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116 先のことなんて分からないけれども
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「そうだ! 松島くん、ピアノって弾けた? 子どもに合わせるって全然できなくなかった? 私、ピアノは結構自信あったのに、すっかり自信なくしちゃったんだけど」
賀川が言う。
ええ! と一太は驚いた。賀川は、晃と同じくピアノがとても上手で、テストの時に、流れるように弾いているのをいつも聞いている。一太のようなピアノが苦手な者たちと、晃や賀川たちのようにピアノの上手な者の弾く音は、同じ曲とは思えないほど、全然違う音に聞こえるのだ。
ずっと聞いていたいような、心に響く音。子どもたちだって虜になるに違いない、と思うのだけど。
「え? そうかな? 僕は別に……」
晃が、届いたピザを切りながら首を傾げた。
「ああー。レベルが違うんだったわ」
「ええ? 賀川さんも晃くんも、ピアノ、同じくらい上手なのに」
「違う違う。私と松島くんじゃ、全然レベルが違うんだって。ま、いいや。なんかさ。子どもたち、自分のリズムで歌うじゃん? 声の大きな子が好きなように歌うのに引っ張られて、正しい拍が分からなくなっちゃったりしてさ」
「そ、そうなんだ……」
正しい拍……? 一太は、高度な技術の話に戸惑う。一太なんて、間違えずに最後まで弾くことに必死で、子どもたちの声に惑わされるどころではなかった。毎朝歌う朝の挨拶の歌の伴奏を、晃に手伝ってもらってひたすら練習したというのに、初めて弾く日の出だしで失敗して、村瀬先生ー、頑張れー、と可愛い声援を受けることになった。
その後、一太がピアノの前に座ると、子どもたちに謎の緊張感が広がるようになった。一太が途中で少々失敗してもそのまま歌ってくれて、村瀬先生、今日は最後まで一回でいけたねえ、とか慰めてくれたりしていた。
「そう。もう、がっくり」
晃くんは、子どもたちの歌声に引っ張られたりしなかったのか。やっぱり晃くんのピアノは凄いんだ。すごいすごいと思っていたけど、思っていたよりもっと凄いんだ。
一太は嬉しくなって、にこにこと晃を見た。
「ん? いっちゃんのピザ、ここに置いとくよ? 味見するでしょ」
「うん。食べる」
違うものを注文して、少しづつ味見し合うのはもう、お決まりだ。学食で慣れた一太は、遠慮するようなことはなくなった。
「あ。村瀬くん、ドリアだけって少なくないのかなって思ってたんだけど、そういう事かあ」
北村が、パスタを食べながら言った。
「本当に、仲良しなんだねえ……」
「え、うん?」
「気にせず、正しいリズムで弾ききればいいんだよ」
晃は、ピザを食べながら賀川に言っている。ピザだけでは足りないからと、パスタも一つ、横に置いてある。
「そうしたら、子どもたちも正しいリズムを覚えるし、そこは合わせなくていいと思う」
「そうなんだけど。そうなんだけどさあ。それができれば苦労してないの!」
うん。そういうこと、色々ある。
「俺、絵本読むの、もう少しゆっくりにしてごらん、って言われた」
「あ、私も」
北村が手を挙げる。
「そんな早いつもりなかった。ゆっくり読んでたんだけど、人の前に立つと緊張して早くなってたのかなあ」
「やっぱり現場は違うね」
「緊張しちゃう。真剣にこっちを見てくれるのが可愛いんだけど、誤魔化しがきかなくて怖いね」
「うん」
ああ。皆、一緒なんだ。
こうして、美味しいもの食べながら共感できるって、素敵なことだなあ。
「ごちそうさまでした」
挨拶もしっかりすると、一太は満腹になったお腹をそっと撫でた。ちょっと食べ過ぎたかもしれない。
「いっちゃん、大丈夫? デザート多かったかな」
「ううん。美味しかった」
明日は、夕方から二人でバイトに行くだけだから、帰ってすぐに寝てしまってもいい。座って、レポートだけまとめて、あ、でもお風呂は入りたいな。
一太は、晃に笑いかける。食べ過ぎて腹痛をおこした姿を見せたことは、一度しかない。なのに、その後から、ずっとこうして心配してくるのだから、晃くんはずいぶんと心配症だ。
「誘ってくれてありがとう」
晃が財布を出しながら、賀川と北村にお終いの挨拶をした。一太も慌てて財布を手にする。
「いっちゃんの分はこれだけね」
晃は、携帯電話の計算機能を出して計算した数字を一太に見せてくれたので、一太はその分を財布から出して机に置いた。晃も自分の分を置く。
「あ、待って、松島くん」
「ん? なに?」
「紗良。ほら、言っておきなよ」
「あ……え、でも」
先ほどまで、一太と軽快に話していた北村が、別人のようにおずおずと口ごもる。
「こんな機会ないよ。他にも狙ってる人、たくさんいるんだからさ」
「ん」
一度うつむいた北村が、真剣な顔で晃の方を向いた。楽しそうだった晃の顔が、無表情になるのが見えた。
「あの、松島くん。私、松島くんの事が好きです」
「そうなんだ。ありがとう」
北村が言い終えるかどうかというタイミングで、晃が返事をした。
「あ……あの、ピアノが上手な所も、いつも冷静な所も、その、格好良いなと思ってて……。その、顔も、格好良いし……」
「…………」
分かる。晃くんは格好良い。俺も、色々な時に、晃くん格好良いなって思ってるよ。いつも冷静、っていうのはちょっと違うと思うけど。
今も、俺に食べさせ過ぎたかもって、焦って心配してるもん。
一太は、北村が言い募る言葉を、うんうんと頷きながら聞いた。
「あの。あの、もし良ければ、その、私と」
「ごめんね。僕、好きな人がいるから、北村さんとは付き合えない」
「…………あ。あ、そうなんだ。分かった、ありがとう」
「うん」
あれ? これって、告白ってやつ、だったのかな? 俺、聞いちゃって良かったのかな。
「その、松島くんは、その好きな人って人と付き合ってるの?」
賀川が、うつむいてしまった北村の背中にそっと手を当てながら聞いてきた。
付き合ってる。
あ。
俺。
晃くんと付き合ってるのは、俺だ。
一太が晃を見上げると、視線に気付いた晃に、にこりと微笑まれた。
「うん。付き合ってるよ」
「そっか。そうなんだ。彼女いたんだ」
「…………」
「もし、その人と付き合ってなかったら、紗良のこと、考えてくれた?」
「ううん。その人のことすごく好きだから、他の人と付き合うなんて考えられない」
「でも、その相手の人が松島くんのこと好きじゃなくなったら、とか」
「好きじゃなくならないよ?」
一太は、思わず口を挟んだ。
そんな日がくると思ったことはない。一太は毎日、晃くんのこと好きだなあ、と思っている。まあ、先のことなんて誰にも分からないけれど、少なくとも今、ものすごく好きだ。
「え?」
「僕も、好きじゃなくならないと思う。そんな事、考えたくもないしね」
賀川は、一太と晃をまじまじと見比べた。
「え?」
「僕は今、好きな人と付き合ってて幸せだから、もし告白しようと考えている人がいたら、そう伝えておいてほしいな。じゃ、また。また学校で」
晃は、にっこりと笑顔を見せると、一太の手を繋いで席から立ち上がった。
賀川が言う。
ええ! と一太は驚いた。賀川は、晃と同じくピアノがとても上手で、テストの時に、流れるように弾いているのをいつも聞いている。一太のようなピアノが苦手な者たちと、晃や賀川たちのようにピアノの上手な者の弾く音は、同じ曲とは思えないほど、全然違う音に聞こえるのだ。
ずっと聞いていたいような、心に響く音。子どもたちだって虜になるに違いない、と思うのだけど。
「え? そうかな? 僕は別に……」
晃が、届いたピザを切りながら首を傾げた。
「ああー。レベルが違うんだったわ」
「ええ? 賀川さんも晃くんも、ピアノ、同じくらい上手なのに」
「違う違う。私と松島くんじゃ、全然レベルが違うんだって。ま、いいや。なんかさ。子どもたち、自分のリズムで歌うじゃん? 声の大きな子が好きなように歌うのに引っ張られて、正しい拍が分からなくなっちゃったりしてさ」
「そ、そうなんだ……」
正しい拍……? 一太は、高度な技術の話に戸惑う。一太なんて、間違えずに最後まで弾くことに必死で、子どもたちの声に惑わされるどころではなかった。毎朝歌う朝の挨拶の歌の伴奏を、晃に手伝ってもらってひたすら練習したというのに、初めて弾く日の出だしで失敗して、村瀬先生ー、頑張れー、と可愛い声援を受けることになった。
その後、一太がピアノの前に座ると、子どもたちに謎の緊張感が広がるようになった。一太が途中で少々失敗してもそのまま歌ってくれて、村瀬先生、今日は最後まで一回でいけたねえ、とか慰めてくれたりしていた。
「そう。もう、がっくり」
晃くんは、子どもたちの歌声に引っ張られたりしなかったのか。やっぱり晃くんのピアノは凄いんだ。すごいすごいと思っていたけど、思っていたよりもっと凄いんだ。
一太は嬉しくなって、にこにこと晃を見た。
「ん? いっちゃんのピザ、ここに置いとくよ? 味見するでしょ」
「うん。食べる」
違うものを注文して、少しづつ味見し合うのはもう、お決まりだ。学食で慣れた一太は、遠慮するようなことはなくなった。
「あ。村瀬くん、ドリアだけって少なくないのかなって思ってたんだけど、そういう事かあ」
北村が、パスタを食べながら言った。
「本当に、仲良しなんだねえ……」
「え、うん?」
「気にせず、正しいリズムで弾ききればいいんだよ」
晃は、ピザを食べながら賀川に言っている。ピザだけでは足りないからと、パスタも一つ、横に置いてある。
「そうしたら、子どもたちも正しいリズムを覚えるし、そこは合わせなくていいと思う」
「そうなんだけど。そうなんだけどさあ。それができれば苦労してないの!」
うん。そういうこと、色々ある。
「俺、絵本読むの、もう少しゆっくりにしてごらん、って言われた」
「あ、私も」
北村が手を挙げる。
「そんな早いつもりなかった。ゆっくり読んでたんだけど、人の前に立つと緊張して早くなってたのかなあ」
「やっぱり現場は違うね」
「緊張しちゃう。真剣にこっちを見てくれるのが可愛いんだけど、誤魔化しがきかなくて怖いね」
「うん」
ああ。皆、一緒なんだ。
こうして、美味しいもの食べながら共感できるって、素敵なことだなあ。
「ごちそうさまでした」
挨拶もしっかりすると、一太は満腹になったお腹をそっと撫でた。ちょっと食べ過ぎたかもしれない。
「いっちゃん、大丈夫? デザート多かったかな」
「ううん。美味しかった」
明日は、夕方から二人でバイトに行くだけだから、帰ってすぐに寝てしまってもいい。座って、レポートだけまとめて、あ、でもお風呂は入りたいな。
一太は、晃に笑いかける。食べ過ぎて腹痛をおこした姿を見せたことは、一度しかない。なのに、その後から、ずっとこうして心配してくるのだから、晃くんはずいぶんと心配症だ。
「誘ってくれてありがとう」
晃が財布を出しながら、賀川と北村にお終いの挨拶をした。一太も慌てて財布を手にする。
「いっちゃんの分はこれだけね」
晃は、携帯電話の計算機能を出して計算した数字を一太に見せてくれたので、一太はその分を財布から出して机に置いた。晃も自分の分を置く。
「あ、待って、松島くん」
「ん? なに?」
「紗良。ほら、言っておきなよ」
「あ……え、でも」
先ほどまで、一太と軽快に話していた北村が、別人のようにおずおずと口ごもる。
「こんな機会ないよ。他にも狙ってる人、たくさんいるんだからさ」
「ん」
一度うつむいた北村が、真剣な顔で晃の方を向いた。楽しそうだった晃の顔が、無表情になるのが見えた。
「あの、松島くん。私、松島くんの事が好きです」
「そうなんだ。ありがとう」
北村が言い終えるかどうかというタイミングで、晃が返事をした。
「あ……あの、ピアノが上手な所も、いつも冷静な所も、その、格好良いなと思ってて……。その、顔も、格好良いし……」
「…………」
分かる。晃くんは格好良い。俺も、色々な時に、晃くん格好良いなって思ってるよ。いつも冷静、っていうのはちょっと違うと思うけど。
今も、俺に食べさせ過ぎたかもって、焦って心配してるもん。
一太は、北村が言い募る言葉を、うんうんと頷きながら聞いた。
「あの。あの、もし良ければ、その、私と」
「ごめんね。僕、好きな人がいるから、北村さんとは付き合えない」
「…………あ。あ、そうなんだ。分かった、ありがとう」
「うん」
あれ? これって、告白ってやつ、だったのかな? 俺、聞いちゃって良かったのかな。
「その、松島くんは、その好きな人って人と付き合ってるの?」
賀川が、うつむいてしまった北村の背中にそっと手を当てながら聞いてきた。
付き合ってる。
あ。
俺。
晃くんと付き合ってるのは、俺だ。
一太が晃を見上げると、視線に気付いた晃に、にこりと微笑まれた。
「うん。付き合ってるよ」
「そっか。そうなんだ。彼女いたんだ」
「…………」
「もし、その人と付き合ってなかったら、紗良のこと、考えてくれた?」
「ううん。その人のことすごく好きだから、他の人と付き合うなんて考えられない」
「でも、その相手の人が松島くんのこと好きじゃなくなったら、とか」
「好きじゃなくならないよ?」
一太は、思わず口を挟んだ。
そんな日がくると思ったことはない。一太は毎日、晃くんのこと好きだなあ、と思っている。まあ、先のことなんて誰にも分からないけれど、少なくとも今、ものすごく好きだ。
「え?」
「僕も、好きじゃなくならないと思う。そんな事、考えたくもないしね」
賀川は、一太と晃をまじまじと見比べた。
「え?」
「僕は今、好きな人と付き合ってて幸せだから、もし告白しようと考えている人がいたら、そう伝えておいてほしいな。じゃ、また。また学校で」
晃は、にっこりと笑顔を見せると、一太の手を繋いで席から立ち上がった。
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