6 / 8
6~男性視点
しおりを挟む
軽くシャワーを浴びて王宮に戻る。
「おめでとうございます。殿下」
「何がめでたいんだよ。なんで勝手なことをした!坂倉を日本に帰すぞ」
そういうと魔術師は口の端を上げて不気味に笑った。
「おや、口づけをされなかったのですか?」
「は?」
「あのお嬢様が魔力0の状態で、あなたほどの魔力があれば口づけで元の世界に戻れましたのに」
「聞いてないぞ」
「おや、それは教育係が悪うございましたね。でも、もう魔力を注いでしまったのなら中途半端な状態では時空を超えられません。それこそ、魔力が浸透した部分のみがこちらに残り、その身が裂けるでしょうなぁ」
「……お前、まさかわざと教えなかったのか」
「頑張って、坂倉様には神子の御母となっていただきましょう」
「俺は……坂倉エリカをこの世界に縛り付けるつもりはない」
「あなたがそのつもりでも、もう彼女は帰れませんよ。そろそろ殿下もご自身の運命を受け入れてくださらねば」
「それは……また別の問題だ」
「殿下がそのご様子では、せっかくの神子の御母にもほかの者の魔力を定着させねばなりませんねぇ」
「お前っ、何言ってるかわかってんのか」
俺は急いで離宮に戻った。
よかった。坂倉エリカはおとなしくベッドに寝ていた。
あの魔術師も含め、ほかの奴らも何を考えているかわからない。
王子という立場に急に立たされた俺でさえ、まだ混乱してるのだ。坂倉エリカを神子の御母なんて冗談じゃない。彼女は日本に帰すんだ。
とにかくここに、俺の目の届くところに、そうしないと何が起こるかわからない……
*
「殿下!大変です。エリカ様が!」
世話を任せていたメイドが、駆け寄ってきた。
「どうした」
「魔力がなじんでおりませんご様子です」
「なんだと、なんでだ」
俺は急いで部屋へ戻りながら理由を考える。
「失礼ですが、殿下。坂倉様は絶頂を迎えられなかったのでは……と」
「……ど、どういうことだ?」
「魔力の定着に絶頂は欠かせません。しっかりと何度も絶頂をお迎えにならないと……」
なんという事だ。
そんなこと教育係に教わってないぞ。俺の技術が足りないばかりに、彼女を危険な目にあわせていたとは。それよりもキス。あー、キスしときゃよかった。
「坂倉エリカ。ごめん。俺のせいでごめん」
この前は、ただ入れることに必死だった。それだけじゃダメなんだ。
いまにも消えてなくなりそうなエリカを後ろから抱きしめ、優しく撫でた。
この世界から帰したい。でも帰したくない。
俺の運命に彼女を巻き込んではいけない。
そう思いながらも、彼女に触れる喜びを隠しきれない。
彼女の心が俺にないことはわかってる……だけど、この世界から帰る方法を見つけるまで、その間だけでいい。体だけでも俺だけのものになればいいのに。
俺の腕の中でビクビクと体を震わせ、大きく収縮する膣に得も言われぬ幸福を感じた。
こうやって、二回目(と三回目と四回目もあるけど、一晩だから二回目としよう)の魔力定着は成功した。
「おめでとうございます。殿下」
「何がめでたいんだよ。なんで勝手なことをした!坂倉を日本に帰すぞ」
そういうと魔術師は口の端を上げて不気味に笑った。
「おや、口づけをされなかったのですか?」
「は?」
「あのお嬢様が魔力0の状態で、あなたほどの魔力があれば口づけで元の世界に戻れましたのに」
「聞いてないぞ」
「おや、それは教育係が悪うございましたね。でも、もう魔力を注いでしまったのなら中途半端な状態では時空を超えられません。それこそ、魔力が浸透した部分のみがこちらに残り、その身が裂けるでしょうなぁ」
「……お前、まさかわざと教えなかったのか」
「頑張って、坂倉様には神子の御母となっていただきましょう」
「俺は……坂倉エリカをこの世界に縛り付けるつもりはない」
「あなたがそのつもりでも、もう彼女は帰れませんよ。そろそろ殿下もご自身の運命を受け入れてくださらねば」
「それは……また別の問題だ」
「殿下がそのご様子では、せっかくの神子の御母にもほかの者の魔力を定着させねばなりませんねぇ」
「お前っ、何言ってるかわかってんのか」
俺は急いで離宮に戻った。
よかった。坂倉エリカはおとなしくベッドに寝ていた。
あの魔術師も含め、ほかの奴らも何を考えているかわからない。
王子という立場に急に立たされた俺でさえ、まだ混乱してるのだ。坂倉エリカを神子の御母なんて冗談じゃない。彼女は日本に帰すんだ。
とにかくここに、俺の目の届くところに、そうしないと何が起こるかわからない……
*
「殿下!大変です。エリカ様が!」
世話を任せていたメイドが、駆け寄ってきた。
「どうした」
「魔力がなじんでおりませんご様子です」
「なんだと、なんでだ」
俺は急いで部屋へ戻りながら理由を考える。
「失礼ですが、殿下。坂倉様は絶頂を迎えられなかったのでは……と」
「……ど、どういうことだ?」
「魔力の定着に絶頂は欠かせません。しっかりと何度も絶頂をお迎えにならないと……」
なんという事だ。
そんなこと教育係に教わってないぞ。俺の技術が足りないばかりに、彼女を危険な目にあわせていたとは。それよりもキス。あー、キスしときゃよかった。
「坂倉エリカ。ごめん。俺のせいでごめん」
この前は、ただ入れることに必死だった。それだけじゃダメなんだ。
いまにも消えてなくなりそうなエリカを後ろから抱きしめ、優しく撫でた。
この世界から帰したい。でも帰したくない。
俺の運命に彼女を巻き込んではいけない。
そう思いながらも、彼女に触れる喜びを隠しきれない。
彼女の心が俺にないことはわかってる……だけど、この世界から帰る方法を見つけるまで、その間だけでいい。体だけでも俺だけのものになればいいのに。
俺の腕の中でビクビクと体を震わせ、大きく収縮する膣に得も言われぬ幸福を感じた。
こうやって、二回目(と三回目と四回目もあるけど、一晩だから二回目としよう)の魔力定着は成功した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる