【完結】生贄にされた私が竜王陛下に溺愛されて、陥れた妹たちにざまぁしたら、幸せすぎて困ってます

深山きらら

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第四章 竜王妃の誕生

結ばれた夜

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 月明かりが、窓から差し込んでいる。

 豪華な寝台で、竜王は、優しくアリアーナを抱き寄せた。

「怖くないか」
「いいえ」
 アリアーナは微笑んだ。
「あなたとなら、何も怖くありません」

 竜王の唇が、彼女の唇に触れた。
 最初は優しく、やがて深く。
 服が脱がされていく。肌が触れ合う。

「美しい」
 竜王が囁いた。
「お前は、何よりも美しい」

 金色の熱いまなざしでみつめられ、アリアーナは、恥ずかしさで身を震わせた。

 竜王の大きな手が、なだめるように優しく、彼女の肌の上をすべっていく。

「見せてくれ。お前のすべてを」

 低い声で囁かれ――アリアーナの中で、欲が恥ずかしさを上回った。


 思いきって、彼の目を見返す。
 愛情に満ちた竜王の瞳に、彼女が映っている。
 
「私も…‥あなたのすべてを見たいです」

 二人は、互いを求め合った。

 痛みはあった。けれど、それ以上に喜びがあった。
 愛する人と一つになる。
 その感覚は、言葉では表現できないほど深い満足をもたらしてくれた。

「アリアーナ」
「ザイフリート」

 互いの名を呼び合いながら、二人は愛を確かめ合った。

 やがて、すべてが終わった時。
 乱れたシーツの上で、二人は汗ばんだ体を寄せ合っていた。

「愛している」
 竜王が囁いた。
「千年間、誰も愛さなかった。でも、お前だけは違う。お前は、私のすべてだ」

「私もです」
 アリアーナは、竜王の胸に顔を埋めた。
「あなたは、私の世界です」

 竜王の心臓の音が、耳に伝わってくる。
 力強く、規則正しい鼓動。
 それは、永遠を生きる者の鼓動。
 そして今、自分も同じ鼓動を持っている。

 ――不老不死。
 その意味を、今ようやく実感した。
 自分は、もう死なない。竜王と永遠に一緒にいられる。

「ねえ……私たちに、子供はできるのでしょうか」

 アリアーナは、ふと思いついた疑問を口にした。
 彼女の背中を撫でていた竜王の手が、止まった。

「わからない。半竜が子を授かった例は、極めてまれだ」
「そう、ですか……」

 アリアーナは、少し寂しさを感じた。

 しかし同時に、自分の欲深さが、ちょっとおかしくなる。
 命を救われ、愛する人と結ばれ、不老不死を手に入れた。それだけでもう十分すぎるはずなのに。
 もっともっとと、次の幸せを求めてしまう。

 アリアーナは自分の欲深さを封印しようと、竜王の胸にいっそう深く顔を埋めた。

 求めすぎてはならない。
 目の前のこの人を、ずっとずっと大切にしていくのだ。
 それこそが幸せだ。

「だが」
 竜王が、彼女を抱き締めた。
「もし授かることができたなら、それは奇跡だ。私は、その奇跡を守り抜く」

 アリアーナは微笑んだ。
 そう言ってくれる竜王の優しさが嬉しくて。

「はい。もし子供ができたら……大切に育てましょう」
「ああ」

 二人は、未来について語り合った。
 これから築いていく家庭のこと。
 永遠に続く愛のこと。

 やがて、アリアーナは竜王の腕の中で眠りについた。
 幸せな夢を見ながら。
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