2 / 4
【完結】テーブルテニス・ガール
後編
しおりを挟む
.
気が付けば、わたしは卓球が大好きになっていた。
卓球の大会の試合で負けることもあったけど、 勝ち続けた。
優勝も何度かして、賞状や盾ももらった。
強かったわけじゃない。
ただ、運が良かっただけ。
わたしと同じ年の子は大会にあまりいなくて、少ない人数で試合をしていて、1位2位の順位を争っていただけ。
弱かったわけでもない。
男女、年齢は関係なく5人1チームずつ組んで出る大会も年上の人とあたって戦っても勝ったし、3年生の時に3・4年の女子の合同大会も強い子いっぱいいたけど、4位に入賞した。
その時は準決勝で同じ少年団の子とあたって負けちゃった。
3位決定戦の時は前に数回戦ったことのある強い子で、初めて戦った時にわたしは1セット取って、あと数本取れば勝つという時に何故かその子に泣かれた。
わたしはビックリして、どうしていいのか分からずに周りから悪者扱いされてる気がして、そのまま怖じ気づいて負けてしまった。
そして、3位決定戦でもまた泣かれるのが嫌で、ハラハラしていた。
わたしは他人に泣かれるのが苦手だった。
その子は何度か泣きそうになったけど結局泣かなかった。
わたしは集中出来なくて、情けないがそのまま負けた。
でも、その4位入賞は私にとって人数が多い大会のベスト記録になった。
卓球が好きで、毎日が楽しくて楽しくてたまらなかった。
ずっと小学校を卒業するまで出来る。
そして、たくさん大会に出て、優勝して賞状や盾をもらって、先生や親に褒めてもらう。
(わたしはもっと強くなるんだ!)
そう思ってた。
そう決めてたんだ。
だけど、小学3年の終わり、4年生になろうとした時期、わたしは卓球を辞めなければいけなくなった。
卓球が自分の全てになっていたわたしは、深いどん底に突き落とされた気分だった。
ショックで頭がおかしくなりそうだった。
今まで3年間卓球を教えてくれた少年団の顧問で、わたしのクラス担任の先生が別の小学校へ転勤になったのだ。
大好きだった先生。
一番大好きになった大切な卓球。
仕方ないことだけど、一瞬でわたしは大切なものを失ったのだ。
わたしが大泣きしたのは、その時だけだった。
返してください。
わたしの3年間を返してください。
卓球に使ったわたしの時間を返してください。
ずるい、ずるいよ。
わたしは卓球をこんなにやりたくても出来ないのに、普通に卓球をやってる人が憎い。
卓球なんて知らなきゃ良かった。
真面目にやらなきゃ良かった。
そうだ、そうだよ。
卓球というものを好きになったわたしのこの想いをわたしの中から消してください。
- END -
気が付けば、わたしは卓球が大好きになっていた。
卓球の大会の試合で負けることもあったけど、 勝ち続けた。
優勝も何度かして、賞状や盾ももらった。
強かったわけじゃない。
ただ、運が良かっただけ。
わたしと同じ年の子は大会にあまりいなくて、少ない人数で試合をしていて、1位2位の順位を争っていただけ。
弱かったわけでもない。
男女、年齢は関係なく5人1チームずつ組んで出る大会も年上の人とあたって戦っても勝ったし、3年生の時に3・4年の女子の合同大会も強い子いっぱいいたけど、4位に入賞した。
その時は準決勝で同じ少年団の子とあたって負けちゃった。
3位決定戦の時は前に数回戦ったことのある強い子で、初めて戦った時にわたしは1セット取って、あと数本取れば勝つという時に何故かその子に泣かれた。
わたしはビックリして、どうしていいのか分からずに周りから悪者扱いされてる気がして、そのまま怖じ気づいて負けてしまった。
そして、3位決定戦でもまた泣かれるのが嫌で、ハラハラしていた。
わたしは他人に泣かれるのが苦手だった。
その子は何度か泣きそうになったけど結局泣かなかった。
わたしは集中出来なくて、情けないがそのまま負けた。
でも、その4位入賞は私にとって人数が多い大会のベスト記録になった。
卓球が好きで、毎日が楽しくて楽しくてたまらなかった。
ずっと小学校を卒業するまで出来る。
そして、たくさん大会に出て、優勝して賞状や盾をもらって、先生や親に褒めてもらう。
(わたしはもっと強くなるんだ!)
そう思ってた。
そう決めてたんだ。
だけど、小学3年の終わり、4年生になろうとした時期、わたしは卓球を辞めなければいけなくなった。
卓球が自分の全てになっていたわたしは、深いどん底に突き落とされた気分だった。
ショックで頭がおかしくなりそうだった。
今まで3年間卓球を教えてくれた少年団の顧問で、わたしのクラス担任の先生が別の小学校へ転勤になったのだ。
大好きだった先生。
一番大好きになった大切な卓球。
仕方ないことだけど、一瞬でわたしは大切なものを失ったのだ。
わたしが大泣きしたのは、その時だけだった。
返してください。
わたしの3年間を返してください。
卓球に使ったわたしの時間を返してください。
ずるい、ずるいよ。
わたしは卓球をこんなにやりたくても出来ないのに、普通に卓球をやってる人が憎い。
卓球なんて知らなきゃ良かった。
真面目にやらなきゃ良かった。
そうだ、そうだよ。
卓球というものを好きになったわたしのこの想いをわたしの中から消してください。
- END -
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
👨一人用声劇台本「寝落ち通話」
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
彼女のツイートを心配になった彼氏は彼女に電話をする。
続編「遊園地デート」もあり。
ジャンル:恋愛
所要時間:5分以内
男性一人用の声劇台本になります。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる