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甘くて、痛くて、泣きたい
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しおりを挟む…あのまま、ずっと桃井と一緒にいて、見えないところで勝手に幸せになってくれた方が良かったのに。
胸が苦しくて、泣きたくなるのに、さっくんにこうされると簡単に感じる身体が嫌になった。
…と、首筋をなぞっていた唇が、
息を吸うためか、開かれて、
「う、ぁ゛、ぁ゛、っ」
がぶりと、肌に牙を剥いた。
骨を食い破るかと思うくらい歯が肌に食い込んで、びいいんっと激痛が走る。
(痛、い…っ、)
痛すぎて、寒気がする。
ちょっとやそっとじゃ離してくれなくて、ガリ、と更に肌に歯を押し込ませられれば、強く瞑った瞼の裏に熱い涙が滲んで零れた。
「ひ、…んぅ…っ、」
20秒、いや、多分それ以上、ずっと噛まれ続けた。
(…っ、痛い、痛い、骨が折れる、死ぬ。死んじゃう、)
ようやく口が離れ、解放されたと思えば、ずっと噛まれていた箇所が火傷しているように熱い。
酷い傷になって血が滲んでるだろうジンジンを超えてジクジクするするそこをまた舌でゆっくり舐められて、背筋が仰け反り、もうやめてくれ、やだ、いやだと首をふるふる振る。
オレを桃井に重ねて、
オレを桃井だと思って、
そうやって、刻まれる傷に、
「ぁ、あ、あ…っ、や、だぁ…っ、」
声を漏らす。
胸が、張り裂ける。
潰れてれてしまう。
こんなの、痛すぎて心臓がどうにかなってしまう。
なのに、
「ね、夏空様…俺のこと、好きって言ってくれましたよね?」
「…っ、」
オレの頬に触れる手。
そうして、綺麗な顔で微笑むさっくんが、
…――くしゃりと顔を歪ませ、泣き出しそうに笑う。
小首を傾げ、最近伸びた前髪がさらりと揺れ、目元にかかっていた。
オレの方がひどいことをされてるのに、
まるでこっちが悪いことをしたのではないかと一瞬思ってしまうほどに、
…迷子の子どものように不安げに瞳を揺らし、暗い表情を浮かべて、
「宮永涼より、俺の方が好きなら、…その証明が欲しいんです」
「…っ、ぁ、や、ぁ…っ、だ、め…っ、」
太腿の裏を掴んだ手で、ぱっくり開かされた股。
怯えて、震える声で、必死に首を横に振る。
けど、そんなオレにかまわず、…彼はその硬く勃ち上がったものを握ると、腰を押し付けてくる。
濡れて熟したそこに押し当てられる昂った熱。
狭い入口に押し当てられる亀頭の生々しい濡れた感触が…リアルに 鮮明に…わかる。
…それが、さっくんの屹立した男性器だってことを、実感する。
「――俺を、受け入れてください」
泣きそうな声で囁かれ、ぬぷ、と先を飲み込ませ、穴につきこまれれば…閉じた穴よりはるかに大きい肉棒が、…ゆっくり狭い入り口を押し分けて入ってくる。
ぬりゅうう…ぐぷぷ…
「ひ、ぐ、ぅ、い゛、…っ」
散々解されたオレのそこは、少しの抵抗を見せながらも、ぬるぬると次第に彼のものを包み込んでいく。
声さえも出ない。
恐怖で、喉から何も音が出ない。
懸命に挿入るのを拒むように孔を閉じていれば、
「――っ、ぁ゛、ひ、」
その抵抗を嘲るようにちんちんを扱かれ、腰を前に進めてくる。
オレにも見えるよう、太ももを抱きかかえられ、ぐぐ、と体重をかけて身体を丸めこまれた。
結合部が、見える。
卑猥な光景が、嫌でも目に入ってくる。
「ぅ、あ、あ…っ、」
ぐぷぷぷ…と淫音を鳴らしながら狭い肉襞の中に硬く怒張した赤黒いペニスを呑み込まされていくオレの小さな後孔。
段々と肚を圧迫する感触が増えるとともに、その先端が入っているペニスの全体像が少しずつ埋まって見えなくなっていく。
「ぃ゛、だ、ぃ…っ、ぁ、あ…っ、」
全身が緊張に固くなる。
汗が滲む。
ゴリゴリと内壁を擦って、怖いくらいに奥に進み、ギチギチに肚を満たしていく。
…卑猥だ。グロテスクだ。…おかしい、こんなの。
犬みたいに短く浅い息を繰り返して、ペニスを呑み込んでいってしまう。
ぬりゅううと入ってくる生々しい肉棒に、熱く濡れそぼった腸壁がヒクヒクと痙攣している。
内臓が押し上げられ、吐き気すら催してきた。
「いだ、こわ、ぅ、え、ひ、っ、」
「…は、…、っ、」
上擦り、掠れたさっくんの吐息。
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