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ベビーカーの清掃作業と迷子
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返却されたベビーカーに消毒液を掛けて拭き、畳んでしまう。ひたすらそれ。それを2人でするのかと思ったら、スタッフさんが1人いる。それほど次々と返却されるわけでもなく、仕事がない時にはカウンターの横に並んで立っていた。
同じチームの男性は働き者で、大抵ベビーカーが来ると自ら持って行くし、授乳室を使う人が来た時には「ご案内します」と言って案内を買って出る。素晴らしい。が、私はちょっと暇になる。
最初に、迷子を保護したらここ、授乳室はここ、子供用トイレにはおむつを捨てられるなど、説明を受けたのだった。やはりミルクを作るためのお湯などもある。本当に、至れり尽くせりだ。
あ、すっかり書くのを忘れていた。私がベビーカー貸し出しをやろうと思った理由を。
私は20年前、愛・地球博(愛知万博)を家族で訪れた。子供が3歳と0歳で、夫が0歳の次男を抱っこしていた。サイズの合わない抱っこバンドで。つまり留めていない状態で。
万博会場でベビーカーを借りられると知って、早速借りてみた。次男を乗せて、ああ楽だと思った矢先、雨が降り始めてしまった。怪しい天気ではあったのだが。
当時、万博会場で貸し出していたベビーカーには屋根がなく、雨が降ったら子供は濡れてしまう。これじゃダメだと、借りたばかりですぐ返したのだった。
それがどうだ!この大阪・関西万博で貸し出しているベビーカーは。屋根がバッチリ。幌(ほろ)という方がいいか?日差しも遮る事が出来る。多少の雨なら濡れないだろう。進化、いや進歩したなあ。黒いベビーカーで、メーカー名はシールで隠してあった。つまり提供品ではなく、購入品なのだろう。
要するに、万博でのベビーカー貸し出しに想い出があり、懐かしかったのでやってみようと思ったのだ。
さて、迷子が保護された。割と大きい男の子(8~9歳)で、ご機嫌斜め。こっちにおいでと言われても嫌だ嫌だと手に負えない。女性のチーフディレクターさんが励ましながら両腕を掴んで保護室に連れて行く。すごいな。私だったらなかなか手を出せない気がする。
男の子のスタッフさんで、子供が好きなのだろうなぁという感じの、可愛くて優しい雰囲気の人もいて、ここで働いている人達は、みんな子供好きなのだと思った。ボランティアもそうなのかな。私がここに来た理由は上記のごとく。ちょっと不純だったかな。
迷子の男の子のお母さんはすぐに見つかった。もう大きい子だし、お母さんもそれほど心配していた様子はなく、感動の再会という訳でもない感じだったが、子供の気持ちを考えたら、なんだかちょっと涙が出そう。男の子のスタッフさんがバイバーイ!と可愛く手を振っていた。
しかし、子供が保護される事はあまりなかった。それよりも保護者の方がやってくる。それも、外国人が多かった。
オーストラリア人の男性がやってきた。ここには英語が堪能な女性のスタッフさんがいて、その人が話をしていた。いなくなったのは娘さんで、娘さんの名前や特徴、服装などを聞き取り、写真の提供もしてもらっていた。だが、連絡先の電話番号のところで困った事が。国際電話にはこちらから掛けられないそうなのだ。オーストラリア人のお父さんは娘たちと、はぐれたら東ゲート広場に集合しようと話し合っていたそうだ。だから自分は東ゲート広場に居たい。もし娘さんが見つかった時に連絡をくれないのか、みたいに言っているようだった。それで、何分か毎にこちらに来てもらえればいいとか、スタッフさん同士で話している。
また、迷子の放送をしてくれないのが不親切だと言っているようだった。そして、英語の話せる上の人を連れてこいと言っているらしい。オーストラリア人のお父さんは警察官だとか、チラッと小耳にはさんだ。
上の人がやってきた。「俺は、英語は話せないけど謝る事は出来る」と言っていた。そして、オーストラリア人のお父さんに向かって深々と頭を下げていた。その人の指示に従い、英語担当の女性のスタッフさんが話す。
放送をかけないのは、それによって連れ去りの危険が高まるからだそう。それを、英語担当の子が、自分ではそれを英語で伝えられないと言っていたのだ。しかし、上の人が来て伝えてと言われて、何とか伝えたようだ。その後もしばらく色々あって、オーストラリア人のお父さんが「探しているのか」みたいに言ったのかどうか分からないが、英語担当の子が何百人もの体制で探していると言っていた。そうしたらサンキューと言っていたが。
その後、私がベビーカー貸し出しの役割に変わった後、とうとう娘さんが見つかったようだった。娘さんと一緒にお父さんが伝えに来たようだ。娘さんはとても大きい子だった。14歳だとか言っていたかな。そういえば、スマホを持っているがバッテリーがなくなっていて繋がらないと最初に言っていたっけ。
最後には笑顔でサンキューと言っていたオーストラリア人のお父さん。良かった、良かった。
あ、それと、ベビーカーの返却時、西の時には忘れ物がないかどうかをボランティアがチェックしたが、東ではアテンド(スタッフ)さんがチェックしていた。そんな違いもあった。
同じチームの男性は働き者で、大抵ベビーカーが来ると自ら持って行くし、授乳室を使う人が来た時には「ご案内します」と言って案内を買って出る。素晴らしい。が、私はちょっと暇になる。
最初に、迷子を保護したらここ、授乳室はここ、子供用トイレにはおむつを捨てられるなど、説明を受けたのだった。やはりミルクを作るためのお湯などもある。本当に、至れり尽くせりだ。
あ、すっかり書くのを忘れていた。私がベビーカー貸し出しをやろうと思った理由を。
私は20年前、愛・地球博(愛知万博)を家族で訪れた。子供が3歳と0歳で、夫が0歳の次男を抱っこしていた。サイズの合わない抱っこバンドで。つまり留めていない状態で。
万博会場でベビーカーを借りられると知って、早速借りてみた。次男を乗せて、ああ楽だと思った矢先、雨が降り始めてしまった。怪しい天気ではあったのだが。
当時、万博会場で貸し出していたベビーカーには屋根がなく、雨が降ったら子供は濡れてしまう。これじゃダメだと、借りたばかりですぐ返したのだった。
それがどうだ!この大阪・関西万博で貸し出しているベビーカーは。屋根がバッチリ。幌(ほろ)という方がいいか?日差しも遮る事が出来る。多少の雨なら濡れないだろう。進化、いや進歩したなあ。黒いベビーカーで、メーカー名はシールで隠してあった。つまり提供品ではなく、購入品なのだろう。
要するに、万博でのベビーカー貸し出しに想い出があり、懐かしかったのでやってみようと思ったのだ。
さて、迷子が保護された。割と大きい男の子(8~9歳)で、ご機嫌斜め。こっちにおいでと言われても嫌だ嫌だと手に負えない。女性のチーフディレクターさんが励ましながら両腕を掴んで保護室に連れて行く。すごいな。私だったらなかなか手を出せない気がする。
男の子のスタッフさんで、子供が好きなのだろうなぁという感じの、可愛くて優しい雰囲気の人もいて、ここで働いている人達は、みんな子供好きなのだと思った。ボランティアもそうなのかな。私がここに来た理由は上記のごとく。ちょっと不純だったかな。
迷子の男の子のお母さんはすぐに見つかった。もう大きい子だし、お母さんもそれほど心配していた様子はなく、感動の再会という訳でもない感じだったが、子供の気持ちを考えたら、なんだかちょっと涙が出そう。男の子のスタッフさんがバイバーイ!と可愛く手を振っていた。
しかし、子供が保護される事はあまりなかった。それよりも保護者の方がやってくる。それも、外国人が多かった。
オーストラリア人の男性がやってきた。ここには英語が堪能な女性のスタッフさんがいて、その人が話をしていた。いなくなったのは娘さんで、娘さんの名前や特徴、服装などを聞き取り、写真の提供もしてもらっていた。だが、連絡先の電話番号のところで困った事が。国際電話にはこちらから掛けられないそうなのだ。オーストラリア人のお父さんは娘たちと、はぐれたら東ゲート広場に集合しようと話し合っていたそうだ。だから自分は東ゲート広場に居たい。もし娘さんが見つかった時に連絡をくれないのか、みたいに言っているようだった。それで、何分か毎にこちらに来てもらえればいいとか、スタッフさん同士で話している。
また、迷子の放送をしてくれないのが不親切だと言っているようだった。そして、英語の話せる上の人を連れてこいと言っているらしい。オーストラリア人のお父さんは警察官だとか、チラッと小耳にはさんだ。
上の人がやってきた。「俺は、英語は話せないけど謝る事は出来る」と言っていた。そして、オーストラリア人のお父さんに向かって深々と頭を下げていた。その人の指示に従い、英語担当の女性のスタッフさんが話す。
放送をかけないのは、それによって連れ去りの危険が高まるからだそう。それを、英語担当の子が、自分ではそれを英語で伝えられないと言っていたのだ。しかし、上の人が来て伝えてと言われて、何とか伝えたようだ。その後もしばらく色々あって、オーストラリア人のお父さんが「探しているのか」みたいに言ったのかどうか分からないが、英語担当の子が何百人もの体制で探していると言っていた。そうしたらサンキューと言っていたが。
その後、私がベビーカー貸し出しの役割に変わった後、とうとう娘さんが見つかったようだった。娘さんと一緒にお父さんが伝えに来たようだ。娘さんはとても大きい子だった。14歳だとか言っていたかな。そういえば、スマホを持っているがバッテリーがなくなっていて繋がらないと最初に言っていたっけ。
最後には笑顔でサンキューと言っていたオーストラリア人のお父さん。良かった、良かった。
あ、それと、ベビーカーの返却時、西の時には忘れ物がないかどうかをボランティアがチェックしたが、東ではアテンド(スタッフ)さんがチェックしていた。そんな違いもあった。
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