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「ふーん。なんか同じ間取りなのにやっぱ雰囲気違いますね」
「あんまり見ないでください。あ、タオル使ってください」
私は大急ぎで冷蔵庫の中身を確認する。
ミンチはちょっとあるけど、ホワイトソースは缶のでいいか。
とりあえずお湯を沸かして…
と考えていると真後ろに気配を感じた。
「安部さんは、いつもこんな感じで男連れ込んでるんですか?」
後ろから私を囲うように鍋の取っ手ごと両手を握られた。
「連れ込んでって……そんなつもりじゃ」
「ふーん」
野村さんは私の耳元でささやいた。
「てっきり安部さんがワシのものになってくれたと思っちょったのに。逃げられたけぇの」
私の体が一気に熱を持つ。
あの夜のこと、覚えてたんだ。
なのに素知らぬ顔で過ごしていたさっきまでが急に恥ずかしくなってしまう。
「そういうの、やめてください」
どういうのかと返されたら、そういうのがどういうことかは全然説明できないけど、何かこの状況は、なんか、なんか、やばい。
「安部さんさぁ、ワシのこと好きなくせに何でそんな態度とるん?」
「好きとかそんなこと言った覚えないですし、野村さんこそ、広島弁話すとき性格変わってません?」
「変わってなぁで。まぁ、敬語話しちょる時と素の時とじゃ、たいがいみんなちごーとるじゃろ。安部さんも敬語やめて、素直になりぃや」
「酔ってます?」
「酔っとらんわ。いつ酒飲んだんかワシは」
「さっきまで『私』とか言って紳士な態度だったじゃないですか」
「今も十分紳士じゃろーが、かばちばっかたれんな」
「後半意味全然分かんないんですけどっ」
「文句ばっかり言うなっつー意味じゃ。もう黙れや。かわえぇのぉ」
鍋の取っ手から手が離れたと思ったとたん、顎を支えられて冷たい唇が触れた。
「あんまり見ないでください。あ、タオル使ってください」
私は大急ぎで冷蔵庫の中身を確認する。
ミンチはちょっとあるけど、ホワイトソースは缶のでいいか。
とりあえずお湯を沸かして…
と考えていると真後ろに気配を感じた。
「安部さんは、いつもこんな感じで男連れ込んでるんですか?」
後ろから私を囲うように鍋の取っ手ごと両手を握られた。
「連れ込んでって……そんなつもりじゃ」
「ふーん」
野村さんは私の耳元でささやいた。
「てっきり安部さんがワシのものになってくれたと思っちょったのに。逃げられたけぇの」
私の体が一気に熱を持つ。
あの夜のこと、覚えてたんだ。
なのに素知らぬ顔で過ごしていたさっきまでが急に恥ずかしくなってしまう。
「そういうの、やめてください」
どういうのかと返されたら、そういうのがどういうことかは全然説明できないけど、何かこの状況は、なんか、なんか、やばい。
「安部さんさぁ、ワシのこと好きなくせに何でそんな態度とるん?」
「好きとかそんなこと言った覚えないですし、野村さんこそ、広島弁話すとき性格変わってません?」
「変わってなぁで。まぁ、敬語話しちょる時と素の時とじゃ、たいがいみんなちごーとるじゃろ。安部さんも敬語やめて、素直になりぃや」
「酔ってます?」
「酔っとらんわ。いつ酒飲んだんかワシは」
「さっきまで『私』とか言って紳士な態度だったじゃないですか」
「今も十分紳士じゃろーが、かばちばっかたれんな」
「後半意味全然分かんないんですけどっ」
「文句ばっかり言うなっつー意味じゃ。もう黙れや。かわえぇのぉ」
鍋の取っ手から手が離れたと思ったとたん、顎を支えられて冷たい唇が触れた。
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