33 / 89
生配信13 決戦1時間前
しおりを挟む
現在、時刻は正午ぴったり。
昼配信まであと1時間。だが、その前に、
「自己紹介しろ」
今、聡太さんの配信にお邪魔させてもらっている。
「どうも、13時から昼配信をします。滝です」
今日は、聡太さんの配信の頭からお邪魔させてもらっている。
なぜ、この時間に配信せず、人の配信にお邪魔しているのかというと、
「いや~、あと1時間でダメージ勝負すね」
俺の配信始まりが合図でダメージ勝負が開始されるからである。
これは、俺の配信時間が13時であり、ダメージ勝負も13時始まりだから、俺の配信の通知を合図にしようと、向こうのチームと話し合い、決めた決め事。
「じゃあ、まずはあれだな。訓練所行くか」
「そうですね」
エーペックスには訓練所という場所があり、エイム合わせや武器、キャラの確認なんかができる場所がある。
まずは、そこでエイム合わせをするつもりだ。
「それにしても、サキサキさんのチームの助っ人って誰なんだろうな? 滝は知ってんの?」
訓練所に入り、武器を選んでいると聡太さんが聞いてくる。
「いや、俺も知らないです。結構気になりますよね」
俺も気になり、何度か絵茶さんに助っ人は誰か聞いてみたもの、絵茶さんは断固として言わなかった。
「そうだな、気になるな」
そうなんですよ。気になるんですね、だって、
「だって、あの2人なら余裕で勝てる」
「だって、あの2人なら余裕で勝てますからね」
聡太さんは絵茶さんと今回が初絡みらしく、絵茶さんのFPSゲームの動画を全て見たらしい。
全て見て、この感想。
俺たちに挑んでくるあたり、凄い助っ人を呼んだに違いない。と、俺たちは読んでいる。
「助っ人に関しては、サキサキさんの配信か絵茶さんの配信が始まれば分かりますよ」
「そうなんだけどな」
会話はここで終わり、お互いに使う武器を決め、エイム合わせで、訓練所にある的に銃弾を当てていく。
ちなみに俺と聡太さんの武器構成はほぼ同じ。スナイパーとショットガン。
「滝はトリテ使うの?」
「はい、これが1番性に合うっていうか」
トリプルテイクという武器は、引き金を引くと1度に3発同時に出てくる銃。
「ちなみに聡太さんは?」
「俺はチャージライフルかな。弾が垂れる心配ないし」
今、聡太さんが撃っているチャージライフルは、簡単に言ってしまえば、レーザーガン。当たればダメージが入るスナイパーではなく、当て続けないとダメージが出ない銃だった気がする。
お互いスナイパーでダメージを稼ぐ作戦だ。
弾を使い切るまで撃ち続け、無くなったら拾いを繰り返し繰り返し行う。
狙うのは的だけでなく、俺が遠くを走ってそれを聡太さんが撃ったり、その逆をしたりする。
「大分、いい感じなんじゃないか?」
「そうですね、偏差撃ちも慣れてきましたね」
このエイム合わせに30分かけ、自分たちのエイム力をいい状態まで持っていく。
「この後」
カジュアルマッチを回しませんか、俺はそう言おうとしたのだが、
ピコン! ピコン!
スマホに2件通知がくる。
通知が来たのは俺だけでなく、通話アプリ越しの聡太さんのスマホからも聞こえてきた。
通知の内容は、
『今、サキサキチャンネルがライブ配信を始めました』
『今、絵茶チャンネルがライブ配信を始めました』
というもの。
「あっ、始まりましたね」
「そうだな」
「………」
「………」
「………助っ人気になりません?」
「………気になるな」
「「………」」
俺は通知から、サキサキさんの配信に飛ぶ。
もちろん、聡太さんも配信に飛んだらしく、同じ音声が通話アプリ内に流れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい、皆さん! 今日一日、私の配信を見て楽しんでいってください。サキサキチャンネルのサキサキです。よろ・しく・ね」
サキサキさんのいつもの挨拶。いつも通り、代わりのない挨拶に対して絵茶さんは、
「やり直し」
この一言。
「え?」
突然のやり直しコールに間の抜けた声が出る。
「え、じゃなくて。猫語尾付けて喋らないといけないから、付けた状態で自己紹介。さあ、さあ」
確かに今日勝てば猫語尾なしという約束だった。それをちゃんと守ってくれる絵茶さん。
それに対して、サキサキさんのリスナーさん達は、
『猫語尾』
『にゃあ、と鳴くんだ!』
『やり直し草』
『やり直しを要求する』
欲に忠実な素敵な人たちだった。
そんな中、どうしてもやりたくないサキサキさんは、絵茶さんに言う。
「そ、そしたらえっちゃんもやるんだよ! いいの? 恥ずかしくないの?」
「別に」
即答する絵茶さん。
そして、
「じゃあ先にやるから、やったら猫語尾でやるんだよ? いいね、サキちゃん」
「………え、待っ」
「は~い、どうも絵茶ですにゃあ」
サキサキさんの言葉を遮り、絵茶さんは短い挨拶を終える。
「そ、それで終わり! ずるいよ、ずるっ子だよ!」
「いつも通り」
確かに絵茶さんの始まりの挨拶は、サキサキさんの挨拶よりかなり短い。
一瞬だもんな。
サキサキさんは諦めずに駄々をこねるが、絵茶さんの「私はやったよ」の一言で、黙りだし、自己紹介を始める。
「………はい、みにゃさん。今日一日、私の配信を見て楽しんでいってくださいにゃ。サキサキチャンネルのサキサキですにゃあ。よろ・しく・にゃあ」
サキサキさんの自己紹介が終わり、コメントが荒れる。
『にゃあ!』
『可愛い』
『猫語尾ずっと付けて、毎日配信してほしい』
『かわい』
「は? 毎日猫語尾でやってほしい? 絶対嫌だ!」
「んんん? 嫌だ?」
「………嫌にゃ」
いやぁ、絵茶さんがいたら、素直に猫語尾やるんだな。俺らの時とは大違いだ。
さて、本題はここから。2人の自己紹介が終わったということは、次は助っ人の自己紹介だ。
「じゃあ、今日一緒にダメージ勝負を手伝ってくれる助っ人さんを呼ぶにゃ」
「………よぶにゃ」
絵茶さんが助っ人の人を呼び出す。
「どうも、はじめまして! ゼロス&ワンスのワンスです!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぁあああああああああああああああく」
思わず口から出てしまった言葉。
突然の叫びに聡太さんが、「うるさい!」と文句を言ってくる。
文句言ってくる相手違うでしょ! 絵茶さんにそれを言ってください!
「聡太さん、絵茶さんに文句言ってきてください!」
「はぁ? なんで? なに、あのワンスっていう人、そんなに強いの?」
はぁ、何この人? ワンスさんを知らないとか。
「あの人1人で4000ダメージ出しますよ」
「よしゃ、文句言ってくるわ!」
この前、配信見たとき、普通に3000後半叩き出してたからね、あの人。
ワンスさん連れてくるのはずるいよ、ずるっ子だよ。文句ものだよ、早く文句言ってきて、聡太さん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「んんん、聡太にゃんがコメントしにきてるにゃ。にゃににゃに、『ワンスさんはずるいぞ! この卑怯者』
………何を言ってるか分からにゃいにゃあ~。コネも強さのうちにゃあ。雑魚は雑魚らしく震えてな。にゃはははははははははははは!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カチン。
言ってくれたな、絵茶さんの野郎。
「やってやろうじゃねぇか!」
「恥かいてもしらねぇからな、あの猫娘!」
絵茶さんの言葉は、俺らのヤル気を爆発的に上げてくれた。
ぜってぇ、恥かかせてやる。
あと5分で、ダメージ勝負が始まる。
昼配信まであと1時間。だが、その前に、
「自己紹介しろ」
今、聡太さんの配信にお邪魔させてもらっている。
「どうも、13時から昼配信をします。滝です」
今日は、聡太さんの配信の頭からお邪魔させてもらっている。
なぜ、この時間に配信せず、人の配信にお邪魔しているのかというと、
「いや~、あと1時間でダメージ勝負すね」
俺の配信始まりが合図でダメージ勝負が開始されるからである。
これは、俺の配信時間が13時であり、ダメージ勝負も13時始まりだから、俺の配信の通知を合図にしようと、向こうのチームと話し合い、決めた決め事。
「じゃあ、まずはあれだな。訓練所行くか」
「そうですね」
エーペックスには訓練所という場所があり、エイム合わせや武器、キャラの確認なんかができる場所がある。
まずは、そこでエイム合わせをするつもりだ。
「それにしても、サキサキさんのチームの助っ人って誰なんだろうな? 滝は知ってんの?」
訓練所に入り、武器を選んでいると聡太さんが聞いてくる。
「いや、俺も知らないです。結構気になりますよね」
俺も気になり、何度か絵茶さんに助っ人は誰か聞いてみたもの、絵茶さんは断固として言わなかった。
「そうだな、気になるな」
そうなんですよ。気になるんですね、だって、
「だって、あの2人なら余裕で勝てる」
「だって、あの2人なら余裕で勝てますからね」
聡太さんは絵茶さんと今回が初絡みらしく、絵茶さんのFPSゲームの動画を全て見たらしい。
全て見て、この感想。
俺たちに挑んでくるあたり、凄い助っ人を呼んだに違いない。と、俺たちは読んでいる。
「助っ人に関しては、サキサキさんの配信か絵茶さんの配信が始まれば分かりますよ」
「そうなんだけどな」
会話はここで終わり、お互いに使う武器を決め、エイム合わせで、訓練所にある的に銃弾を当てていく。
ちなみに俺と聡太さんの武器構成はほぼ同じ。スナイパーとショットガン。
「滝はトリテ使うの?」
「はい、これが1番性に合うっていうか」
トリプルテイクという武器は、引き金を引くと1度に3発同時に出てくる銃。
「ちなみに聡太さんは?」
「俺はチャージライフルかな。弾が垂れる心配ないし」
今、聡太さんが撃っているチャージライフルは、簡単に言ってしまえば、レーザーガン。当たればダメージが入るスナイパーではなく、当て続けないとダメージが出ない銃だった気がする。
お互いスナイパーでダメージを稼ぐ作戦だ。
弾を使い切るまで撃ち続け、無くなったら拾いを繰り返し繰り返し行う。
狙うのは的だけでなく、俺が遠くを走ってそれを聡太さんが撃ったり、その逆をしたりする。
「大分、いい感じなんじゃないか?」
「そうですね、偏差撃ちも慣れてきましたね」
このエイム合わせに30分かけ、自分たちのエイム力をいい状態まで持っていく。
「この後」
カジュアルマッチを回しませんか、俺はそう言おうとしたのだが、
ピコン! ピコン!
スマホに2件通知がくる。
通知が来たのは俺だけでなく、通話アプリ越しの聡太さんのスマホからも聞こえてきた。
通知の内容は、
『今、サキサキチャンネルがライブ配信を始めました』
『今、絵茶チャンネルがライブ配信を始めました』
というもの。
「あっ、始まりましたね」
「そうだな」
「………」
「………」
「………助っ人気になりません?」
「………気になるな」
「「………」」
俺は通知から、サキサキさんの配信に飛ぶ。
もちろん、聡太さんも配信に飛んだらしく、同じ音声が通話アプリ内に流れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はい、皆さん! 今日一日、私の配信を見て楽しんでいってください。サキサキチャンネルのサキサキです。よろ・しく・ね」
サキサキさんのいつもの挨拶。いつも通り、代わりのない挨拶に対して絵茶さんは、
「やり直し」
この一言。
「え?」
突然のやり直しコールに間の抜けた声が出る。
「え、じゃなくて。猫語尾付けて喋らないといけないから、付けた状態で自己紹介。さあ、さあ」
確かに今日勝てば猫語尾なしという約束だった。それをちゃんと守ってくれる絵茶さん。
それに対して、サキサキさんのリスナーさん達は、
『猫語尾』
『にゃあ、と鳴くんだ!』
『やり直し草』
『やり直しを要求する』
欲に忠実な素敵な人たちだった。
そんな中、どうしてもやりたくないサキサキさんは、絵茶さんに言う。
「そ、そしたらえっちゃんもやるんだよ! いいの? 恥ずかしくないの?」
「別に」
即答する絵茶さん。
そして、
「じゃあ先にやるから、やったら猫語尾でやるんだよ? いいね、サキちゃん」
「………え、待っ」
「は~い、どうも絵茶ですにゃあ」
サキサキさんの言葉を遮り、絵茶さんは短い挨拶を終える。
「そ、それで終わり! ずるいよ、ずるっ子だよ!」
「いつも通り」
確かに絵茶さんの始まりの挨拶は、サキサキさんの挨拶よりかなり短い。
一瞬だもんな。
サキサキさんは諦めずに駄々をこねるが、絵茶さんの「私はやったよ」の一言で、黙りだし、自己紹介を始める。
「………はい、みにゃさん。今日一日、私の配信を見て楽しんでいってくださいにゃ。サキサキチャンネルのサキサキですにゃあ。よろ・しく・にゃあ」
サキサキさんの自己紹介が終わり、コメントが荒れる。
『にゃあ!』
『可愛い』
『猫語尾ずっと付けて、毎日配信してほしい』
『かわい』
「は? 毎日猫語尾でやってほしい? 絶対嫌だ!」
「んんん? 嫌だ?」
「………嫌にゃ」
いやぁ、絵茶さんがいたら、素直に猫語尾やるんだな。俺らの時とは大違いだ。
さて、本題はここから。2人の自己紹介が終わったということは、次は助っ人の自己紹介だ。
「じゃあ、今日一緒にダメージ勝負を手伝ってくれる助っ人さんを呼ぶにゃ」
「………よぶにゃ」
絵茶さんが助っ人の人を呼び出す。
「どうも、はじめまして! ゼロス&ワンスのワンスです!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふぁあああああああああああああああく」
思わず口から出てしまった言葉。
突然の叫びに聡太さんが、「うるさい!」と文句を言ってくる。
文句言ってくる相手違うでしょ! 絵茶さんにそれを言ってください!
「聡太さん、絵茶さんに文句言ってきてください!」
「はぁ? なんで? なに、あのワンスっていう人、そんなに強いの?」
はぁ、何この人? ワンスさんを知らないとか。
「あの人1人で4000ダメージ出しますよ」
「よしゃ、文句言ってくるわ!」
この前、配信見たとき、普通に3000後半叩き出してたからね、あの人。
ワンスさん連れてくるのはずるいよ、ずるっ子だよ。文句ものだよ、早く文句言ってきて、聡太さん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「んんん、聡太にゃんがコメントしにきてるにゃ。にゃににゃに、『ワンスさんはずるいぞ! この卑怯者』
………何を言ってるか分からにゃいにゃあ~。コネも強さのうちにゃあ。雑魚は雑魚らしく震えてな。にゃはははははははははははは!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カチン。
言ってくれたな、絵茶さんの野郎。
「やってやろうじゃねぇか!」
「恥かいてもしらねぇからな、あの猫娘!」
絵茶さんの言葉は、俺らのヤル気を爆発的に上げてくれた。
ぜってぇ、恥かかせてやる。
あと5分で、ダメージ勝負が始まる。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる