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14.シュウトくん

シュウトくん④

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「…… 一体……どういうことですか……?」
「シュウトの病気はね……、身体中の筋肉がだんだん衰えて……、最後には寝たきりになっちゃうの……」
「……寝たきり……?」
「えぇ。シュウトが今、受けてるリハビリは筋肉の衰えを少しでも遅れさせる為なの……」
「……シュウトくん……このこと……知ってるんですか……?」
「医師もおばさんの口からも言ってないわ。でも多分、自分の身体のことだから、シュウトは気付いていると思う……」

 ……嘘……だ……。
 だって……シュウトくん……、もう一回……友だちと……サッカーやるんだって……。
 だから……シュウトくん……リハビリを頑張っているのに……。
 なのに……。
 ……もう二度と……歩けないなんて……。
 ひどいよ……。

「……さくらちゃん……ゴメンね……」

 わたしの表情を見て、シュウトくんのお母さんがわたしに謝る。
 何で……シュウトくんのお母さんがわたしに謝るの……?

「……さくらちゃんに辛い思いさせちゃったね……」

 ……辛いのは、そんな息子であるシュウトくんを支えている……お母さんの方だよ……。
 ……でも……シュウトくんのお母さん……。
 …… 一番辛いのは……シュウトくん本人だ……。

「……ねぇ、さくらちゃん……」
「はい」
「……こんなこと言うの……変だけど……、これからも……シュウトの友だちでいてくれないかな……?」

 ……これからも……シュウトくんの友だちで……?
 ……わたしは……。

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