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12約束の狩猟
しおりを挟む嫌そうな顔をするシグラの服を整えると、クガイが軽くキスを落とす。
ちゅう、と一度吸い付いてすぐに離れたかと思えば、次にはレシアの唇がやってきた。
「いつまで拗ねてるんすか」
「そのような表情もお可愛らしいですがね」
二人がかりで着替えをさせられて、シグラはこれからグランフィード侯爵家に向かう。
――以前に約束した狩猟の日だ。
新しいことをするのは楽しみなのだけれど、外に出るのには乗り気になれない。それにシグラには「今からおいでよ」と言われて気分が乗れば相手の家を訪れるスタイルが合っているのか、少し前から約束をして数日後に向かうとなると当日には嫌になっていることが多い。
つまり今は「嫌」である。
「……早くサロンのオメガちゃんを紹介してやりたい……」
「はいはい。今度管理人と会わせてあげますからね。今はとりあえず行きますよ」
「うう……クガイも行こうよ。レシアもさ」
「馬に蹴られるのはごめんです」
「私もです」
「薄情者……」
ぶつぶつと言いながらも強引に馬車に押し込まれて、シグラは無事に侯爵邸へと向かった。
護衛は外に二人ほど。しかしクガイやレシアではない。見知った人間が側にいるとまだ楽しめそうなものではあるが、一人だと楽しみかたも分からないものだ。
これは本格的に狩猟に挑まなければ、一日もたないかもしれない。
シグラはぼんやりとそんなことを考えながら、少しの間馬車に揺られていた。
グランフィード侯爵家についたのは、それから30分後のことだった。
あくびがちょうど7回目を迎えた頃である。シグラが馬車から下りると、グランフィード家の使用人がシグラを丁寧に出迎えてくれた。
そこから連れられたのは、侯爵家の裏側にある広大な森の前である。そこには馬小屋が建てられていて、側にはゼレアスが立っていた。
「いらっしゃい、シグラ」
「こんにちは」
「そういった服装も似合うな。狩猟について調べてくれたのか」
駆け寄ってきたゼレアスは、いつもと違う服装のシグラにすぐに気がついた。
今日はいつものお洒落な格好ではない。動きやすいようにと着せられた、狩猟向きの装いである。
正しく言えばシグラが狩猟について調べたわけではなく知識のあったクガイやレシアが選んでくれたのだが、シグラは賢明にも言わなかった。話をこれ以上掘り下げようと思わなかったからだ。
「今日はよろしくお願いします」
「もちろん。まずは馬を選ぼう」
ゼレアスは最初にお見合いとして会ったときよりも楽しそうに笑っていた。好きなことをしているために、やはり楽しく思うのだろう。なるほどこういうときには少年のような顔をするのかと、シグラはすぐに頭の中のメモに書き足した。
ゼレアスが馬小屋にやってくると、中で馬の世話をしていた初老の男が深く頭を下げた。それにゼレアスが片手で合図を出すと、男はにこりと微笑んで作業に戻る。
「たまに友人とも競うんだ。遠乗りにもよく行くから、ここでは複数の馬を飼育している」
「…………ウ、マ?」
「……ん? どうした?」
「いや……耳脚毛玉《ブーマ・ジー》のことをなまってるのかと思ってたから、あれのどこに乗るんだろうって不思議だったんですけど……ウマか。ウマね……大きいんですね……」
「…………何、なんだって?」
訝しげな顔をするゼレアスを置いて、シグラは中に踏み込んだ。
ブルブルと鼻を鳴らしていた馬たちが一斉に静まり返る。そうして突然、示し合わせたかのようにすべての馬が振り向いた。
「うわ、なんだ……?」
異様な光景にゼレアスは驚いたように肩を揺らすと、そのままぴたりと固まった。馬も同じく動きを止めている。シグラもじっくりとすべての馬を見渡して、一頭一頭と目を合わせていく。
世話をしていた男も、見たこともない不可思議な現実に何もできないようだった。
「……ゼレアス様、これはいったい……」
「シグラ、何かしたのか……?」
「んー。僕、乗るならあの子がいいです」
シグラがその一頭を指で示すと、指された一頭はブルブルと頭を振るって暴れ出した。
「うわ! 落ち着け、こらどうした……!」
世話の男が必死に落ち着けようとするが、馬は暴れて止まらない。ガタガタと柵を何度も蹴り上げて、興奮しているようだった。
「……珍しいな、大人しい馬のはずなんだが」
「そうなんですか? 僕は嫌われたみたいですね……」
「いや、俺が一緒に乗れば大丈夫かと思う。少し待っていろ」
ゼレアスが暴れる馬に近づくと、ゼレアスを確認したからなのか、馬はゆっくりと落ち着きを取り戻す。頭を撫でられる頃にはしっかりと冷静になったのか、馬はもう暴れてはいなかった。
「この子を連れていく。支度をしてくれ」
「はい」
ゼレアスの言葉に、男はすぐに馬を出した。
その間、シグラとゼレアスは外で待機だ。側に置いていた猟銃を一つシグラに渡すと、ゼレアスは持っていた猟銃の使い方の説明を始める。
構えかたから撃ち方まで丁寧に説明されたが、シグラの頭には何一つ入ってこなかった。そもそもシグラは、習うより慣れろという環境で生きてきた。実際に使ってみるまでは分からないことのほうが多く、ひとまずは適当に頷くばかりだった。
(……結構楽しそうだな、狩猟……)
聞く限り的は小さそうである。ちょこまかとしているものが多いらしく、狙いをつけるのが難しいらしい。
「ひと通りは分かったか?」
「はい。撃って仕留めるんですね」
「まあそうだが。……あなたは不思議な人だな。無知なのに妙に落ち着いてる。さっきだって馬の選び方も知らないと言っていたくせに、選んだのは一番大人しい、初心者には乗りやすい馬だった」
「選んだというか、直感ですかね。目が合ったとき、あの子が一番嫌がっていたから」
「嫌がっていた?」
「たぶん、知らない人が来たときにはいつも誰かを乗せているんだろうなあと。また自分が出ることになるのかよって感じの嫌がり方だったので」
ゼレアスにはまったく分からなかったが、冗談を言っているようには見えないために「そうか」とだけ返しておいた。
「……ゼレアスって、恋人にも狩猟をしてほしいと思います?」
「なんだいきなり」
「いや、なんとなく。一緒に狩りに行ったりしたいのかなぁと」
「……まあ。行けたら嬉しくはあるが……だいたいは街でデートするだけだよ。こういったことは好まれないからな」
「たとえば恋人が獣を捌くことまでできたらどう?」
「そりゃあ……キャンプとかにも行きたいし、楽しそうではあるけど」
「うんうん。なるほど」
荷物になるからとメモを持ってきていなかったのが惜しまれる。頭の中のメモに「捌けると尚よし」と付け足しておいた。
「……シグラはできるのか?」
「ん? 何がですか?」
「いや、捌いたり」
「あー……まあ、できないことはないですよ。バラすのは比較的得意なので」
「バ、バラす……? その、じゃあこういった狩りはどう思う? 今は、実は嫌だったりする?」
「え、別に嫌ではないですけど。やったことないので、今は楽しみって気持ちが大きいですかね」
「…………そうか」
ゼレアスが考えるように腕を組む。そこでちょうど、馬具を一式装着した先ほどの馬が古屋の裏側からやってきた。
シグラを見ても暴れる様子はない。ブルブルと鼻を鳴らしてはいるがそれだけだ。馬はゼレアスのことは気に入っているのだろう。側に来てすぐに顔を寄せていた。
「お待たせしました。二人で乗られるんですよね?」
「ああ。ありがとう」
馬の頭を数度撫でると、ゼレアスは軽やかに背に乗りあげる。一瞬の出来事だった。シグラがよく理解しないうちに上ってしまったから、どう乗れば良いのかとゼレアスを見上げる。
困ったような顔だった。シグラに手を差し出しかけたゼレアスの動きが、一瞬止まる。シグラをじっと見ていたかと思えば、次にはふっと笑みをこぼした。
「はは、そういう顔もするのか」
「……え、何が?」
「いや。迷子の子どものような顔だったからつい」
噛み殺すように笑って、ゼレアスは改めて手を差し出した。
「どうぞ。そこに足をひっかけて、あとは俺がどうにかするから」
「……はい」
差し出された手をとって、足をひっかける。するとぐんと腕を引かれて、気が付けばゼレアスの前に座っていた。
「わ! わ、ば、バランス、高い」
「大丈夫、落ち着いて」
シグラの背後から腕が回る。その手は手綱を握り、両側からシグラの体が落ちないようにと包んでくれていた。
不安定な上に二人の距離が意外と近いが、これで狩りなんてできるのだろうか。そう思い軽く振り返ると、すぐそこにゼレアスの顔があった。
「どうした?」
「いや……お願いします」
「ああ。じゃあ行ってくる」
「気をつけて」
馬小屋の男に声をかけると、ゼレアスは手綱をぴしりと鳴らした。
馬がゆっくりと進む。森の中に入ると、しっかりと整えられているからか、馬は軽やかな足取りで駆けていた。
「わ、早いっ!」
「おすすめの場所があるんだ。掴まって」
そのスピードに驚いたシグラは、何度も頷いて遠慮なくゼレアスに体を預けた。落ちないようにとしっかりとバランスをとる。こんなにも不安定な乗り物にどうして乗ろうと思うのかと、シグラには不思議でならなかった。
やがて速度が落ちてくると、開けた場所に出た。周囲からガサガサと音がする。鳥の声だけが聞こえる、静かな場所だった。
「あそこに兎が居る」
「……ウサギ……ふわふわで可愛い生き物ですね」
「あれが獲物」
「え。あれが?」
耳を塞いで。ゼレアスに言われてすぐ、シグラは耳を押さえた。ゼレアスは先ほどシグラに教えた構え方ではなく、慣れた様子で片手で猟銃を構えると、すぐにトリガーを引いた。
「あれで一匹目」
「……はー。腕がいいですね」
「下りようか」
「えっ、ど、どうやって?」
「俺が先に下りるよ。バランスを取れる?」
「頑張る」
ゼレアスが軽々と馬から下りた。そうしてすぐにシグラに向けて手を差し出して、シグラも覚悟を決めてゆっくりと下りる。
しかし。
鞍に足が引っ掛かり、バランスが崩れた。飛びかかるようにゼレアスに乗っかってしまったのだが、ゼレアスはとっさの判断でシグラを抱きとめてくれた。
「あぶな……大丈夫か?」
「び……びっくりした……」
「意外とドジなんだな」
ゼレアスはぎゅうとシグラを抱きしめると、その頭に優しくキスを落とす。
あれ、今。そう思う間も無く、地面にようやく下ろされたシグラは、今度は正面からゼレアスに口付けをされた。
唇と唇が触れ合って、すぐに離れる。
ゼレアスの赤の瞳が柔らかい色を浮かべ、そうしてもう一度重なった。
「……嫌だった?」
嫌というわけではない。驚いていただけである。
シグラは素直に頭を振ると、ゼレアスも嬉しそうに微笑んだ。
「そうか、良かった。……すまない、あなたがここに来て愛らしい一面をたくさん見せてくれるものだから、我慢ができなくなってしまった」
「……あ、愛らしい……?」
「ああ。可愛いよ」
照れることもなくそう言って、仕留めた兎の元へ向かう。
「……ゼレアス、僕と結婚するんですか?」
オメガを紹介しようと思っていたのだけど、さすがにキスをされれば分かる。シグラは決して鈍感なわけではない。最初とは違う優しい瞳の意味も正しく理解できていた。
しかしそれだと困るのだが……シグラが不安げに問いかけると、ゼレアスはピタリと足を止める。
「する。最初からそのつもりだ」
「……でも僕のこと嫌いだって、」
「人間なら感情の変化なんてあって当たり前だろ。……俺はあなたに惹かれてる。今では、ローシュタイン家の方がおまけなくらいだ」
振り向いたゼレアスは、まっすぐにシグラを見つめてそう言った。
これは困ったことになった。シグラもさすがに人の心くらいはある。こんなゼレアスにほかのオメガを紹介するなんて、そんな無神経なことはできそうにもない。
それならここでしっかりと断っておくべきか。期待を持たせるのも心苦しい。ゼレアスには申し訳ないが、傷心のタイミングで好みのオメガをそれとなく出会わせてやったら、シグラのことなんてすぐに忘れるだろう。
そうだそうしよう。それがいい。よしよしと数度頷いて、シグラは改めて姿勢を正す。
「僕、結婚をするつもりは本当にないんです」
「知ってる」
「だからこのお話も断るつもりでいます」
「それも分かってる」
「……なので、すみません。気持ちを伝えられてもこたえられないので……」
「俺は別に焦って返事が欲しいわけじゃない。シグラの気持ちも分かってるつもりだ。でも未来のことは誰にも分からないだろ? 俺がシグラに惹かれたように、もしかしたらシグラだって気持ちが変わるかもしれない。それまでは友人として付き合っていきたいと思ってる」
ダメだ、遠回しに断ってもまったく伝わらない。それどころか逆に諦めない宣言までされてしまった。
これまでこんな状況に陥ったこともなかったシグラは、一切使ったことのない脳の部分を駆使して次の言葉を考える。
真正面から断っても無駄。どう言っても伝わらない。この状況を打破するにはどうしたら――ぐるぐると思考をめぐらせていたシグラは、そこではたと思いつく。
好かれて困っているのなら、嫌われてしまえば良いのではないだろうか。
それなら後も引かないだろう。追いかけようとも思わないのだろうし、一瞬でシグラのことなんか忘れてくれる。
これだと思ってからのシグラの行動は早く、話は終わったと言わんばかりに狩った獲物に向かうゼレアスの腕を強く掴んだ。
「僕、快楽主義なんです」
「…………は?」
嘘をつくとボロが出る。シグラもそれくらいは分かっているから、嫌われるであろう真実を切り出した。
「気持ちいいことが好きというか……だから相手にはこだわっていませんし、今だって執事と関係を持ってます」
ゼレアスから反応はない。ただ驚愕に目を見開き、眉を寄せてシグラを見ている。
「ゼレアスにはそんな僕よりももっといい人が居ると思うので、このお話はなかったことにしませんか」
こんな話をしている最中とは思えないほど、ここは静かで穏やかだった。風が吹くと木々が爽やかに鳴る。鳥がさえずり、木漏れ日が柔らかな影を落としている。
そんな優しい空間の中、二人は緊迫したままで向かい合っている。
ゼレアスは固まったままで動かない。きっと決定打になっただろうと、シグラは掴んでいたゼレアスの腕を解放した。
シグラが思うに、ゼレアスは一途な男だ。そんな男からすればシグラなんて事故物件である。しかし今回で狩りだけは極めたかったなと、それだけは残念に思えた。
「…………執事とは」
そろそろ帰るのかと馬に歩み寄ったシグラを、今度はゼレアスが追いかける。
シグラが振り向くと、すぐそばにゼレアスが立っていた。
「わ! ちかっ!」
「関係を持っている執事とは、いつも一緒にいるメガネの?」
「へ? あ、いや、あー……まあ、レシアもですが」
「彼、も?」
「えっと……だいたいはもう一人の……執事らしからぬほうでして……」
これはなんという尋問か。どうしてシグラのハッピーエロライフをこんな素敵な場所で、しかもイケメンから聞かれなければならない。
早く帰りたい。そして浴びるほどセックスをしよう。シグラが現実逃避をするようにそんなことを考えていると、ゼレアスがシグラの肩を強く掴んだ。
「その一人に、俺もなれないだろうか」
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