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学校とさっくんと桃井
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「…っ、さ、っく、」
ひどい。オレが気持ちいいことに弱いことを知ってて、抗えないことを知ってて、…全部わかったうえで、そういう問いかけをしてくる。
実際、身体は刺激を求めて、今は何もしてないのにおしっこの口からは蜜をだらだらあふれさせていた。
朝はパリッとしていたはずの制服も、目も当てられないほど乱れてグチャグチャになっている。
「…っン、ぅ、」
熱い。
頬が、身体の奥が、熱い。
吐息が、零れる。
腰が、揺れる。
ちんちんが、腸壁が、ビクビクと不規則に脈打つ。
「……(…もう、いいか)」
すべてがさっくんの思惑通りだとしても、桃井に見られて笑いものになったとしても、
…このイキそうでイけない疼きから解放されるなら、…もう、全部まるごとどうでもいいような気がした。
「…オ、レ…」
息を吸う。背けていた顔を正面に戻し、オレの上にいるさっくんを見上げる。
シーツをつかんだ指に力をいれ、羞恥に視線を揺らした。
…その瞬間、自分の思惑通りになっていることを悟り、満足そうに微笑む整った顔。
「――っ、」
悔しくて、悔しくて、溢れる涙をどうにか堰き止めながら、不意に目線を少し下に動かした。
…と、
(…あれ、?)
ドク、と鼓動が歪な音を立てて跳ねる。
…その白衣の下。
確かに、普段より首元が開いているとは思った。
でも、それは朝してたはずのネクタイがないからで、だから自然と首筋とか、鎖骨とかがいつもより見えやすくなっているんだと思ってて、
「……っ、」
けど、
その白く透き通ってて大人っぽい首筋と鎖骨、に
(…キス…マーク…、)
………くっきりと、ひとつずつ、
濃い赤い跡があることに気づいた。
同時にさっきキスしたときに淡く香ったいちごの香水みたいな匂いを思い出す。
「…咲人、いるんでしょ?……なんで返事しないの?」
「っ、」
寝起きの甘ったるい感じから一変し、桃井の不安を滲ませた声。
それで、思い出した。
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