【完結】冷遇され続けた私、悪魔公爵と結婚して社交界の花形になりました~妹と継母の陰謀は全てお見通しです~

深山きらら

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第六章 陰謀

平和、そして暗転

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 一方、エリアナとアレクシスは、平穏な日々を送っていた。
 リリアーナの事件以降、社交界での二人の評判は、さらに高まっていた。

「ヴァルモント公爵夫人は、あの醜聞にも優雅に対応された」
「公爵との絆の強さが、素晴らしい」

 人々は、二人を称賛した。

 エリアナは、慈善活動にも力を入れていた。
 孤児院の子供たちに音楽を教える。貧しい人々のために食事会を開く。

「エリアナ様は、天使のような方だ」
 人々は、そう呼ぶようになった。

 ある日、エリアナは孤児院を訪れていた。
 子供たちが、嬉しそうに駆け寄ってくる。

「エリアナ様!」
「今日も、お話を聞かせてください!」

 エリアナは、微笑んで子供たちを抱きしめた。

「もちろんよ。今日は、どんなお話がいい?」

「薔薇のお姫様のお話!」
 小さな女の子が、目を輝かせて言った。

「薔薇のお姫様?」
「はい! 灰色だったお姫様が、魔法で真っ赤な薔薇になるお話!」

 エリアナは、少し驚いた。
 それは、まるで自分の物語のよう。

「いいわ。それじゃあ、お話を聞かせてあげるね」

 エリアナは、子供たちに囲まれて、絵本を読み上げ始めた。

「昔々、ある国に、灰色の薔薇と呼ばれるお姫様がいました……」

 その時、孤児院の院長が、エリアナを呼びに来た。

「公爵夫人、お客様です」
「お客様?」

 エリアナが玄関に行くと、そこには王宮の使者が立っていた。

「ヴァルモント公爵夫人、陛下よりお呼び出しです」
「陛下から?」

 エリアナは、驚いた。不安ではない。ただ、驚いただけだ。

「はい。至急、王宮へお越しください。公爵もすでにお呼びしております」

 何か、重大なことが起きたのだろうか。
 エリアナは、急いで王宮へ向かった。

 謁見の間には、すでにアレクシスが立っていた。彼の表情は険しかった。

「アレクシス……」

 エリアナが駆け寄ると、彼は彼女の手を取った。

「大丈夫だ。落ち着いて」

 その時、王が入場した。
 室内にいた全員が、膝をつく。

「面を上げよ」

 王の声は、重々しかった。

「ヴァルモント公爵、そして公爵夫人。重大な訴えがなされた」
「訴え、でございますか」

 アレクシスが、冷静に尋ねた。
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