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優しい女たち 2
流れてきたエンガワの握りを取ったノアちゃんは、「私、赤身より白身魚の方が好きなのよね」と言った。
ミツルが官能小説作家としてプロデビューできることとなり、ノアちゃんは「じゃあ何かおごっげる」と言い、わざわざ会いに来てくれた。そしてミツルのリクエストで回転寿司店に来ているところである。回転寿司店の中では割と高級な方で、注文すればイカの活け作りも出してくれるという。
「ミステリーやホラーじゃなくて、官能小説でデビューすることになるとは、我ながら驚きだよ」とミツルは言った。「半年前にはそなこと、一ミリも考えてなかったからね」
「ミツルくんはもしかしたら官能小説でデビューというのが不本意なのかもしれないけど、官能小説も立派な小説だよ。もしろ人間の秘めたる営みを描くということは、まさしく人間の本性を描くってことだから、私はある意味、純文学よりも純文学なんじゃないかって思うけどな」
通路をはさんだ隣のテーブルにいたカップルが、ちょっと驚いた顔でこちらを見ていた。官能小説という言葉が耳に入ったらしい
ミツルは声を小さくして「ノアちゃんは読むことあるの? 官能小説」と聞いてみた。
「官能小説は読んだことないけど、エッチなレディーコミックってあるじゃない。ああいう作品の中には、官能小説が原作のやつもあるのよ。だから官能小説がどういうものなのかは、ある程度は判ってるよ」
エロ系のレディースコミックが実は結構人気で、若い女性たちに読まれているというのはミツルも聞いたことがあった。男性にとってのAVみたいなものかもしれない。
ミツルがジョッキのビールをお代わりして、流れてきた鯛としめ鯖の皿を取ったときに。ノアちゃんが言った。
「私、この前、出張で東京と神奈川に行って来たんだよね。そしたら横浜の路上で、スカウトマンから声かけられちゃって」
「おお、それはすごいじゃん。ノアちゃん、かわいいからね」
「そんなお世辞はいいわよ」
「いや、マジで。ぽっちゃり系色白女子って、実は大半の男たちが大好きなんだから。女のコたちはモデル体型の女性にあこがれることが多いみたいだけど、男は肉づきのいい女性の方が断然好きなんだよ」
ミツルはそう言って、今でも根強い人気を誇っているぽっちゃり系の女性タレントやグラビアアイドルの名前をいくつか挙げた。
「ミツルくん、ありがと。優しいんだね。それはそれとして、スカウトされたっていっても、こっちの方だったんだよね」
ノアちゃんがそう言って財布から出した名刺には、AV製作会社の名前が入っていた。
「AVに興味ありませんかって、意外と礼儀立たしそうな三十過ぎぐらいの男の人から言われて、これを渡されて。あなたならスターになれると思うって、持ち上げてくるのよ」
「しつこく言われた?」
「そうでもなかったよ。考えときまーすって言って行こうとしても止められなかったし。後ろから、いつでもいいからその気になったら連絡してねって言われただけで」
「ふーん。で、その名刺、捨てないで持ってるってことは、何か思うところがあるの?」
「いやいや、さすがにAVに出ようとは思わないよ。好きでもない男の人とセックスとか私はイヤだし、親にバレたら大変だし、昔からの女友達も態度が変わるだろうし。今の時代、一度そういうのに出たら一生消えないもんね。動画なんて簡単にコピーそれてネット上でに拡散するんだから。でも名刺を今も持ってるのはね、いろんな女のコたちがこういうのを受け取って、そのうちの一部のコたちは本当にAVの世界に飛び込んだんだなーって思うと、いろんなコたちの感情や思いがこの名刺からただよってくるみたいで。多分、私と同じく、AVに出るつもりはなくても、受け取った名刺は捨てないで取ってあるってコ、多いんじゃないかな。曲がりなりにも見た目をほめてくれて、あなたはスターになれるって言われたら、悪い気はしないし」
「なるほど。ほめてもらえた思い出の品でもあるわけだ」
「そのときの精神状態によっては、ヤケな気持ちから、刹那的に出演を決めちゃってたかもしれないなって、思ったりするわけよ」
「彼氏と別れた直後とか?」
「そうそう。そういうタイミングで名刺もらってたらって思うとね」
ノアちゃんは彼氏と別れた後、ミツルのコーポを訪ねて来て数日間泊めてほしいと言ってきた。結果、ミツルと身体の関係を持つことになった……。
「もしAVに出演してたらっていう、パラレルワールドの世界のことを想像してるっていう面もあるのかな」
「あっ、ミツルくん、上手いこと言うじゃない、さすがプロ作家。そうなのよ。今のこの現実世界とは別のパラレルワールドでは、自分はAV女優になってたとしたら、どんな人生だったのかなって想像したりするのよね」
「パラレルワールドを行き来できたら、二つの人生を体験できるのにね」
「ミツルくん、それでさー、折り入ってお願いがあるんだけど」
ノアちゃんは頬杖をついて、意味ありげな笑い方をした。
ノアちゃんのお願いというのは、もしもノアちゃんがAVデビューしていたら、というテイで、そのデビュー作のプライベート版を撮影する、ということだった。
ノアちゃんはそのことわ頼むつもりでミツルに会いに来たらさく、しっかり小型カメラも持参していた。
撮影した動画は、ノアちゃんの秘密の宝物として後で見返し、もし自分が本当にAV出演していたら、というパラレルワールドを想像したい、とのことだった。
ミツルの部屋を片付けて、ベッドの位置を動かすなど、撮影しやすいよう手を加えた。
パーカーにジーンズというラフな格好だったノアちゃんは、かわいいフリルがついた水色のブラウスとベージュのタイトスカートに着替えた。
いいところのお嬢さん、といった感じの出で立ちは、ストレートの長めの茶髪に合っていた。
ミツルは小型カメラを手にし、「じゃあ、始める? 噛んだり言い間違えたりしたら撮り直すの?」と尋ねると、「細かいことは気にしなくていいよ。後で見て、笑える部分があった方が面白いから」と言った。
ノアちゃんがベッドの前に立ち、撮影がスタートした。
ミツルが「こんにちは」声をかけ、「ノアちゃんも「こんにちは」とうなずく。さらに「お名前は?」「ノアです」「お仕事とかされてますか」「はい、普通に事務仕事してます」「かわいいですね」「いえ、そんな」「見た目ハーフっぽいんですけど、そうなんですか」「はい、父親がアメリカ人で」「こんなにかわいかったらモテるでしょう」「全然ですよ。最近もつき合ってた相手に二股かけられてたことが判って別れたばかりで」「こんなかわいい女性がいるのに二股かけるなんてとんでもない野郎ですね」「ええ、今もちよっと頭にきています」といったやり取りが続く。
ミツルが「AVに出ようと決断されたわけですけど、よかったら理由を教えていただけますか?」と尋ねると、ノアちゃんは小首をかしげてから、「事務仕事して帰宅するっていう単調な日常を送ってると、もし自分が別の人生を送っていたらどんな感じなんだろうって最近考えることがあって……」と答える。
「で、思い切ってAVの世界に飛び込んでみようと?」
「はい。できるだけ地味な日常とはかけ離れた世界を体験してみたくて」
「なるほど。頑張りましょうね。では、さっそくですが、服を脱いで、ブラジャーとパンティだけになっていただけますか」
ノアちゃんは小さな声で「はい」とうなずき、ブラウスのリボンを引っ張ってボタンを外し、スカートとストッキングも脱いだ。恥ずかしそうにおなかの辺りを手で隠している。
「ボリューミーなお身体ですね。白い肌がもっちもちじゃないですか」
「でも、ちょっと太ってるから……」
「全然そんなことありませんよ。すっごいエロかわいいじゃないですか」
「……ありがとうございます」
「じゃあ、今度はブラを外していただけますか?」
ノアちゃんは「……はい」とうなずいて、背後に両手を回してブラを外し、丁寧にたたんで、かがんでカーペットの上に置いた。
見るからに弾力がある、元気いっぱいのおっぱいが現れた。ミツルが「手で隠さないで」と言うと、ノアちゃんは顔を赤らめながら、ゆっくりと両手を下ろした。
「きれいなおっぱいですねー。白くて大きくて、むっちむち。じゃあちょっと、そのままラジオ体操みたいに両手を左右に振ってみてもらえますか」
ノアちゃんが両手を左右に振ると、おっぱいがぷるんぷるんと揺れた。
「おー、いいですねー。今度はちょっと前屈みになって、肩を揺すっておっぱいを揺らしてみてください」
ノアちゃんがやると、肩の動きとワンテンポ遅れておっぱいがついてくる感じだった。
ミツルはさらに、その場で軽くジャンプをさせたり、バンザイをさせたり、両手でおっぱいを下から持ち上げてぷるぷるさせたりした。
これだけて抜ける――。ミツルの股間は既にパンパンに充血していた。
さらに「では、パンティーも脱いでいただけますか」と頼み、全裸になったノアちゃんに、後ろを向かせて両足を開いた状態でお尻を突き出させたり、ベッドに座らせてM字開脚をさせたりした。ミツルがカメラを近づけると、ノアちゃんは「やだっ」と手のひらを出して隠そうとした。
「では、いよいよ男優さんとセックスをしていただくわけですが、心の準備の方は?」
ベッドの縁に座り直したノアちゃんは目を左右に泳がせてから「……はい、大丈夫です。頑張ります」とうなずいた。
ミツルは服を脱いでボクサーパンツ一枚になり、小型カメラを手にしたままノアちゃんに接近した。
ノアちゃんの顔やおっぱいなどを撮りながら互いに「よろしくお願いします」とあいさつをし、ミツルは隣に座ってノアちゃんを抱き寄せた。
監督とカメラマンと男優を兼ねているので、ここから先は、いわゆるハメ撮りとなる。
上手く撮れるかどうか判らなかったが、できることを頑張るしかない。
右手を突き出して自撮りするような姿勢をキープしたまま、ノアちゃんとキスをし、おっぱいをなでたりなめたりした。
続いてノアちゃんをベッドの上に寝かせ、舌先で陰部をなめ回しながらおっぱいを愛撫した。
ノアちゃんは徐々に感じてきたようで、ときおり「あん」「やん」「気持ちいい……」などともらしながら身をよじらせた。
ミツルはベッドから下りてボクサーパンツを脱いだ。
ノアちゃんはカーペットの上にひざ立ちになり、フェラチオを始める。
舌先でぺろぺろとなめたり、奥までくわえ込んで口の中でころがしたり、手コキしたり。ミツルが「上手ですねー。AVを見て覚えたんですか?」と尋ねると、ノアちゃんはミツルのものをなめながら、笑ってかすかにうなずいた。
ミツルはその様子を上から、ときおり角度を変えながら撮影を続ける。ノアちゃんの頭が前後するたびに乳首が腿に当たった。
その後、再びノアちゃんを寝かせて、正常位で挿入した。
ノアちゃんは上を向いて「あっ……奥まで入っちゃった……」とつぶやき、ミツルにキスを求めてきた。
ミツルが腰を動かし始めると、ノアちゃんは徐々にノってきて、シーツをぎゅっとつかんで「ああ、気持ちいい……」と身体を反らせたり、「あー、やばい、やばいっ」と額にやって苦笑いの表情を見せたりした。
続いてノアちゃんを四つん這いにさせて、バックから攻めた。カメラではノアちゃんの後頭部や背中しか撮れないが、揺れるおっぱいがときおりわきから見えた。
さらに騎乗位に移行。ノアちゃんは積極的に腰をくねらせて、「ああっ、いい……イきそう……」と眉根を寄せる。
ミツルが「まだイっちゃダメですよ」と言うが、ノアちゃんはますます腰の動きを加速させ、とうとう「あああーっ」と叫んで身体をびくんびくんとさせ、ミツルの上に倒れ込んできた。
「ノアちゃん、勝手に一人でイったらダメじゃないですかー」
ノアちゃんは片手で口を覆って「うううっ……ごめんなさい」と謝った。
気を取り直して、正常位に。ミツルが腰を前後左右に動かし、強弱をつけてピストン運動をするうち、ノアちゃんは再び「ああっ、またイきそう……」と言った。
ノアちゃんが「あーっ……」と身体をそらせながら再びイった直後、ミツルも限界に達してあわててノアちゃんから身体を離した。
おなかの上にかけるつもりだったが、とっさの判断でベッド上を急いで移動し、ノアちゃんの顔に発射した。
白濁した液がノアちゃんの口周りやほおにかかった。
綾向けになって、はあはあと胸を上下させているノアちゃんに「初AVの感想はどうですか?」と尋ねた。
ノアちゃんは口に当てて、「恥ずかしかったけど、気持ちよかった……」と答えた。
そのときは笑顔だったノアちゃんが、なぜか急に泣き顔になり、片手で口を覆って、鼻をすすった。涙が一筋、横にこぼれた。
ミツルが「大丈夫ですか?」と尋ねると、ノアちゃんは「ごめんなさい。途中から本当にAVに出演してるような気分になってしまって、もう後戻りはできないんだ、どうしようって考えてしまって……」と涙声で答えた。
おお、そこまてせ役柄に入り込んでいたとは。
ミツルがティッシュでノアちゃんの顔を拭きながら「ボクにも動画のコピー、くれる?」と尋ねてみると、ノアちゃんは「ダメに決まってるでしょ」と怖い声で即答した。
ミツルが官能小説作家としてプロデビューできることとなり、ノアちゃんは「じゃあ何かおごっげる」と言い、わざわざ会いに来てくれた。そしてミツルのリクエストで回転寿司店に来ているところである。回転寿司店の中では割と高級な方で、注文すればイカの活け作りも出してくれるという。
「ミステリーやホラーじゃなくて、官能小説でデビューすることになるとは、我ながら驚きだよ」とミツルは言った。「半年前にはそなこと、一ミリも考えてなかったからね」
「ミツルくんはもしかしたら官能小説でデビューというのが不本意なのかもしれないけど、官能小説も立派な小説だよ。もしろ人間の秘めたる営みを描くということは、まさしく人間の本性を描くってことだから、私はある意味、純文学よりも純文学なんじゃないかって思うけどな」
通路をはさんだ隣のテーブルにいたカップルが、ちょっと驚いた顔でこちらを見ていた。官能小説という言葉が耳に入ったらしい
ミツルは声を小さくして「ノアちゃんは読むことあるの? 官能小説」と聞いてみた。
「官能小説は読んだことないけど、エッチなレディーコミックってあるじゃない。ああいう作品の中には、官能小説が原作のやつもあるのよ。だから官能小説がどういうものなのかは、ある程度は判ってるよ」
エロ系のレディースコミックが実は結構人気で、若い女性たちに読まれているというのはミツルも聞いたことがあった。男性にとってのAVみたいなものかもしれない。
ミツルがジョッキのビールをお代わりして、流れてきた鯛としめ鯖の皿を取ったときに。ノアちゃんが言った。
「私、この前、出張で東京と神奈川に行って来たんだよね。そしたら横浜の路上で、スカウトマンから声かけられちゃって」
「おお、それはすごいじゃん。ノアちゃん、かわいいからね」
「そんなお世辞はいいわよ」
「いや、マジで。ぽっちゃり系色白女子って、実は大半の男たちが大好きなんだから。女のコたちはモデル体型の女性にあこがれることが多いみたいだけど、男は肉づきのいい女性の方が断然好きなんだよ」
ミツルはそう言って、今でも根強い人気を誇っているぽっちゃり系の女性タレントやグラビアアイドルの名前をいくつか挙げた。
「ミツルくん、ありがと。優しいんだね。それはそれとして、スカウトされたっていっても、こっちの方だったんだよね」
ノアちゃんがそう言って財布から出した名刺には、AV製作会社の名前が入っていた。
「AVに興味ありませんかって、意外と礼儀立たしそうな三十過ぎぐらいの男の人から言われて、これを渡されて。あなたならスターになれると思うって、持ち上げてくるのよ」
「しつこく言われた?」
「そうでもなかったよ。考えときまーすって言って行こうとしても止められなかったし。後ろから、いつでもいいからその気になったら連絡してねって言われただけで」
「ふーん。で、その名刺、捨てないで持ってるってことは、何か思うところがあるの?」
「いやいや、さすがにAVに出ようとは思わないよ。好きでもない男の人とセックスとか私はイヤだし、親にバレたら大変だし、昔からの女友達も態度が変わるだろうし。今の時代、一度そういうのに出たら一生消えないもんね。動画なんて簡単にコピーそれてネット上でに拡散するんだから。でも名刺を今も持ってるのはね、いろんな女のコたちがこういうのを受け取って、そのうちの一部のコたちは本当にAVの世界に飛び込んだんだなーって思うと、いろんなコたちの感情や思いがこの名刺からただよってくるみたいで。多分、私と同じく、AVに出るつもりはなくても、受け取った名刺は捨てないで取ってあるってコ、多いんじゃないかな。曲がりなりにも見た目をほめてくれて、あなたはスターになれるって言われたら、悪い気はしないし」
「なるほど。ほめてもらえた思い出の品でもあるわけだ」
「そのときの精神状態によっては、ヤケな気持ちから、刹那的に出演を決めちゃってたかもしれないなって、思ったりするわけよ」
「彼氏と別れた直後とか?」
「そうそう。そういうタイミングで名刺もらってたらって思うとね」
ノアちゃんは彼氏と別れた後、ミツルのコーポを訪ねて来て数日間泊めてほしいと言ってきた。結果、ミツルと身体の関係を持つことになった……。
「もしAVに出演してたらっていう、パラレルワールドの世界のことを想像してるっていう面もあるのかな」
「あっ、ミツルくん、上手いこと言うじゃない、さすがプロ作家。そうなのよ。今のこの現実世界とは別のパラレルワールドでは、自分はAV女優になってたとしたら、どんな人生だったのかなって想像したりするのよね」
「パラレルワールドを行き来できたら、二つの人生を体験できるのにね」
「ミツルくん、それでさー、折り入ってお願いがあるんだけど」
ノアちゃんは頬杖をついて、意味ありげな笑い方をした。
ノアちゃんのお願いというのは、もしもノアちゃんがAVデビューしていたら、というテイで、そのデビュー作のプライベート版を撮影する、ということだった。
ノアちゃんはそのことわ頼むつもりでミツルに会いに来たらさく、しっかり小型カメラも持参していた。
撮影した動画は、ノアちゃんの秘密の宝物として後で見返し、もし自分が本当にAV出演していたら、というパラレルワールドを想像したい、とのことだった。
ミツルの部屋を片付けて、ベッドの位置を動かすなど、撮影しやすいよう手を加えた。
パーカーにジーンズというラフな格好だったノアちゃんは、かわいいフリルがついた水色のブラウスとベージュのタイトスカートに着替えた。
いいところのお嬢さん、といった感じの出で立ちは、ストレートの長めの茶髪に合っていた。
ミツルは小型カメラを手にし、「じゃあ、始める? 噛んだり言い間違えたりしたら撮り直すの?」と尋ねると、「細かいことは気にしなくていいよ。後で見て、笑える部分があった方が面白いから」と言った。
ノアちゃんがベッドの前に立ち、撮影がスタートした。
ミツルが「こんにちは」声をかけ、「ノアちゃんも「こんにちは」とうなずく。さらに「お名前は?」「ノアです」「お仕事とかされてますか」「はい、普通に事務仕事してます」「かわいいですね」「いえ、そんな」「見た目ハーフっぽいんですけど、そうなんですか」「はい、父親がアメリカ人で」「こんなにかわいかったらモテるでしょう」「全然ですよ。最近もつき合ってた相手に二股かけられてたことが判って別れたばかりで」「こんなかわいい女性がいるのに二股かけるなんてとんでもない野郎ですね」「ええ、今もちよっと頭にきています」といったやり取りが続く。
ミツルが「AVに出ようと決断されたわけですけど、よかったら理由を教えていただけますか?」と尋ねると、ノアちゃんは小首をかしげてから、「事務仕事して帰宅するっていう単調な日常を送ってると、もし自分が別の人生を送っていたらどんな感じなんだろうって最近考えることがあって……」と答える。
「で、思い切ってAVの世界に飛び込んでみようと?」
「はい。できるだけ地味な日常とはかけ離れた世界を体験してみたくて」
「なるほど。頑張りましょうね。では、さっそくですが、服を脱いで、ブラジャーとパンティだけになっていただけますか」
ノアちゃんは小さな声で「はい」とうなずき、ブラウスのリボンを引っ張ってボタンを外し、スカートとストッキングも脱いだ。恥ずかしそうにおなかの辺りを手で隠している。
「ボリューミーなお身体ですね。白い肌がもっちもちじゃないですか」
「でも、ちょっと太ってるから……」
「全然そんなことありませんよ。すっごいエロかわいいじゃないですか」
「……ありがとうございます」
「じゃあ、今度はブラを外していただけますか?」
ノアちゃんは「……はい」とうなずいて、背後に両手を回してブラを外し、丁寧にたたんで、かがんでカーペットの上に置いた。
見るからに弾力がある、元気いっぱいのおっぱいが現れた。ミツルが「手で隠さないで」と言うと、ノアちゃんは顔を赤らめながら、ゆっくりと両手を下ろした。
「きれいなおっぱいですねー。白くて大きくて、むっちむち。じゃあちょっと、そのままラジオ体操みたいに両手を左右に振ってみてもらえますか」
ノアちゃんが両手を左右に振ると、おっぱいがぷるんぷるんと揺れた。
「おー、いいですねー。今度はちょっと前屈みになって、肩を揺すっておっぱいを揺らしてみてください」
ノアちゃんがやると、肩の動きとワンテンポ遅れておっぱいがついてくる感じだった。
ミツルはさらに、その場で軽くジャンプをさせたり、バンザイをさせたり、両手でおっぱいを下から持ち上げてぷるぷるさせたりした。
これだけて抜ける――。ミツルの股間は既にパンパンに充血していた。
さらに「では、パンティーも脱いでいただけますか」と頼み、全裸になったノアちゃんに、後ろを向かせて両足を開いた状態でお尻を突き出させたり、ベッドに座らせてM字開脚をさせたりした。ミツルがカメラを近づけると、ノアちゃんは「やだっ」と手のひらを出して隠そうとした。
「では、いよいよ男優さんとセックスをしていただくわけですが、心の準備の方は?」
ベッドの縁に座り直したノアちゃんは目を左右に泳がせてから「……はい、大丈夫です。頑張ります」とうなずいた。
ミツルは服を脱いでボクサーパンツ一枚になり、小型カメラを手にしたままノアちゃんに接近した。
ノアちゃんの顔やおっぱいなどを撮りながら互いに「よろしくお願いします」とあいさつをし、ミツルは隣に座ってノアちゃんを抱き寄せた。
監督とカメラマンと男優を兼ねているので、ここから先は、いわゆるハメ撮りとなる。
上手く撮れるかどうか判らなかったが、できることを頑張るしかない。
右手を突き出して自撮りするような姿勢をキープしたまま、ノアちゃんとキスをし、おっぱいをなでたりなめたりした。
続いてノアちゃんをベッドの上に寝かせ、舌先で陰部をなめ回しながらおっぱいを愛撫した。
ノアちゃんは徐々に感じてきたようで、ときおり「あん」「やん」「気持ちいい……」などともらしながら身をよじらせた。
ミツルはベッドから下りてボクサーパンツを脱いだ。
ノアちゃんはカーペットの上にひざ立ちになり、フェラチオを始める。
舌先でぺろぺろとなめたり、奥までくわえ込んで口の中でころがしたり、手コキしたり。ミツルが「上手ですねー。AVを見て覚えたんですか?」と尋ねると、ノアちゃんはミツルのものをなめながら、笑ってかすかにうなずいた。
ミツルはその様子を上から、ときおり角度を変えながら撮影を続ける。ノアちゃんの頭が前後するたびに乳首が腿に当たった。
その後、再びノアちゃんを寝かせて、正常位で挿入した。
ノアちゃんは上を向いて「あっ……奥まで入っちゃった……」とつぶやき、ミツルにキスを求めてきた。
ミツルが腰を動かし始めると、ノアちゃんは徐々にノってきて、シーツをぎゅっとつかんで「ああ、気持ちいい……」と身体を反らせたり、「あー、やばい、やばいっ」と額にやって苦笑いの表情を見せたりした。
続いてノアちゃんを四つん這いにさせて、バックから攻めた。カメラではノアちゃんの後頭部や背中しか撮れないが、揺れるおっぱいがときおりわきから見えた。
さらに騎乗位に移行。ノアちゃんは積極的に腰をくねらせて、「ああっ、いい……イきそう……」と眉根を寄せる。
ミツルが「まだイっちゃダメですよ」と言うが、ノアちゃんはますます腰の動きを加速させ、とうとう「あああーっ」と叫んで身体をびくんびくんとさせ、ミツルの上に倒れ込んできた。
「ノアちゃん、勝手に一人でイったらダメじゃないですかー」
ノアちゃんは片手で口を覆って「うううっ……ごめんなさい」と謝った。
気を取り直して、正常位に。ミツルが腰を前後左右に動かし、強弱をつけてピストン運動をするうち、ノアちゃんは再び「ああっ、またイきそう……」と言った。
ノアちゃんが「あーっ……」と身体をそらせながら再びイった直後、ミツルも限界に達してあわててノアちゃんから身体を離した。
おなかの上にかけるつもりだったが、とっさの判断でベッド上を急いで移動し、ノアちゃんの顔に発射した。
白濁した液がノアちゃんの口周りやほおにかかった。
綾向けになって、はあはあと胸を上下させているノアちゃんに「初AVの感想はどうですか?」と尋ねた。
ノアちゃんは口に当てて、「恥ずかしかったけど、気持ちよかった……」と答えた。
そのときは笑顔だったノアちゃんが、なぜか急に泣き顔になり、片手で口を覆って、鼻をすすった。涙が一筋、横にこぼれた。
ミツルが「大丈夫ですか?」と尋ねると、ノアちゃんは「ごめんなさい。途中から本当にAVに出演してるような気分になってしまって、もう後戻りはできないんだ、どうしようって考えてしまって……」と涙声で答えた。
おお、そこまてせ役柄に入り込んでいたとは。
ミツルがティッシュでノアちゃんの顔を拭きながら「ボクにも動画のコピー、くれる?」と尋ねてみると、ノアちゃんは「ダメに決まってるでしょ」と怖い声で即答した。
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