朝チュン転生 ~地味に異世界を楽しみたいのに女神サマが邪魔をします~

なる

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47話 幕間 希望に満ちた日々 5

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 父上は私に問いかける、そして私は当然のごとく答える。

「もちろん全員です」

「言うと思った。
 話聞く気が無い事は分かってるけど、

 勇者達の欲しい能力だけ聞いて、どんな姿に、どんな転生先になるのか全く考慮しなかったり、転生したい素性を聞くだけで、その生まれ落ちる周囲の状況を全く調べなかった事で、彼らに起きた悲劇は確かにキミの罪だ。

 でも別に、ヤツらのした事で悲劇に見舞われた人々の事まで、キミが救わなければならない責任は無いんだよ?
 だいたい、どれだけの人数いるかキミ分かってるの?」

「分かりません」

「…抜かれた世界樹は、唯一、人の住まない大陸のヤツだったから被害は0人、
 偽の宗教に洗脳され、無駄に死んだ人は181人。
 偽の神託に騙された人々に、生け贄として殺された人々は200人、プラス巻き込まれで死んだ"あのオッサン"ね。
 そして、大地の魔力枯渇により、土地が痩せ食物を手に入れられず餓死した人は、…2万6千872人だ」



 私は目を見開き、歯をくいしばる。
 …泣くな!お前の罪を正面から受け止めろ!


「問題ありません、私の神格をその全員の為に捧げます」
「問題あるんだよ」



 いくら私が、ディメンティーナから信仰心を掠め取っていても、その人数を救うには足りないらしい。



 神々は通常、その神格・権能などに応じて仕事をしている。
 そして、その仕事の評価に沿って、雇っている大神・主神から信仰心を分け与えられ、自らの糧としている。



 でも…こんな罪人を雇う神などいない。



 この事に父上は関与していない。
 そもそも父上の神格は、これ以上は上がらないらしいので、まったく関心もない。


「どうするの?」


 …どうしよう。
 大神・主神達の所へ赴き、地面に頭を擦り付けて頼めば、何か仕事を貰えないだろうか?
 何だっていい、人々を救う為の神格が少しでも手に入るなら。



 …そういえば、【性魔法】を司る上級神が、以前に私を娶りたい、と言っていた。
 彼の慰み物になれば、少しくらいは神格を分けてもらえるかもしれない!それがいい!



「…なに考えてるの? …何か不穏な思考を感じ…」



 父上が突然黙る。
 おそらく、直接話しかける権利を持っている上級神からの通信を受けているのだろう。
 少し待っていると、目線が私に戻ってくる。




「良かったね、キミを雇いたいと言ってくれる神が見つかったよ」

「【性魔法】を司る上級神の方ですか?」

「…何か不穏な思考を感じてたけど、人妻が何考えてんの?」


 …違ったらしい。
 わざわざ罪人を雇うくらいの物好きだから、かの神だと思ったのだけど。


「あの次元の娘だよ」
「は?」


「"主神業務引き継ぎ"と"権能業務引き継ぎ"が終わったら、そのまま主神業のサポートに入って欲しいんだって。
 良かったね、主神の直属の部下なら、給料高いよ」


 …嬉しい、でもまたディメンティーナに助けられた。


「私は…彼女にどこまでも助けられて、信仰心まで奪って、どうやって恩を返せば…」



「今回はボクの権限範囲だから、報酬はボクが支払ったよ、それに一応親だしね。
 あの次元の娘、相当あのオッサンにお熱らしくて、"オッサンを神界からサポートする権利"と、"死後昇神させて自分のサポートにする権利"が欲しいんだって。
 まぁ本来なら、どちらもかなりの越権行為だけど、あのオッサンにも、今回の件の報酬支払ってないからね、特別サービスだ」

「ありがとうございます父上」

「いいよ。
 でもその代わり、キミのその首輪は"奴隷の首輪"に作り替えて、主人をあの次元の娘にする。
 あ、最初の性能に隷属効果を乗っける感じね。
 これで、キミはあの次元の娘に逆らえない。
 キミがどんなに身を削って無謀な事をしようとしても、あの娘の許可が無いと行動出来ない」


「それは…」
「これくらいしないと、キミめちゃくちゃする気でしょ」



 "性魔法"を司る上級神の所と、Wワークしようと思ってたのに…



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