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1.隣の部屋から聞こえる声
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我が校には天才がいる。
その研究は、国内に限らず海外でも高く評価されていてその分野に明るくなくとも、ニュースで名前は聞いたことがあるだろう。イケメン天才研究者って文言付きで。
彼は幼いころから凄かった。独自の着眼点、諦めない探求心、鋭い分析力。そして、神が与えたルックス。隣に住んでいた僕が卑屈に育たなかったのは、彼があまりにすごすぎたことと、両親の「あんたは普通でよかった」という安堵の表情を何度も見てきたからだろう。
僕も思う。普通でよかった……と。
「……あぁん。はぁぁん。んっんっ」
今日も玄関を開けると2LDKのアパートの彼の寝室から女の声が聞こえる。壁は薄いっつうかこのリビングからは襖を隔ててるだけだ。本当に勘弁してほしい。僕は音をたてないようにそっとキッチンで水を飲んだ。
「今日はご新規さんか。」
声の様子から初めてここに来る子だと分かってしまう自分にも嫌になる。この学校に入ってから毎週のように続くこの環境にももう慣れた。慣れたからといって、ずっとここで悶々とするのもどうかと思う。ご新規さんの顔を見るのも気まずいし、研究室にでも行くか。
自分の研究室でもいいが、僕の実験はあと8時間は放置しておかないといけない。意外と混んでいる研究室は、別のことをするスペースは空いてないだろう。僕は彼が使用している大きな個室の研究室へ行くことにした。
その研究は、国内に限らず海外でも高く評価されていてその分野に明るくなくとも、ニュースで名前は聞いたことがあるだろう。イケメン天才研究者って文言付きで。
彼は幼いころから凄かった。独自の着眼点、諦めない探求心、鋭い分析力。そして、神が与えたルックス。隣に住んでいた僕が卑屈に育たなかったのは、彼があまりにすごすぎたことと、両親の「あんたは普通でよかった」という安堵の表情を何度も見てきたからだろう。
僕も思う。普通でよかった……と。
「……あぁん。はぁぁん。んっんっ」
今日も玄関を開けると2LDKのアパートの彼の寝室から女の声が聞こえる。壁は薄いっつうかこのリビングからは襖を隔ててるだけだ。本当に勘弁してほしい。僕は音をたてないようにそっとキッチンで水を飲んだ。
「今日はご新規さんか。」
声の様子から初めてここに来る子だと分かってしまう自分にも嫌になる。この学校に入ってから毎週のように続くこの環境にももう慣れた。慣れたからといって、ずっとここで悶々とするのもどうかと思う。ご新規さんの顔を見るのも気まずいし、研究室にでも行くか。
自分の研究室でもいいが、僕の実験はあと8時間は放置しておかないといけない。意外と混んでいる研究室は、別のことをするスペースは空いてないだろう。僕は彼が使用している大きな個室の研究室へ行くことにした。
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