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17話
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少女はこちらが部屋に入ってきて、傍に近づいたたこともイラハ副会長が頬を撫でることにも気づいていないようで、眠り姫のように眠り続けている。ただ呪いは無意識に発動し続けるものなのだろう。スキルを通して魔力の流れを観測すると、滝が下へ落ちるように、濁流のように魔力が少女へ流れていっている。
これは俺も気を抜いてスキルを解除した場合一気に持っていかれるだろう。念のために俺、そしてまずイラハ副会長の魔力が動かないように完全に固定した。俺が対象範囲にイラハ副会長を入れたことに気付いたのだろう。こちらへ微笑みを向ける。
「うん、やはりボクがやるよりも君の方が安心感がある」
「じゃあ、近づかせてもらいますよ」
貴族の未婚女性の寝込みに近づくなんて死亡フラグは丁寧に回避しなければいけない。今回はイラハ副会長の依頼で来ている、というていを崩してはいけないのだ。
近づけば近づくほど、魔力を吸い込む勢いが強くなっているようだった。先ほど頬に触れたイラハ副会長は安心感が違うと言っていたが、俺のスキルを得てまだ期間が経っていないのに自身だけでも影響範囲外にできるのなら十分以上の、さすが生徒会会長、いや副会長だ。
魔力の吸い込まれていく場所は……お腹だろうか。へその下辺り。凝視、勝手に触れる分にはまずい位置だ。
「副会長、ちなみに魔力の動きに関してはどれくらい把握してますか?」
「生憎魔力というものの存在は知っていたし、扱いにも長けていたつもりだったのだが、観測できるようになったのは君のスキルを得てからだね。それもまだ薄っすらとしかわからないよ」
「魔力なんですが、お腹、下腹部のあたりに流れていっています。何か心当たりは?」
「……少し生々しい話だが、子宮か?いや、しかし当然だが妹に性交渉の経験はないし、異性同性問わず家族以外にそこを露出するようなこともないはずだが。膀胱、という可能性もあるが、それも似たようなことだろう」
少しあれに聞こえるかもしれないが、当然の会話であるのだ。確かに俺もそれ以外考えづらかった。……思い至ることがないのであればどうしようもない。さすがに俺の意見だけで調べるわけにもいかないのだから。
しかし確かに下腹部辺りへ魔力が集まり、そのまま消滅しているように見える。体内の魔力も流動して、生み出された余剰分が対外へ排出されるはずなのだが全てが下に流れていっているように見える。恐らくベッドで隠れているが、足が弱っているのも立ち上がれないのも、上から流れる魔力が足まで届かないのが問題だろう。
まずは魔力を食いつぶしている辺りの動きを止める。ついでに言うとこれを止めれば魔力の吸収問題も止まるかもしれない。魔力を固める魔力、とでも言うべき俺のスキルも、吸収している核へ近づくと少し潰された。しかしその問題はすでにスザクで解決済みだ。魔力を食らう存在へ魔力自体に耐性を与えるのは、魔力硬度――と勝手に俺が呼んでいる物――をいじらなければいけない。相手が吸収できないほどに練り固めるのだ。相手が持つ矛よりも固い盾を……なんてめんどくさいことを言ったが、要するに力技だ。相手が魔力を減らそうとするのを、さらに止める。魔力に干渉できるのは魔力だけであり、【確固不抜】はそんな魔力に干渉できるようにする中で最上位に位置する。と思う。
無理やり押さえつけようとする俺の魔力を、さらに奪おうとうねりが増すが、うねりすらも押さえつける。何重にも何重にも、巨大な岩で滝を止めるようにして。俺がそんな誰にもわからない格闘を繰り広げていると、目の前の少女が薄く目を開いた。
「おねえちゃん…?と、男の人……」
「ああ、サクラ。調子はどうだ?」
「不思議……なんか今日は、変な重さがないの……温かい」
彼女の意識が覚醒したからだろうか、なぜか魔力の吸収量が増えるが、消費量が抑えられ始める。吸収と消費、これらは別のことなのだ。消費が問題なのであって、吸収は……いや、正確にはわからないが、今ならできるだろうと、魔力を食いつぶし続ける核を今度こそ押さえつけた。
一度抑えてしまえば外から補強し続けられる。ガンガンと核を覆い、一切の干渉を緘する。押さえつけたあとの変化は劇的で、吸収される量が減っていき、恐らく少女が体に持てるだけの魔力が蓄えられたのだろう、吸収現象は収まった。
「ルートルー君……」
「何かわからないけど収まったみたいですね」
「えっ……?」
妹さんは何が起こっているのかよくわかっていない様子だが、イラハ副会長は俺が能力を発動するのをやめた様子なのに、魔力が減っていかないことを見て察したようだった。予想通り、魔力は体内に留まっているので摘出するようなことはできないが、ひとまず影響だけでも抑えることはできた。
「抑えることはできますけど、これ以上どうするかは思いつかないですよ」
「解決した、なんて軽視することはできないのだね?」
「というか蓋をしただけと思っていただければ。蓋の下から常に圧力がかかっているので、蓋を締め続けないといけないですし……」
「それは……いや、それ以降は私の仕事だろう。サクラ……気分はどうだ?」
そう言って握りしめていた拳を解き、微笑みを浮かべると妹さんの方へ向かっていく。妹さんはあまり状況が呑み込めていないらしい。確かに今は魔力が充填されたとはいえ、弱った体がすぐに再生するわけではない。しかし魔力不足由来の不調は解消されているのだろう、少しだが気分が良さそうな顔をしている。
「お姉ちゃん……それにそこのお兄さんも、ありが……うっ!」
「サクラっ!?」
微笑みに微笑みで返した妹さんが、ベッドから起き上がろうとしたとき、胸を押さえて苦しみ始めた。すぐにイラハ副会長が手を伸ばすと、妹さんもその手を掴もうと弱弱しく手を伸ばすが、謎の黒い靄によって遮られそれが触れ合うことはなかった。
「gugigi……邪魔をしてくれたな人類ぃ…」
人ならざる者の唸り声が部屋に響く。どこから音が鳴っているのかと思い、辺りを見回すが、それらしき影はない。いや、影があった。黒い靄は床に着くと濃い影を作り出し、それが形を成していく。最初は人型に見えた。頭部に首、そして二本の腕と脚を持つ一般的な人間の影だ。しかし影が生物にしてはぎくしゃくとした動きで体を跳ねさせると、頭部だろう部位から二本の角の様な影ができる。そこまで現れると影は角から立体となる。徐々に露わになる姿は黒い化け物だ。ゲーム的にその種族の名前を当てはめるとすると……
「悪魔…!」
「正解だ」
イラハ副会長が俺の代わりに回答する。種族名を当てられた悪魔はにやりと新たについた口を歪ませると、俺らに背を向け、妹さんの前に向き直る。
「ふんっ、我に魔力を与え続けてくれた依り代、感謝すると共にこれからも我の身体の一部となれる栄誉をやろう!」
「そんなことさせるとでも…!」
どこに仕込んでいたのかわからないが護身用であろう銀のナイフを取り出したイラハ副会長が背後から悪魔を穿つ。完全に悪魔の腹部を貫いたように見えたが、また黒い靄によって防がれる。
「ふん、魔力を乗せねば貫けぬ程度の小娘の一撃か……我は【魔喰のグール】。魔力を喰らい己の一部とする最強の能力を与えられし悪魔の人柱よ」
背後からの攻撃を無効化したイラハ副会長に対して、嘲りを含んだ声音で自己紹介する悪魔。魔力の化身たる悪魔が魔力を喰らい、自分の魔力とできるなら確かに強い能力だろう。
……なんか能力が被ってるんだよなぁ。俺とかスザクに。
余裕綽々と自身の能力を自慢している悪魔の後頭部を、試しに通常の魔力を纏った爪先で蹴りぬく。
「なんだこの虫は。そこの小娘よりも弱い魔力で我に刃向かうとは……」
「あー、お前も魔力測れるんだ」
「ふん、貴様程度では知らんことだろうが、生物とは魔力を流し続けるもの、その流し続ける量、呼吸の時に吸収する量、それらをもってすれば生物としての実力を測ることができる」
MP量、MPリジェネ量でだいたいレベルがわかるってやつね。なるほど。
「ほーん、じゃあそんなご自慢の能力で俺の魔力測ってみな」
「ふん。絶望的な戦力差を知りたいのか。哀れな者よ。貴様は……なんだ?貴様の魔力放出量は……」
右腕に魔力を纏う。そして今度はただの指向性を持っただけの、魔力弾としての魔力ではない。先ほどの妹さんにあった減少し続ける魔力……今思えばこいつだったのだろう、これを押さえつけていた時の確固不抜と同じ……いや、それではこいつが出現した時のように食い破られるのだろう。さらに硬く、さらに何層にも分けて纏う。
そしてそのまま油断している悪魔の顔面を、右ストレートでぶち抜いた。悪魔はきりもみ回転しながら部屋の隅まで吹き飛ぶ。
ラウンド2、ファイッ。ってな。
これは俺も気を抜いてスキルを解除した場合一気に持っていかれるだろう。念のために俺、そしてまずイラハ副会長の魔力が動かないように完全に固定した。俺が対象範囲にイラハ副会長を入れたことに気付いたのだろう。こちらへ微笑みを向ける。
「うん、やはりボクがやるよりも君の方が安心感がある」
「じゃあ、近づかせてもらいますよ」
貴族の未婚女性の寝込みに近づくなんて死亡フラグは丁寧に回避しなければいけない。今回はイラハ副会長の依頼で来ている、というていを崩してはいけないのだ。
近づけば近づくほど、魔力を吸い込む勢いが強くなっているようだった。先ほど頬に触れたイラハ副会長は安心感が違うと言っていたが、俺のスキルを得てまだ期間が経っていないのに自身だけでも影響範囲外にできるのなら十分以上の、さすが生徒会会長、いや副会長だ。
魔力の吸い込まれていく場所は……お腹だろうか。へその下辺り。凝視、勝手に触れる分にはまずい位置だ。
「副会長、ちなみに魔力の動きに関してはどれくらい把握してますか?」
「生憎魔力というものの存在は知っていたし、扱いにも長けていたつもりだったのだが、観測できるようになったのは君のスキルを得てからだね。それもまだ薄っすらとしかわからないよ」
「魔力なんですが、お腹、下腹部のあたりに流れていっています。何か心当たりは?」
「……少し生々しい話だが、子宮か?いや、しかし当然だが妹に性交渉の経験はないし、異性同性問わず家族以外にそこを露出するようなこともないはずだが。膀胱、という可能性もあるが、それも似たようなことだろう」
少しあれに聞こえるかもしれないが、当然の会話であるのだ。確かに俺もそれ以外考えづらかった。……思い至ることがないのであればどうしようもない。さすがに俺の意見だけで調べるわけにもいかないのだから。
しかし確かに下腹部辺りへ魔力が集まり、そのまま消滅しているように見える。体内の魔力も流動して、生み出された余剰分が対外へ排出されるはずなのだが全てが下に流れていっているように見える。恐らくベッドで隠れているが、足が弱っているのも立ち上がれないのも、上から流れる魔力が足まで届かないのが問題だろう。
まずは魔力を食いつぶしている辺りの動きを止める。ついでに言うとこれを止めれば魔力の吸収問題も止まるかもしれない。魔力を固める魔力、とでも言うべき俺のスキルも、吸収している核へ近づくと少し潰された。しかしその問題はすでにスザクで解決済みだ。魔力を食らう存在へ魔力自体に耐性を与えるのは、魔力硬度――と勝手に俺が呼んでいる物――をいじらなければいけない。相手が吸収できないほどに練り固めるのだ。相手が持つ矛よりも固い盾を……なんてめんどくさいことを言ったが、要するに力技だ。相手が魔力を減らそうとするのを、さらに止める。魔力に干渉できるのは魔力だけであり、【確固不抜】はそんな魔力に干渉できるようにする中で最上位に位置する。と思う。
無理やり押さえつけようとする俺の魔力を、さらに奪おうとうねりが増すが、うねりすらも押さえつける。何重にも何重にも、巨大な岩で滝を止めるようにして。俺がそんな誰にもわからない格闘を繰り広げていると、目の前の少女が薄く目を開いた。
「おねえちゃん…?と、男の人……」
「ああ、サクラ。調子はどうだ?」
「不思議……なんか今日は、変な重さがないの……温かい」
彼女の意識が覚醒したからだろうか、なぜか魔力の吸収量が増えるが、消費量が抑えられ始める。吸収と消費、これらは別のことなのだ。消費が問題なのであって、吸収は……いや、正確にはわからないが、今ならできるだろうと、魔力を食いつぶし続ける核を今度こそ押さえつけた。
一度抑えてしまえば外から補強し続けられる。ガンガンと核を覆い、一切の干渉を緘する。押さえつけたあとの変化は劇的で、吸収される量が減っていき、恐らく少女が体に持てるだけの魔力が蓄えられたのだろう、吸収現象は収まった。
「ルートルー君……」
「何かわからないけど収まったみたいですね」
「えっ……?」
妹さんは何が起こっているのかよくわかっていない様子だが、イラハ副会長は俺が能力を発動するのをやめた様子なのに、魔力が減っていかないことを見て察したようだった。予想通り、魔力は体内に留まっているので摘出するようなことはできないが、ひとまず影響だけでも抑えることはできた。
「抑えることはできますけど、これ以上どうするかは思いつかないですよ」
「解決した、なんて軽視することはできないのだね?」
「というか蓋をしただけと思っていただければ。蓋の下から常に圧力がかかっているので、蓋を締め続けないといけないですし……」
「それは……いや、それ以降は私の仕事だろう。サクラ……気分はどうだ?」
そう言って握りしめていた拳を解き、微笑みを浮かべると妹さんの方へ向かっていく。妹さんはあまり状況が呑み込めていないらしい。確かに今は魔力が充填されたとはいえ、弱った体がすぐに再生するわけではない。しかし魔力不足由来の不調は解消されているのだろう、少しだが気分が良さそうな顔をしている。
「お姉ちゃん……それにそこのお兄さんも、ありが……うっ!」
「サクラっ!?」
微笑みに微笑みで返した妹さんが、ベッドから起き上がろうとしたとき、胸を押さえて苦しみ始めた。すぐにイラハ副会長が手を伸ばすと、妹さんもその手を掴もうと弱弱しく手を伸ばすが、謎の黒い靄によって遮られそれが触れ合うことはなかった。
「gugigi……邪魔をしてくれたな人類ぃ…」
人ならざる者の唸り声が部屋に響く。どこから音が鳴っているのかと思い、辺りを見回すが、それらしき影はない。いや、影があった。黒い靄は床に着くと濃い影を作り出し、それが形を成していく。最初は人型に見えた。頭部に首、そして二本の腕と脚を持つ一般的な人間の影だ。しかし影が生物にしてはぎくしゃくとした動きで体を跳ねさせると、頭部だろう部位から二本の角の様な影ができる。そこまで現れると影は角から立体となる。徐々に露わになる姿は黒い化け物だ。ゲーム的にその種族の名前を当てはめるとすると……
「悪魔…!」
「正解だ」
イラハ副会長が俺の代わりに回答する。種族名を当てられた悪魔はにやりと新たについた口を歪ませると、俺らに背を向け、妹さんの前に向き直る。
「ふんっ、我に魔力を与え続けてくれた依り代、感謝すると共にこれからも我の身体の一部となれる栄誉をやろう!」
「そんなことさせるとでも…!」
どこに仕込んでいたのかわからないが護身用であろう銀のナイフを取り出したイラハ副会長が背後から悪魔を穿つ。完全に悪魔の腹部を貫いたように見えたが、また黒い靄によって防がれる。
「ふん、魔力を乗せねば貫けぬ程度の小娘の一撃か……我は【魔喰のグール】。魔力を喰らい己の一部とする最強の能力を与えられし悪魔の人柱よ」
背後からの攻撃を無効化したイラハ副会長に対して、嘲りを含んだ声音で自己紹介する悪魔。魔力の化身たる悪魔が魔力を喰らい、自分の魔力とできるなら確かに強い能力だろう。
……なんか能力が被ってるんだよなぁ。俺とかスザクに。
余裕綽々と自身の能力を自慢している悪魔の後頭部を、試しに通常の魔力を纏った爪先で蹴りぬく。
「なんだこの虫は。そこの小娘よりも弱い魔力で我に刃向かうとは……」
「あー、お前も魔力測れるんだ」
「ふん、貴様程度では知らんことだろうが、生物とは魔力を流し続けるもの、その流し続ける量、呼吸の時に吸収する量、それらをもってすれば生物としての実力を測ることができる」
MP量、MPリジェネ量でだいたいレベルがわかるってやつね。なるほど。
「ほーん、じゃあそんなご自慢の能力で俺の魔力測ってみな」
「ふん。絶望的な戦力差を知りたいのか。哀れな者よ。貴様は……なんだ?貴様の魔力放出量は……」
右腕に魔力を纏う。そして今度はただの指向性を持っただけの、魔力弾としての魔力ではない。先ほどの妹さんにあった減少し続ける魔力……今思えばこいつだったのだろう、これを押さえつけていた時の確固不抜と同じ……いや、それではこいつが出現した時のように食い破られるのだろう。さらに硬く、さらに何層にも分けて纏う。
そしてそのまま油断している悪魔の顔面を、右ストレートでぶち抜いた。悪魔はきりもみ回転しながら部屋の隅まで吹き飛ぶ。
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