君に出会わなければ、知らなくて良かったのに

和泉奏

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カラオケで、

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どちらかというと真面目な俺達(自分で言うのもなんだけど)と遠い存在。サラサラそうな髪は金髪で耳にはオシャレな小さいピアスをつけている。


「アイツもモテるけど、お前と全然違うタイプだよな。なんつーか近づきがたいオーラあるっつーか。不良?んー、孤高な狼っぽい雰囲気っつーか」


その証拠に今も隅の座席で、ひとりで座っている。
久遠って珍しい名前のせいで女が余計に奴をちやほやするのが気に入らんっちゃ気に入らん。けしからんな!と内心僻んでしまうのは男のサガだ。


「…でも、前の飲み会には来た」

「確かに。集まりとか参加するタイプじゃないと思ってたから意外だったな」


うんうんと同意を示し、成瀬の顔を見上げれば…なんつーか一言では表現できないような表情をしていた。


「気になるか?」

「あ、いや、」

「しゃーねえ!誘っといてやるよ!」


任せろ!と胸を張る。

仲良くなりたいのか。そうかそうか。

前の飲み会で浴びるようにして飲んで酔っぱらってたから二人の交流があったのか見てないが、どう見ても気になるって顔してんのはわかる。

あんだけ見てたくせに「俺は行けないから、」とかなんとか意味わからんことを言う成瀬に強引に約束を取り付け、目当ての人物の元に向かったのだった。

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