でんじろうの直脳日記

流土留風

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1日目

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 僕の名は「重村でんじろう」という。先日より模索してきた、思考による文字入力がそこそこうまくいってきたので、個人的な備忘録として本日より日記にしていく事にする。

 まず、なぜこのような事ができるようになったかというと、予想では僕の特異な体質と二つのできごとが発端ではないかと考えている。

 体質については後で述べるとして、できごとの一つ目は、数年前に行った実験が原因である可能性が高い。

 これは前置きなのだが、僕は医科大学の研究員をしており、助手の川岸君があまりにも遅刻が多い。
 1h単位で遅れてくる。
 夕方に来たりする。
 彼は日本人なのか?
 発達途上国の人間なのか?
 睡眠ホルモンであるメラトニンの過剰分泌なのか?
 起床ホルモンのオレキシンの生成に障害があるのか?
 馬鹿なのか?
 睡眠障害なのか?

 来ればそこそこ仕事はする。まぁ川岸君については挙げればキリが無いので、割愛するとして、ある日というか数年前に、あまりに遅刻する川岸くんに対して契約書を交わした。内容は3月以内に1h以上の遅刻をした場合、指に被膜をむいた銅線を巻きつけ、コンセントから直で電気を流すという契約だった。にも関わらず、確か三日後くらいになかなか遅行してきたので刑を執行する事になったのだが、はたしてこの刑は人に対して行って良いものなのかという疑問が浮かんできたので、僕は先立って自分に対して実行してみる事にしたのだ。


 結果から言うと、目玉が飛び出そうになった!!!!(実際には無言だった)


 通電した瞬間、研究室のブレーカーが落ち真っ暗になったと同時に、「あつっ!!」という心の声と共に僕の左手の人差し指は螺旋状の火傷を負い、銅線が皮膚に食い込んでいたので、とにかく患部を冷やさねばと思いスマホの光頼りにブレーカーを復旧させただちに指を水で冷やした。

 この時、同時に三つの感情が芽生えた事を今でも覚えている。
 1、助手にはではなく先に自分で実験してよかった。
 2、停電による研究室のダメージは?
 3、螺旋の力ヤべェェェエエ!!!!?!?!

 その螺旋状の火傷痕は今でもくっきりと残っており、これを見る度に心から電力の偉大さを感じるようになった。

 あと時僕の指はコイルになったのだと、電気に対して一方的な親近感を感じるのは
この事が起因しているように思う。

 ちなみに僕が1番好きなポ◯モンはコイルだ!

 指コイル事件から二週間程は指が化膿しし、そこそこの痛みとともに同僚からは白い目で見られたが僕自身は謎の誇らしさを感じていた。これが中二病かと心の中でニヤついたものである。

 この一件だけだと、ただの若気の至りであるが、その後左手の薬指が少し磁性を帯び始めた。僕の利き腕は右手なので普段の生活に支障はないが、鉄製のネジがぶら下がる事ができる程度である。医師の診察も考えたが、僕自身が医科大研究員であり仕事にも影響が無かった為、様子を見る事とした。

 本日の日記は以上とする。

 にしても思考入力は素晴らしい!革命的だ!!今日の研究レポートも手入力に比べて早く終わったというか、作業と同時並列で入力していけるので、入力の時間が無い。なんなら寝転んでいても文字入力できるので、これは他人が、特にいつもやたら強くキーボードをたたいて周りにマイナスオーラを放っている違う学部の研究室の室長が使えたりするようになると、世の中の為になる気がする。

 
 
 

 
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