相です」
「部長。じゃあ、なぜ藤沢が教官室にいたんですか。剣道場で殺されたのに」
 久留里が質問した。
「そう。犯人にとっては、わざわざ死体を移動する必要はないのは、先程の説明で明白になりました。では、一体どういうことなのでしょうか。……藤沢くんはナイフで一突きされた時点ではまだ生きていたら、どうでしょうか」
「そんなバカな」非難の声が聞こえてくる。
「シャーロック・ホームズはこう言いました。『全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる』とね。藤沢くんがその時点で本当に絶命していたとしたら、先程のジレンマが生じてしまいますが、まだ生きていると仮定すると驚くほど辻褄が合います」
「静粛に。続きを聞こうじゃないか」
 ざわめいていた場に神谷警部が一喝する。
「ありがとうございます。で、藤沢くんが気絶をしていた間に、多部先生が剣道場にやってきます。そして、多部先生が武道館にカギを閉めて出た後、藤沢くんは息を吹き返すのです」
「次に藤沢くんは、カギを返そうと思い、教官室に向かおうとします」
「いやいや、まずは救急車なり、警察なりを呼ぶのが普通では?」
 上尾が揚げ足を取ろうとする。
「確かにその可能性は十分にあります。しかし、気絶から目が覚めた後です。気絶する前の記憶が失われてしまったのでしょう。ナイフも気絶した後に刺されたものですから、ボコボコに殴られた痛みの中に紛れていたため、気づかなかった可能性が大いに考えられます。藤沢くんは、ただ単に喧嘩をしてしまったという認識でいたのでしょう」
「ここで、扉に立て掛けてあった竹刀を目にします。藤沢くんは真面目な性格でしたので、竹刀を元の場所へと片付けたのでしょう。その時、藤沢くんから流れ出ていた血がその竹刀に付着してしまった。これが謎③の真相です」
 次々と謎が解明されていく。残る謎は三つとなった。
「竹刀を片付けた後、藤沢くんはカギを戻すために教官室に向かいます。こちらの写真をご覧ください。階段や扉から竹刀置き場までの床に血が付いているのがわかります。これらはすべて、藤沢くんが自ら歩いたときに付着したものなのです。そして、教官室に辿り着いた藤沢くんは、そこで息絶えてしまいました。カギを握りしめながら」
「これが謎①、⑤の真相です。これで、六つ中五つが解明されました。そして、肝心の犯人は誰なのか」
 淡々として話す部長と相反して、俺は胸の高鳴りを感じていた。
「まず、犯人の条件を整理しましょう。まず、防犯カメラ映像に不審な人物やそれに準ずる人物はいませんでした。ここから、内部犯ということがわかります。そして、藤沢くんは竹刀でボコボコにされたという点から、藤沢くんに強い恨みを持った人物だと推測できます」
 部長はまたホワイトボードに書き込む。
 条件① 内部犯かつ、藤沢に恨みがある人物
「次に、藤沢くんは当然剣道の心得を持っているはずですので、初心者が不意打ちで襲いかかっても反撃に遭ってしまうでしょう。剣道場には藤沢くん以外の血は付着していなかったことから、犯人は剣道の心得を持っている人物と言ってもいいでしょう」
 条件② 剣道の心得を有している人物
「そして、私は剣道場の電気が消えた時刻に注目しました。電気を消すのは、先程の推理が正しければ、犯人以外考えられませんから、電気が消えた時刻がそのまま犯行時刻になるわけです。多少の誤差はありますが、確実にそこに犯人はいたということは少なからずわかります。では、電気が消えた時刻はいつなのか? 新田」
 新田と呼ばれた生徒のほうに視線が向く。いかにもクラスではっちゃけているような雰囲気を漂わす人だ。
「あ、えっと。俺は事件当日、学校に残って自習していたんですけど、たまたま帰る時に剣道場の電気が消えるのを見て……。その時の時間は7時50分でした」
「それは確かかね」神谷警部が真偽を問う。
「はい。間違いありません」
「この真偽については、警察の足の力が強いと思うので、取りたければ裏取りを取ってください。ただ、ここで重要なのは、7時50分ということですね」
 条件③ 7時50分までに犯行が可能だった人物
 条件④ 7時50分以後に帰宅した人物
「最後に、こちらをご覧ください」
 部長は一枚の写真を見せた。そこには、俺が撮った昨日の秘密の隠れ家にあった一枚の紙切れが写し出されていた。
「ん? ここはどこだ?」
「神谷警部。あなた方警察は知らなかったようですが、剣道部には秘密の部室というものが存在します。あっちの奥にあるので、これが終わったら行ってみてください」部長が自然に煽る。
「そこで、この紙切れを見つけました。この黒くなっている部分は、恐らく焼かれた跡です。書かれている『……に殺さ……』というのは『犯人に殺される』ということが書かれていたのではないかと推察できます。では、誰が燃やしたのか。もちろん、犯人しかいませんよね。よって、犯人は、藤沢くんに関係がある人物かつ、この場所を知っている人物ということになります」
 条件⑤ 藤沢に関係がある人物かつ、秘密の部室を知っている人物
「もちろん、犯人はこんなに早く死体が見つかるとは思ってもいませんでしたから、恐らくこの紙を燃やしたのは完全に予定外のこと。人は予定外のことをするとボロを出すと言いますからねえ。殺人自体の計画はとても素晴らしいもので、それだけでは犯人に辿り着けませんでしたが、ここで残念ながらボロを出してしまいました。では、それは何か」
 部長は剣道部員を見回しながら、間を空けた。
「靴です。秘密の部室まではかなり険しい道のりでした。一回行くだけでも汚れてしまうほどにね」
 条件⑥ 事件発生から今までで靴が汚れた人物
「この条件に合致する人物。それは、あなたしかいませんよね。鶴岡くん」
 名指しされた鶴岡は俯いたまま動かなかった。「マジか」「鶴岡!?」と部員による悲鳴にも聞こえる声が響いた。
「防犯カメラ映像で確認したときには、まだピカピカだったのに、この二日間でとても汚れていましたよね。体育もないのに」
 部長は鶴岡に近づきながら言った。
「神谷警部、恐らく彼のリュックに血が付着していると思いますよ。持ち手の部分にね」
「ほう。急いで帰る際に、手を洗わずに持ち手を掴んだってところか」
「そこまで、わかってるんですね。あなたは……」
「鶴岡、どうして……」
 佐渡は信じたくない気持ちと怒り、悲しみとも言える表情をしながら聞いた。
「小学校から剣道に捧げてきた俺が外され、あいつが主戦力チームに入ったからですよ。あいつは俺よりも弱いのに」
「そんなことで殺したんですか」
「そんなこと? あなたたちにとってはそんなことかもしれませんが、俺にとっては人生をかけたものだったんですよ。わかりますか、この気持ち。何度も佐渡部長に掛け合ったのに、『検討する』との返事だけで……。だから……藤沢を精神的に病ませて外すように仕向けたんですよ!」
 鶴岡はおもむろにポケットからナイフを取り出した。
「え? ナイフ。おい、鶴岡落ち着けって」
 茅ヶ崎が両手を前にして、必死に宥める。
「鶴岡くん、落ち着いて」
 部長も落ち着くよう促すと、鶴岡は部長に向かって走り始めた。
 同時に神谷警部が部長の前に立つ。
「やっぱり、やらなきゃよかった。こんなこと」
 鶴岡は自嘲しながら呟いた。
「どけぇぇぇ。お前を殺して俺も死ぬ!!」 
「ふざけるな」
 鶴岡が神谷警部の顔を目掛けて勢いよく振り下ろす。それを華麗に避け、ナイフを持っている腕を掴んだ。
「離せ!!」
「頭を冷やせ」
 一本背負いが決まった。鶴岡は大字になってうな垂れている。
 石井刑事が駆け寄って、その手に手錠をかけ、連行されていった。
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