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16.2月21日
2月21日④
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「こんにちは。さくらちゃんのお母さん」
「こんにちは、シュウト君」
「お母さん。お父さん、一体どうしちゃったの?」
「あんたからの電話を切った後に、すぐ父さんに電話したの」
「うん」
「そしたら『今からすぐに病院へ向かう!!』って、自宅から実家に私を迎えに来て直行病院に来たの」
「うん」
「そんで父さん、病院の駐車場からここまで全力ダッシュで来たの。病院は走っちゃダメなの知ってるのに」
「………」
「さくらちゃんのお父さん、すごいねぇ」
「いや、違う」
「うん」
「?」
「「ただのお馬鹿」」
「そうなの……?」
……お母さんと一緒にお父さんを見に行ったら、お父さんはナースステーションで婦長さんに説教されてました。
『さくらちゃんのお父さん。病院は走るところではありません』
『すいません。娘が退院出来るって聞いて嬉しくて……』
『嬉しいのは分かりますが―――…』
『―――』
『―――』
「ねぇ、お母さん」
「ん?」
「お父さんって、何歳?」
「さぁ?」
「何か婦長さんに怒られているお父さん……小学生に見える」
「あれでも、さくらの父親だよ」
「……うん」
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「こんにちは。さくらちゃんのお母さん」
「こんにちは、シュウト君」
「お母さん。お父さん、一体どうしちゃったの?」
「あんたからの電話を切った後に、すぐ父さんに電話したの」
「うん」
「そしたら『今からすぐに病院へ向かう!!』って、自宅から実家に私を迎えに来て直行病院に来たの」
「うん」
「そんで父さん、病院の駐車場からここまで全力ダッシュで来たの。病院は走っちゃダメなの知ってるのに」
「………」
「さくらちゃんのお父さん、すごいねぇ」
「いや、違う」
「うん」
「?」
「「ただのお馬鹿」」
「そうなの……?」
……お母さんと一緒にお父さんを見に行ったら、お父さんはナースステーションで婦長さんに説教されてました。
『さくらちゃんのお父さん。病院は走るところではありません』
『すいません。娘が退院出来るって聞いて嬉しくて……』
『嬉しいのは分かりますが―――…』
『―――』
『―――』
「ねぇ、お母さん」
「ん?」
「お父さんって、何歳?」
「さぁ?」
「何か婦長さんに怒られているお父さん……小学生に見える」
「あれでも、さくらの父親だよ」
「……うん」
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