子ネズミデイジーのお引越し

white love it

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デイジーの新しい家

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 3匹は疲れて、スタッチのところまでもどってきました。

「さて、どうするかね?まだまだ探してみるかね?」

 デイジーは口の中のおもちゃを出し、荷物を床におろすといいました。

「ここでいいわ。スタッチさんが最初に紹介してくれたこの家がいい」

 お父さんネズミとお母さんネズミはびっくりしていいました。

「デイジー。ここは街の外れで不便だし、静かすぎてなんだか不気味じゃないかい?」
「デイジー。ここは狭くてよごれてるわ」

 デイジーは答えていいました。

「私はお父さんとお母さんが一緒なら、どこでもいいわ」

 それからまわりをみまわしていいました。

「よごれてるなら掃除しましょう。静かならいっぱいお話できるわ。それに狭いほうが好き。お母さんにいつでも抱きつけるから」

 それを聞いて、お母さんネズミはデイジーをギュッと抱きしめました。
 お父さんネズミもニッコリ笑っています。

「それではここで決まりじゃな。新しい家が決まったお祝いを、わしからプレゼントしよう」

 スタッチはそういいました。

「プレゼントってな~に?」

 デイジーが聞くと、スタッチはあるものを見せてくれました。
 それは、人間が捨てたハンカチと傘のでつくられた、スタッチお手製のハングライダーでした。

「これさえあれば、いつでも街まで行ってこれるぞ」

 スタッチがそういうと、デイジーはスタッチにも抱きつきました。

「ありがとう。スタッチさん」

                             
                  fin
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