ワケありくんの愛され転生

鬼塚ベジータ

文字の大きさ
12 / 33

12約束の狩猟

しおりを挟む

 嫌そうな顔をするシグラの服を整えると、クガイが軽くキスを落とす。
 ちゅう、と一度吸い付いてすぐに離れたかと思えば、次にはレシアの唇がやってきた。

「いつまで拗ねてるんすか」
「そのような表情もお可愛らしいですがね」

 二人がかりで着替えをさせられて、シグラはこれからグランフィード侯爵家に向かう。

 ――以前に約束した狩猟の日だ。
 新しいことをするのは楽しみなのだけれど、外に出るのには乗り気になれない。それにシグラには「今からおいでよ」と言われて気分が乗れば相手の家を訪れるスタイルが合っているのか、少し前から約束をして数日後に向かうとなると当日には嫌になっていることが多い。

 つまり今は「嫌」である。

「……早くサロンのオメガちゃんを紹介してやりたい……」
「はいはい。今度管理人と会わせてあげますからね。今はとりあえず行きますよ」
「うう……クガイも行こうよ。レシアもさ」
「馬に蹴られるのはごめんです」
「私もです」
「薄情者……」

 ぶつぶつと言いながらも強引に馬車に押し込まれて、シグラは無事に侯爵邸へと向かった。
 護衛は外に二人ほど。しかしクガイやレシアではない。見知った人間が側にいるとまだ楽しめそうなものではあるが、一人だと楽しみかたも分からないものだ。

 これは本格的に狩猟に挑まなければ、一日もたないかもしれない。
 シグラはぼんやりとそんなことを考えながら、少しの間馬車に揺られていた。

 グランフィード侯爵家についたのは、それから30分後のことだった。
 あくびがちょうど7回目を迎えた頃である。シグラが馬車から下りると、グランフィード家の使用人がシグラを丁寧に出迎えてくれた。

 そこから連れられたのは、侯爵家の裏側にある広大な森の前である。そこには馬小屋が建てられていて、側にはゼレアスが立っていた。

「いらっしゃい、シグラ」
「こんにちは」
「そういった服装も似合うな。狩猟について調べてくれたのか」

 駆け寄ってきたゼレアスは、いつもと違う服装のシグラにすぐに気がついた。
 今日はいつものお洒落な格好ではない。動きやすいようにと着せられた、狩猟向きの装いである。

 正しく言えばシグラが狩猟について調べたわけではなく知識のあったクガイやレシアが選んでくれたのだが、シグラは賢明にも言わなかった。話をこれ以上掘り下げようと思わなかったからだ。

「今日はよろしくお願いします」
「もちろん。まずは馬を選ぼう」

 ゼレアスは最初にお見合いとして会ったときよりも楽しそうに笑っていた。好きなことをしているために、やはり楽しく思うのだろう。なるほどこういうときには少年のような顔をするのかと、シグラはすぐに頭の中のメモに書き足した。

 ゼレアスが馬小屋にやってくると、中で馬の世話をしていた初老の男が深く頭を下げた。それにゼレアスが片手で合図を出すと、男はにこりと微笑んで作業に戻る。

「たまに友人とも競うんだ。遠乗りにもよく行くから、ここでは複数の馬を飼育している」
「…………ウ、マ?」
「……ん? どうした?」
「いや……耳脚毛玉《ブーマ・ジー》のことをなまってるのかと思ってたから、あれのどこに乗るんだろうって不思議だったんですけど……ウマか。ウマね……大きいんですね……」
「…………何、なんだって?」

 訝しげな顔をするゼレアスを置いて、シグラは中に踏み込んだ。
 ブルブルと鼻を鳴らしていた馬たちが一斉に静まり返る。そうして突然、示し合わせたかのようにすべての馬が振り向いた。

「うわ、なんだ……?」

 異様な光景にゼレアスは驚いたように肩を揺らすと、そのままぴたりと固まった。馬も同じく動きを止めている。シグラもじっくりとすべての馬を見渡して、一頭一頭と目を合わせていく。
 世話をしていた男も、見たこともない不可思議な現実に何もできないようだった。

「……ゼレアス様、これはいったい……」
「シグラ、何かしたのか……?」
「んー。僕、乗るならあの子がいいです」

 シグラがその一頭を指で示すと、指された一頭はブルブルと頭を振るって暴れ出した。

「うわ! 落ち着け、こらどうした……!」

 世話の男が必死に落ち着けようとするが、馬は暴れて止まらない。ガタガタと柵を何度も蹴り上げて、興奮しているようだった。

「……珍しいな、大人しい馬のはずなんだが」
「そうなんですか? 僕は嫌われたみたいですね……」
「いや、俺が一緒に乗れば大丈夫かと思う。少し待っていろ」

 ゼレアスが暴れる馬に近づくと、ゼレアスを確認したからなのか、馬はゆっくりと落ち着きを取り戻す。頭を撫でられる頃にはしっかりと冷静になったのか、馬はもう暴れてはいなかった。

「この子を連れていく。支度をしてくれ」
「はい」

 ゼレアスの言葉に、男はすぐに馬を出した。

 その間、シグラとゼレアスは外で待機だ。側に置いていた猟銃を一つシグラに渡すと、ゼレアスは持っていた猟銃の使い方の説明を始める。
 構えかたから撃ち方まで丁寧に説明されたが、シグラの頭には何一つ入ってこなかった。そもそもシグラは、習うより慣れろという環境で生きてきた。実際に使ってみるまでは分からないことのほうが多く、ひとまずは適当に頷くばかりだった。

(……結構楽しそうだな、狩猟……)

 聞く限り的は小さそうである。ちょこまかとしているものが多いらしく、狙いをつけるのが難しいらしい。

「ひと通りは分かったか?」
「はい。撃って仕留めるんですね」
「まあそうだが。……あなたは不思議な人だな。無知なのに妙に落ち着いてる。さっきだって馬の選び方も知らないと言っていたくせに、選んだのは一番大人しい、初心者には乗りやすい馬だった」
「選んだというか、直感ですかね。目が合ったとき、あの子が一番嫌がっていたから」
「嫌がっていた?」
「たぶん、知らない人が来たときにはいつも誰かを乗せているんだろうなあと。また自分が出ることになるのかよって感じの嫌がり方だったので」

 ゼレアスにはまったく分からなかったが、冗談を言っているようには見えないために「そうか」とだけ返しておいた。

「……ゼレアスって、恋人にも狩猟をしてほしいと思います?」
「なんだいきなり」
「いや、なんとなく。一緒に狩りに行ったりしたいのかなぁと」
「……まあ。行けたら嬉しくはあるが……だいたいは街でデートするだけだよ。こういったことは好まれないからな」
「たとえば恋人が獣を捌くことまでできたらどう?」
「そりゃあ……キャンプとかにも行きたいし、楽しそうではあるけど」
「うんうん。なるほど」

 荷物になるからとメモを持ってきていなかったのが惜しまれる。頭の中のメモに「捌けると尚よし」と付け足しておいた。

「……シグラはできるのか?」
「ん? 何がですか?」
「いや、捌いたり」
「あー……まあ、できないことはないですよ。バラすのは比較的得意なので」
「バ、バラす……? その、じゃあこういった狩りはどう思う? 今は、実は嫌だったりする?」
「え、別に嫌ではないですけど。やったことないので、今は楽しみって気持ちが大きいですかね」
「…………そうか」

 ゼレアスが考えるように腕を組む。そこでちょうど、馬具を一式装着した先ほどの馬が古屋の裏側からやってきた。
 シグラを見ても暴れる様子はない。ブルブルと鼻を鳴らしてはいるがそれだけだ。馬はゼレアスのことは気に入っているのだろう。側に来てすぐに顔を寄せていた。

「お待たせしました。二人で乗られるんですよね?」
「ああ。ありがとう」

 馬の頭を数度撫でると、ゼレアスは軽やかに背に乗りあげる。一瞬の出来事だった。シグラがよく理解しないうちに上ってしまったから、どう乗れば良いのかとゼレアスを見上げる。
 困ったような顔だった。シグラに手を差し出しかけたゼレアスの動きが、一瞬止まる。シグラをじっと見ていたかと思えば、次にはふっと笑みをこぼした。

「はは、そういう顔もするのか」
「……え、何が?」
「いや。迷子の子どものような顔だったからつい」

 噛み殺すように笑って、ゼレアスは改めて手を差し出した。

「どうぞ。そこに足をひっかけて、あとは俺がどうにかするから」
「……はい」

 差し出された手をとって、足をひっかける。するとぐんと腕を引かれて、気が付けばゼレアスの前に座っていた。

「わ! わ、ば、バランス、高い」
「大丈夫、落ち着いて」

 シグラの背後から腕が回る。その手は手綱を握り、両側からシグラの体が落ちないようにと包んでくれていた。
 不安定な上に二人の距離が意外と近いが、これで狩りなんてできるのだろうか。そう思い軽く振り返ると、すぐそこにゼレアスの顔があった。

「どうした?」
「いや……お願いします」
「ああ。じゃあ行ってくる」
「気をつけて」

 馬小屋の男に声をかけると、ゼレアスは手綱をぴしりと鳴らした。
 馬がゆっくりと進む。森の中に入ると、しっかりと整えられているからか、馬は軽やかな足取りで駆けていた。

「わ、早いっ!」
「おすすめの場所があるんだ。掴まって」

 そのスピードに驚いたシグラは、何度も頷いて遠慮なくゼレアスに体を預けた。落ちないようにとしっかりとバランスをとる。こんなにも不安定な乗り物にどうして乗ろうと思うのかと、シグラには不思議でならなかった。

 やがて速度が落ちてくると、開けた場所に出た。周囲からガサガサと音がする。鳥の声だけが聞こえる、静かな場所だった。

「あそこに兎が居る」
「……ウサギ……ふわふわで可愛い生き物ですね」
「あれが獲物」
「え。あれが?」

 耳を塞いで。ゼレアスに言われてすぐ、シグラは耳を押さえた。ゼレアスは先ほどシグラに教えた構え方ではなく、慣れた様子で片手で猟銃を構えると、すぐにトリガーを引いた。

「あれで一匹目」
「……はー。腕がいいですね」
「下りようか」
「えっ、ど、どうやって?」
「俺が先に下りるよ。バランスを取れる?」
「頑張る」

 ゼレアスが軽々と馬から下りた。そうしてすぐにシグラに向けて手を差し出して、シグラも覚悟を決めてゆっくりと下りる。
 しかし。
 鞍に足が引っ掛かり、バランスが崩れた。飛びかかるようにゼレアスに乗っかってしまったのだが、ゼレアスはとっさの判断でシグラを抱きとめてくれた。

「あぶな……大丈夫か?」
「び……びっくりした……」
「意外とドジなんだな」

 ゼレアスはぎゅうとシグラを抱きしめると、その頭に優しくキスを落とす。
 あれ、今。そう思う間も無く、地面にようやく下ろされたシグラは、今度は正面からゼレアスに口付けをされた。

 唇と唇が触れ合って、すぐに離れる。
 ゼレアスの赤の瞳が柔らかい色を浮かべ、そうしてもう一度重なった。

「……嫌だった?」

 嫌というわけではない。驚いていただけである。
 シグラは素直に頭を振ると、ゼレアスも嬉しそうに微笑んだ。

「そうか、良かった。……すまない、あなたがここに来て愛らしい一面をたくさん見せてくれるものだから、我慢ができなくなってしまった」
「……あ、愛らしい……?」
「ああ。可愛いよ」

 照れることもなくそう言って、仕留めた兎の元へ向かう。

「……ゼレアス、僕と結婚するんですか?」

 オメガを紹介しようと思っていたのだけど、さすがにキスをされれば分かる。シグラは決して鈍感なわけではない。最初とは違う優しい瞳の意味も正しく理解できていた。
 しかしそれだと困るのだが……シグラが不安げに問いかけると、ゼレアスはピタリと足を止める。

「する。最初からそのつもりだ」
「……でも僕のこと嫌いだって、」
「人間なら感情の変化なんてあって当たり前だろ。……俺はあなたに惹かれてる。今では、ローシュタイン家の方がおまけなくらいだ」

 振り向いたゼレアスは、まっすぐにシグラを見つめてそう言った。

 これは困ったことになった。シグラもさすがに人の心くらいはある。こんなゼレアスにほかのオメガを紹介するなんて、そんな無神経なことはできそうにもない。
 それならここでしっかりと断っておくべきか。期待を持たせるのも心苦しい。ゼレアスには申し訳ないが、傷心のタイミングで好みのオメガをそれとなく出会わせてやったら、シグラのことなんてすぐに忘れるだろう。
 そうだそうしよう。それがいい。よしよしと数度頷いて、シグラは改めて姿勢を正す。

「僕、結婚をするつもりは本当にないんです」
「知ってる」
「だからこのお話も断るつもりでいます」
「それも分かってる」
「……なので、すみません。気持ちを伝えられてもこたえられないので……」
「俺は別に焦って返事が欲しいわけじゃない。シグラの気持ちも分かってるつもりだ。でも未来のことは誰にも分からないだろ? 俺がシグラに惹かれたように、もしかしたらシグラだって気持ちが変わるかもしれない。それまでは友人として付き合っていきたいと思ってる」

 ダメだ、遠回しに断ってもまったく伝わらない。それどころか逆に諦めない宣言までされてしまった。
 これまでこんな状況に陥ったこともなかったシグラは、一切使ったことのない脳の部分を駆使して次の言葉を考える。
 真正面から断っても無駄。どう言っても伝わらない。この状況を打破するにはどうしたら――ぐるぐると思考をめぐらせていたシグラは、そこではたと思いつく。

 好かれて困っているのなら、嫌われてしまえば良いのではないだろうか。

 それなら後も引かないだろう。追いかけようとも思わないのだろうし、一瞬でシグラのことなんか忘れてくれる。
 これだと思ってからのシグラの行動は早く、話は終わったと言わんばかりに狩った獲物に向かうゼレアスの腕を強く掴んだ。

「僕、快楽主義なんです」
「…………は?」

 嘘をつくとボロが出る。シグラもそれくらいは分かっているから、嫌われるであろう真実を切り出した。

「気持ちいいことが好きというか……だから相手にはこだわっていませんし、今だって執事と関係を持ってます」

 ゼレアスから反応はない。ただ驚愕に目を見開き、眉を寄せてシグラを見ている。

「ゼレアスにはそんな僕よりももっといい人が居ると思うので、このお話はなかったことにしませんか」

 こんな話をしている最中とは思えないほど、ここは静かで穏やかだった。風が吹くと木々が爽やかに鳴る。鳥がさえずり、木漏れ日が柔らかな影を落としている。
 そんな優しい空間の中、二人は緊迫したままで向かい合っている。

 ゼレアスは固まったままで動かない。きっと決定打になっただろうと、シグラは掴んでいたゼレアスの腕を解放した。
 シグラが思うに、ゼレアスは一途な男だ。そんな男からすればシグラなんて事故物件である。しかし今回で狩りだけは極めたかったなと、それだけは残念に思えた。

「…………執事とは」

 そろそろ帰るのかと馬に歩み寄ったシグラを、今度はゼレアスが追いかける。
 シグラが振り向くと、すぐそばにゼレアスが立っていた。

「わ! ちかっ!」
「関係を持っている執事とは、いつも一緒にいるメガネの?」
「へ? あ、いや、あー……まあ、レシアもですが」
「彼、も?」
「えっと……だいたいはもう一人の……執事らしからぬほうでして……」

 これはなんという尋問か。どうしてシグラのハッピーエロライフをこんな素敵な場所で、しかもイケメンから聞かれなければならない。

 早く帰りたい。そして浴びるほどセックスをしよう。シグラが現実逃避をするようにそんなことを考えていると、ゼレアスがシグラの肩を強く掴んだ。

「その一人に、俺もなれないだろうか」

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

うそつきΩのとりかえ話譚

沖弉 えぬ
BL
療養を終えた王子が都に帰還するのに合わせて開催される「番候補戦」。王子は国の将来を担うのに相応しいアルファであり番といえば当然オメガであるが、貧乏一家の財政難を救うべく、18歳のトキはアルファでありながらオメガのフリをして王子の「番候補戦」に参加する事を決める。一方王子にはとある秘密があって……。雪の積もった日に出会った紅梅色の髪の青年と都で再会を果たしたトキは、彼の助けもあってオメガたちによる候補戦に身を投じる。 舞台は和風×中華風の国セイシンで織りなす、同い年の青年たちによる旅と恋の話です。

冷遇されたΩは運命の竜に守られ花嫁となる

花里しろ
BL
*誤字報告ありがとうございます! 稀少なオメガとして王都に招かれたリュカは、夜会で酷い辱めを受ける。 悲しみに暮れるリュカはテラスに出ると、夜空を見上げて幼い頃に出会った初恋の相手を思いその名を呼んだ。 リュカ・アレオンは男爵家の末っ子次男だ。病弱なリュカは両親と兄・姉、そして領民達に見守られすくすくと育つ。ある時リュカは、森で不思議な青年クラウスと出会う。彼に求婚され頷くも、事情がありすぐには迎えられないと告げられるリュカ。クラウスは「国を平定したら迎えに来る」と約束し、リュカに指輪を渡すと去って行く。 時は流れ王太子の番として選ばれたリュカは、一人王都へ連れて来られた。思い人がいるからと、リュカを見向きもしない王太子。田舎者だと馬鹿にする貴族達。 辛い日々を耐えていたリュカだが、夜会で向けられた悪意に心が折れてしまう。 テラスから身を投げようとしたその時、夜空に竜が現れリュカの元に降り立つ。 「クラウス……なの?」 「ああ」 愛しい相手との再会し、リュカの運命が動き出す。 ファンタジーオメガバースです。 エブリスタにも掲載しています。

君の番として映りたい【オメガバース】

さか【傘路さか】
BL
全9話/オメガバース/休業中の俳優アルファ×ライター業で性別を隠すオメガ/受視点/ 『水曜日の最初の上映回。左右から見たら中央あたり、前後で見たら後ろあたり。同じ座席にあのアルファは座っている』 ライター業をしている山吹は、家の近くのミニシアターで上映料が安い曜日に、最初の上映を観る習慣がある。ある時から、同じ人物が同じ回を、同じような席で見ている事に気がつく。 その人物は、俳優業をしている村雨だった。 山吹は昔から村雨のファンであり、だからこそ声を掛けるつもりはなかった。 だが、とある日。村雨の忘れ物を届けたことをきっかけに、休業中である彼と気晴らしに外出をする習慣がはじまってしまう。 ※小説の文章をコピーして無断で使用したり、登場人物名を版権キャラクターに置き換えた二次創作小説への転用は一部分であってもお断りします。 無断使用を発見した場合には、警告をおこなった上で、悪質な場合は法的措置をとる場合があります。 自サイト: https://sakkkkkkkkk.lsv.jp/ 誤字脱字報告フォーム: https://form1ssl.fc2.com/form/?id=fcdb8998a698847f

【完結】生まれ変わってもΩの俺は二度目の人生でキセキを起こす!

天白
BL
【あらすじ】バース性診断にてΩと判明した青年・田井中圭介は将来を悲観し、生きる意味を見出せずにいた。そんな圭介を憐れに思った曾祖父の陸郎が彼と家族を引き離すように命じ、圭介は父から紹介されたαの男・里中宗佑の下へ預けられることになる。 顔も見知らぬ男の下へ行くことをしぶしぶ承諾した圭介だったが、陸郎の危篤に何かが目覚めてしまったのか、前世の記憶が甦った。 「田井中圭介。十八歳。Ω。それから現当主である田井中陸郎の母であり、今日まで田井中家で語り継がれてきただろう、不幸で不憫でかわいそ~なΩこと田井中恵の生まれ変わりだ。改めてよろしくな!」 これは肝っ玉母ちゃん(♂)だった前世の記憶を持ちつつも獣人が苦手なΩの青年と、紳士で一途なスパダリ獣人αが小さなキセキを起こすまでのお話。 ※オメガバースもの。拙作「生まれ変わりΩはキセキを起こす」のリメイク作品です。登場人物の設定、文体、内容等が大きく変わっております。アルファポリス版としてお楽しみください。

ハヤブサ将軍は身代わりオメガを真摯に愛す

兎騎かなで
BL
言葉足らずな強面アルファ×不憫属性のオメガ……子爵家のニコルは将来子爵を継ぐ予定でいた。だが性別検査でオメガと判明。  優秀なアルファの妹に当主の座を追われ、異形将軍である鳥人の元へ嫁がされることに。  恐れながら領に着くと、将軍は花嫁が別人と知った上で「ここにいてくれ」と言い出し……?

出会ったのは喫茶店

ジャム
BL
愛情・・・ 相手をいつくしみ深く愛すること・・・ 僕にはそんな感情わからない・・・ 愛されたことがないのだから・・・ 人間として生まれ、オメガであることが分かり、両親は僕を疎ましく思うようになった そして家を追い出される形でハイワード学園の寮に入れられた・・・ この物語は愛情を知らないオメガと愛情をたっぷり注がれて育った獅子獣人の物語 この物語には「幼馴染の不良と優等生」に登場した獅子丸博昭の一人息子が登場します。

アルファ王子に嫌われるための十の方法

小池 月
BL
攻め:アローラ国王太子アルファ「カロール」 受け:田舎伯爵家次男オメガ「リン・ジャルル」  アローラ国の田舎伯爵家次男リン・ジャルルは二十歳の男性オメガ。リンは幼馴染の恋人セレスがいる。セレスは隣領地の田舎子爵家次男で男性オメガ。恋人と言ってもオメガ同士でありデートするだけのプラトニックな関係。それでも互いに大切に思える関係であり、将来は二人で結婚するつもりでいた。  田舎だけれど何不自由なく幸せな生活を送っていたリンだが、突然、アローラ国王太子からの求婚状が届く。貴族の立場上、リンから断ることが出来ずに顔も知らないアルファ王子に嫁がなくてはならなくなる。リンは『アルファ王子に嫌われて王子側から婚約解消してもらえば、伯爵家に出戻ってセレスと幸せな結婚ができる!』と考え、セレスと共にアルファに嫌われるための作戦を必死で練り上げる。  セレスと涙の別れをし、王城で「アルファ王子に嫌われる作戦」を実行すべく奮闘するリンだがーー。 王太子α×伯爵家ΩのオメガバースBL ☆すれ違い・両想い・権力争いからの冤罪・絶望と愛・オメガの友情を描いたファンタジーBL☆ 性描写の入る話には※をつけます。 11月23日に完結いたしました!! 完結後のショート「セレスの結婚式」を載せていきたいと思っております。また、その後のお話として「番となる」と「リンが妃殿下になる」ストーリーを考えています。ぜひぜひ気長にお待ちいただけると嬉しいです!

【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります

ナナメ
BL
 8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。  家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。  思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!  魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。 ※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。 ※表紙はAI作成です

処理中です...