異世界は非日常の中で。~ぼっチートな俺はハーレムを築く~

佐藤富ヲ

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今日は月曜日の朝6時、俺の愛用スマホが唸りをあげる。
そう、アラームだ。
これがある事により、俺は朝起きられる。
仕方なく起き、仕方なく朝ごはんを食べ、仕方なく歯を磨き、仕方なく学校へ登校する。
これが、俺の日常だ。

俺は傘を持ち学校へと行く。
「はぁ、雨かぁ、付いて無いな俺。しかも、雷まで鳴ってるし……。」

そう。台風が近くまで来ているせいで外は雨と雷のオンパレード状態なのである。

そんな悪天候の中、俺こと佐藤翔也さとう・しょうやは学校へと行く。

歩いていると雨と風が強くなり、雨が矢に早変わりした様に、俺の体に当たる。痛い。

「痛ってぇ、これ傘の意味あるのか? もう俺の傘コウモリとかしてるんだけど……、風が強い時ってさしたら危険なんだっけ? あぁぁ、分かんね! 登校時から落雷と悪天候って、テンション下がるわぁ……。」

勿論、翔也と一緒に行く友達が居ないので、ちょっと大きめの独り言を言えるのだ。
 ちなみに、翔也に対して友達が居ないは禁句である。

時間が経つごとに雷が落ちる回数は増え、雨風が強くなる。

今は、神が激怒しているかの様に雷が落ち、雨風が先程よりも激しくなる。

「いやぁ、もうズボンと靴がビショ濡れだ……この際、走って行こうかな……嫌、やめておこう。俺には学校まで走りきれる体力は持ち合わせていない。」

それもそのはず。翔也は顔、体型は良く、整っているのだが、体力は何故か壊滅的なのである。
そのせいで、足が速いなど思われ中高でアンカーに推薦され、体育祭で大恥をかく羽目になる。
基本的にインドアな翔也は、料理や掃除、勉強などをして過ごしている。
 翔也はやりきった感が好きなのだ。

「雷の量と音やばいなぁ、こんなの有名動画サイトでしか見た事ねぇぞ……、落ちたり……しないよな? あれ? これフラグじゃね? 嫌、アニメじゃあるまいし……ねぇ。」

「やべぇ、ちょっと不安になってきたぞ……雷で死ぬ確率っていくつだっけ……、超大型宝くじの一等が当たる確率らしいから、1/1,000万の確率か……、よし、走って行こう。」

走る事を決めた翔也は矢の様に吹き荒れる雨を真正面から受け、風で飛ばされそうになっても耐える。耐える。耐える。

その姿はまるで、どこぞの戦隊物の様……だ?

「はぁ……げほぉ……おぇぇ……、ハァハァハァハァハァ、はじるんじゃ無がっだ。」

そう。翔也の体力は壊滅的なので、例えるなら小学五年生のちょっと遅めの子と勝負をしてギリギリ負けるぐらいの体力なのである。

雨の水で一杯にした顔をポケットに入っているハンカチで拭く。
ズボンのポケットに入っていたので気休め程度にしかならないが、拭かないよりはマシだ。

リュックに入っている水筒を取り出し、ガブ飲みする。

「ふぅ……、うめぇ! 走った後のお茶は美味いな。」

走った後と言っても40メートル程しか走っていない。
だが、すごい距離を走ったかの様に錯覚してしまうのは何故だろう。

そう言いながら翔也は傘をさす。

「あれ? なんか違う……って壊れてるし!」

傘の骨と骨を繋ぐ曲がる部分が折れている。
これでは、傘として満足に利用できない。

「まぁ、コンビニで繋として買った物だからそれもそうかぁ……」

そう、傘は消耗品。
しかも、コンビニで買った安い物なので、この日の様な悪天候でさすと壊れる。

しょうがないのでバックを傘代わりにしてちょっと急ぎ歩きで学校へと行く。

ちょっと進んだ先に信号があり、翔也は今そこにいる。
いつもなら少しして青に変わるのだが急いでいる翔也にとって、この変わる時間が長く感じる。
登校、通勤、仕事中の人が多い中今はとても交通量が多くなっており車、トラックが前を横切る。
車側の信号が早く赤になれと翔也は願う。



しかし、待てないと言わんばかりに、赤信号にも関わらず一人の少年が飛び出す。

翔也は信号をずっと見ていたため、反応が遅れる。

「危ないッ!」

そう、少年のすぐ側にはトラックが迫っている。
注意していれば見える筈なのに運転手は何かを見ており、前を見ていない。

この時、翔也はすべてがスローモーションに見えた。

翔也は周りを見るが、信号無視なんてさほど珍しく無い。という風な顔でスマホを見ている人、周りを見ている人が居る。


俺が助けなきゃっ!


翔也は全速力で少年を押す。

全ては一瞬だった。

少年は翔也ひと押しのお陰で助かる事が出来、翔也はトラックに追突し死亡した。



「あれ、俺死んだのか? あ、そうかトラックにぶつかって……そうかぁ、俺死んだのか。あの子大丈夫かな?ちゃんと生きてるよな?生きてないと俺死んだ意味無いんだけど。」

翔也は苦笑う。
何気無しに体を起こす動作をする。

「え? 体あるんだけど……どゆ事? っっって透けてんじゃねぇぇぇぇか」

そう。翔也は体を起こす動作をしたのだ。
しかし体が透けて見え、幽霊と化している。
嫌、幽霊見た事無いけど。

『ぉ、起きたかな?』

頭に響く様な声と共に少年とも言えるし、少女とも言える。とにかく、美容姿の人が現れる。

「えぇぇぇ、誰ですか貴方? ってここ天国? 天国なんですか!?」

訳が分からない翔也は非科学的な事を言ってしまう。
まぁ、今ここにいる時点で非科学的なのだが。 

『まぁ、そんな焦るなって、落ち着こうぜ?ほらお茶飲む?暖かいのと冷たいとあるけど。』

「え?あ、じゃあ暖かいので。」

訳も分からず翔也は返す。
今日は雨で寒かったから暖かいのが飲みたかったのだ。

『ほいほーい。』

謎の人物は脳天気な返事を返す。

声は男寄りなので男なのかもしれない。
声変わりをしていない声と言ったら良いのかも知れない。だが、決して芸人のブラックちゃんの様な声では無い。

『はい、どーぞ火傷しない様にね。まぁどんなに熱くても火傷しないんだけどね。』

と紙コップに入ったうす緑のお茶を受け取るが、言ってる意味が良く分からないので受け流しておく。
それより、どこから出したんだ?

「ありがとうございます。」

一日本人として、感謝の言葉は忘れない。
恥ずかしがってはいけないのだ。

『まぁ、そろそろ本題に入ろうか。で、君なんだけどさぁ、異世界転生って興味ある?』


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