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エピローグ
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戦いは終わった。
王女リシェルの涙も、教会の策謀も、民衆の分断も――すべてを経て、私はなお彼の隣に立っている。
黒髪の勇者シンは、いつも私を見つめ続ける。
「君が泣くのを見たくない」
そう言って抱きしめる腕は、鎖のようでありながら、温かな安堵でもあった。
私は長いあいだ、自分を汚れていると信じてきた。
孤児院を守るために差し出した身体。
繰り返された屈辱と涙。
そのすべてが私を縛り、祈りの声さえ穢すと思っていた。
だが――彼はその過去さえも抱きしめ、「誇りだ」と言ってくれた。
私の弱さも、涙も、罪も、すべて「俺だけのものだ」と。
逃げられぬ愛。
囚われの伴侶。
けれど今は、その囚われが唯一の救いだと分かる。
世界を敵にしても守るという狂気の誓いの中で、私はようやく安らぎを知った。
――イリアス。
――シン。
たとえ神に背こうとも、運命に抗おうとも。
私たちは共にある。
未来はまだ混沌の中にある。
けれどこの胸にある確信だけは、揺らがない。
「永遠に、君と共に」
勇者と神官長の物語は、こうして結ばれた。
愛と狂気の鎖に絡め取られながら。
王女リシェルの涙も、教会の策謀も、民衆の分断も――すべてを経て、私はなお彼の隣に立っている。
黒髪の勇者シンは、いつも私を見つめ続ける。
「君が泣くのを見たくない」
そう言って抱きしめる腕は、鎖のようでありながら、温かな安堵でもあった。
私は長いあいだ、自分を汚れていると信じてきた。
孤児院を守るために差し出した身体。
繰り返された屈辱と涙。
そのすべてが私を縛り、祈りの声さえ穢すと思っていた。
だが――彼はその過去さえも抱きしめ、「誇りだ」と言ってくれた。
私の弱さも、涙も、罪も、すべて「俺だけのものだ」と。
逃げられぬ愛。
囚われの伴侶。
けれど今は、その囚われが唯一の救いだと分かる。
世界を敵にしても守るという狂気の誓いの中で、私はようやく安らぎを知った。
――イリアス。
――シン。
たとえ神に背こうとも、運命に抗おうとも。
私たちは共にある。
未来はまだ混沌の中にある。
けれどこの胸にある確信だけは、揺らがない。
「永遠に、君と共に」
勇者と神官長の物語は、こうして結ばれた。
愛と狂気の鎖に絡め取られながら。
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