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聖女、逆ハー生活始めました。
しおりを挟む次の日、私はお城の中のローズ宮で目を覚ました。
城の数ある宮殿の中でも、お花がいつも咲いている宮殿で、歴代の王女様が使う宮殿のひとつらしい。
そして、私の起床した気配に気づいて侍女のマルタさんが顔を洗う水とともにお部屋に入ってくる。
「おはようございます。聖女様。お目覚めはいかがですか。」
「ゆっくり眠れて気分がスッキリしてます!」
「それは良かったです。こちらにお湯をご用意しておりますので、お顔を洗われてくださいね。」
「はーい!」
「お顔を洗われたら、本日のドレスをお持ちしますね。
早速ですが、本日はルイスマン伯爵家のセドリック様がお茶の時間にいらっしゃりたいそうです。
いかがしましょうか。」
「え、今日から来てくださるんですか!?はやっ!
…でも、せっかくなので是非ご一緒したいです!」
「ふふ、それではそのように致しましょう。
では、私はドレスを用意してまいりますので、
ごゆっくりしてらしてくださいね。
あ、ベッドサイドに果実水をご用意しておりますが、違うものがよろしければお申し付けくださいませ。」
そういって退出するマルタさんを手を振って見送る。
はぁぁぁ、侍女さんにお世話される生活、幸せっ!
にしても王様、手配はやっ!しごできだな…
まぁ、早速願い叶えてくれて御の字ですね!
さて、私はあの時何を望んだのかというと…
それは、衣食住の補償と…異性との交流であった。
まず、衣食住の確保については、
さすがに勝手に呼び出された現代日本人の私としてはこの世界で生きていく最低限の保証はしてほしい。
そして、なぜ異性との交流かというと…
この世界に来て過ごす中で最も感じたこと、
それは…
やはりイケメンは尊いということである!
表向き、
「元いた世界ではあまり男性と関わってこず交流に苦手意識があるため、せっかくならこの機会に苦手を克服したい」
と伝えてはいる。
しかし、
まぁ、なんだ、本音としては…
イケメンを侍らせたい!!!!
これに尽きる!
いやぁ、それはそうでしょ!
もう全女子の夢でしょ!
もちろん、討伐隊にきていたような国一番の貴族や戦士達に貴重な時間をとってもらうわけではない。
家を継げず宮廷仕えで生活を賄っている伯爵家の次男などに少しだけ時間を割いてもらえば十分!
我ながら欲望駄々もれの希望だが、
帰れるか分かんないし、国救ったし、これくらいは甘やかしてくれてもよいのでは!?
と思って言ってみたところ、
これに国王は大喜び!
万が一、また魔王が復活でもした場合に備えて、
聖女が国に留まってくれるのは大歓迎なのだ。
そして、異性との交流なぞ、上手くたらし込めば誰かと結婚して生涯この王国にいたいと言いだすかもしれない絶好の機会。
二つ返事でこのローズ宮での侍女付きの生活と、
毎日の貴族子息とのお茶会を承諾してくれた。
しかもあわよくばたらし込もうというとこなので、どうやらえりすぐりの美形が選ばれる模様。
聖女が国に留まり続ける間は、
交流のお相手をする男性達にも特別手当がたくさん付く上に、
もし聖女が結婚したいと言い出したら、
伯爵の地位を賜って聖女と結婚できる
というにんじんもぶら下げてあるらしく、もう応募者多数、意気揚々とのこと。
早速初日からお茶会の準備が整った次第だった。
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