魔法のインク屋さん

宇野うさぎ

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幽霊青年の依頼

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お代がもう使わなくなった物って何だろう?僕には今何も持っていない。すると美羽さんが僕の持っているインク瓶を手に取り「この草原の緑に薄荷の匂いをつけ金色の髪を小さく切って作ったんですこの金色の髪誰のか知ってますか?」と聞かれて「いや、知らない」と言うと「これは貴方が生きていた時に使ったカツラの金色です、そして貴方が生きてた時の色」そう言われると次の瞬間その瓶に生きて踊っている頃の僕がいた。
僕は、ダンサーだった踊ってる間はキラキラ輝いて何にでもなれる僕がいた。
だけどだんだん生きづらくなって伝えたい物も届かない気がして今に至る。ふと自分の手の中に何か握られてる事に気づいた。それは赤い靴だった練習のシューズがボロボロになり新しい靴を探していたらこの赤い靴に出逢って少しの間使っていたんだ。この思い出した事を美羽さんに伝えたら「じゃあお代はこれで良いですよ。この赤い靴で綺麗なインクが作れると思いますから。インクが出来たらお渡ししますね」僕は「有難うございます。いつ出来ますか?」と聞いたら「1週間くらいですね、1週間経ったらまた来てください」そう言われて僕は店を後にした。

1週間後来てみると赤のような緋色のような少しオレンジ色も入ってるよく見ると銀色の折り紙を切ったようなものが細かく入っていた。美羽さんは「このインクで自分の夢を書いたら次に生まれ変わる時その通りになります。」と言った。
インクを受け取り前に住んでいた場所に帰ると丁寧に紙があったので僕の夢を書いた。内容は…
「もしも生まれ変わったら伝えたい事はちゃんと伝えられる優しい人になりたいダンスも続けられてたら良いな」と書いた瞬間風が強く吹いて紙が僕の身体の中に入ったとても熱かった。どれだけの時間が経ったのか、僕は幽霊でもなく人間になっていた。美羽さんの言った通りだ
そして僕は誓った、もう何が起きても動じずに胸を張ってありのままの自分でいよう、今まで以上にダンスも頑張ろう
そう誓った、ふと部屋の窓を見たらあの日と同じ夕暮れだった。
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