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第1章 女騎士ブラダマンテと異教の騎士ロジェロ
14 ブラダマンテとロジェロ、愛(笑)を誓い合う
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部屋の外から、アトラントの呼ぶ声がした。
「――ブラダマンテ殿。それに我が息子ロジェロよ。
歓談している所悪いんだが、幾つか話がある。
こちらに来てくれないか」
司藤アイと黒崎八式は、老魔法使いの言葉に、ようやく我に返った。
自分たちが「狂えるオルランド」の登場人物、女騎士ブラダマンテと異教の騎士ロジェロだという事を、改めて自覚せねばならなかった。
「……黒崎、協力するって言ったわよね?」
「ああ……っていうか、改まって何だよ」
「わたし……不本意だけど……全力を尽くすわ」
「…………は?」
「これでも演劇部員の端くれ。与えられた役を全力でこなすって言ってるのよ。
ブラダマンテとロジェロは……相思相愛なんだから。
そーゆー感じで演じるのッ!」
「いや……その……なんでそこまで力強く宣言するわけ?」
「フリとはいえ、アンタとカップルすんのよ!?
罰ゲームみたいなもんじゃない!
役者ってのはね。役柄演じる為ならプライドかなぐり捨てて、役になりきるの。
プライドなんかで飯は食えないから!
女優なら、女捨てる覚悟で挑むのよッ!」
「……女捨てる覚悟って……オレとお芝居すんの、そこまで嫌なのかよ……」
「当たり前でしょう!?
ああもう、これが綺織先輩とだったらどんなに良かったか!
でも、ブラダマンテとロジェロでゴールインしなくちゃ、元の世界に戻れないんだから! アンタも覚悟を決めなさい。
まあ黒崎は演劇部員じゃないから、多くは求めないけど」
「……お、おう……」
アイに全力でまくし立てられ、気圧されたのか落胆したのか――黒崎の返事には先刻、彼女を励ました時のような覇気はなかった。
**********
ブラダマンテとロジェロは、メリッサを交えてアトラントの話を聞く事にした。
彼の話を要約すると、次のようになる。
ロジェロ他、捕えていた人々は全員自由の身とする事。
今後は道行く騎士や貴婦人を誘拐する行為は控え、隠居する事。
アトラントの所有している空飛ぶ幻獣ヒポグリフ及び、光る魔法の円形楯はロジェロに譲り渡す事。
「……以上になるが、ロジェロよ。
改めて聞こう。本当にこの城を出ていくのだな?」
「ああ。まだ地上で為すべきことが沢山残っている。
それに――ブラダマンテが、私を救うためにここまで来てくれたのだから」
黒崎は務めて低い声音で、当たり障りのない返答を述べる。
彼なりに、ロジェロの役を務めようとしているのだろう。
「……そうか。ところで、ひとつ気になったのだが」アトラントは言った。
「ロジェロ。お主はブラダマンテ殿と戦場で知り合い、その縁で好き合ったそうだが……その割には何か……お主ら二人、ぎこちなくないか?」
ギクリ、とアイと黒崎の身体が震えた。
隣同士に座り、さりげなく恋仲を演じるつもりだったが、どうも上手く行かなかったようだ。
「言われてみれば……妙ですわね」メリッサまで首を傾げ始めた。
「直にお会いになるまで、ブラダマンテったら……あれほどロジェロ様と顔を合わせるのを楽しみにしておりましたのに。
いざこうして再会したというのに、微妙に嬉しくなさそうな雰囲気が……?」
(ちょ、こういう時に一緒に訝しんできてどーするのよメリッサ……!)
とにかく、怪しまれている。
黒崎はと言えば、挙動不審ぎみに硬直して動けずにいた。
(黒崎も黒崎よ! さっきちょっと頼りがいあって、見直しかけたのに……!
肝心な時にリードできないなんて! ヘタレなんだからもう……!)
このままでは不味いと感じたアイは、ガタと椅子から立ち上がった。
「わたしとロジェロとは一度、戦場で僅かな時間を過ごしただけ。
再会した時にぎこちなくなるのも、当然じゃない? ……でも。
あの時のロジェロの勇敢さ、強さ、高潔さに。わたしは確かに心惹かれた……」
その心惹かれた回想シーンにいたロジェロは綺織先輩だったが、この際そんな事は関係ない。
アイは隣で呆然としていた黒崎を無理矢理に立たせると、鎧越しとはいえ再会を喜ぶ抱擁をして見せた。
(うー、黒崎と顔が思いのほか近い……! でもコレ、怪しまれないためよ!
頑張れ司藤アイ。わたしはブラダマンテ。ロジェロに一目惚れした一途な女騎士なんだからッ)
思った以上に羞恥心が働き、顔の温度が上がる。赤面しているだろう事が嫌でも自覚できる。
心なしか黒崎の方も頬を赤らめているようだ。ますます恥ずかしい。
これではまるで自分が本当に、黒崎相手に恋愛感情をときめかせているようではないか。
《ちょっと黒崎! 演技だからね? 仕方なくだからね?
ほんの少しでも勘違いしてセクハラしてきたら即ブッ飛ばすわよ!?》
アトラントとメリッサに聞こえないよう、アイは笑顔を保ったまま小声で黒崎に釘を刺した。
《バ、バーカ。分かってるよンな事ァ! 散々念押ししてきたのそっちだろ!?
第一司藤みたいな奴と、どんな気の迷いがあったらその気になるってんだ!》
黒崎も負けじと小声で罵り返してきた。
嬉しそうな表情を変えずにここまでできる事にだけは、アイも少し感心した。
「ああ、愛しのロジェロ!
今すぐにでもわたしと共に来て、教会で婚姻の契りを結びましょう?
その為には、貴方には今まで信じていた異教を捨て、わたしと同じキリスト教に改宗して貰わなければならないけれど!」
「ブラダマンテ。ありがたい申し出だが……今しばらく待っていて欲しい。
私は未だサラセン帝国の騎士であり、アフリカ大王アグラマン様に忠誠を誓っている身。
彼に召し抱えられた恩を返すまでは、陣営に留まっていなければならない――」
「なんと、恨めしきかな!
でもわたしの心惹かれたロジェロは、忠節を尽くす騎士の中の騎士!
騎士として高潔であるが故に、わたしとの愛が実るのをただ、待たねばならないとはッ」
段々と台詞回しが演出過剰になってきた気もするが。
アイは羞恥心の限界を通り越して、ノリノリではっちゃけるのに快感すら覚えてしまった。
「許してくれブラダマンテ。だがこのロジェロ、我が祖先たる英雄ヘクトルの名にかけて誓おう。
全てが終われば必ずや貴女の下に馳せ参じ、その気持ちに応えん事を!」
吹き出して相手を突き飛ばしたくなる衝動を抑えつつ、半ばヤケクソ気味に歯の浮くような即興台詞を次々と応酬する二人。
即興劇に長じているアイはともかく、黒崎がここまで演じられるのは予想外であった。
アイにブラダマンテとして記憶が宿っているのと同様、黒崎にもロジェロとしての記憶はしっかり宿っている。それが功を奏したのだろう。
メリッサは案の定、夢見るような瞳で二人を見て、勝手に盛り上がっていた。
「ああ、なんて麗しくも儚く、残酷な運命なのでしょう……!
互いの愛は明らかなれど、異教の壁と忠義の心が、二人の結びつきを阻む……!
しかし恋愛というのは、障害が高ければ高いほど燃え上がるというものですわ!
ブラダマンテとロジェロの行く末に祝福あれ!
未来のエステ家のためにも……!」
芝居がかった台詞の直前、メリッサが無表情だったのをアイは見逃さなかった。
即興劇の裏を感じ取ったのだろう。その上で二人に調子を合わせたようだ。
その証拠に、台詞の後にブラダマンテに向かって、チラッとドヤ顔を送っているのがはっきりと見えた。
もっともらしい台詞と、メリッサによる雰囲気作りの助力もあり、アトラントは二人の関係をどうにか納得したようである。
《よしッ……何とかこの場は誤魔化したわ! 黒崎、もう離れていいわよ!》
《お、おう……済まない》
こっ恥ずかしい演技をしまくり、羞恥プレイよろしく開き直ったアイと黒崎。
仮に現実世界に戻れたとしても……こんな間抜けなやり取りをしていたなどと、口が裂けても漏らすまい。
そう二人が互いに心の中で誓い合ったその時――
『――待たせたな、司藤アイ君!』
今頃になって、下田教授がアイの脳裏に念話で語りかけてきた。
後にアイが、今の黒崎とのやり取りは本の内容として下田にダダ漏れである事に気づき、悶絶したのは言うまでもない。
(第1章 了)
「――ブラダマンテ殿。それに我が息子ロジェロよ。
歓談している所悪いんだが、幾つか話がある。
こちらに来てくれないか」
司藤アイと黒崎八式は、老魔法使いの言葉に、ようやく我に返った。
自分たちが「狂えるオルランド」の登場人物、女騎士ブラダマンテと異教の騎士ロジェロだという事を、改めて自覚せねばならなかった。
「……黒崎、協力するって言ったわよね?」
「ああ……っていうか、改まって何だよ」
「わたし……不本意だけど……全力を尽くすわ」
「…………は?」
「これでも演劇部員の端くれ。与えられた役を全力でこなすって言ってるのよ。
ブラダマンテとロジェロは……相思相愛なんだから。
そーゆー感じで演じるのッ!」
「いや……その……なんでそこまで力強く宣言するわけ?」
「フリとはいえ、アンタとカップルすんのよ!?
罰ゲームみたいなもんじゃない!
役者ってのはね。役柄演じる為ならプライドかなぐり捨てて、役になりきるの。
プライドなんかで飯は食えないから!
女優なら、女捨てる覚悟で挑むのよッ!」
「……女捨てる覚悟って……オレとお芝居すんの、そこまで嫌なのかよ……」
「当たり前でしょう!?
ああもう、これが綺織先輩とだったらどんなに良かったか!
でも、ブラダマンテとロジェロでゴールインしなくちゃ、元の世界に戻れないんだから! アンタも覚悟を決めなさい。
まあ黒崎は演劇部員じゃないから、多くは求めないけど」
「……お、おう……」
アイに全力でまくし立てられ、気圧されたのか落胆したのか――黒崎の返事には先刻、彼女を励ました時のような覇気はなかった。
**********
ブラダマンテとロジェロは、メリッサを交えてアトラントの話を聞く事にした。
彼の話を要約すると、次のようになる。
ロジェロ他、捕えていた人々は全員自由の身とする事。
今後は道行く騎士や貴婦人を誘拐する行為は控え、隠居する事。
アトラントの所有している空飛ぶ幻獣ヒポグリフ及び、光る魔法の円形楯はロジェロに譲り渡す事。
「……以上になるが、ロジェロよ。
改めて聞こう。本当にこの城を出ていくのだな?」
「ああ。まだ地上で為すべきことが沢山残っている。
それに――ブラダマンテが、私を救うためにここまで来てくれたのだから」
黒崎は務めて低い声音で、当たり障りのない返答を述べる。
彼なりに、ロジェロの役を務めようとしているのだろう。
「……そうか。ところで、ひとつ気になったのだが」アトラントは言った。
「ロジェロ。お主はブラダマンテ殿と戦場で知り合い、その縁で好き合ったそうだが……その割には何か……お主ら二人、ぎこちなくないか?」
ギクリ、とアイと黒崎の身体が震えた。
隣同士に座り、さりげなく恋仲を演じるつもりだったが、どうも上手く行かなかったようだ。
「言われてみれば……妙ですわね」メリッサまで首を傾げ始めた。
「直にお会いになるまで、ブラダマンテったら……あれほどロジェロ様と顔を合わせるのを楽しみにしておりましたのに。
いざこうして再会したというのに、微妙に嬉しくなさそうな雰囲気が……?」
(ちょ、こういう時に一緒に訝しんできてどーするのよメリッサ……!)
とにかく、怪しまれている。
黒崎はと言えば、挙動不審ぎみに硬直して動けずにいた。
(黒崎も黒崎よ! さっきちょっと頼りがいあって、見直しかけたのに……!
肝心な時にリードできないなんて! ヘタレなんだからもう……!)
このままでは不味いと感じたアイは、ガタと椅子から立ち上がった。
「わたしとロジェロとは一度、戦場で僅かな時間を過ごしただけ。
再会した時にぎこちなくなるのも、当然じゃない? ……でも。
あの時のロジェロの勇敢さ、強さ、高潔さに。わたしは確かに心惹かれた……」
その心惹かれた回想シーンにいたロジェロは綺織先輩だったが、この際そんな事は関係ない。
アイは隣で呆然としていた黒崎を無理矢理に立たせると、鎧越しとはいえ再会を喜ぶ抱擁をして見せた。
(うー、黒崎と顔が思いのほか近い……! でもコレ、怪しまれないためよ!
頑張れ司藤アイ。わたしはブラダマンテ。ロジェロに一目惚れした一途な女騎士なんだからッ)
思った以上に羞恥心が働き、顔の温度が上がる。赤面しているだろう事が嫌でも自覚できる。
心なしか黒崎の方も頬を赤らめているようだ。ますます恥ずかしい。
これではまるで自分が本当に、黒崎相手に恋愛感情をときめかせているようではないか。
《ちょっと黒崎! 演技だからね? 仕方なくだからね?
ほんの少しでも勘違いしてセクハラしてきたら即ブッ飛ばすわよ!?》
アトラントとメリッサに聞こえないよう、アイは笑顔を保ったまま小声で黒崎に釘を刺した。
《バ、バーカ。分かってるよンな事ァ! 散々念押ししてきたのそっちだろ!?
第一司藤みたいな奴と、どんな気の迷いがあったらその気になるってんだ!》
黒崎も負けじと小声で罵り返してきた。
嬉しそうな表情を変えずにここまでできる事にだけは、アイも少し感心した。
「ああ、愛しのロジェロ!
今すぐにでもわたしと共に来て、教会で婚姻の契りを結びましょう?
その為には、貴方には今まで信じていた異教を捨て、わたしと同じキリスト教に改宗して貰わなければならないけれど!」
「ブラダマンテ。ありがたい申し出だが……今しばらく待っていて欲しい。
私は未だサラセン帝国の騎士であり、アフリカ大王アグラマン様に忠誠を誓っている身。
彼に召し抱えられた恩を返すまでは、陣営に留まっていなければならない――」
「なんと、恨めしきかな!
でもわたしの心惹かれたロジェロは、忠節を尽くす騎士の中の騎士!
騎士として高潔であるが故に、わたしとの愛が実るのをただ、待たねばならないとはッ」
段々と台詞回しが演出過剰になってきた気もするが。
アイは羞恥心の限界を通り越して、ノリノリではっちゃけるのに快感すら覚えてしまった。
「許してくれブラダマンテ。だがこのロジェロ、我が祖先たる英雄ヘクトルの名にかけて誓おう。
全てが終われば必ずや貴女の下に馳せ参じ、その気持ちに応えん事を!」
吹き出して相手を突き飛ばしたくなる衝動を抑えつつ、半ばヤケクソ気味に歯の浮くような即興台詞を次々と応酬する二人。
即興劇に長じているアイはともかく、黒崎がここまで演じられるのは予想外であった。
アイにブラダマンテとして記憶が宿っているのと同様、黒崎にもロジェロとしての記憶はしっかり宿っている。それが功を奏したのだろう。
メリッサは案の定、夢見るような瞳で二人を見て、勝手に盛り上がっていた。
「ああ、なんて麗しくも儚く、残酷な運命なのでしょう……!
互いの愛は明らかなれど、異教の壁と忠義の心が、二人の結びつきを阻む……!
しかし恋愛というのは、障害が高ければ高いほど燃え上がるというものですわ!
ブラダマンテとロジェロの行く末に祝福あれ!
未来のエステ家のためにも……!」
芝居がかった台詞の直前、メリッサが無表情だったのをアイは見逃さなかった。
即興劇の裏を感じ取ったのだろう。その上で二人に調子を合わせたようだ。
その証拠に、台詞の後にブラダマンテに向かって、チラッとドヤ顔を送っているのがはっきりと見えた。
もっともらしい台詞と、メリッサによる雰囲気作りの助力もあり、アトラントは二人の関係をどうにか納得したようである。
《よしッ……何とかこの場は誤魔化したわ! 黒崎、もう離れていいわよ!》
《お、おう……済まない》
こっ恥ずかしい演技をしまくり、羞恥プレイよろしく開き直ったアイと黒崎。
仮に現実世界に戻れたとしても……こんな間抜けなやり取りをしていたなどと、口が裂けても漏らすまい。
そう二人が互いに心の中で誓い合ったその時――
『――待たせたな、司藤アイ君!』
今頃になって、下田教授がアイの脳裏に念話で語りかけてきた。
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