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子供
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しおりを挟むこれからどーしよ。
手元にあるのはスマホだけ。
もうちょっと計画立ててから雄斗と喧嘩して、家出すれば良かったかな。
そうだ。
俺はずっとそうだった。
いつも後先考えずに行動して後悔して、その度に雄斗が助けてくれる。
………
嫌な気分になってきたな。
とりあえず隼人に電話してみるか?
でもちょっとお節介じゃないかな、
うん、本気でどうしよ。
ブーッ
メールが来た。
(誰だ、雄斗か?)
『梶原、大丈夫?』
隼人だ。
「隼人……」
「『やばい。』」
『やばいって何?今何処?』
「『2丁目のコンビニ前』」
『今から行く。』
まじか。
来てくれるんだ。
「優しいな…」
頭の良い隼人は察してくれたんだろう。
本当に頼もしい。だけど、なんか申し訳ないな。
家出した話とか、雄斗の話とか、どうやってしよう。
なんか適当な口実考えておくか、……?
うーん、うーん、と首を捻って考えていると後ろからまた声が聞こえた。
「かーじはらっ」
「隼人…」
思ったよりも早く隼人は着いた。
走ったのか、少し息が乱れていて少し髪の毛が崩れている。
「走ったの?」
「うん。梶原の為に走ったんだよ?俺の嫌な予感、当たったしょ?」
「………まあな。」
「で、今は家に帰れない状況ってこと?」
「…本当にお察しがいいな、隼人君は。」
「予言者なんで☆」
「なにそれ…」
隼人は少しふざけたようにそう言ったけど、俺は笑える気になれない。
「とりあえず水飲む?コンビニで買うよ。」」
「えっ、いいよ…」
「いやいや、なんか気分悪そうだから水とか飲んだほうがいいって。一応トイレも行きな。」
こいつ、俺がゲロ吐いたの知ってるのか…?
「お前さ、雄斗とグルじゃないよな?」
「は?そんな訳ないでしょ。」
「あ、ごめん…」
いつもヘラヘラしてる隼人にしては少しキレ気味になったのですぐに謝った。
本当に、こいつは超能力者なのか?
配慮と予言者と察しが良すぎる……
「はい、お水。」
「ありがと…」
「いえいえ。それよりも、これからどうしよっか。梶原は家、帰れそう?」
「……帰れない。」
「そっか。」
少し沈黙が続く。
隼人が帰ってしまったら俺はホームレス生活。
もう外も暗いしまだ季節は春だし、こんな薄着じゃ絶対寒い。
凍死するのか?
雄斗に殺されかけて、次は凍死とか…
結局死ぬ運命なのかよ。
「梶原。」
「ん?」
隼人が真面目な顔をしてこちらを見る。
「うち来る?」
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