5日間ホテルに滞在して大阪・関西万博のボランティア活動をしてみた

夏目碧央

文字の大きさ
49 / 61

何回目?5回目

しおりを挟む
 今日は東エリアのエリア活動だ。これが最後。今のところはそのつもりだ。
 また周りで、今日が何回目かという話になった。1回目の人が多い。そりゃまだ始まって1週間だからね。そう、ちょうど今日で1週間。1週間前に万博は開幕したのだ。
 ロッカーの鍵を失くす人が多いらしく、最初はAD証の後ろに入れるのがお勧めだと言われたが、その翌日にはそこに入れてくださいと言われ、その翌日には入れてちゃんと蓋を閉めるところまで指示された。そんな風に、毎日改善がなされているようだ。
 私が5回目だと言ったら、当然皆さんが驚いた。そして、やはり東京から来たという話で盛り上がる。
 今日一緒に活動するチームメンバーは、京都から来たという美人な女性と、70年の大阪万博に5歳の時に来たという女性、そして無口な男性だった。京都の女性は、自分も昔東京に住んでいた事があると言っていた。4年くらいと言ったかな。東京のどこに住んでいるのかと聞かれた。あちらはうちよりももっと西の方だった。なんかデジャヴ?いや、2日目の活動でご一緒した大阪のおばちゃんも同じような事を言っていたのだ。
 ディレクターさんが説明をしてくれたのだが、今日はやけにタブレットの使い方をよく説明してくれた。いや、私がよく聞こうとしたのかもしれない。今までは、出来る人が持っていて、全てお任せ状態だったのだ。今日は私の前にタブレットがあり、京都の女性と一緒に操作をしていたのだが、途中で分からなくなってしまった。だが……。
 京都の女性と無口な男性が、タブレットは使いにくいから、スマホの方がいいと言って取り合わない感じだった。しかし、私の経験上けっこう使えると思ったので、少なくとも地図に載っていないようなイベントの一覧表は出せる方がいいと思ったのだ。それが出せずにモヤモヤしていた。だが、電波が悪いから開けないとか何とか、後から思えばちょっと揉めた。そのせいでディレクターさんに「聞いてください」と注意されてしまった。
 後で私が使い方を質問したのだが、結局タブレットを持っていたのは京都の女性で、私は全く使わないという。ちょっと笑える。京都の女性はけっこう使っていた。ほらね、やっぱり使えるではないか。
 今日も、ボードにメッセージを書く事になった。ディレクターさんが今までの写真を見せてくれた。だんだん蓄積されるデータ。私が今までの経験から、漢字で書く方がいいと言ったら、私が書く事になった。あまり自信がなかったのだが、書いたら字が上手だと言ってくれる人もいた。ただ、それを太字にしようとなぞったし、時間がなくて、仕上がりはあまり上手くない。だが、大阪の女性がミャクミャクを描いてくれたので、それなりに良い物になった。
 これを持って、いざ出発。今日はまた、今までとは違う場所へと移動した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...