【本編完結】欠陥Ωのマタニティストーリー

カニ蒲鉾

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2【子育て日記】

2-2 親バカ

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 御門親子は揃いも揃ってことある事に双子へ貢物を買ってきた。
 
 
「ふぅくん、つぅくん、パパがお土産買ってきたよ~」
「じぃじも買ってきたよ~」
 
「……二人共、また買ってきちゃったんですか」
 
「かわいかったから、つい」
「可愛い孫たちに似合うなと思ったら、つい」
 
 
 てへ、と笑ういつまで経っても似た者親子は怒られると感じ取ったのか、カーペットで寝転がる双子のそばへ我先にと、そそくさ逃げていく。そんな後ろ姿にため息をこぼしながら戯れる大人二人と赤ちゃん二人の姿を見れば買ってきてしまったものは仕方ないか…と苦笑し、その輪の中へ合流するのだった。
 
 
 産まれたての赤ちゃんの成長速度は早く、今そのサイズの服を着ていたとしてももうひと月後にはサイズが変わっているなんてことはよくある。
 だから、あまり沢山服を買ってこないように、と言ってあるにもかかわらず、楓真くんは仕事から帰ってくる度、楓珠さんは楓珠さん宅へ顔を出す度、袋いっぱいに新品の服が増えていく今日この頃。
 もったいないからと毎日違う服を着せても着せても全然追いつかない量が控えにたくさん存在した。
 
 


「ふぅくんつぅくん、今日は何を着ましょうね~」
「あ~~あ~」
「う~~ぅ」
 
 
 休日、家族四人揃って近くの公園へお散歩へ行くのがココ最近の過ごし方。
 と言ってもまだ双子はベビーカーからおろすことは出来ないため、楓真くんとのゆっくりまったりお散歩だ。
 
 
 外にいく服を着せるため、カーペットの上に双子を座らせどれにしようかと独り言を言いながら何着か手に取って見ていく。その間楓莉くんは興味津々に洋服を見るのに比べ、つくしくんは全く興味がないのか、テレビに映る教育番組をぽけぇと眺めている。
 そんな真逆な二人に笑いを堪えながら候補ふたつまでに絞っていく。すると突然、楓莉くんがある一方を的確に指さすからびっくりした。
 
 
「ん?ふぅくんそっちがいいの?」
「んっ!ん!」
 
 
 まだ一歳にも満たない赤ちゃんが、自らの服を決めている。
 
 我が子は天才なのではないか、と本気で思っていたりするところ、僕も大概親バカだった。
 
 
「つかささん~水筒、こっちでたりますかね」
 
 
 キッチンで準備をしてくれていた楓真くんがひょっこり顔をだすと、丁度双子のお着替えが完了した。
 
 
「あらかわいい、今日の双子はオーバーオールですか」
「ふぅくんがこれがいいって決めたんだよ。ねー」
「んね~」
 
 
 意味がわかっているのかいないのか、そこら辺は謎だが両手を口の前で合わせきゃっきゃしている。かわいい。
 
 足を前に投げ出してどでんと座る楓莉くんとつくしくん。二人はお揃いのデニムのオーバーオールで身を包み、赤ちゃん特有のでっぷりおしりとボンレスハムみたいなお肉の乗った短い足が可愛くて仕方がなかった。お腹の大きなポケットにはそれぞれ楓莉くんには恐竜のぬいぐるみが、つくしくんには白うさぎのぬいぐるみが縫い付けられ顔をちょこんと覗かせていた。
 
 
「我が子はもう既に私服のセンスが開花していますね…将来モデルか??」
「つぅくんも、ふぅくんが決めた服をしっかり着こなしてかっこいいよ。二人してパリコレモデル間違いないね」
 
 
 なんて、傍から聞いていたら頭がおかしい会話も我が子かわいいムーブ全開の僕たちは常に真剣に言い合っているから救いようがなかった。
 
 
 毎日かわいいを更新していく楓莉くんとつくしくん。
 もう二度と戻れないその瞬間瞬間を取りこぼさないよう、言葉だけじゃなく写真にもたくさんおさめていく。
 
 せっかくだから僕達もオーバーオールで四人お揃いの写真を撮ろうと三脚を用意し、カーペットの上に双子を座らせ僕らがその両端に位置する。四人がいい画角でおさまりシャッターを押そうとしたその絶妙なタイミングで、楓莉くんがバランスを崩しつくしくんの方に倒れ二人してカメラにおしりを向ける、僕らはそれを見て爆笑する、というそんな締まらない家族写真もまた思い出の1ページに刻まれた。
 
 
 
 
 
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