15 / 37
第2章:託されし願い
第15話:橋上の刃
しおりを挟む
橋の上で宗次が振り返ったその時、三人の男たちはすでに獲物を見定めた獣の目をしていた。夜の帳は彼らの表情を半分隠しているが、その声と佇まいには明らかに敵意が漲っている。
「お前さん、越後屋さんの周りで何を嗅ぎ回ってやがる?」
男の一人が低い声で問うた。やはり、越後屋の、あるいは越後屋と繋がりのある者の差し金だ。宗次が越後屋の周辺を探り始めてから、まだ半日も経っていない。監視の厳重さ、そして情報網の速さに、宗次は内心で舌を巻いた。
宗次は答えず、静かに腰の刀に手をかけたまま男たちを見据えた。浪人刀は、かつて武士が差していた真剣とは異なるが、十分な殺傷力を持つ。しかし、宗次の目的は殺し合いではない。情報を得るか、あるいは少なくとも身の安全を確保し、ここから立ち去ることだ。
宗次の無言と、腰の刀に触れる仕草が、男たちの苛立ちを煽ったらしい。
「黙りか! しょうがねぇな、手荒にするしかねぇか!」
三人のうち、最も背の高い男が、手に持った棒を振りかぶり、宗次に向かって飛びかかってきた。他の二人は左右に回り込む動きを見せる。連携は取れている。ただのチンピラではないかもしれない。
宗次は冷静だった。飛びかかってくる棒の軌道を一瞥し、最小限の動きでそれを避ける。紙一重で頭上を通り過ぎる風圧を感じながら、宗次は相手の懐に踏み込んだ。刀を抜かず、鞘に収めたままの刀の柄頭を、男の脇腹に叩き込む。
「ぐあっ!」
予想外の攻撃に、男は呻き声を上げて怯んだ。すかさず、宗次は体の向きを変え、左右から迫る二人に目を向けた。一人は懐から短めの刀を抜いており、もう一人は素手だ。
短刀の男が鋭く突き込んできた。橋の上は道幅が狭い。下手に動けば川に落ちる危険もある。宗次は冷静に短刀の切っ先を刀の鞘で受け流した。カーン、と金属音が響く。そして、鞘を滑らせるようにして、男の手首に鞘を打ち付けた。
「てめぇ!」
男が痛みに顔を歪ませた隙に、宗次は素手の男の方へ素早く体を進めた。素手の男は体格が良い。組み付かれると厄介だ。宗次は地面を蹴り、低い姿勢から男の足元を狙って鞘で払った。
男はバランスを崩し、よろめいた。宗次は追撃せず、再び三人の間合いから距離を取る。まだ刀は抜いていない。本気で斬りかかるつもりはない、という宗次の意思表示でもあった。
しかし、男たちは宗次の手加減に気づかないか、あるいは侮ったか。最初に怯んだ男も体勢を立て直し、三人は再び宗次を取り囲もうとする。
「面倒くせぇ浪人だ。やっちまえ!」
今回は三人同時に、それぞれの獲物や拳で襲いかかってきた。宗次は、最早避けきれないと判断し、静かに刀を抜いた。夜闇に、僅かに刀身が鈍く光る。
抜刀の速さは、かつての宗次からは失われていなかった。居合の要領で、迫る三人のうち、最も危険な位置にいた短刀の男の腕を狙って切っ先を走らせる。斬るのではなく、相手の動きを止めるための、寸止めに近い動きだ。
ヒュッ、と空気を切る音が響き、男は咄嗟に腕を引いた。しかし、完全に避けることはできず、袖が僅かに切り裂かれた。それを見た他の二人が怯んだ一瞬を逃さず、宗次は残りの二人の間合いに踏み込み、柄や鞘を使って彼らを打ち据えた。
ドカッ、バキッ、という鈍い音が響き、男たちは呻き声を上げて橋の上に倒れ伏した。宗次は刀を彼らに向けたまま、息を整える。短い間に決着はついた。三人の男たちは、意識を失ったわけではないが、起き上がって追撃できる状態ではなかった。
宗次は刀の切っ先を、一番体格の良い男の喉元に突きつけた。
「誰の差し金だ」
男は怯えきった目で宗次を見上げた。息が荒い。
「ひっ…! し、知らねぇ! ただ、越後屋さんの若旦那に、あの辺りで様子のおかしな浪人を見つけたら、痛めつけて追い払えって言われただけで…!」
越後屋の若旦那──。やはり、直接的な関わりがあったのだ。若旦那自らが、このような手配をするとは、越後屋の用心深さ、そして宗次をただの浪人ではないと警戒している証拠かもしれない。
「あの問屋の番頭とは、関係があるか?」
宗次が問うと、男は首を横に振った。
「そっちは知らねぇ…俺たちは、越後屋さんの仕事しか…」
嘘をついている様子はない。この男たちは、越後屋の若旦那に雇われた、街の用心棒崩れか何かだろう。お梅の件の核心までは知らない。
宗次は刀をゆっくりと下ろした。
「起き上がったら、越後屋の若旦那に伝えろ。詮索はやめぬ、とな」
宗次がそう言い放つと、三人の男たちは恐怖に震え上がった。宗次は彼らをその場に残し、刀を鞘に収め、橋を渡り切った。
夜風が、熱くなった宗次の頬を撫でる。予想していたとはいえ、これほど早く、直接的な接触があるとは。越後屋は、宗次の動きを警戒している。そして、彼らは暴力的な手段も厭わない。
このまま単独で深入りするのは危険すぎる。越後屋の規模と用心深さを考えれば、「あの人」の力が必要だ。情報の共有、そして今後の対策を練るため、「あの人」の元へ戻る必要がある。
宗次は方向転換し、「あの人」の家がある方角へと歩き出した。橋の上での短い戦いは、宗次の内に燻っていた武士の血を再び燃え上がらせた。しかし、それはかつての無益な斬り合いとは違う。これは、護るための力だ。赤子の命を、お梅の願いを、そして「あの人」との間に生まれた繋がりを護るための力。
足取りは確かなものとなっていた。危険は現実のものとなったが、宗次の覚悟は一層固くなった。越後屋という巨大な闇に、宗次と「あの人」の二人が挑む。その道のりは、容易ではないだろう。だが、立ち止まるわけにはいかない。迷子札の子守唄は、まだ始まったばかりなのだ。
夜闇の中、宗次の影は街の灯火に長く伸びていた。次に越後屋と対峙する時、この手にある刀は、どのような役割を果たすことになるのだろうか。
「お前さん、越後屋さんの周りで何を嗅ぎ回ってやがる?」
男の一人が低い声で問うた。やはり、越後屋の、あるいは越後屋と繋がりのある者の差し金だ。宗次が越後屋の周辺を探り始めてから、まだ半日も経っていない。監視の厳重さ、そして情報網の速さに、宗次は内心で舌を巻いた。
宗次は答えず、静かに腰の刀に手をかけたまま男たちを見据えた。浪人刀は、かつて武士が差していた真剣とは異なるが、十分な殺傷力を持つ。しかし、宗次の目的は殺し合いではない。情報を得るか、あるいは少なくとも身の安全を確保し、ここから立ち去ることだ。
宗次の無言と、腰の刀に触れる仕草が、男たちの苛立ちを煽ったらしい。
「黙りか! しょうがねぇな、手荒にするしかねぇか!」
三人のうち、最も背の高い男が、手に持った棒を振りかぶり、宗次に向かって飛びかかってきた。他の二人は左右に回り込む動きを見せる。連携は取れている。ただのチンピラではないかもしれない。
宗次は冷静だった。飛びかかってくる棒の軌道を一瞥し、最小限の動きでそれを避ける。紙一重で頭上を通り過ぎる風圧を感じながら、宗次は相手の懐に踏み込んだ。刀を抜かず、鞘に収めたままの刀の柄頭を、男の脇腹に叩き込む。
「ぐあっ!」
予想外の攻撃に、男は呻き声を上げて怯んだ。すかさず、宗次は体の向きを変え、左右から迫る二人に目を向けた。一人は懐から短めの刀を抜いており、もう一人は素手だ。
短刀の男が鋭く突き込んできた。橋の上は道幅が狭い。下手に動けば川に落ちる危険もある。宗次は冷静に短刀の切っ先を刀の鞘で受け流した。カーン、と金属音が響く。そして、鞘を滑らせるようにして、男の手首に鞘を打ち付けた。
「てめぇ!」
男が痛みに顔を歪ませた隙に、宗次は素手の男の方へ素早く体を進めた。素手の男は体格が良い。組み付かれると厄介だ。宗次は地面を蹴り、低い姿勢から男の足元を狙って鞘で払った。
男はバランスを崩し、よろめいた。宗次は追撃せず、再び三人の間合いから距離を取る。まだ刀は抜いていない。本気で斬りかかるつもりはない、という宗次の意思表示でもあった。
しかし、男たちは宗次の手加減に気づかないか、あるいは侮ったか。最初に怯んだ男も体勢を立て直し、三人は再び宗次を取り囲もうとする。
「面倒くせぇ浪人だ。やっちまえ!」
今回は三人同時に、それぞれの獲物や拳で襲いかかってきた。宗次は、最早避けきれないと判断し、静かに刀を抜いた。夜闇に、僅かに刀身が鈍く光る。
抜刀の速さは、かつての宗次からは失われていなかった。居合の要領で、迫る三人のうち、最も危険な位置にいた短刀の男の腕を狙って切っ先を走らせる。斬るのではなく、相手の動きを止めるための、寸止めに近い動きだ。
ヒュッ、と空気を切る音が響き、男は咄嗟に腕を引いた。しかし、完全に避けることはできず、袖が僅かに切り裂かれた。それを見た他の二人が怯んだ一瞬を逃さず、宗次は残りの二人の間合いに踏み込み、柄や鞘を使って彼らを打ち据えた。
ドカッ、バキッ、という鈍い音が響き、男たちは呻き声を上げて橋の上に倒れ伏した。宗次は刀を彼らに向けたまま、息を整える。短い間に決着はついた。三人の男たちは、意識を失ったわけではないが、起き上がって追撃できる状態ではなかった。
宗次は刀の切っ先を、一番体格の良い男の喉元に突きつけた。
「誰の差し金だ」
男は怯えきった目で宗次を見上げた。息が荒い。
「ひっ…! し、知らねぇ! ただ、越後屋さんの若旦那に、あの辺りで様子のおかしな浪人を見つけたら、痛めつけて追い払えって言われただけで…!」
越後屋の若旦那──。やはり、直接的な関わりがあったのだ。若旦那自らが、このような手配をするとは、越後屋の用心深さ、そして宗次をただの浪人ではないと警戒している証拠かもしれない。
「あの問屋の番頭とは、関係があるか?」
宗次が問うと、男は首を横に振った。
「そっちは知らねぇ…俺たちは、越後屋さんの仕事しか…」
嘘をついている様子はない。この男たちは、越後屋の若旦那に雇われた、街の用心棒崩れか何かだろう。お梅の件の核心までは知らない。
宗次は刀をゆっくりと下ろした。
「起き上がったら、越後屋の若旦那に伝えろ。詮索はやめぬ、とな」
宗次がそう言い放つと、三人の男たちは恐怖に震え上がった。宗次は彼らをその場に残し、刀を鞘に収め、橋を渡り切った。
夜風が、熱くなった宗次の頬を撫でる。予想していたとはいえ、これほど早く、直接的な接触があるとは。越後屋は、宗次の動きを警戒している。そして、彼らは暴力的な手段も厭わない。
このまま単独で深入りするのは危険すぎる。越後屋の規模と用心深さを考えれば、「あの人」の力が必要だ。情報の共有、そして今後の対策を練るため、「あの人」の元へ戻る必要がある。
宗次は方向転換し、「あの人」の家がある方角へと歩き出した。橋の上での短い戦いは、宗次の内に燻っていた武士の血を再び燃え上がらせた。しかし、それはかつての無益な斬り合いとは違う。これは、護るための力だ。赤子の命を、お梅の願いを、そして「あの人」との間に生まれた繋がりを護るための力。
足取りは確かなものとなっていた。危険は現実のものとなったが、宗次の覚悟は一層固くなった。越後屋という巨大な闇に、宗次と「あの人」の二人が挑む。その道のりは、容易ではないだろう。だが、立ち止まるわけにはいかない。迷子札の子守唄は、まだ始まったばかりなのだ。
夜闇の中、宗次の影は街の灯火に長く伸びていた。次に越後屋と対峙する時、この手にある刀は、どのような役割を果たすことになるのだろうか。
10
あなたにおすすめの小説
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
【完結】『江戸めぐり ご馳走道中 ~お香と文吉の東海道味巡り~』
月影 朔
歴史・時代
読めばお腹が減る!食と人情の東海道味巡り、開幕!
自由を求め家を飛び出した、食い道楽で腕っぷし自慢の元武家娘・お香。
料理の知識は確かだが、とある事件で自信を失った気弱な元料理人・文吉。
正反対の二人が偶然出会い、共に旅を始めたのは、天下の街道・東海道!
行く先々の宿場町で二人が出会うのは、その土地ならではの絶品ご当地料理や豊かな食材、そして様々な悩みを抱えた人々。
料理を巡る親子喧嘩、失われた秘伝の味、食材に隠された秘密、旅人たちの些細な揉め事まで――
お香の持ち前の豪快な行動力と、文吉の豊富な食の知識、そして二人の「料理」の力が、人々の閉ざされた心を開き、事件を解決へと導いていきます。時にはお香の隠された剣の腕が炸裂することも…!?
読めば目の前に湯気立つ料理が見えるよう!
香りまで伝わるような鮮やかな料理描写、笑いと涙あふれる人情ドラマ、そして個性豊かなお香と文吉のやり取りに、ページをめくる手が止まらない!
旅の目的は美味しいものを食べること? それとも過去を乗り越えること?
二人の絆はどのように深まっていくのか。そして、それぞれが抱える過去の謎も、旅と共に少しずつ明らかになっていきます。
笑って泣けて、お腹が空く――新たな食時代劇ロードムービー、ここに開幕!
さあ、お香と文吉と一緒に、舌と腹で東海道五十三次を旅しましょう!
『五感の調べ〜女按摩師異聞帖〜』
月影 朔
歴史・時代
江戸。盲目の女按摩師・市には、音、匂い、感触、全てが真実を語りかける。
失われた視覚と引き換えに得た、驚異の五感。
その力が、江戸の闇に起きた難事件の扉をこじ開ける。
裏社会に潜む謎の敵、視覚を欺く巧妙な罠。
市は「聴く」「嗅ぐ」「触れる」独自の捜査で、事件の核心に迫る。
癒やしの薬膳、そして人情の機微も鮮やかに、『この五感が、江戸を変える』
――新感覚時代ミステリー開幕!
【完結】『冥府の渡し守〜地獄絵師と黄泉返りの秘密〜』
月影 朔
歴史・時代
もし、あなたの描いた絵が、死者の魂を導く扉になるとしたら?
筆一本で地獄を描き続けた孤独な絵師、幻斎。
彼の鬱屈した日常は、現世と冥府を繋ぐ『渡し守』としての運命によって一変する。
謎の童子に導かれ、死者の魂を導く幻斎。
笑い、泣き、そして後悔を抱えた魂たちとの出会いは、冷え切った彼の心に人間味を取り戻していく。
罪と贖罪、そして魂の救済を描く、壮大な和風ファンタジー。
あなたの心を揺さぶる物語が、今、幕を開ける。
田楽屋のぶの店先日記~深川人情事件帖~
皐月なおみ
歴史・時代
旧題:田楽屋のぶの店先日記〜殿ちびちゃん参るの巻〜
わけあり夫婦のところに、わけあり子どもがやってきた!?
冨岡八幡宮の門前町で田楽屋を営む「のぶ」と亭主「安居晃之進」は、奇妙な駆け落ちをして一緒になったわけあり夫婦である。
あれから三年、子ができないこと以外は順調だ。
でもある日、晃之進が見知らぬ幼子「朔太郎」を、連れて帰ってきたからさあ、大変!
『これおかみ、わしに気安くさわるでない』
なんだか殿っぽい喋り方のこの子は何者?
もしかして、晃之進の…?
心穏やかではいられないながらも、一生懸命面倒をみるのぶに朔太郎も心を開くようになる。
『うふふ。わし、かかさまの抱っこだいすきじゃ』
そのうちにのぶは彼の尋常じゃない能力に気がついて…?
近所から『殿ちびちゃん』と呼ばれるようになった朔太郎とともに、田楽屋の店先で次々に起こる事件を解決する。
亭主との関係
子どもたちを振り回す理不尽な出来事に対する怒り
友人への複雑な思い
たくさんの出来事を乗り越えた先に、のぶが辿り着いた答えは…?
※田楽屋を営む主人公が、わけありで預かることになった朔太郎と、次々と起こる事件を解決する物語です!
アルファポリス文庫より発売中です!
よろしくお願いします〜
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
2025.9〜
第二幕
『殿ちびちゃん寺子屋へ行く!の巻』の連載をスタートします〜!
七つになった朔太郎と、やんちゃな彼に振り回されながら母として成長するのぶの店先日記をよろしくお願いします!
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる