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18話
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きりもみ回転しながら飛んでいく悪魔を笑いながら見る。今だ何が起こったかわかっていないであろう悪魔は、地に伏せながらも殴り飛ばされた頬を手で押さえている。人間らしいリアクションだな。確かゲーム内で見たけどそういうのって悪魔的には弱さなんじゃなかったっけ?
さすがにイラハ副会長の前でそんな煽りを披露するわけにもいかないけど。ゲーム知識なんて言えないし、悪魔に詳しかったらなんか怪しいし。
「馬鹿な!小虫!何をした!」
「見りゃわかんだろ、殴ったんだよ」
「そんな馬鹿なことがあるか!我は悪魔!生きとし生ける悪魔は物理的耐性を保持している!魔力なら触れる瞬間に喰らった!」
喰らったと言っているが、あいつが喰らった魔力はせいぜい2層程度だろう。魔力には指向性を持たせられる。
当然だが全方向に与えれば触れた時に爆発の勢いでエネルギーを開放するし、一方向に持たせればマジックアローやミサイルのように弾として扱える。俺がやったのは指向性の向きを右にした魔力の塊を一層、左にしたものを一層、下、上、渦巻き、全方向…とぐちゃぐちゃにした魔力を確固不抜で何層にも重ね、ぶつけた瞬間に全て解放するのだ。仮に一層を偶然相殺できたとしても、二層目、三層目と完全に魔力の向きを捉え続け相殺し続けなければいけない。相殺できなかった場合は触れるごとに全方向からぶん殴られたような衝撃が襲う。
まぁそれをわざわざ教えてやるつもりもないが。
「Gu…gigigiga…AAA!我は悪魔!この程度のダメージ、意にも……?」
脇を引き締め、両腕を前に。左手を前に右手を引き絞るように内に。想像しやすくするとボクシングポーズだ。ただしグローブの代わりに先ほどと同じ、魔力のグローブをしている。それを見た悪魔は笑っていた顔を引きつらせた。
はい、ジャブ。掬い上げるように振るった拳が体に当たった瞬間に悪魔は跳ねるように宙へ浮かぶ。まずいと思ったのか黒い靄が副会長の時とは違い壁のように部厚く展開される。少し安堵した顔を見せるが、元々俺《エインツ》が得意とするのは魔力を障壁や攻撃としたときだ。確固不抜。心の中で呟いた瞬間に俺自身の魔力を解き放ち、部屋一体の魔力を支配下に置く。Foooo!電子《ゲーム》を感じるぜ。
黒い靄は文字通り雲散霧消……霞よりも手ごたえなく振り払われると驚愕した悪魔の顔を隠せなくなる。対照的ににっこりと微笑む俺の顔が、悪魔の真っ黒な目に反射して映る。
ワンツー!腹!脇!ねぇだろうけど股間!弱点か知らないけど顎!人類であったのなら肉が少なく、内臓が近い部位は全て弱点であるのだが、悪魔は人型であるだけの魔物なので、どこを殴っても削り取れる魔力が大差ない。何か言いたげな顔面に拳をくれてやると、悪魔は天井へと突き刺さった。パラパラと零れ落ちる天井の破片が頭に薄く積もるので、手で払う。……壊しちゃった。
「あー、すいません。イラハ副会長の家壊しちゃって……」
「油断するなよルートルー君」
そう言って振り返った俺の背後へ向けてナイフを投擲すると、そこには黒いウツボのような物が俺の肩を食いちぎろうとしていた。ウツボはナイフに貫かれ、勢いのまま壁へと縫い付けられる。苦しむようにのたうち回るが中にある魔力が抜けきったところで動かなくなり、そのまま消えていった。
「悪魔と実際に対面するのはボクも初だが、奴らは殊の外理外の技を扱うと言われている。本体を切り離したり、ね」
「勉強になります」
話をしていると先ほどのウツボのような黒い物が続々と飛び掛かってくる。払い、拳で撃ち、踏みつぶす。妹さんに向かう物を含め撃ち落とすが、イラハ副会長は少し苦戦しているようだった。
「ルートルー、君!能力を解除するか、範囲外にするように…できないかな!」
「解除するとたぶん黒い靄が出てくるんですよね。あれが一番厄介みたいですし……この飛んでくるのは物理的な推進力で飛んできてるみたいなんで解除してもいいんですが……いや、イラハ副会長は俺のスキルを使えば黒い靄破れますね」
「しかし君のスキルもそうだが、私は同時に複数のスキルを扱うのは得手でなくてね」
俺のイメージだと多数の固有スキルに通常スキルを組み合わせて無限の選択肢を飛ばしてくる会長の姿なんだが……まだできないのかな。
無限に思えるほどにウツボを飛ばしてきていたが、だんだんと数が減ってきた。原作中ではどの悪魔を相手にしていても見れなかった技だ。まぁ名前付いているみたいだしボス格の固有技みたいな物だと考えるのならば見たことないのは当たり前なんだが。
しかしまだ抵抗できるほどの余力があるとは思っていなかったので、攻勢が緩んだ隙に悪魔の脚を掴み、一気呵成に天井から引き抜き、床に叩きつけた。あとは全身を均一にぐちゃぐちゃになるまで叩き潰す。殴りつけるたびに少し家全体が揺れ、天井からパラパラと埃が落ちてくるが気にしない。
「や、やめ!虫!ごふっ!やめ、やめろぉ!」
返事をするたびに顔面を殴りつける。なぜここまでしているのかというと、悪魔は真の意味で殺せないからだ。こいつらは体の中にある魔力が本体であり、仮にこの人型の外身をぐちゃぐちゃにしても今回のように魔力を得る手段と、出てくる出口さえあれば簡単に復活する。
だからこそ、二度とこちらに敵意が向かないほどにボコボコに……要するに屈服させるのだ。殴り続けると、黒い塊となってきた悪魔は、姿を消した。あれ?消滅させるほど殴ってはないんだが。
「はは、はははは!油断したな!虫どもが!我が本体は未だこの小娘の腹の中……」
地面に落ちたウツボの一体が口を開き、不快な声をあげた。体内にいられると困るんだよな。確固不抜、まだ相手の体内から魔力を取り出すなんて動作できないし。妹さんが顔を赤らめ苦悶に喘ぐ。蹲り、そしてまた魔力の吸収現象が始まった。
一旦また減少魔力に蓋をし、腕を組み悩んでいるとイラハ副会長は妹さんにそっと近づき、耳元で囁いた。俺にはそれが何なのかわからなかったが、妹さんが頷くと、体内の魔力に何かが起こったのはわかる。しばらくすると吸収現象も悪魔の痕跡もすっかり消え、部屋は魔力の輝きを失った、装飾が光るだけの部屋になっていた。妹さんも安心したのか、床
「……なんか、終わりはあっさりでしたね」
「いや、本当に君のおかげだよ。そもそも君がいなければ悪魔の存在にも気づけなかった。むざむざと妹を失っていたかもしれない……本当に、本当にありがとう」
「いやー、なんか不完全燃焼感がすごいので気にしないでください」
悪魔を退けた、のだろう。経験値が入ってレベルが上がったことはわかる。体内にある魔力量が増えていたからだ。それでも、なんというかゲームのように俺が解決し、事件の概要もわかって、なんてことがないあやふやな終わり方だ。そこも含めて現実っぽいのかもしれないな。そう思いながら穴の開いた天井と、そこから落ちた瓦礫や埃の掃除を始めた。
寮へと戻る帰り道、、何故かイラハ副会長が俺に様々な質問を投げかけてきたが、恐らく彼女なら知っているであろう問題が多かった。なぞなぞか何かだったのだろうか?ボケておけばよかったな。
さすがにイラハ副会長の前でそんな煽りを披露するわけにもいかないけど。ゲーム知識なんて言えないし、悪魔に詳しかったらなんか怪しいし。
「馬鹿な!小虫!何をした!」
「見りゃわかんだろ、殴ったんだよ」
「そんな馬鹿なことがあるか!我は悪魔!生きとし生ける悪魔は物理的耐性を保持している!魔力なら触れる瞬間に喰らった!」
喰らったと言っているが、あいつが喰らった魔力はせいぜい2層程度だろう。魔力には指向性を持たせられる。
当然だが全方向に与えれば触れた時に爆発の勢いでエネルギーを開放するし、一方向に持たせればマジックアローやミサイルのように弾として扱える。俺がやったのは指向性の向きを右にした魔力の塊を一層、左にしたものを一層、下、上、渦巻き、全方向…とぐちゃぐちゃにした魔力を確固不抜で何層にも重ね、ぶつけた瞬間に全て解放するのだ。仮に一層を偶然相殺できたとしても、二層目、三層目と完全に魔力の向きを捉え続け相殺し続けなければいけない。相殺できなかった場合は触れるごとに全方向からぶん殴られたような衝撃が襲う。
まぁそれをわざわざ教えてやるつもりもないが。
「Gu…gigigiga…AAA!我は悪魔!この程度のダメージ、意にも……?」
脇を引き締め、両腕を前に。左手を前に右手を引き絞るように内に。想像しやすくするとボクシングポーズだ。ただしグローブの代わりに先ほどと同じ、魔力のグローブをしている。それを見た悪魔は笑っていた顔を引きつらせた。
はい、ジャブ。掬い上げるように振るった拳が体に当たった瞬間に悪魔は跳ねるように宙へ浮かぶ。まずいと思ったのか黒い靄が副会長の時とは違い壁のように部厚く展開される。少し安堵した顔を見せるが、元々俺《エインツ》が得意とするのは魔力を障壁や攻撃としたときだ。確固不抜。心の中で呟いた瞬間に俺自身の魔力を解き放ち、部屋一体の魔力を支配下に置く。Foooo!電子《ゲーム》を感じるぜ。
黒い靄は文字通り雲散霧消……霞よりも手ごたえなく振り払われると驚愕した悪魔の顔を隠せなくなる。対照的ににっこりと微笑む俺の顔が、悪魔の真っ黒な目に反射して映る。
ワンツー!腹!脇!ねぇだろうけど股間!弱点か知らないけど顎!人類であったのなら肉が少なく、内臓が近い部位は全て弱点であるのだが、悪魔は人型であるだけの魔物なので、どこを殴っても削り取れる魔力が大差ない。何か言いたげな顔面に拳をくれてやると、悪魔は天井へと突き刺さった。パラパラと零れ落ちる天井の破片が頭に薄く積もるので、手で払う。……壊しちゃった。
「あー、すいません。イラハ副会長の家壊しちゃって……」
「油断するなよルートルー君」
そう言って振り返った俺の背後へ向けてナイフを投擲すると、そこには黒いウツボのような物が俺の肩を食いちぎろうとしていた。ウツボはナイフに貫かれ、勢いのまま壁へと縫い付けられる。苦しむようにのたうち回るが中にある魔力が抜けきったところで動かなくなり、そのまま消えていった。
「悪魔と実際に対面するのはボクも初だが、奴らは殊の外理外の技を扱うと言われている。本体を切り離したり、ね」
「勉強になります」
話をしていると先ほどのウツボのような黒い物が続々と飛び掛かってくる。払い、拳で撃ち、踏みつぶす。妹さんに向かう物を含め撃ち落とすが、イラハ副会長は少し苦戦しているようだった。
「ルートルー、君!能力を解除するか、範囲外にするように…できないかな!」
「解除するとたぶん黒い靄が出てくるんですよね。あれが一番厄介みたいですし……この飛んでくるのは物理的な推進力で飛んできてるみたいなんで解除してもいいんですが……いや、イラハ副会長は俺のスキルを使えば黒い靄破れますね」
「しかし君のスキルもそうだが、私は同時に複数のスキルを扱うのは得手でなくてね」
俺のイメージだと多数の固有スキルに通常スキルを組み合わせて無限の選択肢を飛ばしてくる会長の姿なんだが……まだできないのかな。
無限に思えるほどにウツボを飛ばしてきていたが、だんだんと数が減ってきた。原作中ではどの悪魔を相手にしていても見れなかった技だ。まぁ名前付いているみたいだしボス格の固有技みたいな物だと考えるのならば見たことないのは当たり前なんだが。
しかしまだ抵抗できるほどの余力があるとは思っていなかったので、攻勢が緩んだ隙に悪魔の脚を掴み、一気呵成に天井から引き抜き、床に叩きつけた。あとは全身を均一にぐちゃぐちゃになるまで叩き潰す。殴りつけるたびに少し家全体が揺れ、天井からパラパラと埃が落ちてくるが気にしない。
「や、やめ!虫!ごふっ!やめ、やめろぉ!」
返事をするたびに顔面を殴りつける。なぜここまでしているのかというと、悪魔は真の意味で殺せないからだ。こいつらは体の中にある魔力が本体であり、仮にこの人型の外身をぐちゃぐちゃにしても今回のように魔力を得る手段と、出てくる出口さえあれば簡単に復活する。
だからこそ、二度とこちらに敵意が向かないほどにボコボコに……要するに屈服させるのだ。殴り続けると、黒い塊となってきた悪魔は、姿を消した。あれ?消滅させるほど殴ってはないんだが。
「はは、はははは!油断したな!虫どもが!我が本体は未だこの小娘の腹の中……」
地面に落ちたウツボの一体が口を開き、不快な声をあげた。体内にいられると困るんだよな。確固不抜、まだ相手の体内から魔力を取り出すなんて動作できないし。妹さんが顔を赤らめ苦悶に喘ぐ。蹲り、そしてまた魔力の吸収現象が始まった。
一旦また減少魔力に蓋をし、腕を組み悩んでいるとイラハ副会長は妹さんにそっと近づき、耳元で囁いた。俺にはそれが何なのかわからなかったが、妹さんが頷くと、体内の魔力に何かが起こったのはわかる。しばらくすると吸収現象も悪魔の痕跡もすっかり消え、部屋は魔力の輝きを失った、装飾が光るだけの部屋になっていた。妹さんも安心したのか、床
「……なんか、終わりはあっさりでしたね」
「いや、本当に君のおかげだよ。そもそも君がいなければ悪魔の存在にも気づけなかった。むざむざと妹を失っていたかもしれない……本当に、本当にありがとう」
「いやー、なんか不完全燃焼感がすごいので気にしないでください」
悪魔を退けた、のだろう。経験値が入ってレベルが上がったことはわかる。体内にある魔力量が増えていたからだ。それでも、なんというかゲームのように俺が解決し、事件の概要もわかって、なんてことがないあやふやな終わり方だ。そこも含めて現実っぽいのかもしれないな。そう思いながら穴の開いた天井と、そこから落ちた瓦礫や埃の掃除を始めた。
寮へと戻る帰り道、、何故かイラハ副会長が俺に様々な質問を投げかけてきたが、恐らく彼女なら知っているであろう問題が多かった。なぞなぞか何かだったのだろうか?ボケておけばよかったな。
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