【R18】花嫁引渡しの儀

黒うさぎ

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10.無垢の証

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「それでは最後に、ルナール様の無垢の証を確認いたします」

 三回の浣腸による疲労と、未だ終わらぬ羞恥で私はぐったりとしていた。
 それでも王女としての責務を果たすため、私は大臣に向き合った。

「ルナール様、そちらの台の上に腰を下ろし、足を開いて、無垢の証をお示しください」

 それはつまり、ここまで誰も触れなかった女の部分。
 男を知らない肉壺を自らの手で押し開いて見せろということだ。

 度重なる羞恥により、私の感覚は既に麻痺し始めていた。
 それでも、処女の証を見せるというのは、乙女として並みならぬ抵抗感があった。

 裸体や排泄は、たどれば赤子の頃に人に見られたことだってあるだろう。
 もちろん、それを成長した今と比較するのはおかしいが、初めてのことでないのは確かだ。

 だが、処女の証を見せるというのは、正真正銘初めてのことだ。
 誰にも、自分ですら見たことのない部分を、これから皆に見せる。
 裸体をさらし、排泄姿まで晒した。
 もうこれ以上の羞恥などないと思うのに、それでもまだ新たな羞恥に足が震えた。

 私はゆっくりと台の上に上がると、皆の方を向いて膝を立てるように座った。
 そして脚を開き、すっかり濡れそぼった女の園をさらけ出した。
 蜜にまみれた恥毛も、ピンと尖っている陰核も。
 一切隠すことはしなかった。

 あれだけ私の痴態を見たというのに、目の前の男たちが息を飲むのがわかった。
 だが、これで終わりではない。

 私は両手を左右の陰唇に添える。
 そして、ぐいっと割り開き、秘裂の内側を公開した。

 こくこくと蜜液を吐き続ける女の穴。
 雄など知らないはずなのに、まるで本能が求めているかのように、パクパクと口が動いている。
 その穴の中。
 そこには中心に穴の空いた、膜のようなものが確かに存在していた。

 大臣は姿勢を低くすると、私の股の間を覗き込んできた。
 汚れを知らぬ乙女だというのに。
 こんな痴態を晒しておいて、本当に無垢と言えるのだろうか。

「確かに無垢の証がありますね。それでは皆さんも確認してください」

 大臣の言葉に従い、男たちは一人ずつ私の股を覗き込み、肉壺の内側に見える無垢の証を確認していった。

 先ほどまでと異なり、見られているだけで一切の刺激はない。
 だというのに限界まで昂っていた私の身体は、蜜液を吐き出すのを止めることはなかった。

 最後の一人が無垢の証を確認したところで、再び大臣が私の前に来た。

「お疲れさまです。これにて、儀式のための準備は終了でございます」

 大臣の言葉に、私は身体から力が抜けるのがわかった。
 結局、私は一度も快楽の頂に到達することはなかった。
 火照った身体はもどかしいが、もうこれ以上痴態をさらす必要はないと思うと、自然と安堵してしまう。

 そして、それこそが油断だった。
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