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学校
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冗談半分な言葉だったけど、本当にそうしてあげても良い気持ちになってくる。
苦しめることができるのなら、もうなんでもいい。
ふふ。良いざま。いい気味。もっとその顔をしてよ。
絶望に浸って泣いてるのがお似合いなんだって早く気づけ。
「本当に、約束してくださいますか」
念を押すような咲人の声に、「二言は無いわ」と返す。
「そうね。もし、できたらの話だけ、――」
不意に影ができ、暗くなった。
顎に添えられた指に、驚く。
反応できずにいるうちに、顔を少し上に向けられて、…ゆっくりと咲人の顔が近づけられた。
…吐息が触れ、唇が重なる
寸前、
「…っ、何、してるんだ…!!」
焦った声が聞こえ、咲人が遠のく。
近づいた距離以上に離れ、その原因を見れば…音海が咲人を引き離したようだった。
…また、邪魔をされた。
音海の泣きそうな顔を見られるのは万々歳だけど、こんな展開でのそれは望んでない。
「っ、どういうつもりだ、」
「……」
若干泣きそうな辛そうな顔で責める音海に、咲人は何も言わない。
「不必要な接触はするなって、…約束、しただろ」
「…これで夏空様に危害が及ばないのなら、必要なことでしょう?」
「っ、な、」
淡々と、何でもないことだと返す咲人を見上げ、音海が声を失くして絶句する。
咲人と一緒にいて気づいたけど、そもそも音海とは貞操観念が全然違うのだからこういうことで理解し合えるわけが、相容れるわけがない。
咲人にとっては異性とする口づけすること自体、大したことない行為だ。
けど、音海はきっと違う。
大事な人とするものだと思ってるから、こうして止めようとして、けれど咲人にはその行動の意味さえ理解できない。
それに音海は知らないみたいだけど、咲人は自分の容姿も、その利用価値もわかってる。
そしてそれの使い方も知っている。
私は咲人と一緒だもの。わかってあげられる。
「ほら、咲人が良いって言ってるんだから邪魔しないで」
もう一度、と音海を咲人から引き離す。
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