「神造生体兵器 ハーネイト」 二人の英雄王伝説

トッキー

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Code 153 エンぺリルからの果たし状

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「ロイ首領にミリム、ガルドランドも」
「どうした?何か不満なのか?」
「いえ、しかし事態はよくない方向に動いています」

 ハーネイトは工場で起きたことについて彼らに説明し、エンぺリルから渡された手紙についてみんなに伝わるように読み上げた。

「エンぺリル……なぜ」
「知り合いなんですか?確かブラッドルのリーグ一位のエース選手……」
「ああ、彼はデモライズカードをもって、私を倒そうとしているようだ」
「なぜそんなことを……」

 ミリムとガルドランドはそれぞれなぜエンぺリルという男がそう言った凶行に至ったのか推察していた。それについてシャムロックは考えたことを口に出す。

「どう考えても、劣等感からくる嫉妬というものだろう。詰められない力の差を、あの禁断のアイテムをもって超えようとしていたのだろうな。だが危険だ。いくら適合しようと、あの力は心身を滅ぼしていく」
「それで、おぬしは無事だったか?」

 所々服が汚れていたハーネイトを見たロイ首領は彼を気遣うも、問題ないというジェスチャーを見てほっとしていた。

「デモライズカードを紅蓮葬送に貼り付けられましたが、エレクトリールが助けてくれたので無事でした。新しい仲間というか、彼女の元同僚が向上にいたのでとりあえず回収してきたのですがね」
「それが、あの珍妙な男たちか、あははは、だが只者ではないなハーネイト」
「ええ、ロイ首領。恐ろしい技術を組み込まれた、戦闘兵器とも言えますね」

 仲間に加わりたいというヴァルターとメッサーの方角を向くハーネイト。ミリムとガルドランド、リシェルたちは改めてヴァルターとメッサーの方を見る。2人がDGの旧派でなおかつ武器商人たちを追っていることを伝えたうえで、彼らにも協力してもらう旨をロイたちに伝えた。

「せっかくだから、あの霊量士という連中以外の、戦争バカ集団の話を聞いてみるのはどうだハーネイト?」
「時間のある時にですね。今はともかく、早期に解決しないとデモライズカードによる被害者が止まらなくなる」

 ハーネイトはとりあえず事態の早期決着をつけるのが先だと言う。それを聞いたヴァルターたちが協力を申し出た。

「ごほん、とにかく我々らも協力するぞ。あれは悪用されてはいかん代物だ」
「貴方方のもとに下る以上、協力は惜しまない」

 もうこの2人は完全にハーネイトのもとに加わる気満々であった。しかし事情を知らない人たちが場にいるためもう一度自己紹介を行ったのであった。

「ぬん、すまなかった。自己紹介が遅れたぁ。我が名はヴァルター・フォン・ゴットフリートだ。8か月ほど前にこの星に降り立った。我がかつての同胞や愚かな武器商人たちを探すためになぁあ!」
「うるさい男で済まないな、昔からこうなのだ。私の名前はメッサー、メッサー・ゼクス・アルガインだ。ヴァルターとは幼馴染でな、共に星を破壊した武器商人とDGたちに復讐するため来たのだ」

 2人とも怪しい何かを感じるが、少なくとも敵に回すよりはましではないかとハーネイトやリシェルたちはそう思っていた。分離したアラフィフと暗殺サイボーグとか、魔獣を相手にするより面倒だと思う点についてはまさしく一致していたのである。

「信用していいんですかねえ首領」
「何かあればハーネイトが全責任を取るから安心だぞ?」
「ぐっ、わかっていますよロイ首領。責任取って身柄は預かりますし」

 ロイ首領にたいしミリムは不安がりながらそう質問する。それについて彼女はにたにた笑いながら元から敵を勧誘する癖のあるハーネイトに全責任があると言い放った。もちろん言い返せないのでハーネイトは悔しがりながらも身柄を預かると言い出した。

「問題は、エンぺリルの誘いに乗るかどうかだ。奴は他に仲間を集めてブラッドルのチームを組んでいる。そして2日後の夜にゴッテスAスタジアムにて勝負をしろと」
「ということは、ブラッドルができる人材が必要なわけですなマスター」
「そういうことだ、問題はキースが負傷していることだが……」

 エンぺリルの渡した果たし状の内容は、ブラッドルで勝負しろというものであった。必要なメンバーは自由にしていいようだが、問題はブラッドル設立メンバーの一員にしてハーネイトの友であるキースがまだ入院中であったことと教え子たちが来てくれるかまだ分からない状況だということである。

「かと言って全員が練習するわけにはいかない。特に南雲やロイ首領たちには引き続き街中の警備や監視を行ってほしい」
「構わんが、宛はあるのか?ハーネイトよ。11人はいるじゃろ」
「リヴァイルとレイジオはすぐに呼べますし、もうすぐ機士国で裁判を受けていたリリエットたちが帰ってきます。ルールに関する本は彼女たちはすべて目を通していますので」

 本来ならば果たし状など無視して捕まえに行くのが基本だが、ブラッドルをしてそれで終わるならそちらの方がいい、ケガする人も少ないだろうしと思ったハーネイトはあることを思いついたのであった。それはもうすぐ機士国から帰ってくるリリエットたちに働いてもらうことであった。
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