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ひよことカレーパーティー
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カラスの国との国境付近から帰ってきたアヒルとカラスの子は、お茶を飲みながらお話していました。
「どうしてアヒルさんはカラスの国まで行ってくれないの?」
カラスの子が尋ねます。
「……くわは外の国が嫌いくわ」
「どうして?」
「……くわも昔はほかの国で暮らしていたけど、ひどい目にあったくわ。もう二度とほかの国にはいきたくないくわ」
「かあ……」
2人の間に気まずい雰囲気が流れます。そのとき、アヒルの家のドアがノックされました。カラスの子は不思議そうにしていましたが、アヒルはまたかといった感じで立ち上がりました。アヒルが扉を開けるとそこにはにわとりの子、つまりひよこがいました。
「ぴよよー! 遊びにきたぴよ!」
「……まあ、あがるくわ」
わが物顔で家にあがったひよこはカラスの子を見てびっくり仰天。ひよことカラスの子は見つめ合います。しばらく見つめ合ったあとカラスの子は椅子から立ち上がりました。ひよこも動きます。ひな同士なにか通じ合うものがあったらしく2人は抱き合いました。そんな様子を見てまあ大丈夫そうかと思ったアヒルは、夕食の準備をするために台所に向かいました。
「おまえだれぴよ?」
ハグを終えたひよこが尋ねます。
「かあ! かあはノワールかあ!」
アヒルさんにもらった名前を胸をはって名乗ります。
「ぴよ! ぴよはひよこのコッコちゃんぴよ!」
2人は手と手、もとい羽と羽をつかんで踊りだします。
2人がそんなことをしていると、台所からいい匂いが漂い始め、アヒルがお皿に盛られたカレーを3人分もってきました。
「ほら、カレーパーティーするくわよ」
アヒルの一声にひよこは当たり前のように食卓につきました。カラスの子は少し不思議そうにしながらも食卓につきます。
「いただきます! おいしいぴよ!」
さっそくカレーを食べたひよこは大喜び。それを見たカラスの子も恐る恐る食べてみます。
「かあ! ぴりぴりするけどおいしい!」
「くわわ。いっぱい食べておっきくなるくわよ」
わいわいとにぎやかな夕食はしばらく続くのでした。
「どうしてアヒルさんはカラスの国まで行ってくれないの?」
カラスの子が尋ねます。
「……くわは外の国が嫌いくわ」
「どうして?」
「……くわも昔はほかの国で暮らしていたけど、ひどい目にあったくわ。もう二度とほかの国にはいきたくないくわ」
「かあ……」
2人の間に気まずい雰囲気が流れます。そのとき、アヒルの家のドアがノックされました。カラスの子は不思議そうにしていましたが、アヒルはまたかといった感じで立ち上がりました。アヒルが扉を開けるとそこにはにわとりの子、つまりひよこがいました。
「ぴよよー! 遊びにきたぴよ!」
「……まあ、あがるくわ」
わが物顔で家にあがったひよこはカラスの子を見てびっくり仰天。ひよことカラスの子は見つめ合います。しばらく見つめ合ったあとカラスの子は椅子から立ち上がりました。ひよこも動きます。ひな同士なにか通じ合うものがあったらしく2人は抱き合いました。そんな様子を見てまあ大丈夫そうかと思ったアヒルは、夕食の準備をするために台所に向かいました。
「おまえだれぴよ?」
ハグを終えたひよこが尋ねます。
「かあ! かあはノワールかあ!」
アヒルさんにもらった名前を胸をはって名乗ります。
「ぴよ! ぴよはひよこのコッコちゃんぴよ!」
2人は手と手、もとい羽と羽をつかんで踊りだします。
2人がそんなことをしていると、台所からいい匂いが漂い始め、アヒルがお皿に盛られたカレーを3人分もってきました。
「ほら、カレーパーティーするくわよ」
アヒルの一声にひよこは当たり前のように食卓につきました。カラスの子は少し不思議そうにしながらも食卓につきます。
「いただきます! おいしいぴよ!」
さっそくカレーを食べたひよこは大喜び。それを見たカラスの子も恐る恐る食べてみます。
「かあ! ぴりぴりするけどおいしい!」
「くわわ。いっぱい食べておっきくなるくわよ」
わいわいとにぎやかな夕食はしばらく続くのでした。
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